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BL的にはちゃんとくっついた感があるものの、スッキリしない読後感。次々と露になる人の悪意でどん底まで気分が落ちていき、浮上させてくれる展開もなく終わってしまった。未だ残る不快感は、シリーズ全作読めば消えてくれるんだろうか。
国同士の戦から始まるお話。シキは戦の先頭に立っているように見えたが、随分と呑気な気質に思える。敵国で凌辱されながらBLが始まるなんて、世間知らずというかお花畑というか。誰も殺すなとか自己犠牲とか、戦う国のトップとしては微妙。
ストーリーはとにかく試練の連続。シキだけでなくガイウスにも襲い掛かる辛い展開は、全て人間(と人外?)に仕組まれたもので、漂う悪意に酔いそうになる。ここまでしてやっとシキの強さがはっきりする感じがもどかしい。
山場も神の力が見えるわけでなく、救助は人力。花鱗とかワダツミの神とか散々煽ってきたからには、もう少し派手にやってくれるかと期待していた。有翼人種や神子の件は中途半端なままだけど、次作以降で描かれるのかな。
よく分からなかったのは、シキへの刺客。敗戦後も自治権を持ち栄えたとはいえ、多くの精鋭兵を失ったワダツミ皇国は、敵国でシキを暗殺すれば再度テルスと戦になると考えなかったの?これって同盟条件の破棄では?キリイの治世で大丈夫か。
印象的だったのは、舞のシーン。紙一重でトンチキ描写になりそうなところ、ガイウスが引き込まれていく様子が真に迫っており、神秘的に感じた。
気になるキャラはハヤテ。今のところ信用できるイイ奴。彼が主役の話も読みたかったな。
レビューを読んでこれはおもしろそうだ!と。
沙野先生は初読みでしたがとてもよかった。
真ん中あたりでガイウスとシキは両想いになり、
うれしいけど、え!?早くない!?と思いつつ。
その後まぁ色々事件が起こります。
呪いの正体がまさか…!!でびっくり。
どの項目ももっと拡げられそうなネタですが、割とあっさりテンポ良く進んでいき一気に読めてしまいます。
シキの帝言葉がしっとりといやらしく、奈良千春先生の美麗なイラストと相まって、ふたりの睦むシーンがなんとも良い!!
海幸山幸の神話が下敷きなのか、違和感なく入り込めるファンタジー。面白かった。
海に長く潜る事が出来る海中神事を行う一族って・・・タブーにされている一族をモデルにしているのかな?。
海中神事など、興味津々なテーマが入ってます。
時々登場する攪乱役の歪んだ曲者は、羽を持つ人。
ワダツミ国の王子は3人。
兄弟順だと、1巻→3巻→2巻の順になる。何故か3男が先に2巻で扱ってますが、読み順は、そのまま123で良いみたい。
何故なら、3巻のキリイは、他の兄弟に対して汚れ役。帝に早く就きたくて、兄と弟を消す活動を起こして、その報いを3巻で受ける。
この物語は、海に意思があるように反応するのが面白い。
ワダツミ国の3皇子は、敗戦後は国を失い、夫々が苦労して流転する運命の中で幸せを掴むというお話。
1:長子:シキ :敵国の「呪われた王の王妃」になる 腰に痣
帝は獣王に降嫁する(ワダツミ三部作1
2:3男:ナギ :神子。記憶を失い、海賊船に拾われる 胸の痣
神子は奴隷王に繋がれる(ワダツミ三部作2)
3:次男:キリイ:ワダツミ国をまとる。秘所に印 偽りが多い性格
黒帝は穢れた魔物に愛される(ワダツミ三部作3)
読み終わって、はぁ〜と一息ついて、よかったなぁ〜としみじみ感じました。
ガイウス(攻)とシキ(受)は異なる国の王と王、戦場で戦い、シキが負ける。
戦場にいる自国の戦士を救うために、シキはガイウスに交渉を持ちかけ、捕虜となる。
ガイウスの国に行った後は、その妃にされてしまい、獣のようにむりやり体も繋げられてしまう。
ガイウスは呪われていると言われ、実際に身辺の人は次から次へと亡くなっている。
シキは、最初の頃はガイウスに良い印象はなかったが、徐々に距離が近づき、呪いに苦しむ彼の優しい一面にも触れる。
愛と呪いと国と王のお話です。
まず、とにかく描写が分かりやすくて美しいです。流れるように場面場面が頭に入ってきます。踊りのシーンも4Kテレビで見ているかのように目に浮かびました...!
ガイウス(攻)とシキ(受)の関係については、最初はシキが捕虜となる形で始まったので、しかもかなりの恨みもあるし、
こっからどうやってくっつくんだ?と思ってたら、何故かお互いが好きになってた。
え?なんで?いつ?そんな要素あった?と戸惑いつつ読み進めていくと、後でちゃんと納得させてくれました!
本人たちも、相手を好きにはなったけど理由はよく分からなかったのかな、後になって惹かれたきっかけが分かったのかな、と思いました。
読者と登場人物の時系が同じに感じて、よりこの本を好きになりました。
二人の情事シーンは、それはもう濃厚です。ガイウスが獣と言われているだけあって激しい。そして、シキが思ったよりもエロいです。
さまざまな場所で、さまざまな体位で、本人たちも読者も大変満足でしょう。
物語展開は、かなり想像しなかった方向にいったので(笑)、同シリーズの他の話もめちゃくちゃ気になります!
これはこれで完結しているので、この本だけでも十分楽しめます。
