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久々にⅠ〜Ⅳまで一気読み。
飛び飛びで追っかけていたときと違って、これが伏線か!とやっと理解できてまた感動
初見はBL感重視で読んでたから見落としたところもあったけど、改めて、中世の物語設定がしっかりしていて、ミステリーとしても読みごたえありな作品でした。
最後の4巻で主人公たちはしっかりくっついて、そこんとこのページも結構割いてくれたようなのでBL感も補給されました♡
ルイス×ジルも好きで、まだまだ読みたいし、小さな王様たちの恋も追いかけたい♡
中世の服装や建築物など作品を描くのがすごく大変なのもよくわかります!
何年でも待つので続編待ってます!
わー、もう完結から2年も経っているんですね。早い。完結まではめっちゃ遅かったけど…(笑)
【ロライン国の司法の要であるモンタギュー卿ことジョエルを護衛するため、隣国テハナよりやってきたカニング子爵ことアダム。博愛主義者の奔放なアダムだったが、ジョエルに恋をしたことでその運命が大きく変わる…】
まぁストーリーの詳しいことは本編にお任せするとして。
架空の世界の架空の国の架空の…いわゆるファンタジーです。魔法や妖魔は出てきませんが、中世風のきらびやかな世界ですね。話の筋は教会やら政治やら絡んで少々複雑。登場人物も多いです。でも各々にキャラが立っていて、どのキャラも愛しく感じられるのは本当にすごい。お話として楽しく読める。
中でも主人公の1人であるアダム。彼がもう一人の主人公、ジョエルに恋をするのですが、最後まで読むとその変わり身の凄さに驚きます。恋とはこんなにも人を変えてしまうのかと…。いや、元々は情熱的で一途な人なのかもしれませんね。出自や美貌によって周りの扱いからああなっちゃってたのかも。とにかく楽天的で、欲望に忠実なアダムが面白くて仕方ありません(笑)不憫でもあるけど、そこがこのお話のミソなのだから仕方がない(笑)
ジョエルはBLには珍しく(?)なかなか堕ちない堅物です。友人であることを望んでいるときには可哀想にもなりました。自分に恋している相手に友情を持つことは、お互いにツラいものなんですね…。すごく同情してしまったり。しかし、それでも絆されていくのがBLです(笑)最後はすんごく可愛くラブラブになっています。デレたジョエルはとても良い!良いものが見れた!!
他には大国タンセの次期国王ルイスと元奴隷のジルの関係がアダルトで、進展のない主人公たちに変わってズッコバッコとやってくれてはいるんですが、まぁそこはエロという色を添えるためのキャラということで、そこまでの入れ込みを私は感じませんでした。
それよりも、ロラインの若年王クリスとルイスの義弟ルカが、なんとかくっついてほしい世界線を望んでおります…。好きなんです、王や王位継承権を持つ者同士のハードルの高い恋が…!ええやんね?ルカをロラインとの交渉の材料にしても、幸せであることには変わりないんやからねえ?ねえ!?とルイスに顔面から迫っていきたい勢い。私のロライン史の中ではそうなる予定。
また鈴木先生のBLを読みたいです!
こちらのシリーズ、とっても面白く読みましたが、読んだ上で悪役が小物すぎたな…と思ったり。あとがきを見るに先生も小さな出来事と書いているし、そう思ってもよさそうである。
4巻ここにきて、ジルの変態っぷりが名残惜しい気持ちになってしまいます。ジルはアダム以上の変態だと思うんですよね…性欲で人生狂ってるか…性欲だけってわけでもないんでしょうけど。
ルイスは堂々と聖灯祭に参加してましたけど、サイモンと組んでたことはお咎めなしなのかな?ルカが人質に取られていたからってことで丸く収まったという解釈でいいのか。
そして、最初で最後のメインCPの濡場ですよ!!!アダムが長髪じゃない!!!!!!長髪美人好きとしては髪が…髪がぁ…と思いながら読む羽目に。いやね、短くても十二分に美しい男なんだけど、長髪を振り乱しながら致す攻めが好きで、例の窓で一戦あるかと思いきやページが!終わる!なぜなのか!!!
そんなわけで先生…続編は如何でしょうか。ちょうど畳めていない風呂敷もあることだし…
焦らしに焦らしてこの4巻が最終巻。サイモンの悪行もきちんと裁かれ、勧善懲悪ですっきりできる展開でもありました。彼と一緒に沈んでしまったレオネルはとても気の毒でしたが。この時代は白黒はっきり決着をつけられますから仕方ないですね。アダムとジョエルの関係については、アダムを失いかけたことによりジョエルの積極性が一気に強まり、今までの焦れったいやりとりが嘘のように甘く濃いシーンをたくさん見れました。アダムの実母がなかなか癖が強く、今後は彼女とも一悶着ありそうですが、そこは読者の想像の余地に任されましたね。美麗な絵で純愛を楽しませてもらいました。