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表題作ANSWER

真芝貴朗 エリートサラリーマン
秦野幸生 保育士

その他の収録作品

  • SABOTAGE
  • DISAGREEMENT
  • あとがき

あらすじ

秦野幸生は、道でぶつかった行きずり男・真芝貴朗に、八つ当たりで強姦され、あげく脅されて身体の関係を強いられ続けることに。
しかし秦野は、失恋し傷ついていた五歳年下のこの男を拒むことができない。
やがて身体を繋ぐだけだった関係が変わり始め…!?表題作ほか、商業誌未収録作品「SABOTAGE」「DISAGREEMENT」を同時収録した待望の完全文庫化。

作品情報

作品名
ANSWER
著者
崎谷はるひ 
イラスト
やまねあやの 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
ANSWER
発売日
ISBN
9784344809635
3.8

(78)

(36)

萌々

(14)

(17)

中立

(6)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
17
得点
293
評価数
78
平均
3.8 / 5
神率
46.2%

レビュー投稿数17

こちらは序章

飲み会の帰りにいきなり、酔っ払って正体を無くし?強姦されちゃう秦野。
強姦した方は結婚式帰りで、新郎は元カレ!しかも同じ会社だって〜。上司の娘と結婚して、出世コースに乗っかる元カレ井川。

本来は真面目で優しい真芝。

そんな強姦から始まった関係で、なぜかこれまた優しいというか達観している秦野は体だけの関係を受け入れる。。。
そんな関係にも二人はただのセフレ以外の気持ちを持ち出します。さらに秦野の前には井川が元カレと言いながらマウントを取りにきます。秦野は弱っちくはないので、しっかり論理的にあしらいます。井川は勝手に結婚して真芝を振ったのに、諦めきれないとか。都合良すぎ!ま、典型的な敵キャラでした。

紆余曲折の末、二人は実はお互いに好きだと認め合い、ラブラブに。そこで終わってしまうのです。。。是非、続巻のsuggestionを読んで頂きたい。
こちらはその後の二人を描いていますが、すれ違う真芝は秦野に同棲を持ちかけますが、中々うんと言ってもらえない!
それは事故で亡くなった元嫁の事を考えるから。

それを乗り越え、井川の狂気じみた行動にも立ち向かい、めでたく同棲スタート!後はもう、ニマニマしながら読めます。是非とも二冊とも読んで頂きたいです〜

0

最低男、真芝の豹変

久々に慈英×臣シリーズを読み返していたら崎谷作品に再熱しまして。今更ながら未読だったこちらを読んでみました!

エリートサラリーマンの真芝(25)×保育士の秦野さん(32)という歳の差CP。

序盤は攻めの真芝が本っ当に最低野郎で。失恋のショックと酒の勢いから、初対面だった秦野さんを犯した挙げ句、その後も強引に身体だけの関係を求めてきます。拒むことなく真芝を受け入れる秦野さんには、実は悲しい過去があって…というお話。

強姦から始まる恋愛って、個人的にあまり好きではなくて…(汗)
BLでよくある「受けへの想いが高ぶりすぎて無理矢理…」っていうシチュならともかく、ガチの強姦ですからね。愛情なしの一方的な暴力から、果たして受け側に恋心が芽生えるだろうか?と違和感を感じてしまって…。(ただし二回目以降からは秦野さんも気持ちよくなっちゃってる 苦笑)

というわけで真芝と、彼をひたすら受け止める秦野さんにもイマイチ感情移入出来なかったんですが…。
両想いになった途端の真芝の豹変振りはズルい!!最低野郎から年下ヘタレわんこに見事にジョブチェンジ(笑)
表紙絵ではスパダリみたいな顔してるくせにこんな可愛いヤツだったなんて…!子供好きな秦野さんがほだされるわけだ、と納得してしまった(笑)二人が幸せならもうそれでいいです続編も読みます。

ちなみに本編に加えて短編とSSも収録されているので、今読むならこちらのルチル文庫版がオススメ。
内容は二人がくっついた翌日のお話(ほぼベッドシーン!)と、イチャイチャ休日デートのお話。

本編執筆が99年という事でかなり初期の作品なんですが、文章もやまねあやの先生のイラストもあまり古さを感じさせないのが凄い!今読んでも充分楽しめる作品でした。

0

受けが本当いいですよね!!

