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魔術師は野獣な貴公子に溺れる

majutsushi wa yahu na kikoushi ni oboreru

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表題作魔術師は野獣な貴公子に溺れる

ミケーレ・アレグリ
28歳,ネロの友人でイケメンな貴族の三男坊
ネロ・ビアンキ
28歳,人付き合いが苦手なフリーランスの魔術師

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

28才の今も恋人もなく陰キャなフリーランスの魔術師ネロ。たまに現れる貴族の三男で超イケメンのミケーレは高校時代からの友人で、ネロの長年の片思いの相手。名うての遊び人なのが玉に瑕だけど、どうせ陰キャな自分なんて、と親友ポジのままだったある日、ネロはミケーレから“自分を弄んだ報い"とセフレ令嬢から呪いをかけられたことを告げられる。誰もが目を背ける醜悪な獣、破壊を司るシヴァ犬になる呪いーーそれは自分が受けた仕事じゃないか! そう気づいて罪悪感に押しつぶされそうになるネロ。なんとか呪いを解こうとしつつミケーレへを家に匿って……アレっ、もしやこれは片想いの相手と楽しい同棲生活ってやつ!?

作品情報

作品名
魔術師は野獣な貴公子に溺れる
著者
小中大豆 
イラスト
榊空也 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784344847996
4

(111)

(37)

萌々

(48)

(20)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
17
得点
439
評価数
111
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数17

笑いあり、涙あり、最高に面白い物語

何度も読み返しては笑って萌えて切なく胸を痛めて、ハッピーエンドで喜び泣きしちゃう作品です。よかったねえ!
学生時代からの親友に、ずっと恋心を抱いてる魔術師ネロ。ネロの恋する親友は、太陽のように輝く美貌を持つ、モッテモテの貴公子。来るもの追わず、去るもの追わずの彼は学生時代から恋人がたっくさん。
そんな彼が呪いを受け、とんでもない姿に変貌してしまうことに!

長年の親友らしさあふれるふたりのやりとりに笑ったり、親友を苦しめる原因を作ってしまい、それを告げる勇気のない自分を責めるネロの気持ちに切なくなり、とんでもない伝説上の怪物、シヴァ犬のモフみに癒されたり、予想以上の世話焼きっぷりを発揮するミケーレにおかんみを感じたり、終盤のふたりの別れに涙し、想いを伝えあってのハッピーエンドで嬉し泣き!
萌えて笑えて涙してと、感情がジェットコースターで忙しく、何度読んでもめちゃくちゃ面白いです!

電子特典SSは学生時代のミケーレ視点。この時からネロのことが好きだったんだなって微笑ましくなりました。この頃にはすでに下半身ゆるゆるだったのかあと想うとちょっと微笑ましさ半減しますが。ネロのそばかすもかわいいとか、ベタ惚れすぎてニヤニヤします!

0

コメディ?クスッと笑えて気持ちがあがる

肩の力を抜いて読める明るく楽しいお話です。
陰キャラの魔術師ネロがある令嬢の依頼で作った魔術道具がなんと!高校からの友人でずっと片思いをしている貴族のミケーレに対して使われてしまいます。
ミケーレは昼間はシヴァ犬という大きな醜い怪物犬になり、夜の間しか人間に戻れません。
呪いを解く間はネロの家に身を寄せることになります。ミケーレがハンサムで全方位完璧なモテ男なのに唯一下がゆるいヤリチン君なんですが、なんか憎めないキャラなんですよね。ただそこにいるだけで発光して眩しいオーラが出てるタイプです。

ネロが馬車の中で独り言を言った後に声をだして笑い御者が驚いて引くというオタク気質がわかる表現や、中学生の時の妄想話などがツボで笑いました。

ミケーレが心が擦れてなくてホントにいつも優しい!見た目もかっこいいのでモテるのわかります。無理やりカッコつけたり計算高く気取ってるのじゃなくて、ヤリチンだけど心がキレイで嫌味がない。
ネロが好きなお菓子をサラッと毎回持ってきてくれたりする、細かい気遣いも出来る男です。

エッチなシーンは最後に軽めにありました。
榊先生の絵も含め、可愛くて甘くて読みやすいお話です。

0

めちゃくちゃ笑える、モッフモフ・シヴァ犬ファンタジー!

もう、めっためたに笑わせていただきました!!! 小中先生、最高だよ〜…!!

