• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作4月の東京は・・・ 下

滝沢和真,人事
石原蓮,デザインチームリーダー

その他の収録作品

  • 日常(描き下ろし)

あらすじ

14歳の春に出逢い、15歳の夏に離れ離れになった蓮と和真は、10年ぶりに再会した。
お互いが初恋の相手にもかかわらず、本当の気持ちを伝えることができないふたりは、
思いを隠したままセフレとしての関係を選び、溺れるように時間と体を重ねる。
やっとふたりの気持ちが通じそうになった時、思いがけない人が現れて……
初恋×初恋、ついに完結!!

作品情報

作品名
4月の東京は・・・ 下
著者
ハル 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
4月の東京は・・・
発売日
ISBN
9784813032571
4.5

(381)

(279)

萌々

(54)

(20)

中立

(18)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
47
得点
1689
評価数
381
平均
4.5 / 5
神率
73.2%

レビュー投稿数47

完結です!

いやー、もう泣いたわ。
ポロポロなんてもんじゃなく、ボロボロに泣いた(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
上巻の勢いそのままに駆け抜けたという印象で、ラストまで決して期待を裏切りませんでした。

セフレになってしまった二人ですが、毎日セックスしてます。
それってセフレ?好きで毎日会ってるんだよね?という状況^^;
それでも、お互いに「好き」とは言わない。

でも、和真の留守中に見たあるもので蓮の態度が一変します。
そのあるものとは、行方知れずの蓮を和真が探し回った痕跡。
世界中を探す勢いで資料が残されていて、それを見て私の涙腺が崩壊しました。

この出来事は蓮の態度をガラリと変え、すっかり和真の家に入り浸り、ラブラブな生活を送る様に♡
でも、そんな幸せな時間は長く続かず……という不穏な展開に。

和真の母親に再会して責められたこと、人事部部長の真田(サナダムシ)が10年以上にも渡って女性社員をレイプしていたこと。
それらが重なって、蓮は会社を辞めて和真の前から再び姿を消します。

ここは胸がキューっとなって、苦しくて仕方がなかったです。
姿を消した蓮も蓮を探し回る和真も、見ているのが苦しいほど切なかった。
「好き」の二文字が言えないまま、またすれ違うのかと。
怖いほどに愛し合っているのに、それでもダメなのかと。
もう、胸が張り裂けそうに苦しくなりました。

ここをアシストするのが、八神です。
八神が和真に真実を全て話し、泣き崩れる和真……
和真はずっと蓮に守られてきたんですよね。
蓮の行動は全て和真のためにあるし、今でも和真を守ってる。

それを知って、腹をくくったんでしょうね。
ついに公衆の面前で蓮に告白して、キスをする和真。
ここは、和真の決意と蓮への強い気持ちを感じたし、母親との和解にもホッとしました。
恋人になってからのぎゅうぎゅうベタベタな二人は可愛くて、
チュッチュする姿にきゅんきゅんです♡

そして、真田と会社は最低でした。
マイノリティに対する偏見、差別、社員を守らない姿勢……その全てと決別する蓮がカッコいいんだわ!

ラストは、二人で始める新しい生活。
「蓮は俺のすべてで 俺の命で 俺の4月の東京だ」
という言葉で、また泣きました。
4月の東京で再会し、二度目の失踪後も蓮は東京を離れなかった。
二人を結びつけるのは、いつも東京の空の下です。
どこまでも突き抜けた、深い愛を描いた素晴らしい作品でした。

電子購入ですが、レンタの修正はgood jobでした!
電子描き下ろしの、『和真とセックスしたい場所リスト』を実現する話も可愛くて面白かったです♡
和真が言葉責めしながら蓮を犯し続けるプレイ、見てみたかった(笑)

35

本当に神…

こんなにも切なくて幸せなBLを、今まで読んだ事がありません…!!!
和真と蓮がお互いを本当に大切に思っている事が読んでいてひしひしと伝わってきて胸が締め付けられます…!
これは心から読んで良かった作品です!
シーモアで購入しましたが、修正が素晴らしくノンストレスで読むことが出来ました((*゚∀゚))
カバー下はありませんでしたが、紙本はどうですかね⁉︎
紙本も買っちゃおうかなと思うくらい良かったです!!!

18

奇跡じゃないよ

待望の下巻。
二人の幸せを見届けるまでは死ねないと発売をずっと待っていました。
ほんと最高です。ハル先生、和真と蓮をこの世に生み出してくれてありがとうございます。


上巻は何があって二人が離れ離れになり今再会することになったのか、過去と現在を行き来しながら少しずつ明かされていきました。
下巻は繋がっているようで繋がりきれていない二人が、己の過去と現在そして愛する人にどう向き合い未来を歩んでいくのかが描かれます。

セフレになった二人は甘々全開です。
和真は蓮に甲斐甲斐しく世話をやくし蓮はそれを自然に受け入れています。
けれど要所要所で切ない顔をするんです。
蓮はあの日の病院での出来事に捕らわれているし、和真はそんな蓮に踏み込めずただ抱き締めるだけ。
こんなに愛し合っているのにお互い「好き」と言えない不安定な関係。
そこに和真母や上司真田が立ちふさがります。

また離れ離れにならずにすんだのは八神の活躍あってこそです。いいお兄ちゃんっぷりでした。
しかし八神は和真の知らない蓮を知っていて友人歴も長いわけだから、これから和真はいろいろおちょくられてヤキモキしそうですね、可愛い。


蓮は甘々セフレ関係の時「今のこれは奇跡だ」と思っています。
けれど、奇跡ではないと思うんです。
最後まで自分からあの日のことを言わなかった蓮の想いの強さ。資料で箱がいっぱいになるまで世界中蓮を探し続けていた和真の想いの深さ。
二人の強い愛があったから再会し共にいれるんです。
だって中学のあの時から二人とも東京で会う、あいつは帰ってくると信じて進んでいたんだから。
そんな絆は神様にだって奪えません。


