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異世界に女装で召喚されました! ~国王陛下と溺愛子育てライフ~

isekai ni josou de shoukansaremasita

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表題作異世界に女装で召喚されました! ~国王陛下と溺愛子育てライフ~

レオンハルト,シルスレイナ王国の国王
苑田璃生,21歳,女装カフェ姿で異世界に渡る大学生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

神様のミスで女装姿のまま異世界トリップした大学生の璃生。不思議なスマホを使い、巫女として予言をしろと王様に求められて!?

作品情報

作品名
異世界に女装で召喚されました! ~国王陛下と溺愛子育てライフ~
著者
真船るのあ 
イラスト
成瀬山吹 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
異世界に女装で召喚されました! ~国王陛下と溺愛子育てライフ~
発売日
ISBN
9784773060362
3.8

(16)

(1)

萌々

(12)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
60
評価数
16
平均
3.8 / 5
神率
6.3%

レビュー投稿数4

想定外の異世界巫女ライフ

今回は伝説の巫女の出現を待つ国王と界渡りした大学生のお話です。

神の手違いで転生せず界渡りした受様が居場所を手に入れるまで。

受様の両親は生まれて間もなく離婚し、受様は母と祖母に育てられます。
しかし母を中学で、祖母も大学2年で亡くし天涯孤独となります。

今年3年生となった受様は学園祭のサークル出店の女装カフェで、バニ―
メイド衣装を引き当ててしまいます。就活に本腰を入れ始める中、学生ら
しいどんちゃん騒ぎもこれが最後と受様は髪を伸ばしたり、メイク方法を
習ったりと完成度の高さを目指します。

もともと男にしては線が細く華奢な受様は、当日は本物の女性かと見まが
うほどの可愛らしさに仕上ります。メンバーに揶揄われながらも焼きそば
のパック片手に目立つ場所で販売と客引きを始め、半分くらい売った頃に
は笑顔で接客できるようになった受様ですが、

ふと就活で会う予定のOBから連絡が無い事が気になり始めます。スマホを
出して確認しようとしていると急に空に曇天が広がり、雷鳴が響きました。

受様は客を屋内に避難させ、自分も校舎に入ろうとしますが、ひときわ凄
まじい落雷が空を切り裂き、なんと受様は雷に打たれてしまうのです!!

悲鳴が聞こえる中意識が暗転した受様が目を覚ましたのは真っ暗な空間で
した。無機質な声音が頭上から振ってきたと思ったら、突然周囲がまばゆ
いばかりの光に包まれ、目の前に突然、浮遊する物体が現れるのです!!

それは掌に乗るほどの大きさのパンダによく似た生物で、背中の羽を羽ば
たかせて浮いていました。しかもパンダは創造神の神使と名乗り、受様は
偉大なる創造神が治めるキリルシーナ大陸の巫女として転生するために
召喚された幸運な人だと宣うのです!!

神使は混乱する受様を無視して召喚=転生あり、自分がサポートするから
心配ないと、巫女としての役目説明し始めますが、受様は自分が"死んだ"
と理解した受様は益々パニック状態です。

しかも何やら神の手配がミスったらしく、受様は転生しないままでキリル
シーナ大陸のシルスレイナ王国に送り込まれそうになるのです!!

神使から手続き失敗の代価(笑)で神が元の世界に戻る以外の望みを1つ叶え
ると言われた受様はとっさOBからのメール確認の為とスマホを使い続けた
いと望み、神使が了解を告げた直後まばゆい光に包み込まれ・・・

こわごわ目を開いた受様がいたのは巨大な魔法陣のようなものが光る場所
で、受様はファンタジー世界の騎士や神官の様な出で立ちの男達に囲まれ
ていました。

神使によれば受様と神使の容姿を粗暴だとか貧弱だとか非難轟轟な彼らは
王族や重臣達だそうですが、彼らに男とバレると巫女になりすました罪で
重罪になるとも言われた受様は身の危険を感じます。

しかも現れた国王は少し気難しそうな印象の迫力美形ですが、挨拶した受
様を破廉恥な出で立ちと非難し、胡散臭くて怪しいと身元が判明するまで
地下牢に入れようとするのです!!

予知能力のある巫女はその予言の力で国益をもたらしたらしく、受様は
神に改造されたスマホを使ってある予言をする事になります。

果たして受様の(スマホの)予言は当たるのか!?
そして受様の巫女としての異世界ライフの行方とは!?

異界の神の力で攻様の国の巫女として転生するはずだった受様が、手違い
で現在の姿のまま攻様の国に界渡りした事から始まる異世界トリップファ
ンタジーになります。

真船先生、今年でデビュー25周年だそうです。おめでとうございます♪
真船先生というと花丸文庫の学生モノ、最近は花嫁モノってイメージで
したが、転生モノがMYツボで手にしました。本作が初ファンタジーとの
事でしたがとっても面白かったです (^O^)/

幸いにも受様の最初の予言は当たり、麗しの美少女でドラゴンの神使を
連れて顕現した前巫女と比較されながらも、受様は誰にも分け隔てなく
フレンドリーな巫女として侍女や城内の人々から慕われていきます。

受様を地下牢に入れようとした国王が今回の攻様になりますが、攻様は
急逝した兄王の代わりに王位についた人物で、兄の遺児である甥が大き
くなるまで王位を預かる事が役目と思っている人物でした。

