俺は貴方がどんな声でなくか知っているのに――

オメガの婿取り

omega no mukotori

オメガの婿取り
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×212
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

211

レビュー数
4
得点
120
評価数
29
平均
4.2 / 5
神率
44.8%
著者
黒井よだか 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784047367098

あらすじ

自分より弱いアルファなんて死んでもごめんだ――

オメガの若頭・義治は組長に命じられ、外の組のアルファと見合いをすることに。
しかし暴れ馬のような義治に焦れた見合い相手に薬を飲まされ発情してしまう。
付き人の真によって助け出された義治は彼が運命の相手であることを知る。
心を許した男が運命であることに安堵した義治だったが、真には番うことを拒絶され――!?

表題作オメガの婿取り

斎藤真,ベータのふりをしている義治の付き人
花村義治,オメガの花村組若頭で次期組長

その他の収録作品

  • What did you just say?(描き下ろし)
  • カバー下漫画

レビュー投稿数4

確かに婿取った!

正直、発売日に購入しよう。というお目当ての書籍ではなく予定外に購入しました。
レビューで事前情報を得ていたので面白いかも…と思って購入はしたので購入後即読み。

率直に面白かった!です。良い話とかジーンとする感じはありませんでしたが、ちょっと見たことなかったオメガバース×ヤクザの作品で上手い!良くできてるなー。という印象。
同じような設定作品は過去に読んだ事はありましたが、シリアスが強かったり、設定が盛々でなんだか分からない…とハマらない作品もありました。
が、上手く状況とキャラクターの設定が絡み、お話の進み方も若干早い感じもありましたがテンポ善くて良くまとめてるなーと思いました。しかもコミカル要素あり。ちょっと笑ってしまうページもありました。

ラストがバタついた感じでストン!と終わったのがちょっと残念でした。タイトルが『婿取り』なのでが、本当に婿取った!ら終わりで…そうか!終わりか!みたいな名残惜しさがありました。
描き下ろしも2人のエピソードでラスト笑ってしましたが、何処かでちょっとラブラブが見たかったかな。と。

ヤクザ(裏社会)作品で男臭くない男前なキャラ好きでした。
婿取った後。もしくは次回作。
何かで、また読みたいなと思いました。
初単行本でここまで!という印象が強かったので今後に期待しております。

0

惚れ惚れするほど男前なあなた(Ω)

骨太な画風で筋骨逞しいヤクザな男たちの登場に
ハードボイルド路線かと思いきや、オメガバースで
コミカルと切なさが程よく混ざり合う作品でした。

本書がデビュー作とのことでしたが、個人的に
非常に好みの作風だったので、今から次回作も楽しみです。

任侠一家に生まれた次期組長の義治は腕っぷし強く、
度胸もあり、部下たちにも慕われる男ぶり。
ただ一つ、彼は<Ω>で組を存続させるためには
<α>の婿を迎え入れなければなりませんでした。

そのため祖母から1年以内に「番」を見つけるよう
命じられ、他家のαたちと見合いをすることに。
けれど、義治は幼い頃から付き人の真に想いを寄せていて…。

と、本作において恋するヒロイン的立ち位置の義治ですが、
この男、惚れ惚れするほど漢気あるお人でした。

ヤクザの世界では蔑視されがちなΩに生まれながら、
自らのΩ性を受け容れ、組を継ぐことも結婚のことも、
自分の生き方は自分で選ぶという強い信念をもっています。

渋々受けた見合いでも見下されようものなら殴りかかり、
生来の強気と喧嘩っ早さが災いしてちっとも上手くいかず、
しまいにはヒート誘引剤を盛られて貞操の危機…。

では、受けがこれ程必死に奮闘しているのに肝心の攻めは
何しているのか?というと、黙って耐えています。
真もまた子供の頃からいつも義治を隣で見守り、
いつしか想いを寄せるようになっていました。
やかましい義治とは対照的にこちらは寡黙な一途タイプ。
義治の傍にいるために性別まで偽り、人生の全てを
義治に捧げているといっても過言ではありません。
ただ、忠犬が過ぎて、組や義治への想いの板挟みとなり手も出せず、
見合い話が出ても悶々と見守り、耐えぬくばかり。

でも、流石に義治の健気な想いを拒んだときにはその頑固さにいらっとし、
ヒート状態で真を求める義治を前にして血が出る程に唇を噛み締めて
耐えていたときには、据え膳喰わぬは漢の恥ぃ!ともどかしさのあまり
心中で叫んでおりました。

そもそも義治には真以外の人間と番う気は全くないのです。
短気で暴れん坊で俺様だけど、いつも真のことしか見えておらず、
真の前でだけデレてみせたり、ヒロインモード発動しちゃったり。
そんなギャップがキュン萌えすぎて、いかつい若頭が可愛く見えてきます。

散々じれまくる二人ですが、ヤクザ社会の柵を乗り越えた後は
祖母や部下たち公認の無自覚お惚気カップルと化し、
長年募らせてきた想いをぶつけ合う熱く、激しい夜を過ごします。
互いにこの瞬間を待ちわびたという感じがひしひしと伝わってきて、
すごく良かったです…。

カバー下で明かされる真の禁煙もきっと義治(or子供?)のためだよね?
なんだかんだでとてもいい旦那さんになっていそうな真でした。
育ててくれた祖母を大切にし、結婚も子育ても好きな相手と、と
物騒な家柄の割に“ごく普通の家族の温もり”を望んでいた義治、
そんな二人が作るのだから、きっと騒がしくて、温かくて、笑いが
溢れる家庭なんだろうなぁ。

最後はビシっと小気味よく締めくくられていますが、
我儘を言うとストーリーもキャラも魅力的だったからこそ、
その後の新婚生活や立派な親バカになった二人のお話も見てみたかった!

1

強くて美しいΩ

デビュー作品なんですね!
相変わらず最近の方々はレベルか高く驚きです。
とっても面白かったですよ!

オメガバースα×Ωが大好物♡
最初、攻くんがβとの事でえ!!って慌てちったんですが‥大丈夫です。
偽ってただけでした!
また主従関係もの大好きです。
ヤクザものは‥お話を選びますが‥
こちらはいいですね!
子分さんたちが頭さんを信頼していてコミカルでわちゃわちゃしてるのがとても好きなんです( ˆᴗˆ )

後はオメガバース設定はどうしてもその性質ゆえ暗く重いお話になりがちなんですが、生まれもった性差別に負けず自分の人生を切り開こうとする強いΩが素敵です。
また、こちら眉目秀麗な受さんです!
絵柄は正直めちゃくちゃ好きというほどではないんですが、この方きっとこれからどんどん綺麗な絵を描かれるようになるんじゃないかって!期待大です!( ˆᴗˆ )
続編の予定はありませんでしょうか‥!
ふたりのお子様もみたいなあ、
育児しながら2人組を守っていくお話!読みたいなあ!

2

登場人物たちがとにかくカッコいい。

あらすじとちるちるさんの作家インタビューを拝見して購入。初読みの作家さまだなーと思っていたのですが、今作品がデビュー作なんですね。おめでとうございます!

絵も綺麗でコマ割りもお上手。ストーリーもキャラ設定もしっかりしていてすごく読みやすい。これがデビュー作とはびっくりしました。


オメガバースと任侠の世界を描いた作品。
ですが、ヤクザの世界観よりもオメガバースという世界観の方がメインに描かれいますので流血とかの描写も少なく、そういった展開が苦手な方でも手に取りやすい作品かと思います。でもきちんと「任侠」というバックボーンも生きていて面白い。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






ヤクザの世界ではアルファが一番素晴らしいというアルファ至上主義が成り立っている。
それぞれの組で次期組長になるのももちろんアルファ。だからこそアルファたちはアルファの子を得るためにオメガの番が欲しい。

オメガは子を成すための駒であり、だからこそ政略結婚が成り立ち、組同士の均衡を図る存在にもなっている。

そんな世界観のお話です。

両親は亡く、祖母である花村組組長に育てられた義治はオメガ。
花村組の次期組長ではあるがオメガであるがゆえにオメガが欲しい他の組のアルファとの婚姻が望まれている。

オメガは一歩下にいるもの。そんな世間の評価は関係ない。自身がオメガであることは義治にとってなんらネガティブなことではなく、今までそういった声を無視してきた。が、現組長の鶴の一声で義治は番を見つけるためにお見合いをすることになる。けれど自分よりも弱いアルファに嫁ぐ気はなく、横柄な態度のアルファに辟易している義治はお見合いをしてもトラブルを引き寄せてばかり。そんな義治の尻拭いをするのは、いつも義治の付き人である真だった。

真はかつて親に捨てられた子。
それを義治が引き取り、付き人にしたという過去がある。だからこそ真は義治のためなら何でもする。そして義治は真を心から信頼している。そんな二人なのだ。

が、とあるお見合いで、義治はお見合い相手から薬を飲まされて発情してしまい―。

というお話。

もうね、花村組の皆さんがとにかくカッコいいのです。
義治も、真も、組の皆さんも、そして義治の祖母である組長も。人情溢れる、いい意味で昔ながらの極道の人たち、という感じ。

組長が義治にお見合いを進めるのも、きちんと理由が存在していてですね。祖母としての愛情、組長としての心配、そういったものがきちんと描かれています。

で、義治という青年がこれまたカッコいいです。
彼はオメガではありますが、それを理由に見下されるのが大嫌い。その理由が…!かっこよ!って感じ。
彼は面子を非常に大事にしていますが、それは決して自分のために非ず。彼は次期組長としての誇り、花村組を愛する思い。そういったものがあるからなのです。
「オメガ」という性によって苦労してきた部分もあるであろうに、それを見せない強さが彼にはある。

そしてその彼の付き人の真も。
寡黙で義治のためなら何でもできる。それは義治のことを愛しているから。フェロモンを放つオメガである義治の傍にい続けるために彼が選んだ選択が健気で泣ける…。

真が花村組に来ることになった経緯。
義治がオメガゆえに苦労してきたであろう過去。
二人がともに信頼を寄せながら過ごしてきた日々。

そういったものが過不足なく描かれているからでしょうか、読んでいて彼らに感情移入してしまう。自分よりも相手の幸せを願い、だからこそすれ違ってしまう姿に萌えとハラハラを抱えつつ読破しました。

黒井さんの絵柄が、すんごい綺麗っていうタイプではないんですね。どちらかというとごついっていうのかな。青年誌っぽいっていう感じ。その絵柄が、このアウトローなストーリーにすごくあっていたように思います。キャラたちの体つきが肉厚なのも良い。ヤクザな世界に棲む男達ならではの男の色香がプンプンします。

義治は性的な意味でも狙われることが多いですが、真×義治の濡れ場はさほど多くありません。ないのですが、やっと相手に触ることができる、という嬉しさとか、相手への愛情とか、そういったものがてんこ盛りでめちゃめちゃ萌える濡れ場でした。

カッコいい男たちに、彼たちにひけを取らないカッコよさを持つ祖母。
良い。
めっちゃ良い。

次回作も楽しみに待っていようと思います。

6

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