ずっと引っ掛かってるのは、あの日病院で和真を診た医師。いくら重症患者で蓮が中学生と言えどセックスしたって言ったなら一対一で話すよう場をかえない!?自分の親に相手の親に医師にって囲まれて睨まれてどれだけ怖かったか。
早乙女家がその後どうなったのか触れられていないし、蓮のトラウマはまだ続くのではと心配です。
その度に和真の暖かさで癒され、うなされることも泣くこともなくなりますように。


あと偏見かもしれませんが二人とも海外歴が長いからか、半裸族ぽかったりシャワー派だったり出てくるのがホットサンドだったりと外国風が漂ってくるのがツボでした笑。



最後の告白シーン12Pもあるんです。
喋ってるのは和真だけ。
今まで蓮が抱えていた苦しみを包み込んでいく和真の熱く暖かい告白に涙しました。

本当に素敵な作品でした。
二人がずっとずっと暖かな日々を過ごせますように。

17

再会&救済BL 完結!

上巻で心鷲掴みにされ続巻待ち焦がれていました!

受けが不憫すぎて…
今回下巻読むにあたり上巻読み返してまた号泣。
蓮の孤独な試練を思うといたたまれない。
下巻、大型犬無茶苦茶頑張ってもらわないと困るから!!

結果、忠犬頑張ってくれました。
ありったけの愛注いででろっでろに甘やかしてくれたので上巻の受けの試練も報われたかな…
見所が沢山あって本当に楽しませて頂きました!
まず真田部長ね。
上巻でもイヤな奴だと思っていましたがココまでとは…もぅ清々しいくらいのヒールでした。
私怨から蓮を言葉と暴力で痛めつける場面が…キングオブクズで読みながら怒りで震えましたもん。
「この穴で何人とやったんだ」いやいや、和真だけだし!お前の腐った棒と一緒にすんなや!と漫画のキャラにまぢギレそうになりましたもん。
ゲイに対する偏見差別隠しもしないキャラって今までも色々な作品で見てきた筈なんですが此処まで酷いのもなかなか居ないんじゃね?!って位の酷さです。
…なんですが、お陰(言い方!ゴメンナサイ)で続く和真の告白シーンを読んだときの気持ちの昂まりが尋常じゃなく、心からよかったぁぁぁ(涙)となる訳で。ハル先生の演出がすんばらしすぎて惚けますよ。
この告白シーン大好き。
もぅ好きすぎて何回読み返したか。
蓮の大好きな、和真の優しくて真面目で一途な人柄が溢れていて。殴られて腫れ上がっているのに蓮のお顔が恋してます!って子の表情で本当に可愛らしくてねー…涙涙。バックハグからのキス!
何回も読んだのに読む度また涙出る。
よかったね蓮、それしかないわー(泣)←完全に母目線。

社長にはガッカリだったなー。
何故サナダムシを気に入っているんだか意味不明だし保身丸出し。蓮の為にもとか言いながら完全にLGBT差別しているし。こんなトップについて行きたくない。

蓮の家族とは簡単には和解できそうもないけれど和真ママと向き合えてよかった…
ちるちるさんのインタビューで蓮のお兄さんのスピンオフが今後あるっぽいから何かしらこの先変化はあるのかな…気長に待ちます。

東京の街中で待ち合わせして会って実に自然に手を繋いで歩き出す2人にホンワカ温かい気持ちになりました。ソファで寝てしまった蓮に毛布を掛けてハグして温めて甲斐甲斐しくお世話する和真。上巻の受けのズタボロ感知ってると下巻の告白後の甘々いちゃいちゃが感慨深い…和真もっとどろっどろに甘やかして蕩けさせて溶かしちゃってーーと心の中で叫んじゃいました(家族が近くに居たのであくまで心の中だけでw)

書き下ろし、蓮の性癖に真面目に対応しようとする和真wほんと忠犬です。

本作読んで今更ながらあらためて自分ワンコ攻め大好きなんだなーと再確認しました。

17

ステイホーム1日分捧げて浸る。

上巻発売からずっと気になっていた本作『神率90%に迫る話題作』となっていたし、これは買わねば!と買いたい本リストの上位に君臨しつつも今まで手にせず生きてきました。

下巻が発売となり意を決してアニメイトへ。
実店舗へ行くのはこのご時世なかなかドキドキしましたが、それでも無事上下巻GETでき行って良かった!!

家事を終わらせ、何者にも邪魔されない状態になってから上下巻一気読み。
久しぶりに満足度の高い作品に出会えました。

上巻を読み終えた時点で『こんなに毎月いっぱい読んでるのに、なんで今まで上巻を買い渋っていたの私?絶対に私の本棚に入れておくべき作品だったよ。でもすぐ買っていたら、完結するまでこんな気持ちでいなきゃいけないなんて絶対に耐えられない!!!本当〜に一気読みできて有り難かった。。』といそいそ下巻を開きました。

上巻で既にティッシュ平原となっていましたが、下巻に突入しもちろんティッシュの山に。
上巻でのサナダムシの伏線もしっかり回収。
和真のブレない愛情により大団円!本当に神作品でした。

この作品を愛している読者なら、和真×蓮の行く末を案じながら、完結まで待たされる時間も幸せな時間だったんですよね。それを思うとすぐにGETして、その時間を味わえなかった私は本当は残念な奴だったのかもしれません。

レビュー読み返してみると、全然下巻のレビューになっていないような気がします。すみません!!
ステイホームの今日は、他の作品を読まずに本作に浸って過ごした素敵な一日となりました。

15

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP