コミック

  • 失恋から立ち直る12の方法

失恋から立ち直る12の方法

shitsuren kara tachinaoru 12 no houhou

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作失恋から立ち直る12の方法

桐原 和馬,大手出版社エリート編集
秋吉(アラサー),フリーの体当たりライター

その他の収録作品

  • 雪代 鞠絵「ハッピーエンドになれる方法」
  • 桜庭 ちどり:あとがき
  • 雪代 鞠絵「失恋のハッピーエンド」
  • カバー下:キャララフ

あらすじ

大学時代から片想いしていた相手が結婚することになり、遂に失恋確定のフリーライター・秋吉。
気持ちを伝えるつもりはなかったものの、やはり失恋はキツイ……。
そんな時、SNSを通じて盛り上がった「失恋から立ち直るため12のミッション」を後輩の桐原とクリアしていくことに。
1 好きなものを好きなだけ食べる 2 バンジーして愛を叫んでみる 3 限界まで徹夜して爆睡 4 誰かに心からの「ありがとう」を言ってもらう ……などなど。
でも、11項目目の「セックスしまくる」はなかなかハードルが高いのでは? そして、最後の項目「新しい恋をする」は果たして――!?

作品情報

作品名
失恋から立ち直る12の方法
作画
桜庭ちどり 
原作
雪代鞠絵 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344849952
3.9

(16)

(6)

萌々

(4)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
62
評価数
16
平均
3.9 / 5
神率
37.5%

レビュー投稿数2

成就しなかった恋を忘れるために

今回は大手出版社勤務のイケメン編集者と
フリーランスの体当たりライターのお話です。

受様が雑誌企画で提出したチャレンジの顛末と
本編後日談となる短編、番外編小説を収録。

受様は社会人6年目のフリーライターです。

受様は就職した出版社の倒産で路頭に迷っていかけるも
大学時代の先輩の口利きでフリーライターとして
歩み始めます。

受様は優しく面倒見の良い先輩に
長く片想いをしていましたが、
彼の結婚で失恋が決定してしまいます。

可愛がられた後輩として先輩のためにと
祝いの飲み会を企画する受様でしたが
自棄酒は身に染みすぎて先輩の従弟に
介抱されることになってしまいます。

この後輩こそ今回の攻様になります♪
攻様は大手出版社でファッション誌を担当する
エリート編集者で受様の仕事仲間で
受様の長い片想いを知る相手でもあります。

その夜の受様は攻様相手にグタグタしますが
SNSでも「失恋した」と自虐発信をしていて
翌日出社すると弄られまくります。

しかし、体当たりライターである受様は
転んでもただでは起きないと新企画、
『失恋から立ち直る12の方法』を発案します。

それはSNSの読者アンケートで選んだ
効果が有りそうなモノに受様が挑むというもので
アンケート項目を見せられた攻様はチャッチャッと
12項目選んで投稿してしまいます。

攻様が選んだトライ項目は
1.好きなのものを好きなだけ食べる
2.バンジーして愛を叫んでみる
3.限界まで徹夜して爆睡
4.誰かに心からの「ありがとう」をいってもらう
:
:
11.セックスしまくる !?

えっちには相手がいるし、そもそも受様は童貞なのですが!?
果たして受様の新企画は成功するのか!?

雪代鞠絵先生の原作による雑誌掲載作の書籍化で
学生時代の片想いに終止符を打たれた受様と
そんな受様を秘かに思っている攻様の
ドタバタラブコメディになります♪

雑誌に掲載された時から雪代先生の原作という事で
気になっていた漫画なのですが

タイトルからして12話完結だろうと思いつつも
なかなか進まなくて、正直ちょっと忘れかけていたので
まとまって手にできて良かったです。

受様は日々の仕事を頑張りながら
12項目を徐々に達成していくのですが

攻様が選んだ項目は「11」以外にも
「5.モテモテキャラにコスプレしてもててみる」なんて
受様にはなかなかハードルの高いものがあり

受様がどうやってそれらを達成するのかワクワク、
それによって失恋から立ち直れるのかドキドキ。

攻様が受様の恋を知った理由も描かれてつつの
王道路線なので受様が12項目の達成に成功するまで
とても楽しく読ませて頂きました。

雪代先生の小説も久しぶりに読めて大満足です♡

カバー下にキャララフが有りますので
こちらも忘れずにチェックしてくださいませ。

1

不憫攻めの強かさ

大好きだった人の結婚祝いの飲みで潰れ 自虐的に放った呟き 
失恋と晒した恥と二日酔いでグダグダになってもタダでは起きないド根性


好きな人の従兄弟がね 知りすぎてるのが もはやなんだけど 
このふたりの関係がわからないまま どんどんお話が進むのでモヤモヤが募ります


読者アンケートで失恋から立ち直る方法を募集して 体当たりのていで自分の想いを絶ちきろうって魂胆なんだけど これがまた いじらしいんだかアホなんだか

桜庭さん【俺様ボイス】のあのシリーズが気になってはいるものの気づいたときには巻数いってて【ワケありギャルソンの手ほどき】しか読んでないんですよね なので読んだ瞬間 あれ?こんな感じのお話描かれる方だったんだ? といい意味で裏切られたと思って表紙見直したら 原作者さまいるじゃ~んッ!

そういやぁ 紙面いっぱいの喘ぎがなさそうだなって 原作ありのお話選びまくったんでした すみません



お話自体は読みやすくて 多少トントン拍子に事が運びすぎるのがご都合に思えるかな?
誰かの痛みをしって自分を見直す切っ掛けをつくってくってのはいいんだけど クールなクセにしっかりした見守りの元で無茶をやってるので 苦しみも挫けることもない 出だしの大騒ぎの割りにただ粛々と12のミッションをこなしていくのを見るだけ に感じちゃうかも?



あのこれ 失恋した秋吉より クールな見守り桐原の届かぬ片想いを読む本です たぶん ←え?


自分の隣で無邪気にミッションを果たしていく彼の一喜一憂を愛でる眼差し  
好きな人の話をする彼の顔を見るたびに感じる苦しさ なにより 好きになった瞬間失恋を経験しているふたりなのに 彼の向けるその視線の先に入ることすらできない自分を自覚する桐原の嫉妬や苛立ち 終わらせる恋を引きずり続け 立ち止まる時に感じるジレンマ


ありがちな展開なんだけど 12個設けられたミッションのお陰なんですかね?
一方通行なものが なかなか交わらないこのもどかしさ 焦れったさ いつになっても気づいてもらえないその思いの行きどころ 友情と愛情の板挟みでもこの関係を崩したくない崩せない


安定の絵面と優しいテンポ ゆっくりゆったり読まされるお話でひたすら見守り続けてきた桐原の執着を実らせた瞬間が 

うん あーーー 読み方のせいですかね? 鳥肌たったんですけど ←間違いなくきゅんポイント

いや これやられたら嬉しいんだけろうけど 何も知らされず 1ミリも気持ちが桐原に傾いてなかったら地味に怖いわ と ←へそ曲がりです



11項目めの完遂から最後の締めが荒業になっちゃったけど 諦められなかった恋はいつの間にか昇華して 新しい関係へと変わる……っていう 目新しさはなかったけど 出てくる人みんなに優しいお話だったな

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP