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三上先生初読みです。絵、キャラ、ストーリー、世界観…懐かしい少女漫画のようですね(それが悪いわけではないですが)。南雲の髪型、流し目、巴がヒロインにしか見えない…など。
巴のせいで母親が死んだと周囲が露骨に噂をする、出来のいい嫌味な兄、冷酷な父親…少女漫画やメロドラマで何度見たシチュエーションでしょう。
それでも孤独に耐える巴とそんな巴を見て守りたいと思った南雲の場面には心打たれました。そりゃ相手が大事になるし好きになるし唯一無二の存在になるのはわかる。
ただその後、巴が自分がいては南雲のためにならないと姿を消すのも既視感満載で。
再会してそうなるのもまあわかりますが。2人の気持ちは痛いほど伝わっていたのであっけないほどすんなりいってもまあよかったですねと。
兄と父の懺悔の言葉?がとってつけたような帳尻合わせのように感じてしまいました。それを見せての南雲と巴は本当のハピエンですよということですね。
最初から最後まで素敵な作品でした。切ない系だとこちらの作品がダントツで好きです!クライマックスで感動で泣く、とかのレベルじゃないほど泣きました。作品の中盤からずっと涙を垂れ流していました。感動したのはもちろんなのですが、キャラクターの心情の表し方が上手すぎる!と思いました。キャラクターの気持ちがひしひしと分かりやすく伝わってくるためこっちまで心が痛くなり、泣いてしまいました。ただ、再会からセックスまでの流れが早すぎたので1段階下げた評価にしました。それ以外はとっっても素敵でした!最高の作品をありがとうございます!
三上先生の作品は、「湯気のむこうに朝をみる」「ピットスポルム」と読んできましたが、本当に胸をギュッと掴まされる素敵なお話を描かれますね。こちらも素晴らしかったです。
切ない恋心と心理描写が上手くて、こんな風に展開していくのかと驚きと期待でいっぱいでした。
私が読んだことある作品のどれも家族との関わりがあって、BL展開と家族愛を絡ませたストーリーにはグイグイ引き込まれてしまいます。
0パーセントの花束は、家族に距離を置かれた孤独な主人公のお話で、感動よりそっちのシーンの方で涙がダバダバでした。父と兄…なんて仕打ちをするんだよっ!ってギリギリしましたが、父も兄も悪意の感情で距離を置いたワケではなく、最後にはちょっとした歩みよりもありました。
……だけど!!子どものときの家族からの拒絶にも似た扱いって、とても残酷なものだと思う。今さら感もあって、(私は許せないけど)少しずつ歩み寄れたら良いのかなと思います。やっぱ家族だしね。
話をBLの方に戻しましょう。
家族から離された主人公・巴のお世話役になった南雲が、巴を守っていく使命感のなか巴に好きの気持ちを抱いているのですが、南雲が兄の秘書になったことで巴は南雲から距離を置こうとします。
とことん父と兄!どこまで巴に残酷なことを…と怒りですわ。巴への接し方が分からないにしても、悪い方向へいってしまってることに気づいてよー
南雲が本当にいい男で惚れ惚れしました。巴が南雲のことを考えて離れようとしても、追いかけて追いかけて。巴への本気の愛に感動しました。日常の2人の生活もキュンですが、激しく巴を求めて追いかける南雲にはドキキュンです。
再会してそのあとすぐベッドシーンに突入は早急すぎないかな?と思ったけど、そんくらいの気持ちの昂りだったんでしょうね。多くないコマ割りのなかに、激しく求め合う2人の熱い気持ちがプンプン伝わってきました(//∇//)
最後は最高の結末。一緒に暮らせたってことは、父と兄から2人の仲を認めてもらえたってことなんですかね。良き良き╰(*´︶`*)╯♡
その後のお話もっと見たかったです。
切ないシーンが多かったので、あまあまのラブラブシーンもたくさん欲しいです。
初コミックスなのかな?
絵はかわいらしい感じ、特に主人公の巴はあどけなくかわいいキャラ。
けれど、大会社の息子として生まれながら、できが悪く邪魔者扱いされて育ったようです。
その世話係になった南雲も、施設で育ち、無気力な様子でしたが、なぜか住み込みで働ける仕事を探していた。その辺の動機が読み取れなかったけど、巴の世話係として希望通り働くことに。
二人だけで暮らし、最初は何も出来なかった南雲も完璧な執事状態に。
巴は自立を意識してか、花やでバイトをしている。
しかし、南雲を跡取り息子(巴の兄)の執事にするべく、別居をよぎなくされた二人。
お互いに好きだけど、言ってはいけないといったんは分かれてしまう。。
運命や、雇用主である父兄らの意向から逃れられない二人。
お互いに成人して仕事を持つ中で再会し。。というストーリーでした。
ずっと不遇だった巴が、自己肯定してもらえるシーンがクライマックスで感動を誘います。
しかし、邪魔をしてくる父や兄が少し無理矢理だったかなあ。
ひどいことを言ったり、同じ家にも住まわせないなど、序盤はなかなかつらいです。なぜかラストでいい人に変わっているのが受け入れられませんでした。同じ人間として理解できないというか。。
その辺りがもう少しリアルに描かれていたらよかったなーと思いました。
父親と兄の巴への対応が辛辣すぎて、キツかった…出来が悪い、母親が死んだ原因と言っても小学生を中学生に面倒みさせて、離れに押し込めるとか…せめて、料理ができる人にしようよ。その辺の描写が重くてげんなりしまくり、そんな環境だから依存し合うよな…という感じで、設定、展開、お互いを思う優しさにも、目新しさを感じず…心が温まるという感想の中、覚めた目で見てしまいました。
あと、巴が名前も見た目も男っぽくなく性格や態度も男と言えば男かな?という感じだったのと、初めての結ばれる方が唐突?きちんと巴の気持ちを確認しないまま(態度で分かるけど)始まり、さくっと終わったので、萌えきれませんでした。
父親と兄もこれまでのこと仕方ないよな感出して歩み寄ってきたけど、なんやそれ?もっと反省しろや!もっと早くどうにかならんかったのか、他の周りの大人しっかりせい!という気持ち。