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表題作昨日、君が死んだ。 1

護堂繋
元参事,羽繕の同級生
羽繕糸弥
仕立て屋

あらすじ

人類の大半が死に絶えた終末後の世界。仕立て屋の羽繕(はづくろ)は学生時代から密かに想いを寄せていた護堂(ごどう)が目の前で息を引き取るのを見ているしかなかった。悪魔のような容貌の男から与えられた「魔法のミシン」で実物と寸分たがわぬ護堂の人型「ゴドー」を縫い上げたところ、それは生き生きと動き出し羽繕に懐いてくる。だがどうやら人間の魂のようなものはないらしい。死人を生き返らせる禁忌を犯した羽繕に、悪魔のような男は、この新しい世界には縫われるべきものが待っている、ゴドーの「たましい」を探す旅に出よと送り出すのだった。針と糸だけで世界を渡る羽繕とゴドーの未来は……?

作品情報

作品名
昨日、君が死んだ。 1
著者
ARUKU  
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
シリーズ
昨日、君が死んだ。
発売日
電子発売日
ISBN
9784344847132
4.8

(172)

(157)

萌々

(10)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
25
得点
833
評価数
172
平均
4.8 / 5
神率
91.3%

レビュー投稿数25

退廃的な設定なのに、どこか前向きなキラキラがつまったARUKU’sファンタジー

仕立て屋の羽繕の好きだった人が、タヒんでしまった。
相手は、学生時代の同級生で、密かに想いを寄せていた護堂。


悪魔のような男に魔法のミシンをもらった羽繕。
亡くなった護堂をもとに、寸分違わずミシンで護堂の人形「ゴドー」を創り上げたが、彼のたましいが足りず、探す旅へ2人とお供の猫と雑巾で出発したが、、、
というお話。


1話1話が短く、それぞれ完結したストーリーなのですが、どれも独特なARUKU節が炸裂しています!(褒め言葉)
脇キャラなどの設定も素晴らしく、ARUKU先生の感性って?!! (←もちろん褒め言葉)
と、震撼したまりあげはでした。

報われない想いを抱えたまま亡くなり、最終的に羽繕のおかげで好きな人の傘になったお話とか、最高すぎるし、ゴドーの本体の護堂のたましいは、実は羽繕の傍にずっといたりする設定とか、なんてドラマティックなんだろう! と震えました(2度目震える、まりあげは)。

はぁ、もお、この空気感出せるのはARUKU先生だけですよねえ。
この伏線が回収されたら、どんな結末になるのでしょうか!
すごすぎる、、、(うっとり)


2

タイトルは暗いけど

タイトルの通り、主人公の思い人が死んだ所から始まるので暗い話かと思いきや、全体的にほっこりする作品です。

たまに言動と表情が合ってなくないか?と思う所はありますが、多分敢えてのチグハグにしているのかな?と思うようになり、それよりも先が気になるのでどんどんページを捲りたくなる作品です。

今主人公と旅をしているのは人形なので、簡単に部位欠損をする事があるのでそこが苦手な人には辛いかもしれませんが、でも血みどろでもなくサラッとした感じに描かれているので読んでみる事をお勧めします。

1

ARUKU先生は天才です!

独特な世界観を持つ作品です。
はじめは、キャラクターの表情の薄さや、セリフのテンポに違和感を覚えていましたが、それがストーリーの美しさを際立たせていると感じました。

まるで人形劇のようなキャラクターたちの可愛いやりとりに癒されます。
ストーリー展開も素晴らしく、ARUKU先生は天才です!

ちなみにARUKU先生の他の作品も気になって読みました。
ファンタジーかつ人の優しさに溢れるお話で、ARUKU節が全開でした。
他の作品もぜひ読んで欲しいです。

1

ARUKU先生の世界観から抜け出せない

読後の今、頭がボーっとしており現実世界に戻ってくるのに時間がかかっています。内容が衝撃的なのでは無くて、お話が完璧で素晴らしくて今日は他の作品が読めないなぁと思う位に魅了されました。

仕立て屋の羽繕とゴドーくん、黒猫と雑巾が旅の仲間で魔法のミシンを携えてゴドーくんのたましいを探す旅が始まります。
世界の終わりで人間が滅びつつある時代。天使と悪魔も登場します。特に悪魔は味方なのか敵なのか、はっきりしないのですが彼も今後のストーリーにおいてキーパーソンのような気がします。

道中出会った人々の悩みをはづがミシンや手縫いで直したり、新しく作ってあげることによって助けていくロードムービーです。
それぞれが聖書のような示唆に富んだお話で心がほんわか温かくなります。
はづとゴドーくんには今以上に幸せになって欲しいです。

2

壮大な愛と想いを感じる既視感ゼロのファンタジーに出会いました!

おのれ「ちょっと魔」めぇーーーーwww
って彼らの生きがいを知った時は思ったのに…あんなに目をキラキラさせて前を向いている彼らを知っちゃったらさ、、、コンディショナーだと思って手に取ったその液体がやたら泡立っている事で3度目のシャンプーしてるじゃん…私、、、って思う事なんて些末な事よな、、、と思えちゃうよねw
むしろこれからはちょっと魔がソコに居たのかも?なんてちょっとホッコリしちゃって失敗さえも笑えそう( ´3`)~♪

っと…いきなり脱線気味でレビューを始めてしまいましたが、ファンタジー全開のこの作品世界に溢れかえるARUKU先生が生み出した数々のキャラクターに心が躍らずにいられません
ファンタジー味がある作品ではなくしっかりファンタジー!!
そしてどこかで観た事があるファンタジーではなくて、間違いなく初めて出会う世界観だからこそワクワク出来るような既視感ゼロのARKU先生ワールド!!

そんな作品を紡ぐメインキャラは仕立て屋の”はづ”こと羽繕(はづくろ)と”ゴドー”こと護堂です(攻め受けはゴドー×はづ)
ある目的で2人は旅をしていますがその先々でたくさんの物語に出会い、掬い、時には救い上げ、後には救われたり、同行者が増えたりしながら進みます
その過程で出会う物語を生むのがちょっと魔のような数々のキャラクターです(”ちょっと魔”の正体は是非本編でお確かめ下さい♪)
本当にファンタジーの楽しさや可能性を無限に感じさせてくれる創作の素晴らしい世界!!
次はどんな物語が?どんなキャラに出会えるの?と、読むのが、観るのが楽しい時間が続きます٩(๑´3`๑)۶

そして挟まれる数々の美しいストーリーや先の見えないドキドキに心が掴まれます
ぎゅっとグッと心を掴まれながら明かされていくゴドーの欠けた魂の在りか…
この設定が明かされるタイミングも秀逸で!もぉこの作品の結末を知るまでは読むのを止められないな、と確信しました
作品序盤の旅の始まりのきっかけとなった地獄のファッショニスタこと地獄のお洒落バカ殿下(←呼び方…笑!!!)にはきっとあの時点から欠けたゴドーの部品=護堂自身の魂が視えていたのかも知れないのでは?!
なんて、、、思えたりする妄想領域!本当にストーリー構成が秀逸です

ページ数も多くボリュームもあります
その分散りばめられたピースを拾いながら読む楽しさも味わえます
軸はBLとして大きな背骨を感じる構成ですが、その軸を支える骨格と肉には様々な世界や立場からの想いが詰まっていて、その出来上がった世界は大きな「愛」という温かな布に包まれている

まだ1巻
この先2人の旅が穏やかながら幸せに、そして前向きに進んで欲しいと願って止みません

それでは2巻に行ってきます

修正|メイン2人以外の絡みなどがたまにありますがどれも修正不要な描写でした

5

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