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運命の王子と幸福のシュガーパン

unmei no ouji to kouhuku no suger pan

  • 電子専門
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表題作運命の王子と幸福のシュガーパン

大岸誠一
30歳,恵を助けてくれた会社員
佐藤恵
23歳,祖父経営のパン屋で働くパン職人

あらすじ

恵は祖父が経営する田舎町の小さなパン屋「シュガーパン」で働くパン職人。理想の王子様との出会いを夢見ながら、美味しくてかわいい、人を幸せにできるパンを焼くことに心血を注いでいる。ある夜、苦手な運転の練習がてら車を走らせていたところ、人気のない山道でエンストを起こし、立ち往生してしまう。田舎の冬の夜は寒い。電池の切れたスマフォを眺めつつ、このままでは凍死……などと恐ろしい考えがよぎったところに、一台の車が止まってくれた。そこから降りてきたのは、暗がりでもわかる筋肉質な身体をした男性だった。切れ長の一重瞼ときりっとした眉。固く結ばれるのが似合う薄い唇。その猛々しい顔立ちは、恵の理想そのもの! しかもレスキューの到着を一緒に待ってくれた挙げ句、車の状態確認までしてくれて行動もまさに王子様! これはなんとしてもお近づきになりたい! と意気込む歩は……。

作品情報

作品名
運命の王子と幸福のシュガーパン
著者
桜部さく 
イラスト
時瀬こん 
媒体
小説
出版社
くるみ舎
レーベル
スピカ文庫
電子発売日
3

(33)

(1)

萌々

(10)

(15)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
7
得点
94
評価数
33
平均
3 / 5
神率
3%

レビュー投稿数7

ほわほわ美味しいお話♡

オタク同士の恋は楽しいですね。
パンオタクの恵と車オタクの大岸。
全然分野が違うけれどお互いの"好き"を
尊重し合っていて、見目だけでなく内面に強く惹かれあっていく様が読んでいて心地よかったです。
恵が焼くパンがどれも美味しそうで
昔パン屋で働いていた時のことを思い出しました。
間違いなくモテ男な大岸がまさかのDTで、
純朴そうな恵がリードする初エッチには
びっくりでしたね笑
(大岸の不慣れすぎな態度を振り返れば
さもありなん、ですが)
元気いっっぱい真っ直ぐな恵と実直寡黙な大岸からは幸せの香りがいーっぱい♡♡

0

明るく素直なラブストーリー

短編ですが、明るく素直なラブストーリーなので、サクッとほんわかしたいときに読むと良さそうです。

元気で前向きなパン屋の受けと真面目で実直な攻め。
受けが意外と肉食系で恋愛にガンガンいくタイプだったり、
攻めがハイスペで格好良いのに意外と××(一応内緒)だったり、
2人とも好きなものがあるオタクなので、お互いにそこを大事にし合ったり。

お仕事を頑張ったり応援し合う描写がとても良かった。
正反対のようで相性の良い2人が距離を縮めていく様子が楽しめました!
裏切られるようなドキドキ感はないと思うので安心して読める作品です。

0

文章のクセが気にならなければ

食いしん坊ゆえに、ついに食べ物を扱う設定がコミックスよりも格段に多い小説にも手を出してみました。
パン屋さんですよ。ワクワクします。

関東地方だけれど、東京への通勤圏内としては少し厳しい。
そんな地方都市で祖父と一緒にパン屋を営む恵(めぐむ)は、真冬の寒空の下、途方に暮れていた。
車の運転の練習に出たはいいけれど、思いがけない故障で身動きは取れず、携帯の充電も切れて、凍死を覚悟したところに現れた一台の車に助けを求め…。

という出だし。
助けてくれた大岸に一目惚れしてからの、2人の交流と恵の心理描写がメインの作品です。

1章目から地の文が「説明文」状態なのと、不自然な話し方が気になってしまって、途中まで「小論文チェック」目線で読むはめに。
いろいろ気になるところはあるものの、1番気になったのは視点の混在。
恵目線と第三者目線が入り混じっていて、恵の心理描写を客観視した表現のあとに、なぜか第三者の意見まで入ってくるという不思議な文章が多くて。
作者さんの意図が透けて見える第三者の見解のせいで、物語に没頭できないという問題が発生してしまいました。
「ぴいっと怒る」「運転を必要とする期間」などの聞いたことのない表現も気になる。

