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表題作鍵のかたち

一級建築士:有賀雅人(26歳)
高校生:北実浩

その他の収録作品

  • あいかぎ
  • あとがき

あらすじ

電車内で互いを見知った雅人と実浩は、友人どうし。しかし実浩に安らぎを感じていた雅人はその想いが恋に変わったことに気付き、気持ちをぶつけ…。 イラスト:Lee

作品情報

作品名
鍵のかたち
著者
きたざわ尋子 
イラスト
Lee 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
鍵のかたち
発売日
ISBN
9784344802247
3.9

(11)

(3)

萌々

(4)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
43
評価数
11
平均
3.9 / 5
神率
27.3%

レビュー投稿数2

きたざわさんの最高傑作だと思います。

これはホントに大好きなんですよ。個人的に、きたざわさんの最高傑作なんじゃないかと思っています。
きたざわさんは好き作家さんなんですが、特にこの作品(か少し前)あたりから5年くらいの作品に好きなものが多いんです。

実浩(受)がホントに健気ないい子なんです。雅人(攻)の父の妨害で、2人はいったん別れるんですね。これも、結局はそうなる前に上手く行くのがありがちなパターンだと思うのですが、完全に別れてしまう。しかも、雅人の立場を思って、父から手切れ金を受け取った形にして(あとで送り返すんですが)、自分が悪者になって身を引くんです。失意の雅人は、父に言われるまま海外へ。そしてそのまま4年経つんですよ。

あとがきで作家さんが書かれてましたが、これは前後編の雑誌掲載作で、別れた時点で前編が終わっていたそうです。なんてところで切るんだ!というような感想が来たのだとか。雑誌の読者からすれば『ぎゃ~っ!』ですよね。

4年後、雅人が帰国して、雅人の幼馴染の女性(この人好きです)によって、偶然再会するのですが、雅人は実浩に捨てられたと思い込んでいるので、ことさら傷つけるように体の関係を持ち・・・ずっと変わらず思い合っているのに、誤解から気持ちがすれ違って行くんですよね。

とても切ないストーリーなのですが、必要以上に読み手を煽るような書き方ではなく、静謐なくらい抑えた筆致で、それがより実浩の心情を表していたと思います。

3

キュンキュンしました

面白かったです。
アンテナが反応したので、この作家さんの本をいろいろ読んでみようと思いました。
キュンキュンするお話でした。

高校生と社会人の、年の差カップルです。
電車のなかで知り合い、お互いにじわりじわりと惹かれていきます。
健気で芯の強い受けに好感を持ちました。
結局、事情があって離ればなれになってしまうんですが、受けの気持ちを思うとめちゃくちゃ切なかったです。

で、数年後の再会。
誤解によってすれ違ったままの感情を抱えて、またカラダの関係を持つようになります。

読後感が最高でした。
続編があるらしいので、読みたいです。

1

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