弟に抱いたのは愛情、そして恐怖。

独占欲

dokusenyoku

独占欲
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神7
  • 萌×25
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
3
得点
68
評価数
22件
平均
3.4 / 5
神率
31.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
シリーズ
B-PRINCE文庫(小説・アスキー・メディアワークス)
発売日
価格
¥640(税抜)  ¥691(税込)
ISBN
9784048662574

あらすじ

「俺たちはずっと一緒なんだよ」
 幼い頃から共に育ち、互いを好きでいることが自然で、やがて恋人同士となった光と真陽。穏やかな日常の中、光は悪夢にうなされるようになる。その夢は、弟の真陽が、逃れようとする光を拘束し凌辱するという恐ろしいものだった。やがて光の身に不思議な出来事が起こりはじめる。光に執着する真陽は、外の世界から隠すように光を閉じ込め…。
 行き過ぎた愛情に囚われた兄弟のダークラブ。

表題作独占欲

大学生の弟 生田真陽 22歳
フリーランスで校閲をする兄 生田光 28歳

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数3

ある意味で最高のハッピーエンド

兄弟ものですが、設定が変わっていて最後まで楽しめました。

非常~に好き嫌いが別れそうな作品…最初から最後まで含めて、なのですが、あとがきを読んだ限り作者さまはそれも承知で書かれてるのかな~という印象でした。
この作者さんの本は初めて読んだのですが、救いようのないくらいドロドロした話だったので、普段は明るめのお話を書かれる方だと知って驚きです。

設定が不思議で謎に満ちている分、ラストまでの展開が物足りなくてそこが少し残念でした。

光は6歳離れた大学生の弟・真陽とマンションで二人暮らし。
兄弟だけど恋人同士、という兄弟もので最初から恋人というのは珍しいなあと思いました。てことは恋人になるまでのあれこれや葛藤は見られないのかな?と思ったのですが…この二人はすんなり仲のよい恋人とも違う感じです。

光はフリーで校正のお仕事をしていてマンションからは外に出ません。ですが、次第に長く続けているはずのこの生活に疑問を持ちはじめます。

何か真陽は隠し事があるのでは…と疑い始めた光は、真相を探ろうとしたところ真陽に拘束されマンションに監禁されるという冒頭の幸福感とは一転し続きたドロドロした展開に。

なんとなく謎の裏側は見えているのですが、それでも答が知りたくてつい駆け足に読んでしまいました。
結果的には予想した以上に複雑な真相が待っていて驚き。

弟の執着心が見たことないくらい強いのですが、いわゆる普通の監禁ものとは違う奇妙さが引き立っていて面白いです。
でも中盤から監禁状態になったあとがあっという間で物足りないかな?と思いました。
BLですが、普通の恋愛部分のようなものはほとんどなく、謎を読んでいく読物風です。
なのでラブストーリーが読みたい!てかたむきではないかも。

兄弟ものとしても、仲がよいを通り越してぞっとするくらいの執着心です。
兄を逃がさないためにあの手この手で殺す方法まで考えてるいる弟です。
兄弟ものが好きなかたでも読み手を選ぶかも。
真陽の存在が初めからふわふわしていたのと、いろんな出来事を経て好きになっていくという過程が一切なかったので萌としてはどうかなあという感じでした。

執着ものとしてこれ以上のハッピーエンドはないのでは、というラストです。
いわゆる普通のハッピーエンドとは違いますが、このエンドありきで書いたお話だというので、いろいろ腑に落ちない所があるにはあるのですが完成度の高いお話だと思います。面白かったです。
ただし、明るい兄弟ものが読みたい方や、ほの暗いラストが苦手な方はご注意です。(本人たちは幸せですが)

ここまでやってくれる兄弟ものは自分は結構嫌いではありません。好きすぎて殺そうとするというのも(個人的には)ありなのかな・・・と思ってしまいました。

5

愛は狂気に容易く変わる

そうきたかーーーー、と思わず叫びました。
この作品を一言で表すなら、「執着」「偏愛」になると思います。

兄の光は絶対かわいそうな立場だと思っていたのに・・・
見事に裏切られてしまいました。
この手の物語を読むのは初めてでしたが、すっかりハマってしまいました。
この夢は今、誰の中の夢なのか・・・正直混乱しっぱなしでしたが
最後の5ページくらいから、最後の挿絵はセットで恐ろしいです。
もちろん、いい意味です。
作品の中にちりばめられているもの、全て伏線でした。

とても面白かったので、このような作風にもチャレンジしていこうと思いました。

ただ、萌かと言われると、私的にはそうではなかったので★二つです。

1

そしてつながる

デビュー作から拝見させていただいていて、色々な作風を見せてくれていますが、
今回は一転、かなりシリアスでミステリアスなお話でした。
表紙が田倉トヲルさんですが、とても惹かれる雰囲気のイラストです。
このお話、追ってしまうと壮大なネタバレになってしまうので中身にはあまり触れない方がよいのかと。


原稿の校閲をフリーランスで仕事している光が主人公。
彼の夢で物語が始まります。
それは、男に犯される夢・・・悪夢と言っています。
では彼はノンケなのかと思いきや、同居している弟・真陽と恋人の関係でありセックスをするシーンもあります。
そこで覚える違和感。
そして彼が校閲する原稿の内容や、彼の過去が間に挟み込まれながら
あれ?何故?どうして?
それまで甘い二人だったはずなのに光が外へ出ようとすると豹変する真陽は光を監禁し犯します。
一体二人に、光に何があるのでしょうか。


兄弟の禁忌の物語でした。
弟の執着愛もありながら、兄がそれから逃げているようでいて実は兄も執着を持っていた。
禁忌の関係を見せるための新たな取り組みかと思います。
ただ、全ての謎が解け続きた後そこに残るのは複雑な心境。
過去が全てを物語る・・・そんな手法をとったのかもしれませんが、断片としての登場なのでそこへ突然強く訴える「執着」に違和感を覚えました。

萌えはないのですが、挑戦をした作者さんへの評価になります。

10

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