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表題作帝は獣王に降嫁する

ガイウス
敵国テルスの王,30歳
シキ
ワダツミ皇国の新帝,26歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「慎ましい妃よ、濃い呪いが感染するように、たっぷり中で出してやろう」

海神の国の新帝シキは、敵国テルスに身を差し出し、戦を収める。それは、狼を始祖とするガイウス王の妃となることと同一だった。国のため、民のため、と散らされるのを拒む花のように矜持を保とうとするシキを、ガイウスは獰猛な愛撫で踏み躙(にじ)る。次第にシキの肉体と魂はガイウスに搦(から)め取られていき…。
しかし、意図せず距離を縮めてしまったふたりには昏(くら)い闇が忍び寄っていた。呪われた獣王の妃は死ぬ運命にあるという――。

作品情報

作品名
帝は獣王に降嫁する
著者
沙野風結子 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
帝は獣王に降嫁する
発売日
ISBN
9784801909823
4

(104)

(42)

萌々

(36)

(20)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
419
評価数
104
平均
4 / 5
神率
40.4%

レビュー投稿数11

あまりスッキリしない読後感

BL的にはちゃんとくっついた感があるものの、スッキリしない読後感。次々と露になる人の悪意でどん底まで気分が落ちていき、浮上させてくれる展開もなく終わってしまった。未だ残る不快感は、シリーズ全作読めば消えてくれるんだろうか。

国同士の戦から始まるお話。シキは戦の先頭に立っているように見えたが、随分と呑気な気質に思える。敵国で凌辱されながらBLが始まるなんて、世間知らずというかお花畑というか。誰も殺すなとか自己犠牲とか、戦う国のトップとしては微妙。

ストーリーはとにかく試練の連続。シキだけでなくガイウスにも襲い掛かる辛い展開は、全て人間(と人外?)に仕組まれたもので、漂う悪意に酔いそうになる。ここまでしてやっとシキの強さがはっきりする感じがもどかしい。

山場も神の力が見えるわけでなく、救助は人力。花鱗とかワダツミの神とか散々煽ってきたからには、もう少し派手にやってくれるかと期待していた。有翼人種や神子の件は中途半端なままだけど、次作以降で描かれるのかな。

よく分からなかったのは、シキへの刺客。敗戦後も自治権を持ち栄えたとはいえ、多くの精鋭兵を失ったワダツミ皇国は、敵国でシキを暗殺すれば再度テルスと戦になると考えなかったの?これって同盟条件の破棄では?キリイの治世で大丈夫か。

印象的だったのは、舞のシーン。紙一重でトンチキ描写になりそうなところ、ガイウスが引き込まれていく様子が真に迫っており、神秘的に感じた。
気になるキャラはハヤテ。今のところ信用できるイイ奴。彼が主役の話も読みたかったな。

0

満点!

レビューを読んでこれはおもしろそうだ!と。
沙野先生は初読みでしたがとてもよかった。
真ん中あたりでガイウスとシキは両想いになり、
うれしいけど、え!?早くない!?と思いつつ。
その後まぁ色々事件が起こります。
呪いの正体がまさか…!!でびっくり。
どの項目ももっと拡げられそうなネタですが、割とあっさりテンポ良く進んでいき一気に読めてしまいます。
シキの帝言葉がしっとりといやらしく、奈良千春先生の美麗なイラストと相まって、ふたりの睦むシーンがなんとも良い!!

0

ワダツミ三部作-1

海幸山幸の神話が下敷きなのか、違和感なく入り込めるファンタジー。面白かった。
海に長く潜る事が出来る海中神事を行う一族って・・・タブーにされている一族をモデルにしているのかな?。
海中神事など、興味津々なテーマが入ってます。
時々登場する攪乱役の歪んだ曲者は、羽を持つ人。

ワダツミ国の王子は3人。
兄弟順だと、1巻→3巻→2巻の順になる。何故か3男が先に2巻で扱ってますが、読み順は、そのまま123で良いみたい。
何故なら、3巻のキリイは、他の兄弟に対して汚れ役。帝に早く就きたくて、兄と弟を消す活動を起こして、その報いを3巻で受ける。
この物語は、海に意思があるように反応するのが面白い。

ワダツミ国の3皇子は、敗戦後は国を失い、夫々が苦労して流転する運命の中で幸せを掴むというお話。

1:長子:シキ :敵国の「呪われた王の王妃」になる 腰に痣
 帝は獣王に降嫁する(ワダツミ三部作1

2:3男:ナギ :神子。記憶を失い、海賊船に拾われる 胸の痣 
 神子は奴隷王に繋がれる(ワダツミ三部作2)

3:次男:キリイ:ワダツミ国をまとる。秘所に印 偽りが多い性格  
 黒帝は穢れた魔物に愛される(ワダツミ三部作3)        
 

3

素晴らしきファンタジー小説!

読み終わって、はぁ〜と一息ついて、よかったなぁ〜としみじみ感じました。

ガイウス(攻)とシキ(受)は異なる国の王と王、戦場で戦い、シキが負ける。
戦場にいる自国の戦士を救うために、シキはガイウスに交渉を持ちかけ、捕虜となる。
ガイウスの国に行った後は、その妃にされてしまい、獣のようにむりやり体も繋げられてしまう。
ガイウスは呪われていると言われ、実際に身辺の人は次から次へと亡くなっている。
シキは、最初の頃はガイウスに良い印象はなかったが、徐々に距離が近づき、呪いに苦しむ彼の優しい一面にも触れる。
愛と呪いと国と王のお話です。

まず、とにかく描写が分かりやすくて美しいです。流れるように場面場面が頭に入ってきます。踊りのシーンも4Kテレビで見ているかのように目に浮かびました...!

ガイウス(攻)とシキ(受)の関係については、最初はシキが捕虜となる形で始まったので、しかもかなりの恨みもあるし、
こっからどうやってくっつくんだ?と思ってたら、何故かお互いが好きになってた。
え?なんで?いつ?そんな要素あった?と戸惑いつつ読み進めていくと、後でちゃんと納得させてくれました!

本人たちも、相手を好きにはなったけど理由はよく分からなかったのかな、後になって惹かれたきっかけが分かったのかな、と思いました。
読者と登場人物の時系が同じに感じて、よりこの本を好きになりました。

二人の情事シーンは、それはもう濃厚です。ガイウスが獣と言われているだけあって激しい。そして、シキが思ったよりもエロいです。
さまざまな場所で、さまざまな体位で、本人たちも読者も大変満足でしょう。

物語展開は、かなり想像しなかった方向にいったので(笑)、同シリーズの他の話もめちゃくちゃ気になります!
これはこれで完結しているので、この本だけでも十分楽しめます。

2

男に婚礼衣装ははない

受けに和の婚礼衣装着せたのは気持ち悪くなって途中で読むのを止めました

当て馬が気の毒で萎えました

1

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