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表題作モノトーン・ブルー

(仮)ハチ
猫の獣人で高校生
(仮)アオイ
蜥蜴の獣人でハチの通う高校に転入してきた高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

世界はモノトーンで退屈だった――彼が来るまでは。
猫のハチがいる獣だらけの学校に転校してきた蜥蜴のアオイ。
単調な毎日を持て余していたハチにとって、それも別に興味を惹かれることではなかった。
しかし放課後、アオイの小さな秘密を覗き見る。
それは目の覚めるような、強烈な、青。
必死に隠そうとするアオイにハチは一つの提案をする。
人外ストーリーテラー、ながべの獣人青春BL!

作品情報

作品名
モノトーン・ブルー
著者
ながべ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスデラックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784799752951
4.7

(125)

(94)

萌々

(27)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
19
得点
590
評価数
125
平均
4.7 / 5
神率
75.2%

レビュー投稿数19

色鮮やかなモノトーン

人外ものはあまり好きではないのですが、表紙の雰囲気に興味を持って購入しました。

BL作品の分類になっていますが、なにかもっと広くて大きい、くくりのない奥行きのある作品でした。
人外ものだからこその味わいと表現が素敵でした。

獣だらけの学校に、転校してきたトカゲ。
クラスにはいろんな種類の動物がいます。
クラス初のトカゲに、興味津々の学友がいるなか、主人公の猫は、たかだか模様と形が違うだけ、と無関心。
彼にとって世界は退屈なモノトーンでした。

見た目も生活態度も成績も真逆のような2人ですが、友達同士のそれとは違うアプローチで、放課後に2人だけの時間を過ごすようになります。

教室のなか、ほんの少しの動きと、会話が重ねられていく様子が、とても情緒があってきれいです。

ちょっと不思議な友人関係を育んでいたような2人が、他のクラスメイトとのやりとりで、それぞれもやもや。
全編通してそうですが、言葉数が多すぎないところ、余韻がたっぷりあるので、ずっと心の琴線にさわさわと触れ続けられているような心地よい感じがします。

過去の苦しい経験から、学友との付き合い、距離に細心の注意を払っているトカゲ。
自由奔放で周りにあわせることをしない猫。
同じクラスで過ごす時間が長くなり、他の学友とのかかわりにより、猫は自分のことが制御できなくなり、トカゲを傷つけ、反省しつつも謝らずに放置します。
暴走のきっかけを作ったも学友だけど、もやもやの原因に気付かせてくれたのも学友。

夏休みの学校で久しぶりに会った2人は、過去のこと、今のこと、お互いの気持ちを話します。
前半の教室でのやりとりと同じ、移動せず、ほぼ動きもなく、会話だけで進む様子が、とても深みがあって綺麗です。

キスすらしない、2人のやりとり。
お互いに向ける言葉、表情、つないだ手が、2人の心を表しています。
表現が本当に素晴らしく綺麗です。

物語としておもしろいのですが、みんな違うのが当たり前、みんな違ってみんないい、ということもよく味わえる作品でもありました。

0

No Title

世界観が素晴らしい。登場人物の繊細な心情や表情の揺れ動きが尊かった。獣人の表情の描き方も上手いとしか言いようがない。

0

アオイくんかわいい

センスの良い表紙で元々気になってたんですが、買って良かった…!
人外BLは数あれど攻め受けどちらもガッツリ動物でしかも異種族…!癖に刺さりました!

変温動物系って苦手な方もいると思うんですが、こんなに可愛く描ける作者さん素晴らしい。
トカゲのアオイくんがすごく愛おしかったです。
真面目で物静かなアオイくんと自由気まま我が道を行くネコのハチくん。
正反対な二人が秘密を共有しながら惹かれあっていくのが良かった。
アオイくんの尻尾のシーンは全編カラーで見たくなってしまいました。
この作者さんの他人外作品も読んでみたいです!

1

大好き

多種多様な動物たちが獣人となって登場するながべ先生作品。
あっ!この習性も!これも!と、その種族ならではの特徴もさり気なく描写されていて、動物好きはきっとにやりとするものがあるんじゃないかな。
ハチの瞳にうつるモノトーンな世界の中に、思いがけずパッと飛び込んできたアオイの鮮やかな青い尻尾。
種族の特徴をこんなにも素敵に活かすなんて!と、にやりとしました。

題材はとてもシンプルでスタンダード。
違うことといえば登場キャラクターたちが獣人なことくらいなのですが、なぜかとても惹き付けられる魅力があります。
細部までこだわりを感じるキャラクターの容姿も良ければ、過度に語り過ぎず、セリフがなくても読ませてくれる構成もすごく良い。
カット割りが映画的にも感じる部分もあって、終始読んでいて目が楽しかったです。
そして何より、表情豊かで味のあるながべ先生の絵柄が好き。ずっと見ていたくなっちゃいます。

友情のようでブロマンスのような、青春もののような…
ハチとアオイの曖昧な関係の延長に恋のような淡いなにかが漂うんです。はー、こんなの大好き。
接点のなかった者同士が少しずつ距離を詰めていって、次第に寄り添い合っていく。
ハチがアオイにぺたりとくっついたり、そっと抱きしめる姿がなんだかものすごくツボに入ってしまったなあ。
ただ一緒にいるだけなのになんでこんなにも胸が躍るんでしょう。

この関係性にBL的に萌えたわけではなくて、またちょっと違った不思議な感覚なんですよ。
多感な時期の曖昧さと未熟さの中にある、やわらかいときめきみたいなものがすごく素敵に思えたんですね。
読後はもちろん、こちらの評価を真っ先に押したくなる心地良さが広がります。
モノトーンの中にほんの少しぽっと灯るあたたかさと余韻に包まれて最高の気分です。

0

獣人青春BL

猫のハチが通う学校にトカゲのアオイが転校してくるところから始まります。

アオイが犬の獣人に襲われる描写があるので苦手な方はご注意下さい。

猫とトカゲの身体の特性が活かされているため読み応えがあり、とても面白い作品でした。

最初はアオイがトカゲで尻尾が青かったからアオイに近付いたハチでしたが、最後にはアオイだから一緒にいたいと打ち明ける心の変化が尊かったです!
ハチの言葉に救われるアオイに胸が熱くなりました!

これからも仲良しなんだろうなと思えるハッピーエンドで最高でした!

0

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