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表題作踊る阿呆と腐れ外道 (下)

芳野英一朗
伊月の付き人
千代森伊月
杖つき様と呼ばれる千代森家の養子であり情夫

同時収録作品踊る阿呆と腐れ外道 (下)

結城子爵
環の幼なじみ
千代森環
千代森家当主・伊月の養父

その他の収録作品

  • ラストダンス(やわらかい日差しの中で)【描き下ろし】

あらすじ

千代森家の跡継ぎ・伊月と付き人の芳野は、
身分差とすれ違いを乗り越えやっと心と体を繋ぐ。
しかし、その関係を知った旦那さまの環は激昂し、
2人の仲を引き裂こうと伊月と芳野をひどく痛めつける。
それでも互いを想い合う2人の姿に心が千々に乱れた環は、
家督を譲り田舎生活を始める。
そこへ、因縁の相手・結城が現れる。
幼い頃、真似事のように未来の契りを交わした環と結城は、
身分違いで同性という壁に阻まれた過去があり…


【収録作品】
踊る阿呆と腐れ外道 第伍話~第玖話
ラストダンス(やわらかい日差しの中で)[描き下ろし]

作品情報

作品名
踊る阿呆と腐れ外道 (下)
著者
あかねソラ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人uno!
発売日
電子発売日
ISBN
9784801971981
4.4

(213)

(160)

萌々

(18)

(15)

中立

(5)

趣味じゃない

(15)

レビュー数
34
得点
922
評価数
213
平均
4.4 / 5
神率
75.1%

レビュー投稿数34

鍵は過去にあり?

下巻では環様がまるで別人?いや元に戻ったのかな?

伊月と芳野がようやく解放?されて、だけどまだ不安な感じでしたが、環様がふっ切れたのかあっさり解決で安心しました。

いつまでも自分だけの存在が欲しかったんですね。だからってなあ…。

そしてお話は軽井沢編と環と結城の過去へ飛び。

う〜ん、罪深い。結城と環視点で子供時代から結城の結婚へと、なんて残酷な…。
身分差や世間体やままならなさの中で結城は環を愛しながらも妻を娶り子作り…。一方で環は伊月に執着し…。

結城が軽井沢へ環に会いに来て。どうなるの?通い夫?子作りしたら環がお腹こわすの繰り返すよ?

逃げれば解決にはならないですよね?環の心が壊れた15年、どうしようもないのはわかるんですが、結城!お前か!でした。

0

阿呆になる程の

下巻が好みでした!
評判がよくて、表紙とタイトルと時代設定が素敵で、ずっと気になっていた作品です。
絵柄が個人的な好みよりも少女漫画色強めなので、あと一歩迷ってしまってこんなに読むのが遅くなってしまったのですが、一度気になった作品って結局いつか読んでしまうんです。
遅ればせながら拝読しました。

正直な話、上巻は好みではなくて。
ですが環の話に照準が変わってから「おっ…!」と。
私は結城×環推しです。
不憫な境遇の2人と紆余曲折の末気づけば奉仕の精神に行きついている環に感情移入し応援…そして、なんとも言えない空気感で幕を閉じる“もやつき”が好きでした。
真綿の地獄といいますか、環の話になってからは一気に視野が広がり雰囲気が変わって、あかね先生の本領発揮だなと思います。

言葉選びも好きでした。
「子供を作ろう」「流産」「ふたりがいい」。
少女漫画も好きな方、好きだった方はセンスが刺さることかと思います。
阿呆だったので…と過去形で語られているのですが、恋したときから今もなお阿呆は継続中だと思ってしまいました。
恋なんて阿呆になるのが正しいのでしょうから、病むほど辛い時があってもある意味いい恋なのかもしれない。
環を見ていると、こんなに身を尽くすほど誰かを好きになってみたいものだな…と少し思ってしまいます。
寝子・猫・遊女・指切り…と、そのあたりの繋がりからも、はじめから最後までしっかりお話を考えて描きあげられた作品だと感じさせられました。

