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先生の初単行本なんですね。
もうこの時からおもしろい!
夏目先生のケンカップルが大好きなんですが、本作から出来上がっているのがすごい。
「ノーカラー」のラスト、チューされた後、自分が写った写真を見せられた坂本が、飯田の頭を押さえつけるのが、気を許している感、ビックリしている感が出ていて、こういう描写大好きです。
ひまわりやハトのシーンは、カメラマンの飯田の目にはこういう風に写っているというのが伝わる、鮮やかなコマでハッとしました。
しばらく避けられていた飯田を待ち構えて、坂本が軽くキスをするのが新鮮でした(いきなりガッとするキスは多数の漫画家さんで山ほど見てきたので)
晴れて両思いになった時の2人の温度差の違いに笑いました。先生こういうとこも、この時からお上手だわ〜と。
あれだけツンツンしていた坂本が、デレてくるのやばいですね。
沖縄で、迷子から帰ってきて、飯田のベッドにもぐりこんできちゃうのかわゆすぎです。
そりゃ、飯田もあんな反応になっちゃうよね。
この密着具合からのキスシーンも大好き。
すったもんだあっての、男前坂本からのお誘いもいいし、大変だったけど、その後の抱きしめあってのキスの2人がとてもしあわせそうで、めちゃくちゃ大満足。
その後もらぶらぶが続くみたいで、cp萌えできて最高です。
いや〜やっぱり好きな漫画家さんの初期作品は読んでみるものですね!
夏目イサク先生の作品て、ずっと夏目イサク先生ですよね。デビューコミックスなのてすが、この頃から変わらず夏目先生を貫き続けていて安心する。商業BLをちょっと読めてなかった時期があったのですが、戻ってくる前と後での安定感が凄かった。
初期はガサツな攻めが多い気がします。徐々に攻めが色気ある男に変わっていった。受けは真面目な照れ屋が多い。この作品の受けもそんな大学生 坂本くん。
夏目先生の作品は正直いつも王道なんだけれども、特に受けのキャラが真面目で素直で可愛くて、ポロッと胸をうつフレーズを言ったり表情をしたりするからついつい買ってしまうんです。
デビューコミックスにして、今のイサク先生のスタイル、様式美が既に完成されている事にまず、驚きます。そして、もちろん最新の作品の方が美しい絵柄なのですが、この時も遜色ない程にキレイだと思いますし、キャラクターデザインの定番も決定付けられているんだなぁ、と微笑ましくもあります。サラサラした髪の美青年ツンデレ受け、と何かと必死な男前攻めと。
丸っと表題作なのですが、もしかしたら当初は連作の予定が無かったのか、1話ずつタイトルが変わっていきます。ノーカラーはタイトル通り、色の無い、色の付けられない、という意味があるのかも知れないけれど、私は、ブルーカラーとかホワイトカラーとか、何となく仕事や生き方について、カラー(襟の方。)を付けられない人のこと、かなとも思ったのです。何度も懸賞に応募しては今ひとつのカメラマン志望の飯田と。親の希望を一身に背負い法律家の勉強に勤しむ大学生の坂本。役に立たないものは捨てろと言われ続けた坂本にとって、飯田の一見ちゃらんぽらんに見える生き方はどう映るのか。…と、いう様な事がテーマになっていて。
ラブになって行くのはも少し後。飯田の方は多分、一目惚れに近いと思うが。生き方も重ねて来た時間も価値観も違う二人がお互いを認め合い、互いに焦がれていく様子が良いんですよね。
攻めが独占欲むき出しで、受けを愛でる様子もイサク先生らしい要素(結構ジタジタする!)がいっぱいあっていい!可愛い!
坂本は飯田のカメラの撮影モデルになる事をずっと拒否ったままなんですが、(飯田の写真は好きだが、多分、ものすごく恥ずかしがっている。)飯田がいつか焦がれた様に、坂本で美しい写真を撮って欲しかった…。それが大事なファクターになってるかと思ってたんですが、意外にそれはもうどうでもよくなっているようでした。「どうしようもないけれど」とのコラボ番外編とか後に出たりしているので、カメラという事で、いつか連載中の「飴色パラドックス」とかでその後の彼らをちょこっと見てみたいです。
夏目イサク先生のデビューコミックスとのことですが、先に読んでいた「どうしようもないけれど2」にちょこっとコラボ漫画としても登場していたのを思い出し、読んでみました。
デビュー作だと見慣れた今とテイストが違ったりして違和感があったりするのかな・・・とちょっと心配だったのですが、その不安はすぐに払しょくされました。
短編集ではなく、一冊丸々そのカップルのお話になっているという事もあり、じっくり楽しめました!
夏目先生の作品に関しては、今のところ「シュガーコード」以外は、私としては珍しく受けキャラの方が好きなのですが、今作も受け様が私のツボをつく方でした。
真面目で頑固で不器用な性格で、面倒くさがり屋で、天然でちょっと無神経で・・・でも、とっても素直で可愛い面があって、そのギャップがたまらないという・・・
いつもながら夏目先生の描かれる受け様はかわいくて、攻め様がキュン!となる気持ちがすごく分かります。
カメラマン×真面目な学生のお話でした。
二人は同じアパートに住んでいるご近所さんです。
カメラマンの飯塚は部屋が老朽化して住めなくなったので、
隣に住んでいる学生・坂本の家に無理矢理住まわせてもらうことになります。
それからドタバタと二人の同居生活が始まります。
飯塚はガサツな人間のように見えますが、
彼は彼なりに写真のコンテストに落選して悔しい思いをしているなど、
人としての紆余曲折がそれなりに描かれていたのが良かったです。
ただの能天気なキャラクターというだけじゃないところが気に入りました。
とはいいつつも基本、能天気キャラで楽しかったですw
坂本は初めはガサツな飯塚のことをあまり好きではなかったのですが、
彼の人となりに徐々にほだされていきます。
二人の性格が違うからこそ惹かれあうんでしょうね。
その後の自分の気持ちに気がついた坂本がかわいいっ!!!
まさか飯塚を押し倒すとはw
二人のやり取りがおかしかったです。
そしてさらにその後、二人は沖縄旅行に行くのですがっ!
未遂に終わるんですよー。
なんという読者の生殺し!
なんというロケーションの無駄遣いwww
お約束すぎてガクッ○| ̄|_
でも旅行から帰ってきて結ばれるんですけどね。
それにしても男同士のやりかたを調べていた坂本、
なんて可愛いことしてくれてるのっ!!あ~この子はホントにっ!
そんなわけで爽やかに楽しい一冊でした。
この作品はデビュー作品ですが、読み返してみても、
今の作品と比べてもコマ運びが酷いとか、そういう明らかな見劣り部分がありません。
デビュー時にすでにこれだけの自分のスタイルを確立しているのもすごいと思います。