• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作跪いて、永遠の愛を誓う。

古家孝彰,ゲイで雄太の父の秘書,雄太の従兄弟
橘雄太,タチバナグループの御曹司

同時収録作品跪いて、永遠の愛を誓う。

宮坂希一,専務の息子/修 遼平 辰夫,悪友
城宮学,大学生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

日常はつまらないことばかりで、何もかもが億劫だ…。橘グループの御曹司、雄太はその恵まれた環境に甘え、毎日を好き放題に遊び回っていた。そんな雄太を運れ戻しに来るのが父の秘書、古家孝彰。雄太は、冷たくいつも取り澄ましているこの男が大嫌いだった。2人は従兄弟だが、孝彰が同性愛者だと知った時から、雄太は孝彰を避けるようになった。同じような、家が金持ちの連中と粗悪な遊びを行い、ついに最悪な事件を起こしてしまう…。追い詰められた雄太を救えるのは結局孝彰だけだった。だが孝彰は事件を隠蔽する代わりに雄太にとって最も屈辱的な要求をしてくる…。衝突する激情と異常なまでの執着心。愛と下剋上の物語。

作品情報

作品名
跪いて、永遠の愛を誓う。
著者
夜光花 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
ISBN
9784812427743
3.4

(94)

(14)

萌々

(31)

(36)

中立

(10)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
19
得点
312
評価数
94
平均
3.4 / 5
神率
14.9%

レビュー投稿数19

説得力が欲しい

久しぶりに読みたくなって数年ぶりに3か4度目の再読をしようと思ったのに最初の数十ページで一旦挫折。読んで一度手放してやっぱりまた買って手元に残したのに。
2006年発行なので16年前の作品ですね。すでに文章はさすが夜光花さんです。

そして別荘の悪趣味なパーティーを乗り越えると、引き込まれてページをめくる手がとまりません。

出来栄え点は満点だと思うのです(何様?)
ただ好みの問題です。
雄太が初めて働いてやりがいを感じて前向きに頑張るようになったのは、読んでて達成感がありました。

孝彰の仕打ちがエスカレートしていき、そこまで雄太を打ちのめしたいの?もう人間の尊厳も壊して言いなりにさせて自我も無くさせるの?とハラハラして。

なのに二人ともあっさりくっついちゃって。
あんなにされたのに雄太はタフというか単純というか…。クズで考えなしで子供で何年も馬鹿な反抗して、やっと矯正更生されたかと思ったのに、孝彰の気持を確認するために一世一代の賭けに出て。
ころっと変わり身がなんとも。やっぱり子供なのかな?

孝彰も顔が好きでってだけでよく何年も我慢して、支配して調教して躾して…。

うーん。もうちょっと緻密というか説得力のある設定だと良かったなあ。まあ顔だけ好きってわけではないと思うけど。

そして奈良さんのイラスト!本当に色気がありますよね!最高です。

0

あらすじの割にシリアスではない

思いのほか皆さん高評価で驚きました…
が、個人的には萌えられませんでした。

人を殺しそれを攻めに隠蔽してもらった生意気な受けですが…弱みを握られたことにより言うことを聞くようになります。

殺人部分は予想通りの真実がありましたが、まだ種明かしされていない時点で怯えつつも(更生)生活に馴染み始める受けに対しては複雑な気持ちでした。

またゲイである攻めを毛嫌いし馬鹿にし続けていましたが、体が堕ちるのも早すぎ。
もう少し根性見せてほしかったな(笑)なんて思っていたら攻めのことが好きだったからこその嫉妬故…みたいなありきたり展開で私のHPは0でした。

エロシーンは多かった気がするので、そこ目当ての方は楽しめるかもしれません。
私はゲイ地雷なクズ系受けが痛い目みつつも自分が嫌悪している方向に転落していく物語…かと夢見すぎていたかもしれません。

0

序盤はドシリアス、でも読後感は良し!

