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ほのぼの甘々、異世界でスローライフです。
「竜人と運命の対 」と世界観を同じくする作品ですが、今作だけで問題無く読めます。
で、櫛野先生と言えば獣人(竜人)+溺愛ですが、今作もとにかく甘いです。
受けの事を「嫁」とか言いつつ、目に入れても痛くないほど可愛がってます。
ついでに過保護過ぎて、笑っちゃうレベルです。
いやもう、超過保護で溺愛してる攻めと、健気で芯の強い受け。
そんな二人が一緒にひなたぼっこしたりチーズを作ったり薪割りしたりと、これが萌えずにいられるか!?
末永く、この調子でイチャついてていただきたい。
ちなみに、基本はほのぼの甘々ですが、切なさあり、バトルありと、飽きさせずに読ませてくれるのもお見事でした。
「竜人と運命の対 」を既読の方は、なかなか興味深いエピソードも読ませてもらえるのでは無いでしょうか。
ザックリした内容です。
気がつくと、激しい左目の痛みと共に、記憶を失っていたレイ。
襲われた村の中で唯一生き残った彼は、竜人の戦士・アーロンに助けられるんですね。
そこから、村人の手前「嫁」と言う名目で、アーロンに保護されるレイ。
アーロンと過ごすあたたかい時間に、彼に惹かれて行きますがー・・・と言うものです。
まずこちら、レイですが、何故か記憶が無く、更に日本人だった前世の記憶のみ持っている青年になります。
えーと、健気で芯の強い美人受けでしょうか。
で、そんな彼を救ったのが、竜人の戦士・アーロン。
作者さんも書かれてますが、彼は面倒見の良い兄貴分タイプ。
いや、印象としては、かなり過保護で心配性でもあるんですけど。
で、こちら最初から、結構な謎が散りばめられてるんですよ。
一体、レイの痛む左目の謎とは?
また、彼だけが生き残った理由とは?
そして、何故彼には記憶が無いのかー?
これが後々、重要な意味を持ってくるんですね。
なかなかハラハラドキドキさせてくれる展開で。
が、とりあえずは超甘々ほっこりスローライフから。
しつこいですが、序盤からアーロンの溺愛っぷりが凄い事になってまして。
そもそもアーロンですが、最初は唯一の生き残りであるレイを保護すると共に、彼が追い続ける仇の情報を求めてレイと暮らし始めます。
レイの失った記憶の中に、仇の情報があると踏んでるんですね。
それが、共に過ごしてレイの真面目さや芯の強さ、心の美しさを知るうちに、彼が愛しくて仕方なくなる。
こう、まさにスローライフと言った二人の村暮らしが丁寧に綴られてるんですけど、これがほっこりさせてくれる上にやたら甘いのです。
一緒に薪割りをし、チーズ作りをし、狩りをする。
記憶が無く世話をかけてるレイがですね、少しでも役に立ちたいと頑張るんですよ。
そんな彼にアーロンは、二人で一緒にやった方が楽しい。
だから、今は寒くなると動けなくなる自分の為に、ひなたぼっこに付き合って欲しいと告げる。
いやもう、「一緒にひなたぼっこをするのは嫁の大事な仕事だ」に吹いちゃうんですけど。
また、やたら過保護で心配性なのも笑わせてくれて。
レイが考え事をしてるせいでフラフラ歩けば、横目でハラハラと見守る。
挙げ句、「っ、そっちには窪みが・・・!」と、最終的には我慢出来ずに片腕で抱えあげて運ぶ。
「よし、これで一安心だな」と尾を振りながら満足気に言ってるのが、なんかめちゃくちゃ可愛くてほっこりしちゃうんですよ。
そう、溺愛と言うなら、これくらいやってくれないと!
と、そんな日々を過ごすうち、アーロンに惹かれてゆくレイ。
彼の為に記憶を取り戻さなくてはと焦りますが、同時に記憶が戻って離れるのは嫌だとも葛藤するんですね。
更に、レイの元に記憶を無くす前の「恋人」だと名乗る青年が現れ・・・と続きます。
ここからですが、ちょっぴり切ない上にハラハラドキドキさせてくれる展開。
レイの左目の謎だったりに、「竜人と運命の対 」を既読の方はニヤリとしちゃうんじゃないでしょうか。
ついでに、今回も訪れるオラーン・サラン。
竜人であるアーロンは、深く愛する運命の対を見つけてしまった為に、激しい欲情に苦しむんですよね。
なのになのに、レイを思って一人耐えようとする。
もう、竜人と言うのは、みんな健気すぎるわ!
更に思いが通じあった後は、この設定が美味しすぎるわ!!
ところで、レイの前世の記憶ですが。
ちゃんと納得のゆく理由があります!
個人的に、何故か理由は無いけど、前世は日本人の記憶持ちと言うのに引っ掛かるんですよ。
別にこれ自体はいいけど、ちゃんとオチが欲しい的に。
オチがあって良かった。
と、とにかく甘くてほのぼのほっこりさせてくれる、スローライフ+溺愛作品。
個人的に、とてもツボでした。
今回はある人物を追う竜人の戦士と記憶喪失の青年のお話です。
受様の失われた過去と攻様の追う人物の影が交錯し2人が対となるまで
と本編後のほのぼの後日談を収録。
受様は左目に強烈な痛みを覚えて鉛のように重い身体をのろのろと起こ
します。厚いもやがかかったような頭を必死に動かして自分がどこにい
るのか見定めようとしますが、鉄のような匂いが充満していて思考がま
とまりません。
というよりも受様は自分が誰であるのかすら分からない事実に衝撃を
覚えます。自分の事を思い出そうとした途端、左目に激痛が走ります。
閃光が走ったような瞬間にぼんやりと黒髪の少年を呼ぶ名前が浮かびま
すが、思い出そうとすると左目の痛みが激しくなります。
そして慣れた目が映し出した光景はこと切れた人間が折り重なるように
横たわるもので愕然としてしまいます。そこに突然頭上から黒い翼を持
ち全身が鱗に覆われた竜かトカゲのような頭部を持つ男が降り立ち、
受様は恐怖で青ざめてしまいます。
受様はその人物が目の前の屍を築いた者かと思いますが、彼は竜人の
戦士であり、村の異変を見て救助に駆けつけたのです。彼こそが今回の
攻様となります♪
攻様はただ1人生き残ったらしい受様を安全な土地に連れていくと言い、
山深い谷間にある小さな村に連れていきます。その村は攻様がある人物
を追うために暮らしている土地でした。
村の長は普通の人間で、攻様は人間と龍が混じったような種族で自然の
力を使って怪我の治療や火を熾したりする方術の使い手だと教えてくれ
ます。最初は攻様を見た目で怖がった受様ですが、怪我を治してくれ、
仔フクロウに懐かれる様子から攻様に感じた怖さが薄らぎます。
受様が思い出した断片的な記憶の中で受様は日本の田舎の高校生ですが、
受様の話を聞いた村長はこの世界にはニホンという国もコウコウセイと
いう職もなく、受様が下げているペンダントは王都の学校で医学を修め
た医師の証だと言われます。
攻様は受様が村が襲われた時に頭を強打したか、強く動揺するような事
が起きて異世界人だった前世の記憶が表面化したのではと言います。前
世も異世界も定かな話ではありませんが、受様を気遣う攻様の気持ちを
とても嬉しく思います。
攻様も記憶がない中で人を思いやれる優しさを見せる受様の強さを好ま
しく思い、当面の棲み処を探す事になった受様を攻様の家にと誘います。
どうやら攻様が追っている相手は受様のいた村を襲った輩らしく、生き
残った受様が1人になるのは危ないとも言うのです。
躊躇する受様でしたが、村長と孫娘は攻様が嫁をもらった事にすれば
問題ないとまで言い出すのです。そうして受様は攻様の"嫁"として攻様
の家で暮らす事が確定してしまいます。
果たして受様の失くした記憶と過去を見つけられるのか!?
そして攻様は探す相手を見つける事ができるのか!?
櫛野先生の既刊『竜人と運命の対』のスピンオフで、既刊と同時代で
すが、本作の攻様が竜王妃の逆鱗の欠片を奪った方術使いを探してい
る事から既刊より時間軸的には過去になるのでが、既刊未読でも支障
なく読めると思います。
この世界での記憶のない受様は、自然に囲まれた森の中で自給自足な
生活を送る攻様と共にスローライフを実践する事となります。
思い出した記憶は日本の田舎で祖父母と暮らす男子高校生がメインな
上に、竜人の攻様はもちろん気の良い村人達に比べてもかなり細くて
力もないために1人ではお手伝いの域を脱せません。
その上、受様の嫁と紹介された受様は皆におめでとうと祝われるし、
攻様も悪乗りして受様を可愛い嫁扱いするし、受様の負担になりそう
な事は率先してやってしまう過保護ぶりを発揮する様がほのぼのして
いて、まさに新婚さんムード満点で楽しいです♪
そして徐々に受様は攻様やこの世界で暮らしに馴染んでいき、攻様も
そんな受様をドンドン惹かれていくのですが、この世界での受様を
知る人物、受様の幼馴染で恋人だと言う王家に仕える騎士で王都から
やって来た事から状況が一変するのです。
受様の恋人だという幼馴染、攻様が追い続けている方術師、受様が
記憶を失った村での出来事等が、絡まり合ってきて全ての謎と真実が
解き明かされて2人が結ばれるまで、ワクワク&ドキドキでとっても
楽しく読めました♪
既刊の攻様のように床ダンはしないけど、尻尾で受様を囲ったり、
攻様が身体を温める為と称する日向ぼっこで、受様が胸の上に抱き上
げられて仔フクロウと一緒にゆ~ったりしてるのは萌えツボを刺激さ
れて良かったです (^-^)
本編である既刊の受様は異世界からやって来た日本人なので、受様に
会ったら面白いことになりそうなので、ぜひ本編で絡めて欲しいです。
前述したように単巻でも読めるお仕立てですが、もし既刊本『竜人と
運命の対』を未読な方にはぜひ既刊も併せて読んで頂きたいです♪
2019年刊。
へ?異世界でスローライフ!?チーズ作り!?ひなたぼっこ!?
普段ならこれらのキーワードが並んでいると素通りしていただろうけれど、今回は好き作品のスピンオフだし…と思って購入。
異世界ものも人外攻めの溺愛も大好きだが、これに『異世界に来ても受けが苦労する事無く、美味しいご飯生活にも慣れて攻めに溺愛されているの♡』となるとどうも辛口になってしまいそうでね…
いや、読まず嫌いな傾向は良くないだろうけどさ。
今回はレイが記憶喪失になって一人生き残っていたのを、駆け付けた竜人・アーロンに救出されたという冒頭から、何かしらのドラマチックな展開に期待を持ったのだった。
前半、帯通りのスローライフなのんびり展開には少し退屈かもって部分はあったが、そんな中でも狩りの時に無用な殺生は避けて狩った獲物の命を尊ぶシーンが織り込まれているのは良かった。
ただ、他の方々と似た感想になるだろうが、レイに元の日本人らしき人物の記憶が色濃く残っている様子からして、もしや彼の転生自体に重大な秘密があるのかと思いきや、肩透かしを食らった感は否めない。
元々のレイが頑張り屋で慎ましい性格だし、記憶がないながらも助けてもらった村での自給自足生活に馴染もうと努力する姿には充分好感が持てたけれどね。
そんな健気なレイを、アーロンってば本当にお嫁さんにしちゃった訳だが(笑)
自慰にすら戸惑っていたレイとはどさくさ紛れの無理矢理ではなく、ちゃんと両想いの元に結ばれるし、アーロンが長年追っていた宿敵とも一応の決着は着く形なので、この一冊でも「ごちそうさまでした」と問題なく楽しめるようになっている。
この話が好感触だったならば、『竜人と運命の対』『サーベルタイガーの獣愛』も併せて読むと、人と共存している獣人・竜人族の世界観により馴染み易くなると思う。
このシリーズ内の竜人族は精悍で戦闘能力に長けているのは勿論だが、一目惚れした相手にはでろ甘になって尻尾で感情を表す姿は、溺愛攻めスキーのツボに嵌まるぞ~
櫛野先生の書かれる”オラーン•サラン“の発情がある竜人シリーズ。
「竜人と運命の対」3巻でも活躍していたレイとアーロンが出会って伴侶となるまでのお話です(⌒▽⌒)
受け様のレイは、前世らしい異世界での記憶を持つのだけど、今の記憶はない。
攻め様は、竜人であり屈強な戦士であるアーロン。
周囲の状況がわからず、混乱していたレイを助け、「嫁」と称して一緒に暮らすことに。
この2人の生活か、まさに異世界スローライフでのんびりほっこり( ´∀`)
薪割りしたり、チーズ作りやら料理をしたり、さらにはひなたぼっこ!
