電子限定かきおろし漫画付
兄だけを欲し盲愛する弟×弟に篭絡される無垢な兄、囲って愛でて浸食する…これは義兄弟による究極の共依存愛
義理弟×兄の共依存愛を描いた兄弟BLです。
弟の愛がじんわり見えない透明な毒のように身体に染み付いて、気づいた時には弟以外に触れられる事に嫌悪感を覚え弟を求めてしまう兄……。
最後まで読み終わると表紙が最高!となりました。
鈴蘭は白くて可愛い花だけどその全てが毒という。弟はまさに鈴蘭そのもの。綺麗で美しい姿を持つ毒。けれど、一方的でなくお互いに愛があるから狂気に見える関係もどこか見守りたいと思わせられる2人でした。
親が居るのに…なシチュ大好きマンなので手を叩いて喜びました。
でも、理解ある両親みたいだから二人なら大丈夫なんじゃないかな、とドロドロしすぎない希望が見える作品だと思います。キュンとは違うドキドキを久しぶりに味わいました!
共依存とてもいいですね……。
お互いにいないとダメになっちゃうやつ。二人だけの世界大好きです。
弟が兄を名前で呼ぶようになるのが好きです。
親同士の再婚で義兄弟となった千歳と浬。可愛い弟を甘やかしてベッタリと過ごしてきたけれど、浬の千歳への想いは兄弟のそれを遥かに超えていた…。弟離れしようとする千歳に向けられる浬の異常なまでの執着と欲情、それを拒もうとしていた千歳なのにいつの間にか浬以外に触れられるのは気持ち悪いと思っている事に気づいてしまう。そのまま愛欲の沼に堕ちていく2人が、何とも淫靡で美しい。兄弟愛ってなぜこうも魅了されてしまうのか。さなゆき先生の描く執着愛は、ほんとたまらない。まさに猛毒。
幼少期からの刷り込みのような愛情をそのまま抱き続ける重い愛は好きなんです。
執着、独占欲も嫌いじゃないです。相手を尊重する範囲なら。
血縁CPは苦手ですが、義理の兄弟なので大丈夫です。
ただ、弟のド執着は闇が入っていて怖いです。
愛情が重いため束縛が強く、こういう属性が人気なのはわかりますが。私は苦手でして。
それでもストーリーがおもしろければ全然いいんです。
ただ、設定、セリフ、エピソード、ストーリー全てわかりやすすぎて。全て想定内で意外性、裏切り、驚きがない。
兄が弟にキスされたり触れられて嫌じゃない。
他の男に触れられるのは嫌、弟でないと嫌。
兄がヤキモチをやいたのを見て弟がセーブできない。
全部どこかで何度も見たことがあるやつ。
セリフも説明ぽく、くさくて恥ずかしげもなく面と向かって言えるのがすごいな〜と思って読んでいました。変な感想しか出てこなくて申し訳ないです。
「プリフェクトの箱庭」の完結編を今か今かと待っている間に刊行された本作。
こちらももれなくさなゆき先生お得意の「囲い込み愛」である。先生、コレ好きねー。
ほんの子供の頃は人懐こくて可愛いだけの弟だった浬は、義兄の千歳を真綿でギリギリと締め付ける様に、自ら依存する様に。囲い込んでいく。浬が千歳を見つめる眼差しがヤバい。
蕩けそうな笑顔なんだが、怖い。さなゆき先生の、これまでのどんな作品にも出て来たヤバいヤツの目付きである。
可愛い弟なのだから、一生縁が途切れる事は無い、などと千歳は言っているが、浬の想いはそんな甘いものでは無い。
「弟も友達も恋人もパートナーも。全部全部、俺だけじゃなきゃ嫌だ。」
そうして浬は卑怯なんである。「俺に触られるのは嫌?気持ち悪い?」などと聞いて、優しい千歳が振り払えない事を知って。じわじわとその躰に快楽を刻み付けて行く。
ゆっくりと染み渡る様に。毒が身体中に廻る様に。
本編丸っと表題作なんだが、よくある短編の様な趣き。さなゆき先生の作品を読んでいると割と分かりきった展開なのだ。これは多分小休止。
「プリフェクトの箱庭」の続きを待とう。
横顔と男性器と*の絵柄、度々出てくる文字ばかりのページ、同じ顔に見える人たちが合いませんでした。
いろんな角度から同じ場面を描写されているのに、ページに動きがなく感じました。
白瀬さんと何かあるのかと思いましたが、受けが握られた手を攻めと違うと感じて終わる。
家族に打ち明けると思いましたが、相手は告げずに背中を押されて終わる。
個人的にひとつひとつのエピソードが中途半端に感じ、もう一歩ほしかったと思いました。