…いろんな意味で。
性格的に素敵なのに、性的にも非常に素敵です!
トータルとてもかわいい。

秦野が真柴と同じ会社にいたっていうのは、上司に秦野の過去を語らせるだけでなく、初対面なのに無防備に攻めを家にあげてしまったにもかかってるのかな。
井川が保育士をバカにしてきたが実は…みたいな感じで書かれていますけど。

秦野がかわいいよー。
かわいさがハイスペックだよ。

2

受けの包容力~!

面白かったーーーーー!!!
プロットしっかり作られた物語で読み応えばっちりです。
決して万人向けではないけれど、少しでも感じるものがあると掴んで離さないような、そんな作風でした。
キャラ一人一人が作品に生かされているのではなく、自分の人生をちゃんと生きている感が伝わってきます。
BL小説的には、後半あいつが何かやらかすのかな~?と勘繰ったりもしましたが(笑)
やはり受けの精神が攻めより成熟している物語はいいものだなぁと、再認識させてくれた作品でした。

2

トリコになりそう。

他の作品をレビューしようとした時に、古い作品も読んでみようと思い立って購入した作品の一つでした。ノベルズ版のあとがきで、BLというジャンルにおいて、ストーリー自体やキャラクターの魅力もさることながら、大人の読者に向けてはポルノグラフィとして成立するのもまた一興である、と「エロ」をとても大事にしていらっしゃって、この作品が作家さまの方向性を決めたといった内容を読み、そのBL愛の深さというか気概に惚れてしまいました。読みやすくエンタメ色の強いエロも良いですけど、この時代のBL小説の雰囲気がとても好きです。登場人物の心の機微をきちんと掬い上げて、言動の動機づけがしっかりと描かれていている。メインの二人に絡んでくる脇キャラも存在感があって、ストーリーの進行に厚みを出しており、読み応えがありました。それでいて描き込みすぎずに重くないんですよね。

新宿の雑踏。保育士の秦野は同窓会の三次会から四次会へ向かう途中、泥酔した真芝とすれ違い様にぶつかり、真芝は転倒。介抱するつもりが二人で飲むことに。真芝は有名商社のエリート社員で、同僚の結婚披露宴からの帰りだった。

身体の関係から始まるツボな設定で、メロドラマ展開ではあるものの、人間臭さを感じさせるストーリーに掴まれました。秦野はなんでも受け入れてしまう鷹揚そうな人物に見えながら、実は薄幸な男。ツンツンキャラで五つ年下の真芝は、秦野と逢瀬を重ねるうちに彼の人間らしさに触れ、気持ちが解されて徐々に変わっていくんです。後半、真芝の変貌ぶりが一つの萌えポイントかもしれませんが、相手のバックグラウンドや本意を知った後に身体を繋げる濃さはたまりませんねぇ。

続編に『SUGGESTION』があり、こちらは致すシーン多目です。けれど、エロのためのエロなんじゃなくて、セックスが二人のコミュニケーションとして描かれているのがしっかりと伝わって、よりエロ〜く感じちゃいました。。

またまた読みたい本が増えていくじゃないかー!…と、沼の広さと深さを思い知らされるわけですが、他にもたっくさん出ている先生の作品をお酒と?ともにちびちび読むのが楽しみです。

2

徐々にハマっていく。

なんでも萌えるという雑食のわたしですが…最初なかなか入りきれなかった…。
真芝このやろーーー!と憤りは感じていたんですがね。

それでも最初だけでした。
だんだんと真芝のジレンマというか葛藤というか青い部分が見えてきて、秦野の大きな悲しみを経験したが故の優しさと鈍感さで真芝を包むその姿にだんだんノッてきました。

真芝が自分の中にある気持ちに気づいてからがもう楽しいったらありゃしない。

崎谷作品は好き嫌いがハッキリ別れると思います。
強姦、無理矢理など設定がぶっ飛んでるせいでしょうか。笑
↑が大丈夫な方はぜひ読んで真芝の情けなくてかわいくて、そして男前なところを秦野と一緒に楽しんでください。

1

受の男気に惚れました

恋人に裏切られたショックで強姦魔になった攻を更生させる受の男気に惚れました(*^^*)

エリートの皮を被った打たれ弱いガキンチョ攻を辛抱強くなだめすかし、攻の長所を引き出す姿はまさに保育士の鑑☆

さっぱりした男らしい受ですが、いじらしい一面もあります。ノンケだった受が攻に開発されて淫乱になった結果↓
「おまえが俺のこと捨てたら、俺は、誰に抱いてもらえばいいんだよ...」
っっっちょ、にーさん、かわいすぎやしませんか!誘い文句は控えめな方が効果てきめんですね。