並んで、じゃなく、アーロンってば石の上じゃ固いだろうって、自分の胸板の上にレイを乗っけた上でひなたぼっこ(☆▽☆)
過保護な溺愛がいいわ~。
真面目で優しいレイに惹かれていき、好きだと気付くアーロン。
オラーン•サランに思いを馳せるアーロンの胸中を想像すると、めっちゃ萌えました(≧▽≦)
途中まで、やもするとスローライフ過ぎで飽和ぎみになったところで、レイの恋人たという男が現れてから物語が動き出し。
竜王妃の逆鱗の欠片の行方や、宿敵をやっつけてやっと2人が運命の対となるまで、楽しく読ませて頂きました(^^)
いざとなったら2人で逃げる、と言うアーロンに、ちゃんと説得しましょう、と言うレイの真面目さ芯の強さが好きでした。
イラストは高世ナオキ先生。
2人がフクロウのククと一緒にひなたぼっこしてるイラストが、最高にかわいいです( ´∀`)
竜ちゃんのスピンオフ?と思って購入。竜人の里の近衛隊長だったアーロンが宿敵を追っかけて滞在している集落、そこが舞台の「異世界スローライフ」なお話でした。のんびり+溺愛で癒したっぷりでしたが、お話としては「おお!」というものを感じられなかったので萌にしました。2段組260P弱+あまあま後日談9P+あとがき。「竜人と運命の対」や「サーベルタイガーの獣愛」と同じ世界観ですので、そちらを先に読まれた方がより楽しいのではと思いました。
気付けば累々と重なる屍の中に一人倒れていたレイ。黒い竜人アーロンがそこから助け出してくれましたが、自分のものかどうかも分からない記憶しかなく、アーロンの家で仔フクロウのククと一緒に暮らすことになり・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
グラート(アーロンの暮らしている集落の村長、人)、シュリ(グラートの孫♀)、仔フクロウのクク(しゃべらないが和ませ役、可愛い!)、ラトゥ(白狼)、ダンテ(レイの幼馴染)、ジャディス(方術使い)。「サーベルタイガーの獣愛」で出てきたカーディア国の田舎が舞台です。
**内容に触れる感想
時間軸は多分「竜人と運命の対」の少し前になると思います。あるキーアイテムが「竜人・・・」とつながっています。そのキーアイテムを持っているのがレイで、それを巡ってアーロンと悪党がバトル というお話ですが。
筋は上記の通りですが、おそらく書きたいと思われたのは、人型の嫁を溺愛する竜人ちゃんでは。
「竜人・・」の受けは、きゃんきゃん鳴く子犬という印象でしたが、今回の受けは大人しやか、穏やか、控えめという印象で、かつ記憶がぶっとんでいるものですから、アーロンはレイを気遣って超過保護です。
それから住んでいるところが、都会ではなく山奥な印象で、二人仲良く狩りをしたり料理をしたりと、のんびり豊かな田舎暮らし。そんな様子がたっぷり書かれています。そこに可愛い仔フクロウのククが参戦している様子を楽しめました。
レイが日本人男子高校生の記憶を持っているところだけが、個人的には引っ掛かったのですが、まあ黒髪男子を出さないと、というお約束なんですかね。無理矢理な感じが否めなかったですが、持っているキーアイテムの片割れが飛んで行っている先の関係もあるから、と、ごっくん飲み込みました。
さらっと読めてしまったので萌です。「竜人・・」のジーンがお好きな方はこちらの本も楽しいと感じられると思います。