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ミッドナイトストレイアニマルズ

midnight stray animals

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表題作ミッドナイトストレイアニマルズ

八木橋
エリート営業マン
君島
レストランフロアマネージャー

その他の収録作品

  • その後、海の見える部屋にて(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

周囲からの人望も厚いエリート営業マン・八木橋は隠れゲイ。
ある理由から、性的指向をひた隠しにして生きてきた。
そんなある日、取引先が新たにオープンさせる
レストランのフロアマネージャー・君島に出会う。
なんとも言えない色気を漂わせる君島から送られる
微かな誘惑のシグナルに、気づかぬフリを続ける八木橋。
しかし、招待されたパーティで君島に罠を仕掛けられ、
彼と肉体関係を持ってしまい…!?

【収録作品】
ミッドナイトストレイアニマルズ1~6
その後、海の見える部屋にて(描き下ろし)

作品情報

作品名
ミッドナイトストレイアニマルズ
著者
風緒 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人uno!
発売日
電子発売日
ISBN
9784801971530
3.6

(36)

(5)

萌々

(13)

(17)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
129
評価数
36
平均
3.6 / 5
神率
13.9%

レビュー投稿数7

痛みが愛に変わるまで

割と甘いお話のイメージがある風緒さんですが、今回のお話はちょっと痛みのあるビターテイストでした。

雑踏で人にぶつかることで興奮する八木橋。成績優秀なリーマンは表の顔。ゲイであることを隠して生きるクローゼットゲイです。

一方の君島はレストラン店主。八木橋の夜の顔の被害者ですが、、翌日仕事の関係者であることが分かり、その縁でちょくちょく顔を合わせることに。
半ば脅し気味で関係を持たされた八木橋ですが、横柄な態度の中に、時折繊細な心遣いが垣間見え、次第に惹かれていきます。

どちらも本心を隠して生きてきたわけですが、二人が出会うことでそれが融けていく、そんなお話でした。

0

大人の恋

仕事は完璧で人当たりも良く、上司や部下、取引先からも人望が厚い八木橋。そんな彼はゲイだということを周りに絶対に知られてはいけない理由がある…
という何やら訳ありな大人の恋のお話でした。

君島の意味ありげな視線は八木橋がゲイだということを見抜いているだけではなく、復讐するための憎しみもこもっていて。
薬を盛られてセックスをしてしまったがそれを撮影されていて、動画をネタに脅されて…
と、どんなシリアスなお話になっていくのだろうかと思っていましたが、そこまで切ない展開にはならなかったのが逆に良かったです(本人たちはすごくツラそうでしたが)。

八木橋がゲイを隠して生きることや日々のストレスを人混みで男にぶつかって身体を触ることで発散していたのはちょっとびっくりしましたが(汗)
切なさもツラさも丁度良く、想いを通わせ合うラストも見ていて幸せで良かったです。

0

本当の恋愛はこれから

性的嗜好を隠している八木橋と彼に復讐しようと弱みを握ろうとする君島……歪んだ身体だけの関係がクリアになっていく過程が良きでした。

明らかに拗らせた恋愛なんだけど、互いの事情がはっきりしてダメンズ二人恋愛はこれから……というところで終わってしまったのが本当に残念。
ちょっと消化不良で終わってしまったことは否めません。

でもこういう殺伐とした大人の関係は好きです。
ビターな二人で、通り魔セクハラ野郎&攻めの弱み握って抱かれる受けとどっちもどっちな二人、ああ、甘いシーンがもっと読みたかったです……!
巻末にイチャイチャが少しあるけど、でも、もっと読みたかった。

君島のビジュアルが好きなのと、どう考えても八木橋のこと好きだろうという態度が可愛いなと思いましたがなんせ互いになにも知らない二人。

ぽつんと置いてけぼりにされてしまった感があるのが残念です……設定や二人の関係性は好きだっただけに!

1

人生迷走中の大人たちの恋

『ミッドナイトストレイアニマルズ』の発売とても楽しみにしていました!
まず表紙がとても素敵で、綺麗なピンク、オトナな雰囲気、夜、そして、スーツのお2人…初めて見た時うっとりしました。
タイトル通り、人生迷っている、ダメダメなオトナたちの恋。
読者にあまり好かれないようなキャラクターの描かれ方をしているのが、とても新鮮でした。完璧な人物像よりも、ややこしかったりダメな部分があった方が、 人間らしくて私は好きです(痴漢はダメ、絶対ですが笑)
脅迫から始まった関係が、次第に恋に変わっていく様子が、ダメ人間同士故に拗らせていたのもあいまって、読んでいてとても面白かったです。
黒髪敬語キャラが大好物なので、君島にハマりました!君島の乱れるシーンなんかは、テンションが一気に高まりました!
八木橋も君島に出会えたこと、君島に救われたこと、1度距離を置かれたあと2人の気持ちが重なったこと…この道のりがあっての両思いとても良かったです。本当に最後は出会えて良かったね、と2人に心の中で声をかけながら読み終えました。

2

ヒリヒリと焼けつくような緊張感

読み始めた時は八木橋の悪癖にドン引きしてしまいました。変質者です。

そして君島が登場した時には、読者は誰か気がつくのですが八木橋だけは気が付かないんですよね。
それだけ数をこなしてて覚えて無いって事だと更に引きました。
八木橋の目付きも病んでて怖いので、こんな主人公でいいの?って思いながら読み進めました。
ヒリヒリと焼けつくような2人の関係が、とても緊張感がありました。

ところが途中で八木橋の抱えている問題が明らかになると、彼の癒えない傷が見えて来て面白くなって来るんです。

君島に関しては八木橋の悪癖を止めようとした辺りから彼の気持ちがだいぶ分かって来ます。
彼の人生を変えた出会いが八木橋の悪癖であった事に運命を感じました。

八木橋と君島の置かれてきた環境がとてもリアルなんです。そこがとても面白い。

BLはファンタジーだと常々思っていますが、こちらは真逆の作品でした。好き嫌い分かれると思いますが、気持ちが通じ合った2人の様子を是非読んで欲しいと思いました。

7

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