CD版を先に聴きましたが、原作も良かったです。小説のえちシーンを読み飛ばす方はCD版を聴くとよいかもしれません^_^

0

強姦→ラブラブの過程が面白かった

大好きな崎谷作品のしかもエロエロとなると、読まないわけにはいきません。

強姦から始まる上イラストはやまねあやのさんで、ファインダーシリーズ的なものを想像しながら読み始めたら、全然違いました。
最悪の始まりから甘々蜜月に至るまでの展開のさせ方に、なるほどな~と思いました。これだけの振り幅を納得させられる力量がすごかったです。

初期作品を改稿せずに残したというだけあって、今の崎谷作品と比べると拙い部分も見受けられますが、十分面白かったです。

私的にはエロよりも、恥じらう二人の甘々に満足でした。サイテー男だった真芝が、別人のように繊細でやさしく豹変した後は、読んでいて大変楽しかったです。

1

初っ端からエロい

比較的最近崎谷作品を読み始めたので、昔の作品についてはまだ手を出せていなかったのですが、崎谷先生をデビュー当初から追いかけている大先輩に黒ラキアの崎谷作品はどれも神だとオススメされていたのでちょいちょい元が黒ラキアの作品を読み始めました。

凄い。なんか今の崎谷先生よりエロが濃厚笑!!!!!
信号機シリーズや白鷺シリーズのような出会ってからセックスまでの道のりの長い作品に慣れてしまっていたのでびっくりしました…いきなりヤってるー!!!

でも比較的最近の吐息は〜でも初っ端からセックスシーンあったので、ある種崎谷先生のお得意のパターンなのかな?と思って気を取り直して読んでいたのですが、昔の作品だからか、黒ラキアだからか最近の作品に比べて遥かにセクシーでした……ちょっと前評判舐めてました。

これは崎谷先生のエロシーン大好きな人間には溜まりませんね〜!!

けど、それ以上に登場人物の心理描写がとっても良い。
レイプから始まった関係でしたが、茅野さんの性格のお陰でそこまで痛々しい感じにはならず、安心しました。
痛々しい設定なので読んでいて暗い気分になるのは覚悟していたのでちょっと拍子抜けしましたが。

茅野さんは本当に懐の広い素敵な人なのに真芝のイヤな男っぷりときたら!!!なんやこいつ!!!!茅野さんにふさわしく無いぞ!!!!と最初背中を蹴飛ばしたくなるくらい嫌いな攻めでした笑

けど流石崎谷先生。そんなイヤな男、真芝が後半になるにつれて愛しい男に思えてくる!!!なんというか本当に崎谷マジックだなぁと。
後半の甘々はもう砂糖食べてるのかと思うくらい甘かった。
お仕事サボっちゃう茅野さん可愛いですね!!!

3

読みすぎてぼろぼろになってしまい二冊目を購入しました(笑)

知人にこの作品のドラマCDを借りて以来ずっと虜な作品です。
キャラクターの葛藤がなんといっても切ない。
最初の冒頭部分なんかは本当に
ワァエロ小説!!
という感じもするのですがそのシーンにものそ前後にも愛しさや切なさや自己嫌悪などたくさんの葛藤がしっかりと書かれていて作品に引き込まれるような感じがします。
キャラクターがその相手に惹かれるところやそれに対する葛藤がすごく分かりやすく書かれていて読みやすいというか、すんなりと納得させられるという感じです。
なんというか。。。すごく上手い。。。
BL小説はライトノベル寄りな台詞が多く空気感を楽しむようなものが多いように思いますがこの作品はすごく感情の表現が上手く、読みごたえがあります。
そして何よりキャラクターがすごく魅力的でこれは好きにならざるをえません。
すこし古めの作品ですが、私的No.1BL小説です。読んでないかたは是非一度!!

