特典つき
親友→恋人になれますか? 一途な美容師×無自覚リーマンのキュンが溢れるじれもだBL
作家買いです。
こちらと同じ日に数冊のコミックを購入していたので、最初はさらっと読んだだけでした。
でも気付いたら、こちらだけ何度も読み返しています。
どうしてかなと考えたんですが、何度読んでもふたりの関係がこのまま切れててしまうか、恋人になるかぎりぎりのところを行ったり来たりする、その微妙なところがとてもリアルだからかな。
BLあるあるとしては上位に食い込んでくるであろう「一方からいきなりキス」というシチュエーションですが、された巧はブチ切れるし、した方の基樹はそのくらいいいじゃないかって開き直ります。その感じがなんとも、ありそうという感じ。
実際、男同士で友達からいきなりキスされたらとまどうよりも先に何してんの?というのが先に出そうですよね。
そこから喧嘩別れしてしまう二人ですが、悶々と悩んでいる巧に同僚の相田さんが「もう連絡しないならいいんじゃないですか そのままでも」というシーンがあるんですが、そのサラッとしたセリフがもう本当に吉井ハルアキさんはうまい!
本当にそうなんですよね。部外者からしたら。それくらい他人事。
自販機でも同僚女性が出てくるんですが、主人公の話は聞くけど突っ込んではこないというのがとても上手くてリアルだと思います。
サラッと描かれるシーンですが、この相田さんの言葉がキーポイントになって基樹の元を訪れるきっかけになっているのではないでしょうか。
これがなになに?どうしたの?こうしたら?とこられていたら巧は面倒くさくなってもうそれきりになっていたような気もします。
その後のラストまで続く巧の悩み惑う気持ちと、基樹のつけこんでやろうか、やっぱり諦めようかという気持ちのふたりの揺れが何度読んでもハラハラしちゃうんですよね。
エピソードのひとつひとつが微妙な揺れで、微妙だからこそどっちに転んでもおかしくない、それの繰り返しで、だからこそ巧が基樹のことを好きだといったとき基樹は感極まって泣いちゃうし、読んでいるこちらもグッとくるものがあるんだと思います。
エッチシーンに関しては、ふたりの想いが通じているのは書下ろしのみかな。
巧に「やってみる」と言われて「どうせ入るわけねえし」といってぶっかけちゃうシーンは、ある意味巧を使っての基樹のオナニーみたいなものなのかなあと。
だからちょっとひどいことしているような基樹が、少し必死すぎてかわいそうにも見えます。
これが巧が基樹のことを好きだという前なのがまたいいんですよね…
社会人ものが好きなら本当にたくさんの人に読んでほしいです。
吉井先生のお話は、痛いくらいに心情を感じられます。
片思いの切なさだったり
戸惑う気持ちだったり
切なかったり迷ったりするけれど
等身大のオトナたちが、恋に右往左往する。
オトナだから器用に恋、できるわけでもない。
告白したりされたりして、それぞれが戸惑って
諦めようとしたり、それも諦めきれないし。
恋人にはなれないかも…
でも友達として過ごしてきた、大切な日々は捨てたくない。
貪欲にわがままに。
自分に正直になったら恋になった…本当尊い。
親友から恋人になれますか?
のっけからいきなりのキスで、嫌悪感丸出しのノンケの残酷さ。
そりゃー何も思わず友人付き合いしてる同性に。
いきなりキスされて。
問い詰めれば「ずっと好きだった」と言われて驚き。
思わず「気持ち悪い」と本音を言い。
ですよね〜、としか言いようがない。
リアルに考えれば、ここで友人関係は終了。
でも、吉井ハルアキ先生が描くと、こういう2人のバランスもありえるの?あるかも?という絶妙な設定。
ノンケリーマンはどこまでも自分の本心をあからさまに晒し、それはゲイにとっては翻弄される残酷さ。
気持ち悪いと言ったその口で、友達でいたいと言われ。
跳ね除けた同じ腕が、また手を取ってくる。
視点は一応「ゲイから告白されたノンケ」という立ち位置のリーマンなわけだけど、所々ゲイ側の気持ちも紛れ込んでるかな?
友達でいたいから、相手の恋心を受け入れる…っていうのは現実的に考えれば少々飛躍してるかなぁ?とは思う。
ただ…
いよいよ恋人としての〜が始まったところで終わってしまうのが!
これからでしょう‼︎と言いたいところであります。
だから「まだ青い」のでしょうね。タイトルと内容はバッチリあってる。
何作か購入したことがある作者様です。
絵柄に関しては好みが別れると思います。
個人的には絵柄よりも作者様の描かれるお話が大好きなので絵柄は気になりません。
一途でヘタレなゲイ×鈍感無神経なノンケ受というカプです。
共通の趣味のサッカーを介して知り合った基樹(攻)と巧(受)
優しく一緒に居て居心地の良い基樹との友人関係がずっと続くと思っていた巧だが突然基樹からキスされ好きだと告げられてというところからお話が始まります。
一言で言えばとにかくアオハル。
いい歳した男性二人なのに甘酸っぱい!
巧は確かに言動がデリカシー皆無ですがノンケってこんな感じだよねと納得。
でも恋を自覚してないだけで基樹のこと大好きだし独占欲強めねとニヨニヨしました。
基樹はヘタレだけど一途。
描き下ろしでもそうですが思い切りの良さと決断力では巧の方が男前ですね。
基樹はこれからも巧に振り回されつつそんなところも可愛いなって思ってるんだろうなと思うとほっこりしました。
その恋、自販機でもの時も思ったのですがお付き合いを始めてからの二人も読みたいなと。
帯裏の苦くて甘い、オトナの青春はピッタリだと個人的には思いました。
モダモダする擦れ違いラブを読みたい方にはおすすめです。
長髪ヘタレゲイ×短髪黒髪で男前
友情を壊したくない受けと、我慢の限界が来た攻め達の友人から一歩進む過程のお話です。
互いの理想とする形にどういきつくのか、また友情とどちらをとるのか、という葛藤が楽しめます。
そんな中で受けを想う攻めの直向きな行動の所々に愛が垣間見えて、最高でした。
例えばエッチになると欲望が抑えられず急に男らしくなるのに、挿入は控えて受けを気持ちよくさせた後、自分は受けを見ながら一人で処理するシーン。
ちゃんと相手のことも思える素敵な攻めの姿に拍手を送りたい!
そして最大の見せ場は攻めの泣き!!
泣きながら放った一言が、もうグッときました。
攻めは美容師で受けの髪を切ってあげるところも素敵なシーンでした。
ただ一点、受けの顔が某アニメのキャラと酷似していて、途中からそのキャラにしか見えなくなってしまったことがありました。
書き下ろしは、とうとう二人の初エッチ…かと思いきや、失敗(笑)
挿入シーンはなく、朝チュンでした。
作者さんもあとがきで書かれてありましたが、この方が二人らしいとのことだったので私も逆になくて良かったのかなぁと思いました。
エロ度低めなので、ストーリー重視の方にオススメです。