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「王を統べる運命の子」、衝撃の最新刊になります。
私はこの作品が大好きでして、今作の発売もとても楽しみにしてたんですよ。
なんと言っても前巻のラストがあまりにあまりなものだった為、主人公の命運が心配で心配で。
で、リオの正体が命を与えられた土人形だという衝撃の事実が分かり、更に王であるルストに真名を返して呪いを解くべく、自ら命を絶った・・・と言う前作からの続き。
敵対していたフェルナンに何故か命を助けられたリオですが、自分の身に起きた辛い現実を知ってしまう。
そこで、自身の進むべき道を探る為、未来を予見する塔主が待つ「北の塔」へと向かいー・・・と言った感じでしょうか。
えーと、こちら、謎が謎を呼びって感じの壮大なファンタジーでして、今回も衝撃の事実が明かされますし、それによりまた更に謎が深まる部分もあったりします。
魔女の正体に、土人形であったリオの驚きの過去。
そして、ルストの本心。
ストーリーとしては引き続きとても面白いですし、ファンタジーとして幻想的な世界観だったりもワクワクさせてくれます。
今回、メインとなるのが旅描写なんですよね。
個人的に、ファンタジーでの旅シーンと言うのは、どこか懐かしさを感じさせてくれるところが好きでして。
リオに強く執着して、とある目的を叶えるべく旅に同行するルスト。
そして、同じくリオへの執着を見せるアラン。
この二人、リオを大切に思っているのは同じなのに、目指すところが正反対なのが面白いと言いますか。
リオを生かすべく行動するルストに、死なせてあげるべく行動するアラン。
互いに手段は選ばない男達である為、リオを巡っての彼等の対決が熱いんですよね。
かなりシリアスな場面だから申し訳ないけど、でも萌えるーーー!って感じで。
あと、主人公の攻めに対する深い愛にも心を打たれます。
リオが散々悩んで、迷って、それでも最後に望んだ事ー。
思わず泣けるんですよね。
ここにたどり着くまでにとても時間がかかったから、余計に。
樋口先生は、これが書きたかったんだろうなぁと。
えーと、土人形である主人公と、その命はまやかしなんですよ。
でも、たとえどんな命でも、常に価値はある。
毎回深いテーマで読ませてくれる作家さんですが、今回も深いよなぁと。
まぁそんな感じで、とても素晴らしい巻なんですよ。
じゃあ何で、この評価なのかですが。
今回、樋口先生も書かれてるとおり、リオが素直ゆえに頑なになってる状態なんですよね。
リオですが、命は助かったものの、元は土人形の身。
更に不測の出来事が起こったせいで、寿命が残り3ヶ月と言った状態なのです。
そう、命ある存在として、当然死ぬのは怖い。
でも、自分は生まれた事自体が間違いで、周囲をみな不幸にする存在。
生きたい。
死ななければ。
でも死にたくない。
この葛藤がですね、延々と続きます。
主人公が立ち直って前向きになるまで、かかるのがおよそ400ページ。
こう、事ある毎に「俺にはそんな価値がないのに」とか「俺は生きてちゃいけない」とか繰り返し繰り返し延々とやってる為、最初はすごく切ないし心を打たれるのに、途中からウンザリしてきちゃうんですよ。
いやなぁ、私はリオの事が大好きで、そんな彼が残り少ない命で苦しんでいるのに、なんでこんなにイライラしちゃうのか・・・。
まぁ、私の性格が悪いってのもあるんでしょうが、そもそもこのリオ。
1~2巻ではその素直で健気な性格で私の心を鷲掴みにしてくれたのです。
それが今回、エゴ丸出しって感じで、ずっと「自分が」「自分が」と自分の事ばかりなんですよね。
自身の残り少ない命を・・・という一見健気な行動まで、結局は罪悪感から逃れたい自分の為だからなぁ。
本当に相手を思うなら、そんな身勝手で残酷な事出来ないよねと。
それを「みんなの幸せの為」と綺麗事で誤魔化すの、何か違うよねと。
もちろん、誰しも醜い部分は持っているでしょうし、これが命の期限が迫った人間のリアルな心情だろうとも思う。
まさにもがき苦しみって感じで。
でも、あの素直で健気なリオはどこに行っちゃったの?と。
わりとこう、毒気が強いし、何より葛藤が長すぎる。
グルグル同じところを延々と回ってて、最後はブチ切れそうになる。
さっき同じところで迷ってて、折り合いをつけたんじゃないんかいと。
また元の場所に戻ったー!と。
あと、実はルストにも共感しづらくて。
いや、彼がやろうとしてる事ですが、まさに狂気的なんですよね。
禁書を手に入れて、新たな土人形を作り、そこにリオの心臓を入れる事で・・・的な。
そこまでルストの愛が深い事は分かりますが、それって本当の愛なんかぁ。
愛する人のクローンを作ってずっと一緒にいつづけるのと、要は一緒ですよね。
もうそれは、リオでは無い。
なんか違うんじゃないかなぁとおもったら、愛ってよりただの執着や狂気にしか見えて来なくて。
いや、ここから別の道を選ぶだろうとは思うんですけど。
予定としては、次巻で完結だそうです。
今回、人間関係にしても主人公の心情にしても攻めとの恋愛においても、もうドロドロって感じなんですよね。
痛いとしんどいと苦しいが延々と続く。
次巻で萌え爆発がくるんじゃないかなぁとは思うんですけど。
心を強く動かされるシーンもちゃんとあってと評価を迷いましたが、読み終えての正直な感想で。
す…………ッ、進まねぇーーーーー!!!