下克上ものが読みたい! できれば主従で! という欲望のもとサーチをかけこの作品にたどり着きました。

奈良先生の描かれた表紙がなんとも刺激的ですが、本文はテンポが良く調教シーンもそこまでハードではなかったので(あくまで主観ですが)楽しくサクサクと読めました。むしろ一番ハードだったのは序盤にある"事件"のシーンですね。「え、これbl小説だよね!?」と何度も思ってしまうくらいエグい描写があります。伏線はあったので何となく展開は読めましたが、それでも恐ろしかったです(というか実際に傷をおわされた○○が可哀想で…笑)。

"事件"以降は主人公にとって目まぐるしい変化の連続。ゲイだと蔑んでいた従兄(攻め)に調教されたり、強制的にホテルで働かされたり…。お陰で受けとしても人としても成長します。もともとやれば出来る子だったんでしょうね。ただ環境のせいで少し拗ねていただけというか。

ホテルで働くシーン良いですね。汗水垂らして自分で働き、自分で稼ぐ。そのやりがいや達成感を主人公が知っていく過程は読んでいて胸が温かくなります。周りもいい人ばかりで良かったです。

二人の関係に関しては、読者は早い段階から主人公(受け)が攻めのことを心の奥底では憎からず想っているのに気付くと思います。肝心の主人公自身がなかなか気付かないのですが(笑)。で、まぁ多分攻めも受けのこと好きなんだろうなということで安心して読めます。色々悩んだりすれ違ったりしますが、アラブからお越しの当て馬さんも一役買ってくれ無事ハッピーエンド。攻めの想いがしっかりと伝わってくる展開でグッときました。

想いが通じあって以降の受けが子どもみたいにはしゃいでいて凄く可愛かったです。多分それが素の性格なんじゃないかな? 攻めとの掛け合いも面白かったです。この攻めは"S"というよりは"むっつり"なんだな、と個人的には思いました(笑)

二人の先行きも明るく、下克上欲も満たされ、いい読後感を味わえました! そして何より面白かった!
主従の下克上ものに飢えてて、かつハッピーエンドが好きな人にはおすすめです(^-^)/

1

裸・首輪・鎖!表紙に尽きる(笑)

夜光花先生に奈良千春先生という大好きなセットだったので、かなり以前の作品でしたが、わくわくしながら読みました。

初期の作品だっただけに、壮大なスケールで緻密に練られた話を書くイメージの夜光先生の作品にしては、最初のショッキングな事件以外はありがちな話で、先も読めていたのですが、それでも放蕩息子の成長話や、孝彰のお仕置きプレイなどを織り込んで、ぐいぐい一冊読ませてしまうあたりはさすがという感じです。

そしてやっぱり夜光作品はエロがいい(笑)
自分の気持ちを頑なに隠して強姦まがいのプレイに出ちゃう不器用さんと、自分の気持ちに気づかずに反発しちゃう困ったさんが『脅迫』や『躾』という言葉を理由に身体を繋げて、心までもどんどん相手にのめり込んでいく課程が不器用なキャラが大好物の私にはたまりませんでした。

身体を無理やり開かれて嫌がる気持ちとは裏腹に感じてしまう姿にはにやにやだし、全裸に首輪と鎖の『躾』が待ってる週末って〰。興奮するなって方がムリ(笑)一回こっきりのプレイじゃなくて、次の週末を待ってる時間さえも縛られてるっていうのがまたたまらない。際どい表紙だけど、この話はこのシーンに尽きる!うんうん。
この二人には想いが重なった後も、上司と部下という身分でも、いつまでもワンちゃんプレイを楽しんで欲しいと思います(笑)

ずっと昔に〈裸でペットリング〉に大興奮したのを思い出し、性癖って何年たってもかわらないなぁ~と苦笑いしながら読んだ一冊でした(笑)

2

し…芝浜!?

どうしようもない状況に陥った主人公を、サドの男がエロ調教する……といった系統のハードでダークな話なのかと最初は思いました。表紙がアレだし、序盤の主人公は金はあるけどクズみたいだし。

実際、途中まではそういう趣でした。「助けてやる代わりに奴隷になれ」というパターンですね。

しかしだんだん様子が変わってきて……。救いようのないクズかと思われた主人公の雄太くん、意外にさほどクズでもないというか…根は素直な子供でおぼっちゃまなんですよね。

ほんでもって最終的な感想は「エロ版芝浜」。古典落語のアレですよ。ろくでなしの夫を更生させるために妻が嘘をつく話。
意外に読後感は爽やかなので、ハードすぎるのはダメだ!という人でもいける一冊だと思います。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP