20P小冊子
王子であるシリウスとシリウスを親の仇と憎むオンブラの愛憎が入り乱れるお話でした。
オンブラがシリウスを親の仇と憎む気持ちもシリウスを殺せないと逡巡する気持ちも痛いほど伝わってきて胸が苦しくなりました。
シリウスを殺そうとした罪で処刑されそうになったオンブラをシリウスが助けるところはとてもハラハラしました!
無事にハッピーエンドを迎えられて良かったです!
もっと二人で仲睦まじく暮らす様子が見たかったです。
ebookは白抜き修正でした。
ストーリー展開がとても自然で、読み込ませる魅力がありました。物語を読んでいるような陶酔感を覚えましたが、寓話のような含蓄もあったりと、深くその世界観に浸ることができます。
【親友のために薬草を探しにきた王子シリウス。薬草探しをすることになったオンブラは、シリウスのせいで村を焼かれ、両親を失った過去があり、シリウスを憎んでいて…】
幼い頃に出会ったシリウスとオンブラ。淡い恋の朗らかさを大人の事情が飲み込みます。それは決してシリウスのせいではありませんが、事情を知らないことで純真無垢に育ったシリウスを見れば、オンブラの憎しみも分かります。シリウスの純真さにときどき私ももやっとしてしまいました。
最終的には愛が憎しみに勝ったわけですが、それだけでなく、シリウスがきっちりけじめをつけてきたのは良かったですね!小冊子では本編と打って変わって、乳首や胸のことに悩む二人が可愛かったです(笑)
絵がすごくきれいで、前作よりさらに美しくなってる気がします。たくましいオンブラの腹筋と胸筋が素晴らしかったです。美しくエロい。内容としてはエロは少なめでしたけど、この肉体美を見られて満足です。若干無知なシリウスと、若干ムッツリなオンブラのイチャイチャ甘々ライフをもっと見たかったな。
五月女先生作品を順に読んできて7作目です。
エロ先行でないのは(ヌくのはありましたが)お初?くらいな印象です。
絵が更にきれいですね。
そしてシリアス…。2人とも辛い過去がある。
それでも惹かれ合う場面がみずみずしくて引き込まれました。
特にシリウスがオンブルを好きだと気づく場面、綺麗だと思うものを一緒に見たい(ラストシーンにつながる)この恋は一生の宝物だ…が良かったです。
オンブルがシリウスに抱きしめられ涙を流して…もうお前を殺せねぇ…俺はシリウスとどう向き合えばいいんだ…は、オンブルの心の大きな変化が動揺とともに伝わって好きな場面です。
無垢だったシリウスが単に世間知らずなだけでないのもよかったし、オンブルを好きになることで逞しくなったのもすばらしかったです。
オンブルが苦しみながらトラウマや葛藤を乗り越えてシリウスを好きだと言う流れもよかった。
深刻だった分、シリウスへの思いが強いのも説得力ありました。
再会の場面はうれしいのと萌えでたまりませんでした。
描き下ろしは、更にお互いかっこいいかわいいと心の声が激萌えでした。もっといちゃつくところが見たい〜とジタバタしました。
絵がキレイですね。サハラの黒鷲と同じ作者さんとは!
良いお話でした。
十年間憎しみだけで生きてきたオンブラ。可哀想に。
だんだん明らかになる憎む理由。
何も知らず再会しても全然気が付かないシリウス。
憎しみよりも慕う気持ちが勝っちゃう葛藤がよく描かれてありました。
何も知らなかったシリウス、捕らえられるオンブラ。
シリウス側にも色んな事情があったんですね。なのにあんなにも良い子に育って…。
良いお話なんですが、なぜかそこまで萌えないのはなんでだろう。
オンブラの怒りや憎悪や葛藤にまみれる描写は多いけど、なんか唐突感があるというか…。あとシリウスがな〜んにも知らずにオンブラ素敵♡とかもなんだかなで。
う〜ん、枯れてるからな自分。
裏表紙のあらすじにロマンスとは程遠い愛憎劇とあったので、ちょっと覚悟して読みましたが
どこが~?すごく良かったです。2人の名前が星ということにもロマンを感じます。
オンブラのシリウスに対する愛憎みたいな、好きで好きでたまらないのに、憎いみたいな複雑な感情がたまりませんシリウスを殺したら自分も死のうと思ってた見たいで切ないです
でも結局シリウスも被害者なんです。幼い頃の両親のゴタゴタに巻き込まれてつらいおもいをしてきて
そこのとこオンブラは考えてほしかった。まだ何も分からない子供だったのに
オンブラを助けて、シリウス1人だけ城に戻る別れのシーンはほんとうに泣けました。城に戻りムートを看取って、前王を告発して再び二人が会えたときは、ほんとにホットしました
少し大人になった二人はようやく結ばれます
シリウスが天使で高潔な心の持ち主で、そんなシリウスを大事に大事にこれからも2人で雪原を生きていくのでしょうね