無愛想な領主×転移者の料理人+ちびっこ。ほのぼの異世界レストランラブ!

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表題作異世界しあわせ恋食堂

ルシアン・ヘイゼル
33歳、侯爵でセアルトランドの領主
三好留依
27歳、カフェレストランのオーナー兼料理人

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

多額の借金で破産寸前の料理人の留依は、気づくと店ごと異世界に転移していた。夢であった洋食屋を異世界で開くことにするが、腹ぺこな様子のちびっこ兄弟に料理をご馳走したのが縁で、領主から料理人を依頼されて!

作品情報

作品名
異世界しあわせ恋食堂
著者
小中大豆 
イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041112267
3.5

(64)

(9)

萌々

(27)

(23)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
11
得点
225
評価数
64
平均
3.5 / 5
神率
14.1%

レビュー投稿数11

切なく、優しく。じん、と心に響く異世界トリップファンタジー

Kindle Unlimited にて拝読したこちらの作品。

好いて信じた人に騙され、辛い思いをした主人公が
異世界で実力を認められ、心癒されていくー

そんな優しく包み込まれるような物語、
じんと心に響く異世界転生ファンタジーです。

他の方も書かれていますが、まず留依(受け)と2人の子供たち(攻めの実子)、
アリン&ヴァジルとの交流がなんとも心温まるほっこり感。

裕福そうなのになぜか痩せている、そんな秘密に
どうして?と興味が湧いてグイグイ物語に引き込まれ、
更に「マレビト」なのに異能力を持たないことを
負い目に感じていた留依に、そんな能力が!と
刺激的な展開も。


お店ごと異世界に転移してきて、なんとか生活が落ち着いたところへの
まさかのお店消失事件には思わず涙しました( ; ; )


ハシビロコウみたいに表情変わらぬ、
天然男前パパのルシアンがこれまたなんとも
心地よいスパダリみを発揮してくれていて。

ひとり部屋で涙する留依の頭をポンポンとし、
慰めてくれるシーンがとても好き…
不器用天然ながら、優しさ溢れる彼の人間味が愛おしかったです。

欲を言えば、想いを確かめ合い身も心も繋がった後の、
彼らのスイートな「その後」をもっともっと見たかったー!

でも、そこは想像力で補います( ̄▽ ̄)

実は「攻めに実子あり」というのが
地雷とは言えないまでも苦手要素だったのですが、
この作品のルシアンは全く問題なく読めましたし、
大好き!と言えるキャラでした✨

ルイが料理人ということで、美味しそうな料理が数多く出てきて
お腹が空いて大変でしたが笑、美味しいものを美味しそうに食べる子どもたちやルシアンの描写に、
こちらまで幸福感でいっぱいになる物語でした☺︎・:*+.

0

No Title

片想いの相手に騙され借金を背負った主人公が店ごと異世界転移して異世界で洋食屋を営むお話。

主人公があまりにも分かりやすく不憫なキャラクターなので応援しやすくて良かったです。
しかし、攻めであるルシアンのことはあまり好きになれませんでした。
子どもたち(アリンとヴァジル)との接し方に好感が持てず、悪人では無いのですが、やや悪い印象のまま読み終えてしまいました。
幼い子どもたちから嫌われているので距離を置こうという発想がちょっと……。
彼らの関係改善の過程が長めに書かれているので、そこでモヤモヤしてしまったのは残念でした。

波乱は幾つも起こりますが、基本的に安心して読むことの出来るお話だと思います。
とはいえ、主人公の店が悪意を持った人に放火されたり、当て馬(女性)や主人公に嫌がらせをする料理人が複数人登場するので、そういった展開が苦手な方にはオススメできません。

私の場合は苦手な展開だったものの、世界観がかなり緩かったのでメインキャラクター以外のことはあまり深く考えずに最後までサラッと読むことが出来ました。

1

異世界で幸せに暮らす、という王道モノ

異世界の領主、ルシアン侯爵✕料理人の留依。
表紙の絵がかわいい。
きっと甘いお話であろうと予想し、手に取りました。
甘い…んー、甘かったといえば甘かったような…なんとも言えない読後感。
なんだろうな、これ。

まず、留依が異世界に行ったのって「逃避」だよね?っていう思いが最初にありました。
現実世界で、仄かに恋心らしきものを抱いていた相手に裏切られ、借金だけを背負わされてしまいます。
夢も潰え、住む場所も追い出されてしまうという、ツラい状況…。
イヤだよー、こんなの、なんとかしてよード◯えもーん(イメージ)的な感じで、異世界へ。
異世界での留依の待遇が良い、という苦労知らずの部分も鼻についてしまって、冒頭からムムムッと。
すみません、ひねくれ者なので。

そしてルシアンというスパダリ攻め。
表情が乏しく、ハシビロコウという例えがしっくりしていた彼が、留依と関わり、だんだん柔らかい表情を浮かべるようになるのが素敵なんです。
ただ、スパダリを感じる場面は残念ながらなかったです。

そんな彼曰く「妻とは政略結婚で、苦労をかけた」らしい。
いや、でもね、子ども2人もうけているよね!?と。
「政略結婚」だけど、1人出産後、すぐにヤることヤってんじゃん!?
…なんて下世話なこと思ってしまって、せっかくの留依との甘々なシーンもセリフも心に刺さらなくて、どうにもこうにも。

救いは、ルシアンの子どもたちの言動が、可愛かったことですね。
和みます。
ほっこりしそうで、あんまりしなかった、という珍しい作品でした。

1

一生懸命なふたりが愛おしい

あらすじについては他の方が書いてくださっているので、感想を。留依もルシアンも、とても人生に真剣に取り組んで、アンリとヴァジルを心から思っていて、きゅんきゅんします。ふたりの想いが通じたときは、おめでとう✨幸せになってね、と思いました。ルシアンが子どもの頃から見守ってきた家令(挿し絵にはないけれど、やさしそうなおじさま希望❣️)も、うれしいと思います。鈴倉先生の絵がぴったりで、かわいい留依、かっこいいルシアン、愛らしいちみっこで眼福でした。幸せな気持ちになれるお話です。

4

異色異世界トリップもの?

異世界ものです。
自分と家と家の中身だけ移ります。これは異世界ものには珍しいですね。身の回りの物や家や家財道具もあるので主人公は当初の予定通り洋食屋を開きます。

なんとも異世界トリップ物にしてはいたれりつくせりで優しい世界です。
主人公ルイのような人は何人もいて、受入れ体制もあり、言葉も通じて普通に生活できます。

そして領主親子とのほのぼの。
ちびっ子がそれはもう可愛くて可愛くて。
ルイが不器用パパとちびっ子の橋渡しもして、すっかり仲良し親子になれました。

ルイと領主の恋もみのり一緒に家族同然に暮らせるようになります。

エッチは本当にちょこっとだけですが、こんなほのぼの優しいお話なので、あるだけラッキーという感じです。

ただ話が印象がうすいというか、異世界トリップと不器用親子の橋渡しと初恋がみのる、平和で優しいお話で。
あまり攻めのインパクトもなく。

性欲も、え?あったの?みたいな。あくまで個人的感想です!

2

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