と、後半差し掛かるまで頭抱えながら読んでました。
もうわかったから!次行こうや!!となる(ФωФ;)
あらすじにもあるように1度死んだリオは生き返った。
忘れていた記憶を取り戻し、自分の成り立ちを知った。
現在貧困に喘ぐ国となった理由に自分が関わっていた。
自分のせいで…
生きてる価値ない…
残り僅かな命に何の意味がある…
自責の念に押しつぶされそうになるリオが痛々しく、
自分のアイデンティティを失って不安定なんですね。
まぁ、わかる。その気持ちはわかる。仕方ない。
しかしそこからが長かった。感情無限ループです。
リオをなんとしても何度でも生かしたいルスト。
リオの最期の時間を慮るアランとフェルナン。
生きるとは、命とはなにか、思い悩むリオ。
対話する相手が変わるだけでずっと同じ話してる(;ω;)
1人終われば次また同じ話しての繰り返しでね。
最初はフェルナン静観の方向かな…?と思ってたら
最後の最後で「お前もかーー!!」とツッコんだよね。
(揃いも揃ってリオを連れ去りたがる…;)
ーーーとそんなこんなで、リオが土人形だとわかり、
「命」「生」について突き詰められていく3巻です。
愛ってエゴとエゴのぶつかり合いだな、と思いました。
ルストがリオを生かしたい想いも、
リオがここで生を終わらせたい気持ちも、
リオがユリヤに心臓を渡したい願いもすべて独りよがり。
皆が皆、自分の願いを「愛」として押しつけるんですね。
大切な人には生きてて欲しいと願うのは誰しもある。
大切な人に迷惑をかけずに死んじゃいたいのもある。
どっちが正しくてどっちが間違いとかないんですよね…。
終わりのない会話、答えのない会話、
そこからは愛情より執着のほうが強く感じられます。
愛されなくていい、憎まれてもいい、
それでも自分の願いをどうしても押し通す愛(エゴ)。
人の生き死にが関わっているだけに難しい問題だなと感じました。
3巻はルストもリオもずっとギスギスしてて…、率直に悲しかった。
世界の成り立ちとしては少しずつ全容が見えてきました。
国王・七使徒・塔の関係もまだまだ掘り下げがありそう。
そして国の初代と言うべきなのかな?
ラストにはずっと昔の事柄も見えてきてちょっぴり前進します。
(ここにきてまさかの花嫁モノ…!?(゚Д゚)!!)
また、ルストがリオに執着する理由はまだ何かありそうだなぁと思いました。
ルストの前に現われた土人形は3体。
[1人め]は邪険にあしらい、
[2人め]は弟として愛した。
[3人め]のリオへは今までにないほどの執着を見せる。
そうなるように魔女が仕向けていたのもある。
今まで失った悲しみを繰り返した結果もある。
でも弟のユリヤが生き返っても素っ気ない所を見ると、
[3人目(リオ)]を特別視してるようにも見えて。
そこにはウルカとエラドの物語が大きく影響してるのかなーと考えてみたり…。(私の勝手な想像)
あらすじに【王の激情が狂気と執着を孕む】とありますが、
ホントにルストは狂ってましたねー(;´///`∩)
リオの為なら国民の命すら投げ打つ!みたいなね。
国王としてはどうなんだって話だけど、
個人的にはこの狂気はけっこう好きかな…?
必死さが垣間見えてキュンときました(﹡´◡`﹡ )
(でも2巻までに泣いて萌え悶えた部分が全て覆されたので割となんだったんだ…とは思ってる)
3巻は4巻への下地と捉えて評価は萌えであげます。
次は物語&ラブが大きく動くのを期待してます…!!
