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表題作東京-四季-下

八神龍之介,29歳,クリエイター
松原博通,27歳,サラリーマン

同時収録作品東京 -四季- 春

滝沢和真,32歳,蓮の恋人
石原蓮,32歳,和真の恋人

その他の収録作品

  • 平穏(描き下ろし)
  • カバー下:あとがき、人物設定

あらすじ

お互いに何も知らない方がいい
じゃないと、泥沼になる

暑い夏の夜、トップクリエイターの八神は
ゲイバーでひとりの男と知り合い、セフレになる。
見た目がよく、真夏でもスーツのいかにもエリートな、
そのくせ遊び慣れていない童貞の男だ。
名前も知らず、体だけの関係。
セックス以外、持ち込むのは禁止――そうやって
名前も告げす始まった関係のはずが、八神のテリトリーを守り
けなげに振る舞う男を、八神はいつしか可愛く思うようになる。
本気になるつもりはなかった。そのはずが……!?

東京で生まれた、四つの季節のラブストーリー、夏(中編、後編)と
『4月の東京は…』の和真&蓮のその後を描いた春を収録!

作品情報

作品名
東京-四季-下
著者
ハル 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813032984
4.5

(157)

(107)

萌々

(32)

(14)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
708
評価数
157
平均
4.5 / 5
神率
68.2%

レビュー投稿数15

意味のある上下巻作品

……と言うより、上下巻読まないと絶対に理解出来ないだろうな、って思います
そして、上下巻を一気に読む事で濃縮された時間が身に染みてきます
なので上巻にはレビューが書きにくいのでここでまとめて書きます

この「東京ー四季ー」は「4月の東京は・・・」のスピオフになる訳ですが、、、
本編に当たる「4月の~」がバックグラウンドありきの2人の軌跡を追うような物語で、この「四季」はよりキャラの内面に深く焦点が当たった作品という感じがします

ある程度「4月の~」でこの世界観に触れて来ているからこそ理解出来る作品トーンがあるからこそそう思うのかな?とも思いますが、、、
とても内に秘めた重い誰にも見せて来なかった、来れなかったものを抱えた3人の男と、自分に正直に生きて来てはいるけれど満たされぬ空洞に気付かぬ振りをして来た1人の男、そんな心の解放の仕方が上手ではない4人の男達、2組のお話しです

お話し自体の詳細は今更感があるので省きますが、、、
作品を読んで感じる作品自体へのメンタル的な感想で言えばとても心に響くし、気になるキャラが織りなすドラマティック展開に食い入るように魅入ってしまう世界観に釘付けです
BL的な感想で言えば攻め受け共に非常に練られた拗らせキャラでこれまた目が離せません!!

あーー…こういうキャラが心を奪われて恋に溺れて愛に救われるお話し、読みたかった!!!というお話しを読ませて下さいます

ただ、、、ちょっとだけニュアンス描写で進む所もあるのでもぉ少ーーーし濃厚な時間や行き着く迄の過程を視点を変えて見せてくれたら、、、読解力が中学生レベルの私でも「察する」事が出来る部分が増えるのにな、、、って。。。自分の残念な文学センスを棚に上げて思ったりもしなくはなかったり…(´ 。•ω•。)。。。

でも、そんな残念な私でもめちゃくちゃ理解出来る和真と蓮のその後のお話し「東京ー四季ー春」
これは、、、良かった!!!
もぉシンプルな言葉になっちゃうけど、、、それでも「良かった…!」って心から思えるお話し♡
2人にも良かったし、そんな2人を見る事が出来て私的にも良かった(๑>◡<๑)♡
すんごく読んで良かった!って思っちゃう♪

読後の満足感が爆上がりで読み終えられる構成に拍手な上下巻です♡

0

読む順番を間違えました。

いきなり個人的な話で恐縮ですが、私は先に雑誌掲載の「東京 臨界点」を読み、神宮寺×早乙女のお話が読みたくて「東京四季」を昨年購入しました。
この本が「4月の東京は…」のスピンオフだったことを後から知りました。
最初に「東京四季」を読んだ際には、目当ての神宮寺×早乙女は一部分だけで、残りのほとんどが知らないCPのお話だったのでがっかりしたものでした。
が、「4月の東京は…」を最近読み、やたらめったら感動して、その勢いでこちらの上下巻を再読したところ、初読の時と味わいがまるで違いました。
完全に読む順番を誤ったと言えます。
「東京四季」は、神宮寺×早乙女(蓮の兄だったのか、とようやく認識)を描いた「東京 秋」「東京 冬」、八神×松原の「東京 夏」、和真×蓮の後日談である「東京 春」が主な収録作品です。「4月の東京は…」を読んで初めて意味の分かる作品群でした。

前置きはさておき、上巻については昨年初読の時にレビューをしており、下巻はそんなわけでしていませんでした。
今回再読して、和真×蓮の後日談が読めたことに感動したので、レビューが書けて嬉しいです。
「4月の東京は…」は、二人が25歳の時のお話で、中学2~3年生の過去話と行ったり来たりします。この「東京 春」は、二人が32歳の時のお話でした。
相変わらず二人は公私ともに一緒に居て、もう何十年も一緒に居るみたいな雰囲気で、本当に良かったなあと改めてあったかい気持ちになりました。
このお話の最大の場面が本来は重要なところと思うのですが、私はそれよりも、和真のお母さんの変化に驚き、嬉しくて、少しの場面でしたが何回も読みました。
和真のお父さんが倒れたと聞いて、和真と蓮と和真のお母さん(ずいぶん前に離婚した妻の立場)が病院に駆けつけるのですが、そこで病床のお父さんと和真のお母さんが喧嘩をし(離婚した夫婦が再婚妻の前で(笑))、ぷんすか怒ったお母さんが「蓮くん行くわよ」と蓮と一緒に病室を出て行ったのです。
もうこの場面が本当に大好きで、和真のお母さんは蓮も息子みたいに思っているんだなと、態度の軟化と言う言葉だけでは全然足りない、情愛をとても感じました。
この場面はこのあとに起こる最大な出来事のただの布石かもしれないですが、私はなんてことのないこの短いやり取りがとても気に入っています。
読めてよかったです。

