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氷が溶けるのを待ってる

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表題作氷が溶けるのを待ってる

斉藤,27歳,会社員
三ツ谷,高校2年生

同時収録作品繋いで、紡いで

(仮)喜多見順一,エリートリーマン
(仮)只野航(わたる)、26歳,リーマン→無職

同時収録作品迷子くん

(仮)松井将太 ,小6→中3
(仮)久保木 ,、大学生

その他の収録作品

  • あとがき
  • カバー下マンガ、三ツ谷のピアス
  • カバー下、登場人物属性チャート

あらすじ

退屈を嫌う高校生の三ツ谷は、同級生との賭けに負け、罰ゲームでゲイのナンパ待ちをすることになった。
そこで三ツ谷は地味な会社員・斉藤に声を掛けられ、好奇心からホテルに着いて行く。
初恋相手に似ているから自分を誘ったという斉藤に興味を持ちはじめた三ツ谷は、彼との距離を縮めようとするが、恋に臆病すぎる斉藤はいつも三ツ谷をはぐらかしてばかりで……。
怖がりな大人と真っ直ぐな子供のもどかしすぎるセンシティブラブーーー

作品情報

作品名
氷が溶けるのを待ってる
著者
上田にく 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344834859
3.4

(41)

(3)

萌々

(22)

(10)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
7
得点
136
評価数
41
平均
3.4 / 5
神率
7.3%

レビュー投稿数7

短編集です

短編集3作品です
絵柄読みやすくて良かったです

うーん(´-ω-`)ちょっと代表作は受けが緩すぎてそれでいいのかと言いたくなりました.攻めも高校生相手だと犯罪になるしそりゃ慎重になるだろうな…とか思ってしまった.
他作品は結構好きですね.
3つめのお話は少しタイムリープ?感もあって面白かったです

基本的にほのぼの系で代表作以外は肌率低めなので、そういうのが苦手な方にも読めると思います.

0

あのネクタイを!?

ところどころにいきなりの笑いが潜んでいる、素敵な作品集です。

「氷が溶けるのを待ってる」萌
罰ゲームでゲイのナンパスポットに立っていた高校3年生の三ツ矢(17)と、声をかけてきたリーマンの斉藤(27)。
若さと好奇心でぐいぐい来る三ツ矢に押されてばかりの臆病な斉藤。
斉藤の大人としての良識や意見を全部打ち砕いていくような三ツ矢の勢いが、まさに怖いもの知らずの若さだなあ、という感じ。
凝り固まった大人ほど、こういう荒療治で前を向けたりするんでしょうね。
描き下ろしのネクタイが…。あれを会社にして行く勇気…。

「繋いで、紡いで」萌2
何もかうまくいかず、ついに無職になった只野と、エリート喜多見。
駅のホームで偶然知り合って、押しの強い喜多見に一日中引きずり回されて…。
喜多見のキャラが好きすぎて…!
能力高い系の変人ってどうしてこんなにひとを引きつけるのでしょうか。
やることは突拍子ないし、言ってることも変なのに本人はいたって真剣。
こんな変な人に振り回されていたら、悩みも吹っ飛ぶなあ、というくらい爽快でした。
ただ、元カノの浮気相手には慰謝料もらってほしい…。

「迷子くん」(前中後編) 萌2
迷子だと思って保護した少年は幽霊だった!?
大学生の直と小学生の将太、人間と幽霊の不思議な2人暮らしが始まって…。
幽霊を挟んで、オカルトに詳しい影嶋と…という予想を裏切られ、王道ルートでした。
3話目の扉絵に描かれているDKっぽい子が気になっていたのですが、なるほど、そういうね!というラストにほのぼの。

ダントツにおすすめは「繋いで、紡いで」です。
この2人で1冊読みたいくらいに喜多見が気に入りました。ぜひ。

0

無理な流れも雰囲気で許せる

3作収録されています。
短編+番外編なので、どの作品も短めなのですが、
どれも好きでした。

短編なのでストーリー的には少し無理があると思います。
キャラの背景や性格だったり、恋愛に発展するまでの流れだったり……
なんでこんなに頑ななの?とか、
どうしてこんなにすぐ好きになっちゃうの?
ってな感じで、疑問符はたくさん浮かびます。
それでも、作品の雰囲気がとてもよくて、
無理に結論を出さない終わり方や、これから深まっていくのだろうと思わせる関係性も悪くなかった。

一冊通して読後感がよかったです!