2

昔昔に読みましたが

かなり昔新書サイズ?のを読んだことを思い出したものの、
ストーリーをすっかり忘れてしまっていたので、
文庫版のこの本を購入しました。

昔読んだときは、崎谷さんらしさを感じなかったのですが、
崎谷さんの本を多く読んだことで、改めて読むと、
崎谷さんらしいと思える1冊でした。
トラウマがあったり、全力でエロだったり(笑)

幸生は、町で酔倒れている真芝を助けたところ、
真芝に強姦されてしまう。その後も、脅され、関係を続けさせられます。
面白いのは、幸生の性格。こんな困難に合っているのに、
悪く考えない。心配になる程の、強い男で、
前向きな性格です。男前です。
その分、真芝の弱さが目立ちますが、そんな弱さも
包み込めるのが幸生なのだと感じます。

崎谷さん好きには、よい本かと思います。

1

甘さと妖艶さ、プロフェッショナリズムの絶妙なバランス

いままで、崎谷はるひは設定もキャラもありえねぇ!とボロクソコキけなしてまいりましたが、つまるところ、BLにどっぷりハマれるかどうかっていうのは崎谷はるひが抵抗なくなるかどうかだと思う。

この作品、ドラマCDから入りました。
ドラマCDは森川帝王と鈴木千尋たんが
「ちょw なんなんですかこの二人!?
実際にデキてるんですか…!?ヤバすぎる!」
と心配になるほどの濃厚な絡みを展開してまして、
その後の小生を軽く千尋ヲタに貶めたものでした。

しかし…
原作はといえば、ドラマCD以上にヤバかった件w

そもそも、エリート街道まっしぐらだった男性がですよ
いくら嫁死んだからって保育士めざしますかフツー!?

で、
恋人にフラれた腹いせに、同じ名前だってだけで
男を強姦しますかフツー!?

崎谷はるひ前の拙者であれば、
「んなふざけんな!」とリアリティのかけらもない設定に
頭から湯気出して激怒するところなのだが
崎谷はるひ後の拙者はそういう設定展開モロモロに
あっさりねじ伏せられてしまうのであります。

なんだか不思議な説得力というか、こちらを巻き込んでしまう力があるのだな
それというのも、とんでもない強烈な濡れ場をめぐるように
仕事観やなにげない日常、そして性格描写ががしっかりしているからで、
そういうトリックに脳が徐々に浸食されていくわけです。
日常風景と非日常(もっといえば妄想)の間をスリップビートで揺さぶられる。

秦野は人生に絶望しきっている保父であり、
そこを生命力に溢れ、もがく真芝に縋った、といったら言い過ぎか。
秦野がセックスに溺れているように見えて、それがだらしなく見えないのは
ひとえにセックスを媒介に生きる力を得ていくプロセスが
垣間見えるからで、その力強さは非常な説得力があります。

ところで、これ、ハイランド社の「スーパー・エクストラ」シリーズ第一弾だったのね。
もともとは。
ラキア・スーパーエクストラはエロめだが、なかなか骨太なストーリーが多い。
なるほど、と思った。

最後にもう一つ。
崎谷はるひは一文が長い。語彙力も高いです。
BL作品には短いセンテンスを重ねていくタイプが比較的多いように感じますが、
長い一文をマンネリ化させずにきれいに流し込む技にも注目。
受けの喘ぎ声も独特だが、喘ぎ声書くのって脳みそ割れるんじゃないかってぐらい苦労するんだよね…。

1

体から始まる恋・・・?

しょっぱなからヤっちゃってくれてます。(下品)

始まりこそはなんと強姦><
という最低な出会い方。
最初はこの攻めのいけ好かなさに腹立ちもしました。
しかし後半一気に巻き返しにかかってきますwww

あなたの子供が産めたらいいのに
なーんてセリフまで聞けちゃって!!
いやー人って変わるもんです( ´△`)
ラブラブな二人で終わってくれました(笑)

7割は肌色シーンです\(^^)/←

このままこの二人は終わることなくsuggestionに続きます♪
これが~またエロいっ!!(笑)

0

秦野さんのことは「さん」付けしてください。真芝は呼び捨てで結構です。

これが私が初めて読んだ崎谷はるひさんの作品です。これをきっかけに崎谷はるひという作家にハマってしまいました。今では同人誌・小冊子も全て揃えてしまいました。散財しすぎ。マジで。

この作品は受の秦野さん一人で成ってるお話のような気がします。(いやもちろん真芝も忘れてないけど)秦野さんという男性がどんなに優しくて寂しい人か、ぜひ読んでもらいたい1冊です。彼の過去にはもう泣いてしまいました。BLで泣いたのはこの作品が初めてでした。

一流会社に勤めるゲイ・真芝×保育士・秦野のお話。初っぱなからエロエロで、出会いは強姦かよ!と思って苦手意識があったんですが、読み進めると秦野さんの人柄や考え方、心の優しさ寂しさが伝わってきて、もう涙と鼻水がダラダラ(笑)

