イラスト入り
竜人の戦士×異世界に迷い込んでしまった青年。即日重版の大人気シリーズ、待望の続編!!
こちら「竜人と運命の対」第2弾です。
前作では、その激甘ぶりに萌え転がりましたが、今作では二人の愛の深さに感動。
泣きました。大泣きです。
切なさ増量で甘さは(前作よりも)控え目の今作ですが、ここまで互いを深く想い合う彼等の姿を拝めた事に熱く感動しています。
前作を「神」と評価しましたが、今作は「神」では全然足りない!!
前作のファンの方、甘さと言う点ではパワーダウンですが、より深みを増した二人の愛の形に強く心を動かされると思います。
内容ですが、「運命の対」になり、共に生きる決意をした二人と言う、前作からの続きです。
元の世界への思慕が胸をかすめる時があるものの、ジーンと幸せな日々を過ごす陽翔。
そこに女長・アースラ率いるキャラバンが窮地に陥ったとの情報が入ります。
一族の反対を押し切り、助けに向かうジーンと陽翔。
そこにはナジュドの残党と手を組んだバーリド帝国の影が・・・。
また、戦いの最中に偶然が重なった事から、陽翔は元の世界に声を無くした状態で飛ばされますが-・・・と言うものです。
こちら、最初はイチャつく二人から始まりと、とても甘いんですよ。
が、バーリド帝国で大規模な方術が使われ・・・と不穏な気配。
前作でもファンタジーならではの壮大な世界観や、ストーリー自体にドラマ性があって面白かったのですが、今作ではその傾向がより強くなります。
ザラームの腹心だった女方術使いが、復讐の為にバーリド帝国と手を組み、ソヘイルへ攻め込もうとと言った具合に。
で、そんな臨場感ある戦闘シーンや、生まれ育った場所の違いから「人の命」に対する考え方の違いに思い悩む主人公と、とても読み応えがあって面白いんですね。
が、一番心を動かされたのは、離れ離れになってしまった時の二人。
もう本当に切なくて・・・!!(´;ω;`)
ジーンがですね、陽翔を想うからこそ元の世界で生きて欲しいと願うのです。苦しみもがきつつも、陽翔と出会えて愛を得られた事を幸せに思う・・・。
このシーンで泣けて泣けて・・・。( ノω-、)
彼は竜人族最強の戦士と言われていますが、実の所めちゃくちゃ臆病なんだと思うのです。
(この過酷な世界で)愛する人がほんの一欠片でも悲しんだり苦しんだりする事が耐えられない。本音の部分はそこなんですよね。
くっ・・・!! 弱虫め!!!
で、その点では陽翔の方がずっとずっと強いのです。
彼もまた思い悩むのですが、ジーンを諦める事はしない。
だって、どれほど過酷な世界でも、また家族と二度と会えなくても、ジーンと共に居る事が彼の幸せなんですよー!!
もう本当、この部分が圧巻なので、ぜひ読んで泣いて下さい!!
この後、ラストではまた超イチャ甘と糖分補給が出来ます。
離れ離れの部分が辛かった分、このイチャ甘ではジーンと胸が熱くなりました。
二人で幸せにならなきゃね!!
あと、ちょっぴり不安な要素を残した終わり方なので、反響次第では続編もあるのでは無いかと期待しています。
もう本当、ぜひ読んでいただきたい!!
