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どうすれば僕も取り返しのつかないところまで行ける？
気になる短編集
作者買いしました。
表題作を含む４つの短編作品と表題作描きおろしの書籍です。
本の厚みも薄めなので、どのお話もサラサラ～と読める読みやすさでした。
短編集と知りながら購入しました。
短編ながら？短編だから？どの話もこじまんりとしていますが、４話ともが色味の違う設定でどれも面白く私は好きでした！
絵はかわいいし、少しずつしかない○シーンもエロエロだったりかわいかったりで短編集としてはよかった！
でも、あわよくばどれも「続きが見たい」「もうちょっと見たい」が残り少し物足りないというか欲？が出る作品ばかりで…このまま同タイトルで続編でないかしら？なんて思いました。
短編集としては凄く楽しめる作品かと思いますので、少しでも気になっている方にはオススメします！
短編集かぁ〜と侮るなかれ、シュガーコーティングの毒が仕込まれてる
あり先生の新刊！と条件反射で買って読み出したらん？短編集だったのね。
4作品の詰め合わせ。
短編って物足りなく感じがちだけど、どれも私好みで良作でした。
【キックミー・ボーイ】
クラブのイケメン店員アサト29歳×ボーイズバーの可愛いおバカ店員ミヨシ20歳
アサトくん、イケメンでモテるから相手から寄ってくるし今まで人に興味そこまで関心なくいたのかな？
そんなアサトくんの、予想を裏切る事ばかりのミヨシくん。
出会いから掴みはOK。エレベーターの中でびしょ濡れ手首を蝶ネクタイで縛られてゴミ箱にはまってる。何？この子ってなるよね。しかも、人懐っこくて可愛い。興味持ち出したとこで、先輩の怖いお兄さんに連行されていっちゃって。。。
その前に、エッチな声あげて意味深。もう、ワケあり感ありあり。(実は尻にローター仕込まれてて、先輩がスイッチオンオフしてた)
ちょっと足りない子が、落ちていく感じ大好きだわ。
乳首ピアスも先輩達に開けられて開発されたんでしょ？
エッチに関してはしっかり仕込まれてるからとってもお上手なミヨシくん。
アサトくんはギャップにやられまくり。
短編なんで、スイスイ話進んで描かれてない部分あるけど、脳内では複数人に酷いことされてるミヨシくんを妄想して滾りました。
他の3作品も甲乙付け難いくらい私の好きな感じでした。
【サクラミザクラ】
すれ違い勘違いの雪解け話。
ちょっと短編ならではの強引な展開もあった。
公開SEXシーンが意外性があって嫌いじゃない。
ウソです、めっちゃ好きっ！
【葬送ドミナンス[La fin]】
文学的な香りがする作品。
全寮制高校に入学ささたのに毎週末実家に帰るように指示され長男 茶々に陵辱される三男 江。
茶々の結婚式の日に、復讐を遂げようと計画し。。。
ってお話で、どろどろとしててこちらも良し。
【ハッピー・セックスショー・デリバリー】
専門学生の貢は、同棲してる嵐丸に性的接触の対価として金銭のやり取りをしてる。
料金表があって19時まではハッピーアワーで半額
嵐丸くんは、元ウリ専ボーイで今は貢くん専属(恋人)
貢くんのことサイフーってあだ名で呼んじゃってる。
(名前、貢やしねーw)
行為の前は、コレは何分いくらだけどどうする？って確認してから進んでいくの面白い。
金銭のやり取りしてるけど、ちゃんとお互いに愛情あるし、ドライな関係ってわけじゃない。
ちょっと歪んでるけど、わかっててそんな関係続けてる。
あり先生作品は、表紙がふわふわ砂糖菓子コーティングされてるけど、毒が仕込まれてる感じ。
好きな人は好きなタイプの作品。
私は、大好き、どタイプです。
先生の短編集♥
先生のご本は全部読んでます。
前作が上下巻のオメガバース作品でシリアス寄りでした。
今作は表題作+短編という編成です。
表題作もそんなに長くなくて…少し物足りなかったです。
続編…ならないかなあ…
表題作の『キックミー・ボーイ』は受け攻めともにふわふわしたキャラクターで、話の内容は少しハード（受けがボーイズバーで苛め受けてます…）なんですが、キャラの可愛らしさに救われてる…かもです。
攻めが優しくてカッコいい。受けは髪の毛が長いし華奢なので…少し女性っポイですが、そういうのもまた先生の描かれるキャラの魅力ですね。
高校の時の同級生との再会物語『サクラミザクラ』
義理の兄ふたりとのダークな物語『送葬ドミナンス』
サイフ（物理）と元ウリ専の歪んだ同棲生活『ハッピー・セックス・デリバリー』
