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表題作雷神とリーマン五

(仮)雷遊→遊世
人間になりたい雷神
(仮)大村
28歳,サラリーマン

あらすじ

四季折々を大村と共に過ごす雷遊は、人間を知り、人間として生きる術を学んできた。 大村に人としての名前を与えられた特別な年、新たな生活を歩む雷神の願いは変わらず “ただオオムラと共に有ること"。孤独を知る二人が手探りで見つけた居場所は温かく、 未来への希望に満ち満ちていた。大人気シリーズ、ついに最終章!

作品情報

作品名
雷神とリーマン五
著者
RENA 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
クロフネCOMICS くろふねピクシブシリーズ【非BL】
シリーズ
雷神とリーマン
発売日
電子発売日
ISBN
9784799748176
4.8

(73)

(67)

萌々

(4)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
352
評価数
73
平均
4.8 / 5
神率
91.8%

レビュー投稿数12

優しい気持ちになる

これは泣いたわ〜
話が進むのが、終わりに近づくのが怖くて「今日はここまで!」って区切りながら、それでいて一気に読んだ

そもそもが、人間になれる約束なんてなくて、なれないんだろうとは思ってはいたけれど、人間になるの意味はこれが一番正解だったよね

命ある限りって約束していたけれど、ちゃんとお葬式もやったし、人間でいた記憶がほとんどなくなってしまうまで一緒に生きたね
一筋の涙で人間として生きたことを総括して指輪も置いて行ったこと、いい終わり方だと思った
大村にとっては人生のほとんどで、雷遊にとっては一瞬のできごと未来永劫に忘れない一瞬

多分、死ぬことのない雷遊は子を残すような生き物じゃなくて神だし、性愛とか解らなそうだったもんな
ハグはしたいナデナデで安心する、やっぱり親子に近い感じだけれどとにかく愛で結ばれた二人だった
大村は始まったときまだ若かったのに、たくさんの時間とお金を雷遊に惜しみなく使って本当愛しかなかったよ
雷遊が忘れないって知ってるからって言ったってできないでしょ、あんな優しく
その献身に見合う充足だったのかな、だったよね
幸せそうだったもんね
雷遊は約束守ったよね
好みど真ん中の雷遊が死ぬまでそばにいて、良かったね
家族からもちゃんと愛されていたこと、大村が知ることができて、後ろめたいことなく遊世と暮らせて良かったね
なんか、本当とにかく優しい気持ちになるいいお話だった

雷遊はいつか、全く同じ個体としての大村を見かけることがあったらイルカどころではない懐かしさを覚えるのかな

0

jejejet

大村がカラオケで100の風になってを歌ったの
実は大事だったんじゃん?

広げた風呂敷

少年大男は尊い。
いつの間にかコンブで出汁を取るまでになった大村も尊い。大さじもなかったのにビアグラスまで買って…尊い。5巻の、今までを振り返りつつ風呂敷を怒涛の勢いで包んでいく感じ、とても好き。
雷遊を人にしなかったラストには好感をもちました。人でないからこそ人に憧れ、その素晴らしさを彼はより深く理解したのだと。pixivにさらに"その後"を掲載されていますが、作品としてはこの終わり方が好きです。もともとセルフパロディやパラレルが多いので、救いを求めてpixivの"その後"を見るのもまた悪くはないけれど。

0

ボロボロに泣いた

一巻と対になる表紙を見るだけで感慨深い最終巻。よく見ると二人の指に光るものが……っ!
中身も素晴らしく、ボロボロに泣いた。

二人の会話はコミカルで、雰囲気も明るいはずなのに、大村からは憂いが漂う。だが大村の内心がはっきり言語化されることはなく、勝手にいろいろ考えてしまう。描かれていないところで、大村は一生性欲が満たされない覚悟を決めたのかな、とか。やっと愛が芽生えた雷遊にそこまで求めるとは思えなかったので。

引越しの準備に入る雷遊のモノローグで、「二つの孤独が一つになった」と表現されていたのが印象的。雷遊は大村も孤独だったと、いつの時点で認識したんだろう。

名前を呼ばれて初めて自己を意識し、存在証明と考えるような神の孤独なんて、半端ないと思う。そんな神に孤独とみなされた大村が心配になる。今までは雷神の孤独に目がいきがちだったが、ゲイだと隠して生きてきた大村も苦しかっただろうし、それを雷遊が理解しているところがとても良かった。

ほっこり感動シーンで終わった本編後、「雷神とリーマンの一生」は、老いていく大村と変わらない雷遊の姿に涙がこぼれる。世界の全てが変わっても神であり続ける雷遊は、忘れることを覚え涙を流すようになり、どうなってしまったんだろう。
といってもそこに答えは必要なくて、雷遊が座っていた草の生えていない地面とお墓の一ページを、いつまでも見ていたいと思った。

久々にこんなに泣いてしまった。感動した。

1

地に足ついた人外

「答えて姐さん Q&A」にて泣けるBLとして複数の方が薦めていらっしゃったのでまとめて全巻購入しました。それにしても、先輩方のオススメだけあって最高でした。BLとかそういう次元ではなく、一つの作品として素晴らしい。めっちゃ泣きましたし、仕事が忙しくて荒んだ心に染みました。心が死んでる現代人には特におすすめです。改めて、ちるちるのQAコメントの偉大さが分かりました。紹介された作品読んでるだけで一生楽しく過ごせそうです。

早速ネタバレになりますが、雷遊(神様)は人間になれるのか?という最初の問に対しては、「人間にはなれたが、人間のままではいられなかった」が答えになるのかなと思いました。高校生活を送ったり、バイトしたり、大村と仕事をしたり、普通の人間と共に暮らして(神様なので時に人間とは思えないようなすごい力を発揮したりするのだけど)神様にはない喜びと幸せを手に入れます。もちろん、人間はみんな死んでいくので、大村のいない時間を何百年、何千年と生きることになります。
でも、人外の末路をここまで目を背けずに書き切ったのはすごいなぁと。神様という突飛な導入をしながらも、最後まで地に足がついた展開で良かったです。

また全然関係ないですが、私の推しキャラはよく死ぬので、そういうときにもこの作品を見返しています。「転生して出会ってもそれは別の人」だと思いつつ、そんな夢に縋りたくなる気持ち。残された方は耐え難い孤独と戦わなければいけない一方で、短い時間でも一緒に過ごせた尊さを大切にしたい気持ち。死生観に関してたくさんヒントをくれる作品だと思いました。

2

号泣でした

皆さんおっしゃってますけど号泣でした。
バスタオル抱えて泣きました。

作家さんがpixivやTwitterに載せている一枚絵、初めから結末が明記されているようなものですので、分かっていたし、覚悟していましたが、号泣しました。

タイトルの横に「非BL」なんて記載がありますが、これはBLを通り越して愛の物語だと、私は声を大にして言いたい。
切なくて、幸せで、悲しくて、でもやっぱり幸せで。いろいろなものを乗り越えて二人がこの結末までたどり着けたことを嬉しく思います。

散々泣いて翌日読み返して、物語の最後。
雷遊が座り続けていた跡に、指輪が落ちていることに気づいてまた泣きました。
こんなに素敵な作品に出会えて幸せです。ありがとうございました。

5

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