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頼れる相棒とかわいい弟とのキケンな三角関係!!
え、マジですか。この893ものが神評価1件だなんて・・
いや、すごい面白かったですよ!?淫乱受けで、男前で、893兄貴で!
妖艶で、淫乱でありながら、狂犬。そして仕手師。
株とか博徒の話は難しいとこもあるんですが、作者様のあとがき読んで、私は目から鱗の萌えに、初めて気付かされました。
言葉萌えです。
・・わかる!!
確かに萌える!!
何でも訳そうとしたり、どこの横文字だよ!?と、流行する日本語ですが、訳わからん造語とかに私も惹かれます。(作者様曰く、『大証ヘラクレス』など)気になる方は是非、読んでみて下さい!ま、これは置いといて。
物語は、恋情面で、受け攻め、どっちもどこまで本気なんだろう・・と、読み手に先を読ませない書き方で、話はヤクザの抗争に発展。
この作者様なら、「まさか」も有り得るな・・の展開に、ハラハラしつつ、最後は弟萌えする兄にときめきました(笑)
あんまり何回も本を読み返したりしませんが、このさわりだけは、何度も読んでしまった(笑)
ラストシーンの和みの風景なんか、大好きです・・!
あのやり取りが最後に生きてくるのは、それまでの全てがあってこそ。
素人弟が、893相手に一歩も引かずに食って掛かり、誰が見てもなんちゅー怖いもの知らずだよ・・と思う場面なんですが、『兄ちゃんを更生させるためにオレは諦めない』姿勢に、恋人を袖にして萌える兄と、弟相手に子どもみたいな言い合いをしてしまう兄の恋人に、身悶えてしまう・・w
これは、何度読んでもいいシーン。また読みたい。
最近読んだ893の中で、一番かも知れないですね。
あと、舎弟の新渡戸が本当にいい(笑)読んだ人ならわかるでしょう。これだけは絶対書いておかなきゃいけませんでしたね!
「うおーっ!滾ったぞ!」
と、読み終わってから確認したら紙の本の発行が2015年なのね。
もっと前かと思っちゃっていました。
だって酒と煙草と、その他何か判らないいかがわしい昭和のかほり。
主人公の鬼島は経済ヤクザ。
受けさんのくせに、勝負の興奮で『男を喰う』。
金は稼ぐし抜け目はないし、若頭にも一目置かれているし。
でも、唯一の弱点が両親の死後、親戚宅に引き取られて真直ぐに育っている医大生の弟、俊平。弟にだけメロメロな所が、いかにもやくざものっぽいのですわ。そしてこの溺愛ぶりがなかなか哀しい。
攻めさんの伏見は、株の仕手戦で若かりし頃の鬼島を敗北させた男。
今は一緒に組んで仕事をしていますが、その過去は謎が多い博徒。
中原さんお得意の『似ても焼いても喰えない男』で、自分の持ち物を「マグナム」と言う(中原さんの登場人物は「マグナム」という単語を口にする率が高いと思うんだが……)。
伏見は鬼島を口説きますが「身内とは寝ない」となかなか鬼島はおちません。
でも、あることをきっかけに2人の体の関係が始まります。
この『あること』も上手いんだな。うん、こういうことがなければ鬼島は寝なかったと思うよ。とても上手いエピソード。
予見不能なしくじりをして鬼島と伏見はピンチに陥ります。
「問題回収の為に伏見を差し出せ」との要求をすんなり飲めない鬼島。
そうこうするうちに鬼島の弱点である俊平が拉致されてしまいます。鬼島と伏見は救出に向かうのですが、怪我をした鬼島を逃がす囮になった伏見は消息を絶ってしまいます。
その後の鬼島の行動ですよ。
これをラブラブと言わずして何と言えばよいのか!
煙草と酒、ガソリンや硝煙、そして血とか、そんな臭いが充満していて解りづらいですが、これとんでもないツンデレラブラブですよ!ビッチヤクザの純愛ですよ!