それでも王位にある以上精力的に国のためにと動く攻様を良く思ってい
ない人物や王妃の座を狙う愛妾がいたり、王城には見えない勢力争いが
潜んでますが、型破りな巫女である受様は攻様を追い落とす道具として
勢力争いに巻き込まれていくのですよ♪

巫女は清らかな存在でなくてはならず、受様がなかなか身バレしなかった
り、備わらなかった予知能力にスマホを代用したり、と状況設定と小物が
上手くいかされていて、受様と攻様がどうやったら結ばれるのかもワクワ
クさせられ、2人が伴侶となるまで楽しく読めました。

本作は真船先生のデビュー25周年記念第1弾となっているので、侍従長と
騎士団長の恋バナを期待しています (^-^)v

3

とても明るい作品だった

真船先生25周年おめでとうございます。
ベテラン作家様はテンポが良いし読んでて安心します。


今回はタイトルで損をしているような気がしました。私は女装という単語に引っかかって、読むのを躊躇していたんです。

でも読んだら学祭の為の女装だったし、異世界に行ってからは巫女の衣装を着ていましたが、身体の線を隠す為と仕方なさそうでした。

受けの璃生はとても明るくて前向きな、どちらかと言うとやんちゃな感じです。

最初は何とか元の世界に戻ろうと必死でしたが、異世界の人々の暮らしを知るにつれて何か役に立ちたいと考えるようになります。

イケメン王のレオンハルトもシルスレイナ王国を良くしようと、市井にお忍びで出かけてたりと民に寄り添った賢王でした。
そして異母兄の忘れ形見のラウルをとても溺愛してます。
レオンハルトは後継者争いが起きないように嘘の愛妾を置いて、自分の幸せを諦めた人でした。そんな彼が初めて添い遂げたいと思ったのが璃生なのです。

型破りな巫女の璃生に惹かれて、璃生が男だと知るとむしろ納得したと求婚して来ます。
巫女は未通で無くなると力を失うと言われていて、王と言えども巫女と婚姻するのは禁忌とされています。
レオンハルトは退位しようとしますが、それを知った民が王宮前に押し寄せて来て王のままでいて欲しいと懇願するのです。
このシーンがとても感動しました。

璃生は転生出来なくてそのままの姿で異世界に召喚されたので、神が巫女の力をそのままにしてくれたというオチと祝福の三重の虹のお墨付きもありました。


スマホを操って神託を告げるとか、型破りな巫女(後に神子)のお話はとても面白くて、神使のパンドラがめちゃくちゃ可愛いです。
次作は同じ世界のスピンオフらしいので、そちらも凄く楽しみです。

※電子版を読みましたが特典は璃生が梅干しを欲しがるお話だったのでコミコミさんの小冊子と同じかと思います。ちなみにめちゃコミックさんの特別版です。

2

異世界転生のじゃじゃ馬巫女

25周年おめでとうございます。
女装で異世界転生で巫女に?巫女でなければ地下牢行き。

主人公リオが大学の学園祭で女装メイド姿のまま異世界転生してしまい、完全な転生が出来ないまま巫女召喚の場に現れて…。

王レオンハルトがものすごく感じ悪いのですが、ツンデレ具合が可愛くて読むのが苦じゃなかったです。
リオが異世界対応型スマホのおかげで巫女の仕事もこなせ、元気爆発で走り回ってやりたいことやって楽しかったです。

レオンハルトがリオにひかれていくのも、いつも顔を合わせれば、ああ言えばこう言う言い争いも楽しかった。
リオが乙女ちっくではなくて、エッチの時まで冗談を言ったりして、今までにないタイプでした。

同じ世界観のお話もあるそうなので読んでみたいと思います。

女装もの多いなあと思ってたら真船さんの好きな設定なんですね!好きを貫いて良いと思います!

0

元気玉

真船先生25周年で、初の異世界トリップものとのこと。おめでとうございます。楽しいお話なんですが、元気あふれる受けはそんなに好きな方ではないので、すいません中立にしました(先生ごめんなさい・・)。本編230Pほど+あとがき。

大学祭で所属するサークルが出した店のアピールのため、バニーちゃんに女装していた璃生(りお)。雷にうたれて気付けば、石畳に描かれた魔法陣の上に召喚されていて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
パンドラ(手のひらサイズのパンダ神使、よくしゃべる)、ラウル(攻めの甥っ子)、サイラス(王宮侍従長)、アルヴィン(近衛騎士団隊長)、メリスガルド(転生先の世界の神)、ビアンヌ、レイラ(攻めの愛妾)、ユルギス(攻めの叔父)。

**攻め受けについて

攻めは国の事を思い、自分の子より、甥のラウルに後を継がせると決めている王様らしいお方。前の煌(きら)の巫女を敬愛していて、今回召喚された璃生があまりにお転婆(そりゃ男子なので)なため、最初は疑いの眼を向けていて嫌な感じでしたが、だんだん打ち解けてという展開。

受けはなんとまあお気楽前向きな方で、異世界で焼きそばやキャラ弁、たこ焼きなんかにトライしちゃうお方。さっくりぱっきりした方で読んでいて爽快な方だと思います。攻め甥っ子のラウルにも早々に懐かれますし。

ただ攻め受けとも今一つ自分の萌ポイントを突いてこなかったのでさらっと読んでしまいました。ツッコミ役?なパンドラもそんなに予想外な事はなかったしな・・
ツンデレ王様と元気玉大学生が気になる方でしたら、良いのではと思いました。

4

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