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表題作リフレイン

伊園優,受の失恋相手に似てる好青年,大学生
六条朝日,1年前に失恋した恋に臆病な会社員

その他の収録作品

  • おまけ(描き下ろし)
  • after days(描き下ろし)
  • カバー下:漫画

あらすじ

恋に臆病になっていた朝日に、一途な想いを向けてきてくれた年下の大学生・優。だが優がかつて好きだった男の弟だと知り…。

作品情報

作品名
リフレイン
著者
中田アキラ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344834408
4

(103)

(36)

萌々

(43)

(15)

中立

(8)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
405
評価数
103
平均
4 / 5
神率
35%

レビュー投稿数13

優しい気持ちになりました

別作品で中田アキラ先生の絵に惹かれ、こちらを電子版で読みました。

最初の出会いと、好きだった友達の弟かも?に気づくのが遅くないかな…(伊園って変わった名字だし…佐藤とか鈴木とか田中だったら分かるんですけど)という点は序盤にけっこう気になりましたが、優くん朝日さん、二人のキャラクターは好きです。優のお兄さんもいい。

人と付き合ったことのない朝日さんが、「変わらなきゃ」と一步踏み出すところが良いですね。好きが通じた所がゴールじゃなくて、そこからなんですよね。ずっと見ていたくなるカップルです。

4

静かに情熱的

1年前の恋を引きずる男朝日と大学生の優。
自分では穏やかに終わったと思い込んでいたが
思いのほか引きずっていたことが、優と出会って自覚することとなり・・・

ゲイの朝日が優と出会ったのは終電が終わった駅。
終電を逃して困っている優にタクシー代を貸したことから
ちょくちょく会うことになり・・
優のことがなんとなく気になる朝日。
1年前好きだった男になんとなく似ていることと、苗字が同じこと。

朝日は恋愛ではいろいろ辛い経験をしてきて
いろんな想いを乗り越えてきてるから
静かにただ相手への想いを内に秘め、相手の幸せを祈りつつ
自分の気持ちを封印し、何でもない振りして生きてるけど
本当はすごく情熱的で、好きになったらその人をとっても大切に
愛し続けることができる人。
そんな朝日が好きだった相手が優の兄だとわかるのに時間はかからず
その兄との再会で自分がどれほどその兄が好きだったか
そして今、その兄ではなく弟の優を好きかを自覚するシーンは
もうドキドキしてしまうほど感動しました。
お兄さんは優の家庭教師だった女性を好きになり結婚してしまいます。
すごく良い人なんだけど、あんまり幸せ過ぎてちょっと
むかつくくらいでした。
もともとは優が好きだった家庭教師の女性、優の気持ちを知ってて
譲れなかったって、誠実なんだか自分勝手なんだか
私はちょっとこのお兄さん好きになれませんでした。
ただ、朝日はぜんぶひっくるめてお兄さんのこと今でも嫌いではないし
優が弟だと知った上でそれ以上に優と愛し合うことができ
そのことをお兄さんにも認めてもらうことができたのは
ホッとできる終わり方でした。

朝日が大好きで直球な優が、お兄さんに食ってかかるシーンは
もうそこに朝日への愛が溢れていて、感動ものでした。
暴走する優をひっぱたく朝日もまた、カッコいい男の顔で
その空気を読んで察したお兄さんも、また理解があって
ちょっと揉めたけど、このことがあって3人の関係性が良くなった気がします。

優との気持ちが通じてからは、もうラブラブなシーンばかりで
可愛くて微笑ましくて笑えてしまいます。
大人なんだけど少年のような心の朝日と
真っ直ぐに朝日を見て自分に正直な優の
一生懸命で、熱ーいシーンが続きます。
だけど不思議といやらしくなく、応援したくなっちゃうような
そんなHシーンなんですね。
2人には幸せになって欲しいと、心から思える作品です。

3

二人とも可愛い

最後まで可愛い!もう!