0

設定が面白い

3作品収録。この表紙ステキです。

「氷が溶けるのを待ってる」
出会いは罰ゲーム、という臆病リーマンと今ドキ高校生のカップリング。
ゲイでもなんでもない高校生の三ツ谷がただの好奇心でリーマンとホテルに行っちゃうのがなんとも…
誘う方の斉藤さんもまるでナンパが似合わないど真面目リーマンで。
斉藤さんをヘンな人、と思いつつもっと知りたい、その気持ちって好きってこと?となる三ツ谷に、壊れ物を触るみたいに大事にしすぎて腰が引けてる斉藤さん。
もだもだ〜じれじれ〜と一向に先に進まない2人が、なんとなく恋人っぽくなっていくというお話。
頑なな斉藤さんの心の中を思うと、じんわり萌えてきます。

「繋いで、紡いで」
たった一週間で彼女に浮気され、浮気相手から殴られて入院、退院したら仕事がクビになっていた…
そんな不幸のどん底の只野は、今にも電車のホームから飛び降りたいような気分。
そこに声をかけてきたイケメンが。
イケメンに促されるまま今までの出来事を語る只野に、これも何かのご縁、とその日一日デートのような事をする。なんと彼も恋人に振られたというのです。
…とこれが非常におかしな2人の馴れ初め。
ここまで可笑しな出会いはマンガならではだけど、意外と運命の出会いってこんなものなのかもね〜と思ったり。只野も喜多見さんも、いっぱい笑いあえる事を2人で増やしていって欲しい!

「迷子くん」
こちらはまたテイストの違う作品。
ズバリ、心霊現象的な。
ゲイで、やっと一人暮らしを実現してゲイポスター貼りまくり、ゲイビ見まくりの大学生・久保木直。
ある日、道端で座り込んでいる小学生の迷子に声をかけて部屋に上げてあげたのだが…
その子は幽霊だった…!
大学の知り合い・影嶋と一緒にその子・将太について調べるのだが…というお話。
幽霊話だけど怖いホラーとかではありません。思いやりのあるほのぼのと優しい話です。
直をゲイ設定にしなくても良かったのでは?とか、影嶋の存在がいまいちとかありますが、将太は良い年下攻めになりそうです。

2

ふわ〜っと

3つのお話が入ってます。
3作ともちょっと変わったシチュエーションから始まり、けれど終わりもふわ〜っと終わるお話。読み応えがあるのが読みたいとか、ストーリーを楽しみたいっという時にはあまり向かないかなって思いました。雰囲気を楽しむのとも、ちょっと違う…。
ただ絵は綺麗可愛いし、流れてる世界も綺麗可愛い感じなので、疲れてる時にほわ〜っと読むにはいいなーと思いました。

「氷が溶けるのを待ってる」
個人的には、今作品が1番好きでした。
罰ゲームでハッテン場?の所に立ってた高校生三ツ谷君と出会ったゲイのサラリーマン斉藤さんのお話。
会ったその日にホテルに行ったものの行為はなくて、ただただ斉藤さんがしてるのを見せられた三ツ谷君。そもそもただ罰ゲームとして立ってただけでお相手を探してた訳じゃないから、びっくりはしたものの、ただ純粋にその斉藤さん自身に興味を持ち、そして惹かれてく。一方斉藤さんは斉藤さんで、年上だからこその臆病さがあり、年上だからこそしっかりしなくちゃという心構えもあり、三ツ谷君を慎重ながらも大切にしながら惹かれていく。
出会いはまぁ不健全かもしれないけど、健全な付き合いなのです。見てて微笑ましい。若いからこその三ツ谷君の純粋さが、年上だからこそ持つ斉藤さんの臆病さを溶かしていくお話。本当、経験は財産だけどなんでこんなに臆病になってっちゃうんですかね。読みながらこっちも三ツ谷君に癒されました。

「繋いで、紡いで」
結婚を考えてた彼女に浮気され、
その浮気相手に殴られての入院中に会社はクビ、
挙句に占いで女難の相が出るわで、
生きる気力もなくなってホームに立っていた所を助けられた元サラリーマン只野航。
助けてくれた彼に、あれよあれよとデートみたいに連れまわされて、最後に辿り着いたのがホテルの最上階のレストラン。
実は彼は長年付き合ってきた彼と別れたばかりのゲイで、最上階のレストランは別れた彼の為に予約したもの。待ち合わせに行く必要もないのに待ち合わせ場所に行ったら、航がいて、キャンセル出来なかったレストランに連れてきたという。
その話を聞いて初めて航は泣けるんですよね。
帰り道、ゲイの喜多嶋さんが「糸はまた切れても結べると今日思った」と言い、航は心の中で「ぐちゃぐちゃに絡んだ糸も、端さえ見つければまた綺麗に結べるんだな」と、2人ともただ一緒にいただけなのに、前向きになれるんですよね。この感じ。俺って単純だなって思う感覚。嫌いじゃないです。
ただちょっと綺麗過ぎて、一つ一つあんまり印象に残らず、「単純だなー」のオチは好きなんですけどそこまでズシンと気持ちにまでは響いてこなかった。なので後で考えるといいなー面白いなーとは思うけど、読み終わった後はふわ〜と思ってあまり何も残らずっという印象でした。

「迷子くん」
これぞまさしく不思議なお話。
大学生の直が迷子の小学生将太と出会い、最後は中3になった将太と恋に落ちるお話。
2人だけのお話ならば、面白いなーと思うんですが、直のゲイビ好きの設定が何かに繋がるのかな〜と思ったら特に何かに発展するのでもなく、別にいいんですけど、そういう所からなんかお話がまとまってるようでまとまってない感を感じて、ふわふわしちゃって、読み終わった時にあまり何も残らない…っという印象でした。

2

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