2巻の終わりがああいう形だったので、おそらく辛い展開だろうと予測していた今作。
死ねたと思っていたリオは結果として死ねず、2番めの子だったユリヤまで復活させてしまい、とにかく苦しみ続けます。
たとえ少しであっても自分の命をユリヤに与えることでルストの為になると決めても気持ちは揺れ続ける。
ルストがそれを望んでいなくても、最善だと信じて。
残された時間を共に故郷で楽しく過ごそうと言うアラン、ここから離れ他の国に行こうというフェルナン、リオの育ったセヴェルで子どもたちと過ごそうというユリヤ、それぞれからこの先の命をどう過ごすかを提案され、頷きたい気持ちを抑え、それでも決めた道を歩もうとするリオ。
とにかく心がボロボロで、同じ考えを何度も何度も繰り返し、自分の存在が諸悪の根源であることを疑わず…
生きたいと思うことがまるで悪であるかのように否定を繰り返し、愛するルストとも傷つけ合います。
予想はしていたけどしんどかった…
ページ数の割に物語の進展があまりないのは、リオの葛藤や堂々巡りとも言える気持ちの揺らぎが幾度も書かれていたことも理由だと思います。
読者がそこをどう捉えるかでこの作品の評価が分かれるのではないかな、と思いました。
物語終盤で、ユリヤの死に直面し生きる事の価値は他人が決めていいことではないと真に理解したリオ、そして自分が何者だったのかも思い出し、次巻に続きます。
このシリーズ、ルストがユリウスとかユリヤと名乗っていたり、2つの神の存在やリオが何番目の…とか、ちょっとややこしいんですが、今作でさらにややこしくなったというか…
次巻で完結予定とのことなので答え合わせできるとスッキリするとは思いますが、現時点ではいろんな情報がばら撒かれすぎていて少し理解しにくいかな、と感じました。
個人的にはリオの揺れ動く心がしつこいくらいに書かれていたことは、それだけリオの心が不安定であることを表していたと思えるし、つまらないとは感じませんでした。
王として完璧だと思われているルストも実は心根の優しい、決して強くない人であるからこそ、目の前でユリヤもリオも失ったことでこれ以上の喪失に怯えている事や、アランやフェルナンがリオに対して抱えている感情等、せつなく少し胸が苦しくなりながら読みました。
不憫は好きですが、どうか皆の今の苦しみがこの先報われて幸せになる事を願って、次巻を待ちたいと思います。
2が終わったところで「ぐあー---」と吠える事態になってしまい、長らく続きを待ち望んでいたお話。なんとなんと今回も「いやー----」と吠えて終了することになってしまいました。先生、続きを何卒・・・な本編なんと450Pほど+あとがき。どシリアスファンタジーが大丈夫ならぜひ。
心臓にナイフを突き刺したはずのリオ。でも目覚めたら洞窟の中。フェルナンが助けてくれたのですが「会ってほしい人がいる」と連れていかれた先にいたのは、死んでいたはずの第二王子ユリヤで・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
使徒であるフェルナン、アランとユリヤ(第二王子、土人形)、セネラド・ラダエ(北の塔の塔主)、リオが3年間過ごした寺院の子供たちや導師に、きました魔女様。
++内容に関する感想
今回ウルカの神が訳わからんことをするんです。リオの命をユリヤと半分ずつにしてユリヤを生き返らせちゃうのです。(ええ?なんで?とまだ思ってるんですけど)そんなことがあったもんですから、リオがずー--っと「真名をルストに返したし、ユリヤがルストと一緒にいるべきだろうし自分が死ぬべきだ」と考えて行動するのです。ほぼ450Pずっと。長い。
ウルカの神、エラドの神、ラダエ家三姉妹、土人形、使徒の数等、今回謎がわらわら沸いて出てきて、その上にアラン、フェルナンがリオを気遣うし、ルストはやたらリオに執着してくるし、ああああこれは次の巻で終わるのは無理だべ?!とめちゃ大混乱して読み終わったのです。
気になって気になってしようがないシリーズですが、謎解き大好き、長編ファンタジー大丈夫な方限定でおすすめです。先生、頑張ってください、何度も読み返して気長にお待ちしています。
前回から間があいたので話を忘れかけていた上に、ファンタジーの色々な難解設定のため中々このボリュームを読み進められずちょっとストレスでした。
リオ、ユリヤ、ルスト、フェルナン、アランが最初とてもチームワークが悪く、皆意見がバラバラで仲の悪いパーティーで旅をするRPGみたいな感じは面白かったです。魔法の力で過去に当事者が訪れた場所で気配から映像再生して皆で見られる、みたいなのも楽しかった。
今回、主役で受けのリオのしつこいくらいの自己犠牲精神も読んでいて疲れました。ルストと愛し合ってるのは間違いないのに「自分は死んだ方がいいから心臓をユリヤにあげる」みたいなことをずっと言ってて攻めのルストが気の毒でした。周りを敵に回しても2人で生き抜く方法を探せばいいのに。樋口先生はこういう卑屈なくらい健気というキャラが多いのはわかってるんですが。
次回は皆がスッキリするような素敵なクライマックスを読ませてもらいたいです。あまり間が開かないといいな。