1

失恋相手に似た男の子の正体は…

リーマンでゲイの受け(表紙右)は、
心穏やかな終わりだった…と思いつつも、
一年前の失恋をまだ静かに引きずっている。

そんな時に駅で、
終電を逃して困っていた大学生(攻め・表紙左)に出会い、
笑顔が失恋相手の男に似ている…そう思って、タクシー代を貸す。

お金は返ってこなくてもいいと思っていたのに、
攻めは律儀に連絡してきて返しに来てくれて、懐かれて、
受けは、そんな攻めに惹かれているのを感じ始める。
でも同時に、
攻めに似ている失恋相手のことを、
余計に思い出すようにもなっていて…

そんな心の状態で、受けは知ってしまうのです、
失恋相手はもう結婚していて、彼は攻めの兄だということを…


最初は、
受けと元カレと攻めの三角関係の話で、
ドロドロしていくのかと思ったのですが、全然違いました。
失恋相手の攻めの兄は、
受けがゲイだと知っても仲良くしてくれた仕事先のリーマンで、
受けが片想いをしていただけ。

そして、3人共がそれぞれに、
自分の恋心にも、相手にも、すごく誠実でした。

特に、攻めの兄(受けの失恋相手)が、
受けの好意に気付いて、応えられないと伝えた時のその対応は、
毅然としながらもとても誠実で、印象的です。

でも、だからこそ、
弟の攻めは、受けを兄にとられたくなくて必死で、
その姿は、可愛らしくもあり、ちょっと切ないんですけどね。

攻め、その兄、受け、それぞれの想いと、
過去と今を交錯させての描き方が上手くて、
三角関係っぽいけど、厳密には違う、という展開は新鮮で安心できて、
そして最後は、ほのぼので甘々で微笑ましい。

中田さんの本の中ではかなり好きな方です☆

10

くりかえし、きみの笑顔が見たいから

きれいな絵柄が印象的な中田アキラさんの最新作は
まるごと1冊、表題作CPのお話が楽しめます。

今作は、表情豊かな明るい大学生・優くん(攻め)と
ゲイのサラリーマン朝日さん(受け)の
『譲りたくない』と本気で思い合える恋心を実らせていくお話です。

目を惹いたのは、優くんの屈託のない笑顔。
嬉しいことがあると、”にへ”っと素直に笑う表情がすごく可愛いです。
ただ彼のその笑顔も、朝日さんに恋をする中で
作り笑いになったり、時には笑顔が消えて、切なく涙を流すようになり...
人懐こく明るい、一見悩みのなさそうな優くんが
恋をしたことで見せる表情の豊かさに、物語と共に強く惹かれました。

優くんとは対照的に、旭さんの表情は、落ち着いていて控え目。
高校生の時から自らをゲイだと自覚している彼は、
過去に受けた心の傷や、1年前の失恋から、恋に対しあきらめた節があり
優くんに好意以上の感情があるものの、中々踏み出せずにいます。

そんなふたりが、各々わだかまりを持つ相手・優くん兄(キーマン)を通し
今度こそ『譲りたくない』『取られたくない』と強く思い
相手に気持ちをぶつけ、踏み込んでいく過程はとても読み応えがあります。

私的萌えポイントは、朝日さんと優くん兄が一緒にいる所を見て
取り乱してしまった優くんが『ごめんなさい』と泣いて謝るシーン。
『兄貴に取られたら...って思ったら』『追いつきたくて』と
ぼろぼろ涙を流す優くんの可愛さに、切なくなりながらもきゅんきゅん!
本当に優くんが可愛い...!

巻末描き下ろしでは、想いを通わせたふたりの
『ウフフ』なシーンがガッツリ見れます。(報告)
濡れ場なのに、優くんの可愛さと、朝日さんの懸命さを見ると
ほっこりした気持ちにすらなるから不思議。
本編でもそうだったけど、体を繋げる時、『優』『...うん』という
ふたりの掛け合いがあって、それがすごく良かったな。

あと、優くん兄がとっても良いキャラで好印象なのですが
カバー下にも登場していて、こちらも必見です!

物語の軸がしっかりしていて読み応えがあり、
年下ワンコ攻めも可愛く、最後まで楽しんで読むことができました。

9

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