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子鹿ちゃんはまだまだですね。
も〜BLのコミュニケーション不足は鉄板なの?
前半は主人公が秘書を務める片想い相手の社長の情事を見てしまい、ショックで駆け込んだバーで知り合ったイケオジとワンナイトから始まり…。
攻めの包容力、胡散臭さ、セレブ感、いいですよ〜。
攻めと甘い日々を過ごすも、実は自分に近づいた目的に気がついてと。
予想外の正体でびっくりでした。
後編は2人の蜜月期から始まり。
主人公にとっては初めての恋人。こんなに大切にされて愛されて幸せをかみしめるのですが…。
攻めの秘書スコット!かき回すんじゃありません!
切なかったです。ちゃんと話し合えばいいのに。
わかるけども、確かに攻めの弱みになるわけにはいかないけども。なぜ相談しないのか?
別れてすれ違って辛かった〜。
まだまだ好きなのに(泣)
同じ時2人が動き出して。
会えてて良かった!もう逃がしませんね。
子鹿ちゃんはお仕置きで美味しく調理され狼に食べられました。
攻めが大物すぎて身を引こうとする受け。
こんなん切ないしかないですよ。
でも邪魔になる前に、捨てられる前に、飽きられる前に…。気持ちもわかりますが…。
社長に失恋した主人公を丸ごと愛してくれた攻めを信じようよ。まあ時間がなかったのもあったけど。
「ストレイ・リング」のスピンオフ作品。
「ストレイ〜」同様、セクスィーなおじと年下の若い男、のお話。
主人公は「ストレイ〜」の攻め・右城社長の秘書の吉鹿。
吉鹿はゲイで、ずっと上司の右城に憧れのような恋心を抱いていた。右城は妻子持ちだし、はじめから諦めて何も言うつもりもなかったわけだけど。
ある日退社後に忘れ物を取りに戻ったところ、社長室から右城と男がセックスしている物音を聞いてしまった…!
激しくショックを受けた吉鹿は、ワンナイトの相手を求めて行ったバーで見知らぬ野生的な40代の男と出会い…
…と始まります。
ワイルドなちょい悪オヤジの手管と包容力が魅力の本作。
恋が破れて心の弱さがこぼれ出てしまうクール系美人の吉鹿を大きく包み込むわけですが。
これね、一貫して吉鹿がとってもネガティブ思考なんですよね…
元々の生真面目な性格と、リスクを回避しなければという仕事柄の習慣が染み付いてしまったのかな。
何故このイケおじ・蒼衣が自分と出会ってこんな恋愛ごっこをしてるのか。それは蒼衣が本当は探偵で右城社長の離婚に際して浮気の証拠を握ろうとしてるからだ!とか。
ちゃんと恋人になった後でも、実は地位のある蒼衣と自分では釣り合わないし、男の自分が横にいては蒼衣の弱みになってしまう、蒼衣の秘書が弱みを握ろうとしている!とか。
勝手に「悪い方妄想」に走ってる。
作者様の書き方は真っ当に切ないので、吉鹿の健気さとも言えるんだけど。
一方攻めの蒼衣。
「ストレイ〜」の右城と違って、勝手に離れていく吉鹿に焦ったり、落ち込んだり、自分から追ったり、という可愛げがあります。
余裕がありすぎて憎たらしい右城と、もう少し人間ぽい蒼衣とどっちの攻めがイイ?みたいな読み方もできて、これぞ「スピンオフ」を魅せる作品だと感じました。
途中チラリと右城の甥・将人や「俳優シリーズ」との関連が出てきたり。そんなところも楽しめました。
攻の蒼衣さんは「ストレイリング」の右城さんとはまた違った魅力のおじ様でとても素敵。右城さんはただただかっこよくって憧れのスーパー攻おじ様ですが、蒼衣さんはワイルドなのに甘えたで可愛いのです。
やり直そうと僻地まで吉鹿さんを自ら迎えに行っちゃう感じが素直なオヤジで可愛いんです。
後半の「小鹿料理食べちゃうぞ〰」「食べて」なエロシーンは好みじゃないのでドン引きしましたが…
「ストレイリング」が好きなので、右城藤近カプが思ったより多く絡んできて嬉しかったです。吉鹿さんと元恋敵の藤近さんとのシーンがあったのも良かった。
一つモヤモヤが残ったのは、蒼衣さんがあんなに吉鹿に惚れた理由。「何年か前に偶然見かけて気になってた」みたいな非常にふんわりとした理由では物足りなかったのでもっと詳しく読みたかった!