ただ、評価が難しい。
何回も読み返す作品か考えると私の中では多分そうじゃない。
下巻は好きなんですが、キャラクターにタイプの子が1人もおらず、個人的な好みの問題でキャラ萌えは控えめ。
でも足が不自由なのが逆転するのは好み。
2 人にとってはハッピーエンドだけど、読者からするとまだ未到達な段階とも言える最後です。
結城には、できるだけ早めに身辺整理して責任を果たしてくれよ!と思ってしまうのですが、妻のことも同情と不憫さからせめて幸せにと考えてしまう人が、まさか子を捨てれるとも思えない。
自分優先で環優先に傲慢になれているといいけど、それはいつの日なのでしょうね。
子が成人してからとか、おじいちゃんになってからとかだとしてもしっくりきてしまうけど、流石に環が可愛そうすぎるし結城自身罪悪感でしんどいはずだし…。
電子特典がこの「待ってて・待ってる〜」の部分を少し補完する内容だったので、そこが気になる方は電子を選んでみるのもいいかもしれません。

0

切なくて涙がでる、、、どこまでも不憫な男に光を。

下巻のスタートは壮絶です
初めだけ読むと環さんに対して嫌悪感を持つ人もいるかも
でも読み進めてください
不憫で不器用で歪んで、でも一途な想いを持ち続けた男がそこにいます

個人的には結城×環さんがこの作品のベストCP
なんとも切ない2人
現代であれば、もしかしたら結ばれたのかも
この時代では世継ぎだのなんだの世間体もあり、盲目的に、素直に愛を伝え合えなかった
でもきっと、ほんとに心から愛していたんだなと
環さん目線でも、結城目線でも苦しいことが伝わる

今後のことを考えると本当に2人が結ばれることは無いのだなと
とくに結城は既婚者で、、、
ハッピーエンドとはいえないのが辛いですね

上記で触れたように結城が既婚者なので不倫関係となってしまうため、苦手な方は注意してください。
また上巻と違い環さんが受けですので、そちらをご承知を。

0

泣いた...

兼ねてよりこの作品は泣くよと聞き及んでいたせいか、期待大で読み始めたのですが、
期待が大きすぎたせいか、上巻では、自分のなかでふーーん(大変失礼なヤツ汗)程度で終わってしまいました。



それから下巻読了までは時間が空き(まりあげはの悪いところ。すぐ続きを読まない)、そう言えば下巻読んでなかったなあ、なんて気軽な気持ちで読み始めたら、とんでもない爆泣き作品であったことに気づいてしまいました。

遅いよ!
まりあげは!!


旦那様であった環と結城の話が切なすぎて(涙涙涙)
時代がね、
2人を両想いにさせてくれなくて、、、

でもね、結城はどうしても環を諦められなくて訪ねてきたわけですが、あまりにも2人は離れていた時間のほうが長かったんですよね。

でもね、あそこで環が勇気を出して告白したこと。

そして、結城への想いが苦しみから少しでも幸せに変わったこと。

あのエンドには賛否両論あると思われますが、全く救いがないわけではないだろうぼやかしエンドに、こちらまで救われました。


ちなみに終盤、どんどん減っていくページ数にハラハラさせられましたが、反比例するように次第に落ち着いていく環に、どうしてもエンドのその先が読みたくなっていた人は何人おりますか??

今、手を挙げた方。
ぜひ握手させてください。(おい!)


そしてこの作品、続編とか連載してませんでしたっけ??


令和の時代だったら環と結城は、イケおじ同士でいちゃラブしてるんだろうなあとか妄想してしまいました。(すぐエンドのあとを妄想する女)

ああ、余韻が重すぎて好き...!

0

良さが分からなかった

個人的には、ハッピーエンドにするならもっとすっきり倫理的に纏まってて欲しかった。
環への子供産まれた報告の直後に「子作りしよう」となるのにはは?となってしまったし、長年酷い扱いをされていた割には旦那様をあっさり許して謝っちゃう伊月にも違和感。せめて心情をしっかり書いて欲しかった。
ハピエンもバドエンも好きだけど、これは本人たち以外からはバッドエンドにしか見えない状況を無理やりハッピーエンドにした感があってスッキリしなかった。

2

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