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小説
前からずっと気になっていました。
だってタイトルが「喘ぐ攻めたち」ですよ??
どういうこと?? ってなりますよね??
お表紙からしてハーレムBLみたい。
結果、人たらしすぎる性格とお尻をお持ちの受けに、理性を狂わされたり、人生(が、いい意味で)変わってしまったお話だと読了後に判明しました!
狂気(?)じみた、屈強で、エリートで、名刀持ちだったりする攻めたちが、本気で受けに喘がされるシーンの数々は圧巻!!
このお話のジャンルは、、、コメディ?? なのかな??
いや、ジャンルにはくくれない400ページ近い壮大なるお話でした。
後半の名刀対決は、いい男たちがそれぞれ自身の下半身にお持ちの名刀を対決しよう! とガチでなっていて完全に笑ってしまいましたけれど、そういうのも含めて、他にはない面白いお話でした。
この発想すごいなあ!!
攻め6、受け1の総受け。
こちらは個人サイトから好きで読んでいて、受け体格大が地雷な私にとっては読める数少ない本です。
一冊の本になると修正が加えられて読みやすくなってたり、続きが気になっていたのでとても良かったです。
平凡総受けで攻めたちは何かしらのスペシャリスト。
騎士団団長を始め、上位貴族、男娼No.1(ネコ)、皇太子、国王、隣国の王子とさまざま。
何しろ人数も多いので一人につきエロも2ページくらいで量は多いものの、内容はサクッと楽しめます。
読んだ感覚は長編というよりは、短編集という感じです。
電子本屋さんの書棚で昨年からこの本をちらちらと見かけていました。でもその時は気づいていなかったのです。バッチリと目が合ったのは「年の初めの楽しみに何を読もうかしらうふふ」と物色していた昨年の大晦日なんですね。
『喘ぐ攻めたち』だとぉ~っ?
そもそも『たち』?
『たち』って何だよぉ?
……好きなんですよ、喘ぐ攻め。
当然の如く喘がせる受けも大好き。
ただ、今まで出会った喘ぐ攻めは、つらい過去があったり男という概念に押しつぶされそうなところでギリギリ頑張っていたり、あるいはそういったジェンダー的な所から激しく自由な大人の男(いやん、色っぽい)であったり、かなりにシリアス寄りだったんですけれども。
で、喘がせる受けの多くは悪女かママだった(女じゃないけどね)。
なぁに、このお話。
そんなのと全然違う。
最高にぶっ飛んでいるくせに、とぼけているじゃないですか。
久々の『大当たりトンチキ』です。
興奮。
幼い頃、親から奴隷商人に売られそうだったヤクルを助けてくれたのは娼館の女将。彼女はヤクルに仕事と居場所を与えてくれました。今は娼館で働く人すべてを家族の様に感じているヤクルの夢は、この娼館を町一番の店にすること。
ひょんなことから泥酔した客に体を売ることになったヤクルは『とんでもない名器』の持ち主だったのです。そして、次から次とセレブな男たちがヤクルの虜となって行く……
これね、いわゆる『ほら話』なんですよ。
『ほら男爵の冒険』とか『ガリバー旅行記』とか、ひょっとしたら『ガープの世界』なんかもそうかもしれないんですけど。
このジャンル、かなりのストーリーテラーじゃないと書けないと思うんです。
だって、法螺っていうのはエスカレートしないとつまんないでしょ?
放っておいてもどんどん盛らさってしまう性質なんですもん。
だから放置しておくと風呂敷は限りなく広がりたためなくなってしまう。
このお話でも、ヤクルのお相手はどんどん偉くなっていくんですよ。挙句の果てには自国だけでは止まらなくなっちゃったりする。
もう、爆笑に次ぐ爆笑ですよ。
素晴らしいのは竹智さんがこの広がりまくったお話を見事に畳むこと。
最後のちょっとしたひねりも、前半部分の『娼館のお姉さま方が仕事に対してどんな風に努力しているか』という描写と対を成していて、こちらはニヤリとさせられちゃいました。
問題(?)は、このお話は『ほら話&お仕事小説』であることなんです。
恋愛と言う意味でのLOVEがないんじゃないかしら?色っぽくもないし。
LOVEに過剰な期待を持たずに読んでください。
あたくしは至福の時間を過ごさせていただきました。
web小説の書籍化。エピソードを重ねて登場人物が増えていくパターンで、攻めが6人いるにも関わらず、どれも今一つ入れ込むタイプではなかったので中立にしました。受けも今一つピンとこず・・体がしっかり大きい受けがお好きな方にはよいのかもと思うお話、本編330Pほど+書き下ろし後日談50P弱+あとがき。
王都から少し離れた風俗街ピヤッカ。そこの端っこで営業している娼館ハナハナで雑用係をしているヤクルは、ある日店で自暴自棄になって暴れている客を宥めていると「お前でいい、最後まで出来たら金を払う」と言われます。ぎりぎりの経営状態である店と恩義のある女主人を思って、いざ抱かれてみると、具合がむちゃくちゃ良いらしく攻めが喘ぎまくり・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
6人もいる攻めには王族いるので、その右腕やら間諜やら複数。あとハナハナの女主人、同僚やらも。数は結構います。
**より内容に触れる感想
タイトル通り、攻めが全員喘ぎまくり。めっちゃ名器らしく、攻めの「ああんああん」多数。そこはちょっと飽きちゃった感があります。タイプは色々、王族、貴族、騎士団長(私は騎士団長のガインが一番好き)、男娼等々。自信満々さん、もてもて色男さん、実直さん・・・誰か一人ぐらいは好みのタイプがいるのではと思いますが、6人いるので一人一人のエピソードが少し少ない。最後はガインに落ちるのかなと思っていたのですが、受けのヤクル、めっちゃクール。自分がガタイいい地味な男と分かっているので、なんで皆さんが抱こうとやってくるのかさっぱり分かっていない。そこが物足りなかったのかもしれないです。
暖かい人物ながら実はクールなのではという受けや、ガタイ良い受けがお好きな方でしたら、お手に取ってみてもよいのではないでしょうか。珍しいタイプのカプではと思います。