今回は受様が失恋した夜に一夜を共にしうさん臭い謎の男と
上司である社長に片思いしていた社長秘書のお話です。
身体から始まった攻様との関係が恋愛に変わるまでと
攻様の正体を知った受様が攻様との関係に悩む続編と
フェア小冊子に収録された既刊カプSSが再録されています。
受様は新卒で国内でも5指に入る大手総合商社に入社し、営業部に配属
されますが、名門大学を出た同期と比べてもアシスタント的な仕事を
任される事が多く、目立つ業績もない社員と評価されていました。
受様自身もことさら仕事への情熱があるとか、出世への野心があるとか
ではなかったのですが、ゲイの自覚がある故に人間関係には気を遣って
与えられた仕事は指示以上を目指しきっちりしてきます。そんな受様に
目を付けたのが、当時のブランドマーケティング部長でした。
業界でも名の知れたやり手の部長は受様には遠い存在でしたが、部長は
受様の仕事ぶりを正しく評価していて専任秘書として引き抜いたのです。
部長は評判に見合うだけの手腕を持つだけでなく、仕事には厳しく、
上司にも部下にも容赦がなく人でしたが、受様は部長の元でめきめきと
頭角を現し、常に隙のない仕事ぶりを見せるやり手の秘書と言われる
ほどになるのです。
そして部長がブランドマーケティング部の部長職を兼任したまま社長に
就任すると受様の肩書も社長秘書へと変わります。社長にとって受様は
単なる部下でしたが、受様にとって社長は片恋の相手にもなっていたの
です。
ところが受様が忘れ物をしてオフィスに戻ったある夜、社長が社内で
男性社員を組み敷いている所を見てしまうのです!! 社長には妻子があり、
受様には不倫をする様にも、同性を相手に出来るタイプにも見えません
でした。だからこそ恋心を封印していたのに。
受様はすべてをなかったことにしたくて馴染みのバーで一夜の相手を
探す事にします。そこで知り合ったのが部長と同年代の野性味のある
色気を滲ませた男でした。この男が今回の攻様になります♪
攻様は受様が自棄になっている様子を揶揄しますが、その通りな受様
は更に攻様を挑発してベッドへと誘います。攻様は受様に全てを吐き
出させながら泣かせて激しく甘い夜を過ごさせるのです。
翌朝、出社した受様は社長とのスケジュール確認で社長が離婚手続き
を勧めている事を知ります。モヤモヤしつつも仕事に打ち込む受様で
したが、夕方、見知らぬ相手から1通のメールを受け取ります。
バンビちゃん、今朝は逃げ足が早かったな。
今夜、Tホテルのバーラウンジで
指定されたTホテルは今夜取引先のパーティが行われる予定で、社長に
随行して受様も向かうことになっています。
攻様はいったい何者なのか!? 受様に接触する目的とは!?
本作は既刊「晴れ男の憂鬱 雨男の悦楽」「ストレイ・リング」派生の
シリーズスピンオフとして書かれた雑誌掲載作に書き下ろし続編を加え
文庫化した大手総合会社を舞台としたオフィスラブです♪
私は遥か昔(笑)に「晴れ男の憂鬱 雨男の悦楽」を旧版であるリンクス
で読みましたが、ガッシュのリメイク版も「ストレイ・リング」も読ん
ではおらず関連作とは知らずに手にしました。
ちなみに同じ会社の社員のお話というのがシリーズ通しての共通点で
「晴れ男の憂鬱 雨男の悦楽」の攻様と「ストレイ・リング」の受様が
友人、「ストレイ・リング」の本作の攻様が受様の片思いの相手という
繋がりです。
「晴れ男の憂鬱・・・」を読んでいなくても本作には支障はなく、前巻の
「ストレイ・・・」を読んでいると受様の上司について予備知識がつくので
シリーズ既刊も一緒に読むとより楽しめるかと思われます。
ただ既刊を未読でも年上エロオヤジの掌の上でコロコロされて美味しく
食べられちゃう年下バンビちゃんという設定は十分に萌えられます♡
クールビューティな受様が大好物ですが、普段は取り付く島さえない
ような美人さんが、一癖どころか難癖も有りそうなうさん臭い男に
翻弄される様はすごく美味しかったです♪
攻様は出会った時から受様が何者であるのか判っていた(というよりも
判っていたから近づいた)のですが、受様は彼の正体を知らず、社長に
男の恋人がいる事を知ってしまった事から社長の離婚で色々と嗅ぎ回る
探偵なのか!?と当たりを付けます。
攻様は白を切るというよりは状況を楽しむために自分の素性を明かさず
にいるので、受様が攻様の正体を知り攻様の求愛を受け入れるまで、
2人の駆け引きめいたやりとりにワクワクし通しでした。
本作の受様が覗いてしまった社長の蜜事のSSがあとがきの後ろに再録さ
れていて更にムフフってなりました (^O^)/
ガッシュ文庫の最後だからか、いろいろ仕掛けられた感じな1冊で楽しく
読ませて頂きました。
今回はオヤジ攻にて水任さんの既刊『ファイナルカット』をおススメです。
水名瀬さんのイラストも雰囲気にマッチしていて楽しいです♪
大好きだったストレイ・リングのスピンオフ。今回もおやじ攻めですが、今回のおやじはヘタレで無精ひげ似合うタイプでしたので萌にしました。(前作のおやじの方が好き)本編130P弱+その続き130P弱+あとがき+ストレイ・リングのカプ達のお話10Pほど。
右城の秘書をしている吉鹿(よしか)。忘れ物を取りに立ち寄った夜のオフィスで、右城が男といちゃこらしているシーンに出くわします。右城に告白することも出来ずに失恋してしまって、やけっぱち気味に馴染みのバーにいってみると、見知らぬおっさんが声をかけてきて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
右城(受けの上司、社長)、受けの同僚少々、後半に攻めの秘書(♂)、藤近(右城の恋人、♂)、最後のSSで「晴れ男の憂鬱・・・」の方のカプが出ているようですが、未読のため分からず。
***以下内容に触れる感想
攻めのおやじが結構ヘタレってると感じました。前作の右城は、「どんとこい、なんでもこい、なんとでもしてやる、どうせ俺から離れられる訳がない」といったように思えたのですが、当作は受けが別れるといったら「わかった」と一旦離れる&めっちゃヘタレた様子で「ごめん、もっかいやりなおして」てな様子で現れる!!!!!そこがちょっともの足りなかった・・・人たらし、スーパー仕事出来る系の方のようなのですが、ちょっとなああ・・振られたぐらいでグダグダになるなよ、おっさん(怒)と思ったんです。
受けさんは素直にならない眼鏡クールさん系。最後までつっぱってなくて、こっちもなんだかんだいって弱っちいという印象があったので、やや残念。
こじかちゃん食べたいとぬかす余裕あるエロおやじ風なのが、ぐだぐだになるのがお好きでしたら、よいのでは?と思いました。