あらすじを読んで、「ヤリチン攻めかあ…」と思いつつも小中先生だし!と読んでみたのですが。本当、読んで良かった。ほんっと面白かった。。

ヤリチンゆえに令嬢に恨まれ、魔術で柴…じゃなくてシヴァ犬に変身させられてしまった美形貴公子、ミケーレ(攻)。学生時代からの友人、ネロ(受)に助けを求めますが、なんと彼を柴…じゃなくてシヴァ犬に変える魔術をかけたのは、ネロだった!?というお話。(超絶ザックリ)

令嬢から相談を受けた優秀な拗らせ魔術師のネロが、自分の片想い相手への魔術とは知らずに「世にも恐ろしく醜い」怪物シヴァ犬╰( U ・ᴥ・)に変わる魔術をかけてしまった、と。

この、シヴァ犬の容貌に関する説明文のくだりとか、最っ高に笑えてꉂꉂ(๑˃▽˂๑)
うちにシヴァ…ではなく柴犬がいるので、じーっと見つめながら本文を読み、笑い…というのを何回か繰り返してしまいました。
モッフモフにつぶらな瞳のシヴァ犬…最高に可愛くて萌えるじゃないか…!!
榊空也先生によるイラストのシヴァ犬も、まさしく柴犬で大変可愛らしかったです笑

これ、柴犬描写がかなり詳細で、ミケーレの言う「シヴァ犬ってこんな短い毛なのに、すごく毛が抜けるんだ。中年男の抜け毛より激しい」とか、まさしくその通りで。
ひょっとして小中先生、飼ってらっしゃる…??と思ったら案の定、白柴を飼っていらっしゃるとのこと!やだ、なんかめっちゃ嬉しいよ興奮するよ…!!//

ついつい、シヴァ犬愛について語ってしまいましたが;

お話については、ヤリチン攻めをあまり好きになれたことがないので読む前は若干不安だったのですが。
シヴァ犬になるという”攻めざまぁ”(?)と、それにより自分の奥底の恋心に気付き、改心したミケーレ、うむ、許す(笑)と清々しい気持ちになれるお話でした◎

なんだろう、ヤリチン攻めなんて不快感しか湧いてこないよーと思っていたのに、こんなに好きになっちゃうミケーレ、いや小中先生、恐るべし。

受けのミケーレも、学生時代の同級生からは「根暗で地味な魔術オタク(オタクは合ってるけど)」と評されてはいましたが、一途にミケーレを想い続ける姿がとても健気だし、最後に自分の仕業だと告白するシーンは、彼の心の強さや美しさが感じられ、じーんとしました。

とにもかくにも、心の底から笑えてキュンとするモッフモフ柴…シヴァ犬ファンタジー、大変楽しい読書時間をいただきました( *´艸`)感謝〜!!

2

表紙の巨大な獣の呪いを解くまでの物語

表紙の魔獣に目が惹かれて購読。
御伽噺風のファンタジーは、疲れないので寝る前の読書にピッタリ。
ホドホドの刺激もあるし・・
---

● ネロ・ビアンキ:28才 
一流の魔術師だけど、人間関係構築が不得手で引き籠り。
北部の酪農家の次男坊。
鼻 の 頭 に そばかす、 顔色 の 悪い 冴え ない 容姿にコンプレックス。
モフモフの猫を飼いたい。
マッジョリーナ菓子店のボンボンとミケーレが好き。

●ミケーレ・アレグリ:28才
アレグリ伯爵家の三男坊。
商会主。


ミケーレは、恋愛沙汰でもめる都度、田舎のネロの家に逃げてくる。
ミケーレの愚痴を、恋心を潜めていつも聞いて慰めるネロ。
・・この場面のネロの気持ちを想うとちょっと悲しい。

学生時代の回想・・「ヤリチンのミケーレ」
キアラという娘の依頼をネロは受ける。
・・その相手は、なんと、ミケーレだと後から知る。
そして呪いを解くためにネロ達は奔走・・
表紙のデカイ犬がそれ。




1

うーん 悩んだけど

表紙のシヴァ犬 笑 と高評価につられて購入

割と薄めなのでサクッと短時間で読み終えられます。

なのですが、再読したいと思うか?と、問われるとイヤイヤ別に。と、思うわけです。

なんか攻めの貞操観念に信頼がおけない。それなのに、両想いになってすぐにヤるのかよ?
相手の好意につけ込んで性欲と承認欲求を満たしてきた今までと何が違うの?

攻めはもう少し自分自身を見つめ直してからにした方がいいんじゃない?
今までみたいに簡単に手に入れたらダメなんじゃないの?
受けも、そんななし崩し的に関係を持つのはやめた方がいいんじゃないか?

となりのきのこ農家のおばあさんのごとくお節介な心配してしまいました。

キャラ2人に好感がもてなかった。
2人の門出に不安しか感じない残念な私は、やはりちょっと感覚がずれてるのだろうか?と思ってしまった。



4

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