ボタンを押すと即立ち読みできます!
ハゲとの最終決戦でした。このハゲが多くの女性を虜にする魅力が最後まで理解できませんでした。尊大で理屈っぽく、芸術面で大きな評価を得ているのがウケるんですかね?エリオットの父親とマコーレもそんな感じでおモテになっているし…。
同じハゲでナルシストなマコーレ、今回2人共挿絵に登場し、どちらも反社のオッサンか真っ白に燃え尽きたあの有名なボクサーのセコンドにしか見えませんでした。
ん~最後まで草間先生の挿絵は私的には合わず…エリオットのメガネからずっと違和感があり、最後までイメージと全く合いませんでした。文章の好みが合わないのは特に引き摺ることはないのですが、挿絵が合わないのは心残りに感じるモノなんだと感じました。
ワンコの描写が細かいので、もしや連れて帰る!?と期待していたところにアレ…あのオバさん殴りたくなりましたね。
ジョラニヨン先生は線が細いキャラでもカッコよく活躍させるので好きです。
それにしてもタッカー…タッカー!
出てくる登場人物全員を怪しく、疑わせるのが上手い。
今作品はリバなかった…残念!
2020年刊、A'lls Fairシリーズ最終巻。
3冊とも話の密度が濃くて、最終数ページに近づくにつれても気が抜ける事なく読めた。
1巻の事件で犯人がまだゲームオーバーを諦めておらず、今回でやっと決着がついた。
タッカー危機一髪!!な状況でエリオットも精神的に追い詰められてしまう展開だったが、まさにギリギリのところで切り抜け、一気に畳み掛ける見事な展開だった。
エリオットとは決して仲が良い訳でもないパインも見直したぜ!!と言いたくなってくる活躍だったし、ローランドも頼もしい父親でいてくれて安心できた。
いや~、最初は未練を抱えたまま別れたのもあってかぶっきらぼうな二人だったのに、よりを戻してからは二人共パートナーにかける愛情ってのを半端なく見せつけてくれたな~。
3巻ではタッカーが常にエリオットの膝を気遣う甲斐甲斐しさや彼なりに甘える様子に、こんなに可愛げのある男だったのか!!とニヤけてしまう。
まぁ、エリオットが内心嫌がる"隠し事"ってのは、タッカーのベタ惚れな愛情が醒めない限りは無くならない気がするが。
立て続けに読んできてすっかりこのカップルに嵌ってしまったので、もうこの二人メインでは読めないのかと思うと寂しいものがある。
特にエリオットのほうのは、どうも他の同性を惹きつけるものがあるらしい?といった描写に個人的な萌えを感じてね。
特に3巻ではそんな雰囲気のシーンがあってまさにそそられた。
それがゲイにはグッとくる独特のフェロモンか、単にいい男が発する魅力なのかは定かにはならなかったが、そういったものを存分にBL目線で読めたのは何とも堪らなかった。
シリーズ完結編。……って本当?まだまだ読みたい。
すっかり夫婦のように過ごし、甘々な雰囲気を醸し出す二人が今作で巻き込まれる事件は、一作目で逮捕されたシリアルキラー絡み。エリオットは仕事とタッカーとの将来に思うところがある様子で、事件解決に奮闘する中で答えを見つけていく流れだった。
平和とはいえないまでも二人で過ごす日常は、タッカーの過保護っぷりにキュンとくる。ただの心配じゃなく命の危険を伴う状況だし、その先の絶望を防ぐための過保護と見れば、勝手に切実な思いを受け取って萌える。
エリオット視点で語られるタッカーの人間的な魅力や、どこが好きなのかといった熱のあるモノローグも良かった。
今作ではエリオットだけでなく、タッカーも死にかける。突然姿を消し、エリオットは憔悴しながらも、事件の真相に迫ろうと捜査に当たる。この切迫した状況でのエリオットの心理描写がすごく良かった。
タッカーの件で私情が挟まり、客観的に物事を見れてないんじゃないかと、何度も何度も自問自答する。常に冷静であろうと努力していて、その強さに胸を打たれたし、タッカーへの思いの強さも伝わってきて心に刺さった。
佳境に入る終盤は、もうハラハラして気が気じゃなかった。緊張感がたまらない。最後まで一気に駆け抜け、目が離せなかった。
ラストは少々この先の展開を匂わせつつ、甘々で締め。まだまだ後始末がありそうだが、タッカーが戻り二人になった以上怖いものなしな感じで、安心して読み終われた。明るく爽やかな曲が聞こえてきそうな、映画っぽいエンディング。
凄惨な事件ものでこんなに幸せな読後感を得られるとは……。いやー面白かった!
本筋には関係ないが、この作者さんは原書が書かれた年代に主流だった主張をさりげなく脇に入れ込んでおり、時代の流れに敏感なタイプかもしれないと思った。洋画でも結構使われている手法で、こうした文化に触れられるのも翻訳ものならではで良かった。
前作を読んでからだいぶ経ってしまったので話を忘れかけていたのですが、久しぶりに読んだらやっぱり面白いなと思います。とにかく読みやすいですね。これまでジョシュ・ラニヨン先生のM/Mは何冊か読んでいますが、昔の BL小説を思い起こさせるような、つい続きを読んでしまう中毒性があります。ミステリー小説としても面白いからでしょうね。登場人物はいつもながら全員怪しいですし、立て続けに起こる事件の関連性が見えないのでとにかくハラハラします。エリオットが悪運の強さと持ち前の知性で核心に近づいていく過程に夢中になりました。でも、いつも思うけど人殺しすぎじゃない?笑 世界一人を殺す受けにならないように気をつけてほしいです。(そういえば、二人が「愛してる」という意味で「気をつけて」と言うのがたまらなく好きです。エリオットとタッカーの距離感は恋人である以上にお互いをすごく尊重してるんですよね。理想的な関係だと思いました。)
また、今回はシリーズ3作目なので糖分も多めで良かったです。タッカーが予想外にいい男だったのも安心材料になります。エリオットは捜査官に戻り、タッカーとはますます公認の仲になるんでしょうね。二人が結婚して末永く生きていく未来が想像できます。ベッドシーンに関しては派手な描写はないのですが、かっこよく事件を解決するエリオットにM癖があるのでそのギャップにドキドキしました。やはりエロいかどうかは描写されなくて関係性なんだなと思います。ちなみに、私は一作目から出版されるたびに順番に買っていましたが、今から読む方は3冊一気に買ってから読んだ方がいいと思います。何と言っても中毒性が高いので。
◾️タッカー×エリオット
モノクローム・ロマンス文庫に犬派にされてしまう。「月への吠え方〜」で宗旨替えの肩を叩かれた今、この展開は最早逃れられない。
いい展開でした。大方のBL作品でこの立場になるのは受けなんだろうなと思うと、M/M作品の対等さを感じずには入れません。それでいてタッカーに悲壮感があまりないのがいい。ポロッと零した閉所暗所への言及にはドキリとしましたし、続編があるならそういうものに心乱されるタッカーも見てみたい気もしますが、エリオットの転職はこの作品に一つの区切りを産んでしまうのだろうか。でもこの終わり方は次に繋がるものも感じます。
タッカーの「これで最後だ。」…このシーンのタッカーの弱り果てた顔も、そして未来で同じように"秘密"を繰り返すタッカーもありありと見える。
一番初めの「つねに」にしっかりマーカーを引いていた自分を褒めてやりたい。