これだけ盛り上げておいて、ラストの外し方が中原さんなんですよ。
ブラコンがらみの脱力した笑いで、盛大に打ち上げた純愛花火を煙に巻く。
この辺の恥じらいもね、中原さんらしくてとても好き。
あ、最後に。
いたしている最中の『っ』とか『ぁ』とかの小書き文字が激しくエロかったです。
小書き文字に刺激されるとは。
またしても新たな性癖の扉を開けてしまいました……
中原一也さんは昔から好きな作家さんですが、ここ最近、元々の持ち味だった男臭い作風がより洗練されているように思います。
性・金・暴力の世界に生きる男たちの絆や、男が惚れる男の魅力などが見事に表現されていて、その世界観にとても惹きつけられます。
まず受けの鬼島(経済ヤクザ・31歳)が魅力的。
工場経営に失敗し自殺した両親にかわり、ずっと弟の面倒を見てきた苦労人(そして超ブラコン)。
それでいて、冷徹なヤクザの顔や、男を喰い漁るビッチという側面もある、単純な善悪では括れない多面的な魅力ある人物です。
そんな鬼島とコンビを組むのが、辣腕仕手師の伏見(攻め・38歳)。
マグナムぶっ放してやるよ、と度々下ネタで口説いてくる飄々とした男ですが、鬼島は自分を仕事で唯一出し抜いた男として彼を認めており、彼に「嬲られた」ことはどんな男に抱かれるより快感だったと感じています。
伏見も鬼島を仕事相手として認めており、この良い男同士が仕事の相棒として互いを深く信頼し、その上で肉欲も伴うという関係がすごく良いと思えます。
身内とは寝ない主義の鬼島でしたが、ヤクザであることが弟にバレ、自暴自棄になり伏見を誘ったことで、一線を越えるという展開。
ベッドでも路上でも、お互い主導権を奪い合うように攻め合う絡みは大変男臭くて読みごたえ抜群でした。
あらすじから想像したような三角関係ではなく、鬼島と弟の間にあるのはあくまで兄弟愛で、兄を更正させたいと願う弟の健気さが、物語の良いスパイスになっていました。
兄弟の仲の良さに嫉妬しつつも助けてくれる伏見の懐の深さも、この弟の存在によってよく表現されていていたと思います。
弟救出劇、九州ヤクザとの抗争など、展開としてはヤクザものによくある話ですが、
肉弾戦だけでなく頭脳戦も展開される点が面白く、経済ヤクザの設定がよく生かされていました。
伏見と鬼島が別行動していても同じ発想で動いている点も萌えどころ。
すごい感動や萌えがあるというより、世界観とキャラクターがとても魅力的で、ずっと読んでいたいと感じる作品でした。
挿絵の高瀬拾さん、
甘すぎない絵柄がイメージぴったりで、鬼島の顔のホクロもセクシーで良かったです。
ただ、バックショットで伏見が鬼島に覆い被さっていたせいで、背中の五つのホクロが見えなかったのが唯一残念でした(一体どんな並びなのか、想像力をかきたてられますが……w)。
あやちゅけさま
こんにちは!
コメントありがとうございます〜(*^^*)
中原さんは男臭い(オヤジ臭い?)作風がオンリーワンって感じで、私的にかなりオススメの作家さんです。
よければあやちゅけさんも読んでみて下さい♪
Krovopizzaさま
こんにちは!
小説初心者の私ですが、中原一也さんはいつか挑戦したいと
思っている方です。男臭さが漂っている感じがして……。
この作品も発売前からちょっとチェックしてたので、参考になりました。
ありがとうございましたo(^-^)o
丸ごと1冊表題作です。
ヤクザの世界です。エロと暴力と金の世界です。当然ですが、ヤクザがダメな方はお勧めできません。
帯の「弟の目の前で犯してやるよ」も強烈ですが、冒頭から3Pという強烈さです。表紙めくってすぐのイラストが、表紙の二人と弟らしき人物だったので、近親相姦ものかと思ったのですが、弟とは麗しい兄弟愛でした。騙されました(笑)性悪なほど男好きな鬼島が弟だけは特別で溺愛するというのが、やけに可笑しかったです。
内容はざっくりいいますと、鬼島(受け)のヤクザな生活に、伏見(攻め)との関係、鬼島を構成させようとする可愛い弟・俊平との三角関係といった感じです。
バイオレンスがあふれているのですが、味噌汁が絶品な新渡戸、従順な長浜、女選びがいまいちな若頭など、脇キャラが妙に可愛らしくて、場面によってはコミカルに思えたりもしました。
面白くてあっという間に読み終えてしまいました。株とかのちょっと小難しいところは、気持ちの逸りにあわせて読み飛ばしてしまいましたが、支障なかったです。株や金融関係が苦手な方でも大丈夫です。
表紙イラスト、お尻に手をあてた部分は、帯で隠れていたので、帯を外して見て、その妖艶さに怯えました。鬼島のホクロのエロさといい、高緒様のイラストは、この作品にはぴったりでした!
ヤクザ大好き、暴力的なツンデレ受け、受けにベタ惚れな攻め、ちょっと変わった三角関係がお好きな方にお勧めします。
凄く面白かった!家の積み本から発掘して読んだのだけど、もっと早く読めば良かった…
元々中原一也さんのファンですが、この作品は中原さんの持ち味の男の世界、エンタメ的盛り上がりがとても良く出ていると思いました。
主人公は経済ヤクザの鬼島。真性のネコ、ビッチで男を買って喰う悪癖が止められない。
お相手の攻めは7才年上の仕手師、伏見。
でもこの二人は精神的に凄い攻めx攻め攻防を繰り広げます。そこがすごく面白いし、迫力だし、正に『喰うか喰われるか』の刺激に満ちている。
また、途中の賭博のシーンも良かったです。唯のギャンブル好きとは一線を画すホンモノの勝負師の殺気や、張り詰めた神経の感じるビリビリした興奮が伝わってきます。
いつもは攻め受けを決めるがためだけの攻防には否定的な私ですが、この伏見x鬼島の主導権バトルは刺激的!
神寄りの萌x2です。