続篇待ってました!!(≧▽≦)
竜人族の次期竜王ジーンと、対という絆で結ばれた人間の男の子・陽翔の種族を越えた愛、相も変わらずシーンが陽翔に見せる溺愛ぶり、たまに見せるジーンが尻尾をベチンと叩く感情表現や可愛い独占欲と、冒頭からしてほっこりしっぱなし。
竜人族ってば見た目が恐くとも、人間に負けず劣らず惚気たり冗談を言い合って談笑してる姿が可愛くて仕方がない。
もう最初からニヤケっぱなしで困ってしまった(笑)
かつて世話になった頼もしいソヘイルのキャラバン・アースラ達やお茶目なラヒム王も再登場して活躍する今回は、敵方とジーンの方術の衝突に巻き込まれた陽翔が元の世界に飛ばされてしまうといったハプニングが起こってしまう。
発売日がまだ先だという時期にリブレのホームぺージ内であらすじを読んで、ジーンに起こりうる苦悩を別次元で体感した姐さんは数多いと思うが、実は私もその中の一人だったりする。
無事発売日に買ってこれたこの新刊を数時間で集中読破した後に沸いてきた感情は、興奮以上に切なさが勝ったかな。
偶然とはいえ家族の元に戻ってこれたものの、嬉しいって喜べるばかりではなく、直前まで闘っていたジーンやキャラバンの仲間を心配してもどうしようもない焦燥感や不安。
再会した家族に二度と心配かけたくないって思う優しさ。
陽翔が家族から愛されている様子が詰まっていただけに、彼が味わった束の間の再会、再び異世界を選んだ旅立ちの別れは切なかった。
しかし、そんな中でも自身で選んだ選択に未練を見せないところに、意志の強さを秘めている子なんだなってのを感じた。
陽翔はまだ17歳、ジーンも280歳といえど、寿命1,000年の竜人族ではまだ若造の域を超えていない。
ジーンが陽翔を想うが故に連れ戻すのを諦めていた時に、ここぞといった助言ができるアースラってばスゴイ!!って感心するばかりだ。
この人は常に迷いがあって踏みとどまろうとする二人を、自らが切り開ける最善な方向に導いている。
ちなみに新たにジーンを人生を共にすると決めた陽翔の成長ぶりは、今はまだ『もう少し頑張りましょうね』ってレベルだと思う。
優しさ故の甘さを付け込まれかねない危うさがあるが、敢えてその優しさを尊重してもらっているのは周りの大人達がそれをカバーできるだけの度量の持ち主揃いだから。
でも陽翔ならばきっとそれを自覚できるだろうし、時間がかかってでも彼らと同じような度量の大きい大人に成長できると思う。
ちょうど今回のバーリド帝国でも前回のナジュドでもまだ騒動が起きる火種は燻っていそうだし、もしもまた続編が叶うならばジーンや陽翔、他キャラクターの活躍に期待が募るばかりだ。
それに多分ね、ジーンもまだまだノロケ足りないと思うんだ…(笑)
「竜人と運命の対」の続編です。
前作だけで一応きれいに終わっていましたが、とても好きな話だったので続編が読めてうれしいです。
竜王国に侵攻しようとしてきたナジュドの計略を打ち破り、ザラーム王を打ち倒した陽翔(受け)とジーン(攻め)。
ジーンは次期竜王としての仕事と近衛隊長としての仕事に、竜王となったあかつきに正式に伴侶となることが決まっている陽翔は剣の稽古と竜王国の歴史や文字の勉強にとそれぞれ精を出しています。
そんな時、二人が一緒に旅をしていたキャラバン隊の女頭領アースラの鷹・クアールが怪我を負い竜王国へとやってきます。
キャラバン隊が危機にあることを知った陽翔とジーンは居ても立っても居られず彼らを助けに仲間たちが捕まっていると思しきバーリド王国へと向かいます。
キャラバン隊を見つけることには成功するのですが、正反対の性質をもつ方術のぶつかり合いに巻き込まれた陽翔は元の世界へと飛ばされてしまうのです。
基本は陽翔視点ですが、今回は二人が離れ離れになってしまうので、離れている間はそれぞれの視点で話が進みます。
元の世界に戻った陽翔は、会いたくてたまらなかった家族と再会することができます。それでも、戦いの最中に飛ばされたことでジーンたちが無事に逃げおおせたかが心配でなりません。帰ってきた陽翔に大喜びな家族とは反対にジーンたちのことばかり考えてしまう陽翔。異世界にいたという陽翔の話を信じ、異世界のことばかり考える陽翔をなんとかこちらへ向けさせようとするの妹の気持ちを考えるとつらかったです。そして、かけがえのない存在である家族とジーンを天秤にかけてどちらかを選ばなければならない陽翔も本当につらかったと思いました。この決断は涙なしでは読めません。行き来できれば誰も悩まなくて済むのにと思わずにはいられませんでした。
一方ジーンは竜王の宝玉の修復が完了し、迎えに行くことができるようになっても陽翔を迎えに行かないと言い出します。前作で、ジーンの命と帰郷を天秤にかけ悩む陽翔に対してアースラが「後悔しても仕方ないと思える道を選べ」とアドバイスしますが、今回はジーンに全く同じ言葉と共に「陽翔の幸せを勝手に決まるな」と前作で陽翔がジーンに言った言葉を代弁してくれます。
前作でも旅を共にした二人の頼もしい仲間たち、アースラに副長・ワドゥドゥやラビ、ニャムといった面々に加え、ジーンの幼馴染兼近衛副隊長のゼノスも加わって、苦しい戦いでありながらも、気を抜けるところは楽しく読めました。
特に、男前なアースラにはほれぼれします。皆をまとめるリーダーであり、キャラバン隊の母親である頼もしい存在でした。
今回は陽翔が能動的に自分がいるべき世界を選択できたことはよかったと思います。そして突然黙ってではなく、家族とちゃんと話ができてよかったです。きっと悲しいと思うことがあっても、ジーンと二人で乗り越えるのでしょう。
今作では、二人は伴侶として周りからも認められており、ジーンは初めから陽翔に対しては甘々です。甘々すぎて陽翔を守りたいと思いが強すぎて変な方向へと暴走しそうになるのですが、そこはそれとして。
陽翔に対しては甘やかしたくてたまらなくて、友達同士で会ったときは食べさせあいをさせてくれていたのに、恋人になった途端恥ずかしがってしてくれなくなった陽翔に尻尾をビタンビタンと打ち付けて拗ねるのは健在で、ぎゅうぎゅう抱きしめては匂いを嗅ぎまくったり、そんな場合ではないのに温まるまで湯たんぽになると言ってくれた陽翔といつまでもくっついていたいため焚火を消そうとしてみたりと行動が可愛いです。280歳超えているとはとても思えない。
陽翔は表情がくるくる変わるのは変わらずで、甘い雰囲気に弱いのも相変わらずです。それでも、ジーンが自分のために我慢するのを嫌がって、恥ずかしいのも手伝って、喧嘩を挑んでいるような色気のない誘いかたをするのが陽翔らしくて楽しかったです。
すべての人が自分の正義があり、それに従って生きている、ということが今作では強調されていたと思います。
だからか、憎らしい存在であるナジュドの方術使いを完全に憎むことができませんでした。
ただ、バーリド王国のレオニード帝だけは許せません。結局、方術使いを幾人か連れて逃げ帰っているので、彼はきっとまた何かよからぬことを計画するような気がします。
今作では名前だけで人物などは出てきませんでしたが「サーベルタイガーの獣愛」
の舞台であるカーディアも参戦していました。
次作があるなら彼らも巻き込んだ壮大な話になるのでしょうか。
大好きな2人の姿を読めて嬉しいです(≧▽≦)
異世界へ迷い込んだ受け様の陽翔は、攻め様の竜人のジーンと運命の対となる。
時期竜王であるジーンと、対である陽翔は竜王妃と竜人族に認められ、竜人の里で仲良く過ごす日々。
前作でくっついている2人のお話なので、いちやいちゃしてる2人でスタートで、にまにましちゃう(#^^#)
そんな中、前作で助けられ今や家族同様のアースラ率いるキャラバン隊が、どうやら危険な目にあっていることを知る。
すぐに助けに行きたい陽翔に対し、ジーンはもちろん竜王妃となる陽翔も危険な目にあわせる訳にはいかない、と周囲から反対され、2人して抜け出して助けに向かう。
立場を弁えてないなぁ、とも思うのだけど、陽翔はこうでなきゃね、とも思っちゃう。
むしろ、そんな陽翔が好きなんだよね~。
アースラ達を助ける為の戦いの最中、陽翔は元の世界へと飛ばされてしまう。
懐かしい家族との再会。
とても嬉しいのに、あちらの世界のことが気に掛かり、ジーンに会えないことが辛くて苦しくて。
またジーンも、せっかく元の世界へ帰ったのなら、こちらへ戻らない方が陽翔は幸せなのでは、と苦悩する。
2人で選んだ道なら、たとえ離れ離れになろうとも同じ道だ、というジーンの覚悟がめっちゃ胸にささった(TдT)
そして、アースラはやつぱりいい女ですわ~。
自分の意思で、故郷ではなくジーンのいる異世界を選んだ陽翔。
切なきゅんでした( ≧Д≦)
喜びも苦しみも共に2人で、これからも精一杯生きるって笑う陽翔の強さがとても好きです。
そして、最後までべしべし振るっているジーンの尻尾が微笑ましくて大好きです( ´∀`)
今回は現竜王の近衛隊長で次期竜王と
攻様の運命の番である日本人高校生のお話です。
それぞれの生き方を問われた2人が
悩みながらも未来を選択するまでを
周辺国の侵略戦争を交えながら展開します。
この世界には
人間の国の他に獣人の国があります。
攻様の竜人族は長命で賢く誇り高く
弱い身で些細な事で争う人間達とは
自分達の領域を侵されない限り
関わる事すら好みません。
次期竜王である攻様は
ある目的で他国を旅して歩き
人間との関りを持つ中で
異世界から渡ってきた受様を
己の運命の対とします。
受様は竜王の逆鱗を狙う
ナジュド王の企みにより
召喚された日本の高校生でしたが
攻様との過ごすうちに心惹かれ
この世界で攻様の伴侶として生きる
決意をするのです。
そして攻様の対となった受様は
次期竜王となる攻様と並び立つため
日々色々な事を学んで始めます。
そんな中、
受様の命の恩人であり
ソレイユ王への情報収集も担う
キャラバン隊の仲間達が
潜入していたバーリド帝国で
捕虜となった事を知ります。
先のナジュド王との戦いに
彼らの助力を得ていた竜人族は
先鋭部隊を向かわせる事となりますが
受様は自身が赴く事を望み、
そんな受様のため
攻様も行動を共にします。
しかし、
向かったバーリド帝国では
天候不順により配給さえも止まる有様。
攻様は何か大規模な方術が
使われている可能性を示唆しますが
民は不満を敵対するソレイユ国に
募らせていました。
2人はその街で引き回される
キャラバン隊を発見、
合流したソレイユ王の救助隊と
彼らの奪還を図りますが
キャラバン隊を引き回していた
バーリド帝の一団には
倒れたナジュド王に仕えていた
女方術師が帯同していて
奪還戦の中、
彼女の受様を狙った黒い方術と
攻様の護る攻様の光の盾がぶつかり
受様はその場から消えてしまいます。
受様は何処に!?
運命の対と引き離された攻様が
取る行動とは!?
櫛野先生の既刊「竜人と運命の対」の
好評続編となった1冊です。
受様は相対する力の爆発で
元の世界に弾き飛ばされていました。
日本では3ケ月が経っていて
受様を探し続けていた両親や妹に
無事を喜ばれ号泣されてしまいます。
攻様は竜人の逆鱗の力で
受様が元の世界に飛ばされた事、
竜王の宝玉の力を使えば
再びの召喚が叶う事が判りますが
受様の幸せを第一に思うと
召喚すべきではないとしか思えません。
実は受様は先のナジュド戦の前にも
元の世界に戻る術を提示されますが
受様はこの世界で生きていく事を
選んでいます。
偶然の事とはいえ
受様が戦いのない世界に戻った事で
攻様は受様を再び召喚する事を
躊躇ってしまうのです。
受様と攻様が未来への選択を迫られる中
ソレイユを狙うバーリド帝の野望と
復讐を誓う女方術師の動向が絡まり
竜人族を巻き込んだ戦いが
激化していきます。
そんな状況に
対を失った竜人を苦しめる
オーラン・サランの日が巡ってきます。
攻様がどんな選択をするのか、
受様が何を選ぶのか、
戦いの行方はどうなるのか、
最後まで怒涛の展開で
ハラハラ、ドキドキ、ワクワク、
たいへん楽しく読めました (^O^)/
前作では異世界に渡った受様が
攻様との恋を知りこの世界で
攻様と共に生きる事を選びます。
しかし、攻様は受様を
元の世界から引き離した事を
とても気に病んでいました。
その上、竜人である攻様と
人間である受様では能力も体力も
根本的な考えさえも違います。
大事だから、大切だから、
傷ついて欲しくない。
2人の苦悩や思い、切なさは
とても胸に響きます。
しかし、人は大事な人のために
大きく強くなっていくのです。
そんな2人が時に迷い、
時にぶつかり、時に譲り合い、
再び寄り添いあう未来を選ぶまで
ホントに気が抜けませんでした。
竜王となる攻様の伴侶として
運命の対となった受様にはこれからも
様々な苦難が待ち受けていますよね。
これからの2人の公私に渡る戦いを
もっともっと見てみたい!!
その際には
攻様の尻尾の床ダンシーン増量を
激しく希望しま~す (^-^)v
今回は櫛野さんの既刊から
『サーベルタイガーの獣愛』をおススメ♪
オーラン・サランの獣人の大変さが
お伝えできるかと思います(笑)