真芝が付き合ってた男・井川が真芝を裏切って結婚をすることになり、やけ酒で道に倒れていた真芝を介抱したのが秦野さんでした。そして偶然にも秦野さんの名前は、真芝を裏切った男と同じ名だった。それを知った真芝は八つ当たり目的で秦野さんを強姦。それから二人は週末だけ身体の関係を持つように。

なんて最低なやつなんだ真芝!とか思ってましたが、真芝の仕打ちに対しても秦野さんは「仕方ないな…」「そういうものさ」とただただ事実を受け入れるだけ。そんな不思議な秦野さんに真芝は徐々に惹かれていきます。今さら秦野さんの良さに気づいても遅いんじゃ!!

しかし真芝は、秦野さんのことは身体以外何も知らないことを思い知らされることに。実は秦野さんには悲しい過去が。両親を亡くし、妻と子供も亡くした秦野さん。彼の途方もない空虚さを埋めるためには「家族」が必要なのだと真芝は気づきます。
しかし自分は家族の温かさを与えてはやれない、秦野さんのことは諦めるしかない。だけどもうあの人無しでは自分が空虚さを味わうことになる。
真芝の葛藤と秦野さんの優しさが微妙にすれ違って、素晴らしい作品になってると思います。最後は両想いになってホントによかった。とにかくもう秦野さんの包み込むような愛が読んでて涙腺直撃。

所々の台詞も秀逸。「あんたの子ども、俺が産めたらいいのに」という真芝の言葉がよかった。攻めの台詞っていうのが。ここで私の中の真芝の株がようやく上昇(笑)私は秦野さん至上主義ですからね。誰にも文句は言わせません。

続編ではラブラブしててよかった(´∀`)私は秦野さんが幸せであればそれでいい。秦野さん大好き。真芝ももう秦野さんにメロメロです。『SUGGESTION』に続きます。これドラマCD聞きてぇ!!(´Д`)

5

崎谷作品苦手人間ですが面白かったです

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
失恋したての強姦男でエリートサラリーマン・真芝(27)×被害者で保父さん・秦野(32)
強姦から始まる関係の話のキモは心理描写だと思います。
そこが手抜きだとどうしても萎えてしまう。でもこのお話は、その丁寧な心情描写と意外な展開でぐいぐい読ませてくれました。

よくある好きだから強姦したというのではなく、その日に知り合ったばかりで恋愛のれの字もありゃしません。
本当に強姦!まさに最低な関係からのスタート。
おまけに真芝の脅迫めいた取り引きでその後もセックスだけの関係を続けるのですが、痛いだけだった筈の秦野も徐々に感じるまでに体が慣れ、そしてそんな体に気持ちも引きずられてしまう…それからのこの二人の関係の変化が見物でした。
最初に突き落として、じわじわ上り、そしてまた突き落とす。
グッジョブ!
すいません、最初にまず真芝に一言を言わせて下さい。

そーゆー理由かよっっ!!!
本気で八つ当たりという事実に、ラリアットでつっこみたい。

元がエロ満載の黒ラキノベルなので、もちろんたっぷりエロ満載。崎谷さんなのでねっちりむっちりぎっちり。
何度も何度も小休憩しながら読みました。笑
崎谷さんのエロが好きな方にはまさにご馳走本だと思います。
わたしは崎谷さんのベッドで大豹変する受けが苦手なのですが……やっぱり苦手でした。笑
でもこれが音声化ってどんだけスゲーんだと変に興味が深々。

それはそうと真芝の元恋人、どうしてあんなに魅力ない人間に設定したのでしょう?
ライバルをキャラで落として主人公二人を盛り上げさせるという手法を否定するつもりはありませんが、強姦理由が理由なだけにいただけない。
あれっぽちの理由で強姦してしまった真芝が暴力性を秘めた人間という設定なら分かるのですが(これはこれで面白そう)そうではないようだし…恋愛体質という理由だけでは納得しきれないものがあります。
そんな男の終盤の泣きべそ姿に溜飲を下げつつも、真芝にもう一言。

秦野の過去に関係なく、己の所業を反省しやがれーーーーーーい!
逆エビ固めをお見舞いしたい。

…アレ?おかしいな、結構好きな本なのになぜか辛口に。ツンデレレビューってことで。
最初に述べたように心情部分がきちんと描かれている点、攻め>受けだった力関係が攻め<受けになる逆転構図への話運びの妙、そして何より真芝の情けないヘタレ化が良いと!
ベッドテクぐらいしか見せ場がない情けなさがすごく良かったです。(褒めどころズレてる気がします)
ヘタレ×包容という組み合わせにピンとくる方は書店へGO!

