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yoru to futari
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ジョゼ先生の絵柄が大好きで特に満の下まつ毛、きれいでそれだけである程度満足してしまいました
お話の方も登場人物の中で死が昇華されていて変に湿っぽくないところなど、ジョゼ先生らしさが出ていて楽しめました
直治には吸血をせずに暮らせるようになった頃出会ったじいちゃんは初めて後ろめたいことなく温かい関係を築けた人間なのだろうと思いました
息子と、孫を見守り潮時が来て離れたのでしょう
そんな可愛い思い出の満がヤケになったような性衝動だけで自分を擦り減らそうとしていたらほっとけないでしょう
満の素直で率直な人柄が直治をも癒やして良かったです
しかし、辛い思いさせてるって言ってる根拠が噛まれたら痛いことを身をもって知っているからだとは…しょうもなかった
いつかの日も寂しくても不幸ではない二人でいて欲しいです
本当に体液を摂取することで長く一緒にいられるのだったらこんなにハッピーなことはないのだけれど…そうだったら良いな
どこか影のあるキャラが魅力的な、あっさりした人外もの。
バーン!と人外が出張ってくる感じではないです。
〝吸血鬼が住んでいる〟という噂のある田舎に越してきた満。
亡き祖父の家で暮らす満が出会ったのは、祖父の友人だという美しい男・直治。
倒れた直治を手当てしていると、突然キスされてしまいーー…!
突然キスしてきたくせに満が迫ると、「大切な相手とするものだ」と言われてしまいます。
大切だと思っていた男に遊ばれ、恋に傷ついた満。
グイグイ迫る満と完全受身な直治、正反対な二人のやり取りは、意外にも穏やかで微笑ましいものです。
そして、交流を深める中、怪我をした満を見た直治が豹変し……という展開。
「吸血鬼が出る」
噂だと思っていた満の血を吸う直治。
吸血鬼の牙には催淫効果があるんですかね。
欲情した満を慰める直治の、悲しそうな表情が印象的でした。
長い年月を生き抜く直治にとって、大切なものを作ることは怖いことなんですよね。
直情的な満と後ろ向きな直治の気持ちはすれ違い、直治は村を離れることを決めます。
直治の大切な場所を守りたい満が、いい加減に見えて男前。
「さみしかった ずっと」
気持ちを素直に吐露する直治が弱々しく見えて、儚げだけど可愛かったです。
寿命の違いを考えると切ないお話なのですが、甘い仄暗さがなんとも叙情的でした。
生きるスピードが異なる二人ですが、何とかなりそう!と思わせてくれる、満の前向きさに救われます。
田舎の静けさ、薄暗さがしっとりとした雰囲気を演出していて良かったと思います。
吸血鬼ものって大きく3形態があるかな、と思っていて。
①耽美
吸血鬼の王道。吸血鬼といえば耽美。絵柄が美麗な漫画家が描くと大抵これ系になる。吸血シーンは大変にエロティックだったり。
②ほのぼの〜コミカル/ギャグ系
人外たちが仲良く暮らす異次元に人間が紛れ込んで…とか、ドジでダメっ子のヴァンパイヤのドタバタとかの系列。淫魔にありがち。
③孤独
ひとりで生きるという側面を重視する。愛を遠ざけるのだけどやはりどうしても愛を求め…的な。
本作は③に近いのかな…
というのも、なんかこう…中途半端なんですよね。
作者様のインタビューによればほっこりでエロ度も、とあるけど、そうかなぁ…?
ほっこりというには孤独が勝ってるし、なら耽美はというと確かに吸血行為とそれによる催淫性、際どい快楽描写はあって耽美っぽくなるかな〜っと思いきや、耽美には転ばないんだよなぁ。
満がヤる気満々のところが耽美から遠くなる原因かも。
逆に彼のある種のあっけらかんさがあるからこれからの2人の関係性が明るいものになっていくことが感じられる。ただし……
結局寿命の違いは乗り越えられない、という根底が流れている。(その切なさが強調されているわけでもなくさらりとかわされてる感じ。)
これまで満のお祖父ちゃん、医師の中谷などの理解者がいて生きてきた、というのが、満と満に懐く中学生が代わりになってこれからの数十年を…という物語なのかもしれない、と思った。
最後に。「夜とふたり」というタイトルなんだけど、夜のシーンの印象が無かったよ。
作者様のこだわりである植物の描き込みは良かったです。
異色の吸血鬼もの、とするには異色度が足りなかったかな。「萌」で。