なのに評価がからいのは、本の作り方のためです。
「4月の東京は…」を読む前と読んだ後で、こうも感じ方が違うのは、これらがスピンオフの作品群だからです。
タイトルのどこかに「4月の東京は…番外編」と書いてあればよかったのにと思い、「東京 夏」の前編だけを上巻に、中編後編を下巻に、と分けて収録されていたので、一冊におさまるなら、「東京 夏」を上巻にまとめればよかったのにと思いました。
そうすれば、上巻が夏、下巻が秋冬春 で順番的にもスムーズです。分けたことに販促の意図を感じました。

1

それぞれの幸せのカタチ

とってもとっても良かった〜!!
八神編の他に蓮と和真のお話が収録されていて、これがまた……最高でした(〃ω〃)

八神と松原のお話は、上巻の夏編合わせると正味一冊分くらいのボリュームかな。彼らのお話はあまり読んだことない結末でした。すごく面白い着地点…こんなんあるんだーって感じです。でも賑やかで幸せいっばいです!チビたちの世話をする八神……めちゃくちゃ素敵でした。


蓮と和真は、もうドラマチック!
四月の東京…でも私はいっぱい泣いたし幸せ絶頂でしたけど、なるほど。2人にとってまだ最上級のイベントがありましたね。
和真の父親にはクッソー!と怒り心頭でしたが、そこからの……で最っ高っっ。ま、和真の頭ガチガチ親父はムカムカですが、2人の背中を後押しした「手術の同意」。2人の今の関係では手術の同意にサインすらできないと…この言葉を和真に投げつけたことで逆に和真に気付かせたのは、オウンゴールでナイスパスでした(笑)

和真の映画のワンシーンみたいなプロポーズが最高に素敵でした。ここんとこは海外生活経験があるからなんでしょうかね、サラッとやってのける彼がとてもカッコいいです。蓮が涙するのも分かります。

それにもっと良かったのが、和真のお母さんとと蓮が仲良しになってること。本編でも、和真のお母さんとは良い関係を築けていけるかも?と思っていたので、現実にそうなっていてすごく嬉しいです。
和真のお母さんは、蓮にとっても素敵な"お母さん"。蓮が今、すごく幸せな生活を送っていることが分かって胸がいっぱいです(*´︶`*)♡


八神と松原も、蓮と和真もそれぞれがそれぞれの幸せなカタチの生活を送っていて愛に満ち満ちていました。離れていたとしても、互いの愛情をいつも側に感じながら過ごす日常の多幸感が、こちらにまで伝わってきます。

読後感は最高です。大大大満足!

0

29歳クリエイター✕27歳サラリーマン

上巻の続きである八神✕客(松原)の完結までと和真と蓮のその後について描かれています。

八神に名前を聞かれないことに焦れた松原が自分の名前や年齢を捲し立てたところは松原が八神を好きな気持ちが伝わってきました。
松原が取引先の専務だと知り、離れようとして離れられない八神も良かったです。

しかし、松原がレズビアンの女性と契約結婚して人工受精で三つ子が出来て離婚という展開には跡継ぎのためにそこまでして実子が必要なの?と引いてしまって楽しめませんでした。

和真✕蓮はアメリカで入籍するお話でした。
でも、アメリカで入籍したところで日本の戸籍は何も変わらないので、手術同意書にサインしたいなら養子縁組すればいいのにと思いました。

シーモアは白抜き修正でした。
体調を崩して点滴をしている八神が自ら点滴を引っこ抜き、松原とセックスしだした展開は頂けませんでした。ドラマチックだからって医療を軽んじるような描写はやめてほしいです。

2

最後ほっこり♡

下巻。
7歳でゲイを自覚し、東京トップゲイと呼ばれてきっと夜のお相手に不自由などないであろう八神が、あっさりと本気の恋愛を意識しはじめた相手でしたが、実は…という展開。

しかも立場上後継ぎが必要なのね…。
これは前途多難だわぁ、と思いきや案外すんなりいったなぁという印象。
八神さん余程松原のこと気に入ってしまったんだね。

そして前作「4月の東京は」の2人の続編。
良かったねぇ、と祝福したい気持ちと、日本人がアメリカで入籍できるのか⁇っていう現実的な疑問の狭間で気持ちが揺れましたw
いやきっとそう言うことじゃなくて、この2人はそれだけの愛でお互いを想い合ってるんだって言うことですよね⁉︎
そうそう、2人が幸せそうなら私は満足です!

そして「夏」の2人の続きですが、まさかの展開でした。
八神みたいなゲイは一生独身でワンナイトのお相手を渡り歩くものだと思っていたのに…!偏見に満ちててごめんなさい。
子供たちに囲まれてる八神にニヤニヤが止まりませんでした!
それだけの生活の変化を受け入れられるだけの愛があるって事なんだよねぇ…なんやかんやで松原がTOPオブゲイなのでは⁉︎と思いました。

上巻に比べ下巻は心穏やかに読めました。
結局「秋冬」の続きはないのですね…残念。

1

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