そういう技術的な引っ掛かりを乗り越えても、人物設定もちょっと受け付けない部分が。
主人公の恵はゲイです。
恋人といるところを目撃されて、祖父バレもしてます。
この子が「思っていることをすぐ口にしてしまう」キャラなのですが、それはいいとしても、ゲイとしての逡巡ゼロなんです。
保守的な祖父に対して、申し訳ないという気持ちはある。
だけどいざ好きな人ができたら、「同性同士」という点で悩まない。
「好き!好きー!好きー!」って感じで、攻めることしか考えない。
地方都市でこれだけあっけらかんとゲイな子っているのかな?って違和感ばかりが募ります。
最初から「気持ちを伝えたい!」ばっかりで、「好きって言ったら引くかな」とか「気持ち悪がられるかな」っていうのが全然なくて、相手がノンケかどうかも気にしない。
ここがどうにも「うーむ…」な部分でした。
あと気遣いのひとっぽく書かれてるけど、ごつい体育会系の大岸を女性ばかりのおしゃれカフェに連れて行く時点で相当無神経。

だけど。
後半から萌えた。
大岸の不器用だけど大きな愛情に萌えた。
すごくご都合主義な展開はあるし、現実的に考えてどうなの?という部分はあります。
だんだん変な文体にも慣れてきた辺りから大岸スパークに突入するので、読み終わった瞬間は「何かいいもの読んだな」っていう気持ちになってました。

中盤まで乗り切れれば、そこから萌えます。
スパダリ好きの方にはいいかも。

5

超ポジティブ

試し読みで冒頭、脚本みたいな文章だなという感想ですが、読みやすそうなので購入。

キャラクターや設定は好きなタイプのものでした。それぞれの仕事に対する姿勢も好感が持てましたし。そこらの描写は問題なし。
でも心情や展開があっさりすぎますね。コクとか深みとかが無いのが残念です。文章は確かに読みやすかったのですが、物足りないと感じなくもない。

あとは…主人公が対人の感情の機微を、ほんの少しの表情の変化や空気感だけで分かり過ぎるというか…いっそもう何かの能力なのでは?ってくらいイチイチ全部分かっちゃうのが何だかね。そのくせ自分に対する好意に関して”だけ”鈍くなるしw

ポジティブ思考なキャラクターというのは分かるのですが、それにしても考え方が上っ面というか、本音と建前の建前だけで物語が進んでいるというか。しかし偽善っぽくすら感じてしまったのは私が受け取り手としてヒドイんだと思います。

中立と迷ったのですが、それはさすがに評価が厳しすぎるかな?と思い萌で。

2

快適な温度で心地よい物語

作者さんの「やさしくそっと、近づいて」が好みだったので、こちらも読んでみました。

主人公は、田舎と郊外の中間といった感じの街の、祖父が営む昔ながらの親しみやすい、街のパン屋さんの後継ぎ。

そんな彼が恋するのが、車の故障時に、親切にも色々助けてくれた自動車メーカーのエンジニア。
ちょっと無骨で、女性関係に疎い、いわゆる理系男子と呼ばれるタイプのいい人です。
実は超高スペックという設定で、地味にスパダリなのですが、スパダリなのに描写が地味という。

ゲイの主人公は出会った時から彼が好みで、お礼を口実に友人付き合いをはじめます。
主人公は、パン屋さんの後継ぎとして新しい試みに一生懸命チャレンジし、時にトラブルにあうのですが、攻はその一つ一つに親切に手助けしてくれ、二人は段々と交流を深めます。

二人の距離の詰め方や、主人公に起きるトラブル、それに対する想い人の手助けの仕方、などの一つ一つが、ぶっ飛び過ぎず、地に足がついている感じで描かれています。

物語に悪意があるキャラが出てこないので、安心して読めます。
主人公のパン屋さんが大事に作ってきた、親しみやすい菓子パンのような程よい甘さの物語でした。

1

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