どれも短編ながら読みごたえもあり、Ｈも満載でした♥
一筋縄じゃいかないエロ可愛仄暗短編集
上原あり先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
短編集 4
可愛い 3
エロ 3
仄暗い 2
な感じだと思います。
今作は短編が4作品同時収録されています。
表題作のキックミー・ボーイは、イケメン店員のアサトさんが、別店舗で雑用係として働くミヨシくんと出会います。天真爛漫でちょっとおバカなミヨシくん。だけど、時折見せる怯えた言動が気になって…。
ミヨシくんがエロ可愛くて、でも謝る姿が痛々しくて、それを包み込むアサトさんがほんとイケメンで格好良いです。
他にも、学生時代に天敵だったクラスメイトと再会。だけどよくよく話してみると意外とそうでもなくて…。
絡みは無いですが、モブの所為でちょっと無理矢理身体を重ねてしまう描写があります。
恋人同士なのに、性的接触には全てお金を払っている貢さん。恋人の蘭丸さんからサイフ呼ばわりされてて、本当に愛があるのかな？と思ったのですが、実は…。
個人的に、葬送ドミナンス【La fin】が特に好きなお話でした。全体的に仄暗くて禁忌的で背徳的。一転二転する展開のダークさにゾクゾクしました。
エロ可愛いのから、仄暗いシリアス系まで様々な作風が楽しめる短編集となっていますので、是非とも読んでほしいです。
短編集です
上原さん作品てちょっと痛いイメージが個人的に強いのですが、今作品のこの可愛らしい表紙にホイホイされてお買い上げ。
表題作「キックミー・ボーイ」に他3話の短編が収録されている短編集です。
表題作「キックミー・ボーイ」
主人公はイケメンで気遣いもできる、モテ男のアサト。クラブで働くスタッフだ。
そんな彼はとある日、仕事場が入っているビルのエレベーターで一人の青年と出会う。同じビルに入っているボーイズバーで働く、ミヨシだ。
天真爛漫で明るいミヨシだが、そんなミヨシに啼きながら助けを求められて―？
ミヨシが天然ちゃんで、不憫ちゃんでもあります。
ミヨシの天然さが可愛いと思えるか否かで評価が変わりそうですが、個人的にはめちゃドツボな天然ちゃんでした。
アサトとミヨシは早々に身体の関係を持ってしまいますが、短編なので仕方がない側面があるかな…。と思いつつ、彼らがくっつくまでの紆余曲折が読みたかったのでちょっぴり残念な気持ちにはなりました。
「サクラミザクラ」
高校時代の同級生だった咲楽と佐倉。
同じ読み方の名を持つ彼らだが、中身は全く正反対で接点のなかった二人。それが、意外な場所で再会し―。
んー。
んんー。
二人のすれ違いっぷりとか、勘違いとか、なかなか良い。DKという青さならではの感じがたっぷり詰まってる。
が、彼らが身体を繋ぐ、その経緯が急展開過ぎるというかなんというか。どこか読み飛ばしてしまったのかな？と思う急展開ぶりで、ちょっと置いてきぼり感を感じました。
「葬送ドミナンス」
DKの江は学校でいじめに遭ってる。江を何とか救いたいと思う同級生くんの描写で始まるが…。
学校でいじめ（軽い描写ですが苦手な方はご注意を）を受けている、という出だしではありますが、このストーリーは学校が舞台ではありません。彼には腹違いの兄が二人いるけれど。
短編なのが惜しい！
かなりドシリアス。江の不憫さは群を抜いています。
が、この短さの中からにじみ出るドシリアスな空気感がめっちゃツボでした。これ、続きを描いていただきたいなと切望しています。
「ハッピー・セックス・デリバリー」
大学生の貢が主人公。
彼は大学生ながら配信動画で収入を得ている。が、その稼ぎのすべてを同棲する恋人・嵐丸に貢いでいて―。
元ウリ専の嵐丸。貢と出会い、恋人同士になってウリは辞めたものの、恋人である貢とのセックスにも金銭を要求していて…。
と書くと、不穏な空気が漂う作品なのかと思われるかも。
いやいやいや。
めっちゃ可愛い。
嵐丸も可愛いですが、貢の懐の広さにKOされました。愛があるって素晴らしい！
どの話も、そこはかとなくシリアス感が漂います。
でも、愛もある。
上原さんの描くイケメンさんたちが紡ぐ愛情と、エロエロな濡れ場と、そしてシリアス感と。
恋愛が成就する過程、を読みたいときは若干不向きではありますが、いろいろな要素が上手にミックスされた、そんな短編集でした。
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