そして続編「SUGGESTION」があります。
甘々すぎてひっくり返りました。笑

2

躰から始まる恋(エロ多め)

保育士の秦野は道でぶつかった行きずりの男、真柴に八つ当たりで強姦されてしまう。
必死で忘れようとする秦野の思惑をよそに、身体の関係を強いてくる真柴。
次第に慣らされて行く躰と心。
二人の関係は次第に変わり始め……

冷静になってあらすじを読み直すとすごいBLマジックですね。
躰から、さらには強姦から始まる恋。
読み始め、いきなりエロシーンから始まってすごいびっくりした。
(in通勤中の電車)

見た目は大人っぽいサラリーマン(27)×若作りの保育士(32)。
失恋して酔った真柴は、別れた恋人と同じ名前の秦野に介抱され、手を出してしまう。
かなり無茶苦茶する真柴に対して受の秦野がものすごく人間ができていたのが印象に残っています。
自分に無茶をする男のことを色々心配したり、忘れ物を届けてあげたり。
そのうちに二人の心に繋がりが出てくる過程は読んでいて自然でした。
エリートサラリーマンだけれど実はすごく子供っぽい真柴を保育士で子供好きの秦野がうっかり可愛いと思ってしまう図にはちょっと萌えた。

しかしある意味事の発端な真柴の元彼の井川が始終嫌なヤツでちょっと驚いた。
なんかこれだと秦野がものすごいやられ損だと思うのですが。

若干都合の良い展開とか、後半の攻のキャラ変わりっぷりなどうーんと思う所もあったのですが、エロ重視で(あとがきより)と言われてしまうと何もかも納得してもいい気分になってしまうから不思議ですね(あれ?)

1

最初はイヤな奴でしたが…

真芝貴朗(27歳 サラリーマン 学生時代から付き合っていた男に振られる)×秦野幸生(32歳 保育士 妻を事故で亡くしている)

同窓会帰りでほろ酔い気味だった秦野は、道でぶつかった男・真芝を成り行きで介抱することになり自宅マンションに連れて行きます。その日学生時代から付き合ってきた男「ユキオ」の結婚式があり、その帰り道でたまたま同じ名前の秦野に声をかけられた真芝は、衝動のままに秦野を乱暴に抱いてしまいます。その後心の距離は縮まらないまま体の関係は続きますが、ある夜をきっかけに二人の間に優しく甘い雰囲気が流れ始めます。お互いを意識し始めた矢先、秦野の悲しい過去を真芝が知ることになり……

最初から痛々しいレイプシーンから始まり、しかもフラれた腹いせという真芝の言い分にも態度にもイラっとさせられ「何だよコイツ!」とテンションがちょっと下がるのですが、強引に関係を迫られているにも関わらず秦野が意外にも飄々としているからか(まぁこれは秦野の過去に理由があるのですが)、それほど深刻で重い雰囲気は感じず読み進めることができました。

そのうち真芝が秦野を可愛いと思い意識し始めると、急にしおらしくなってしまいヘタレの片鱗が徐々に顔を出して来るのですが、今までとは一転ラブ度がグンと跳ね上がり、その辺りの二人の妙に初々しい様子を読んでいて思わずニヤニヤしてしまいました。

これから一気にラブラブになるのか!?と思っていたら、秦野が過去に事故で妻と子供を亡くしているという事実を真芝が知ってしまい、自分のしてきた行動に対しての自己嫌悪で秦野に会えなくなってしまいます(秦野が飄々としていたのは、つらい過去のせいでそれ以外に何が起こっても(レイプされても)大したことじゃないと思ってしまうからなんですね(涙))。あれだけの事をやってきたんだから、まぁ死ぬほど反省すればいいさ!とちょっと意地悪な気持ちになりつつも、ようやく気持ちが通じ合った時には素直に良かったねぇ~と思いました。

まるで子供のような真芝を、保育士である秦野が「仕様がないな…」と思いつつほだされてしまった気持ちが、まぁ最後の方では分からなくもないかな…という程度には、真芝の株が上がったかな!?。秦野を意識し始めてからの、相手を思い切り甘やかしてまた自分も甘えたいという態度を押し出すヘタレな真芝に不覚にも萌えてしまいました。

1

この作品が収納されている本棚

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