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表題作事故物件ハネムーン

榊静馬、若手のホープと呼ばれる後輩社員
天海久也、大家都合で立ち退きを強いられる会社員

その他の収録作品

  • 甘い生活
  • あとがき

あらすじ

大家の都合でアパートから立ち退くことになった建築メーカー勤務の久也は、「幽霊が出ると噂の自社物件である豪華なタワーマンションに3ヶ月間住み、よからぬ噂を解消させろ」という業務命令を下される。それだけでも不本意なのに、なぜかいけ好かない後輩・榊も入居してきてムールシェアをするハメに! 不愛想な榊に始めは戸惑う久也だけど、優秀な若手のホープである榊は意外にも料理上手で世話焼きな男だった。しかも、除霊と称してやがて二人はHなことまでする関係になってしまい…!?

作品情報

作品名
事故物件ハネムーン
著者
藤崎都 
イラスト
二宮悦巳 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344850200
3.5

(18)

(2)

萌々

(7)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
61
評価数
18
平均
3.5 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数9

苦手な人達と同居生活始めます

今回は大手総合建築メーカーの
入社3年目の後輩社員と5年目の先輩社員のお話です。 

社宅とした事故物件で同居することになった2人の恋の顛末と
転居先を探す続編短編を収録。

受様は大手総合建築メーカーに勤務して
5年目の営業マンです。 

住んでいたマンションが土地開発で解体される事となり
急遽引越し先を探す事になります。

会社には建物こそ古いものの賄付きの社員寮があるものの
受様は入社時の抽選に落ちて入れませんでした。
今回タイミングよく寮に空きがらしいと聞いた受様は
今度こそはと入寮申請するのですが

部長から自社のタワーマンションの一室を提供するから
社宅として入居しないかと打診されてしまいます。

渋谷にあるタワマンは本来社宅なんて以ての外な物件ですが
その部屋は入居者が亡くなって俗にいう"事故物件"になり
"出る"という噂が流れていたのです。

マンション内の他の住人から苦情がきており
本当に心霊現象らしき事象が起こるなら
原因を突き止めて欲しいというのです。

受様は作り物感満載なお化け屋敷でさえ
入れないレベルで幽霊が苦手なので即お断りしますが

部長は一通りの調査では不具合がなかった事から
枯れ尾花だと思っているらしく
何としても噂を消したいようです。

実際問題退去日が迫る受様は
引越し代会社もち、問題が解決したらボーナス査定、
3ケ月住んでくれれば次は必ず社員寮入りさせると言う
部長の圧に負けてその部屋に入居するのですが

受様を待っていたのは
攻様という若手ホープ社員と亡くなった男性の幽霊との
同居生活だったのです!!

果たして受様は幽霊の同居生活に耐えられるのか!?
そして彼の起こしている怪奇現象を解決できるのか!?

土地開発で転居を余儀なくされた受様が
自社のもつ事故物件に後輩の攻様と
住む事で始まるラプコメディになります♪

攻様は受様より2年後輩の営業マンですが
新人らしからぬ堂々とした態度と有能さで
次々と大口契約を獲得している若手のホープです。

攻様も社員寮の入寮申請をしたものの入れず
部屋数も多いこの部屋でのルームシェアを
薦められたというのです。

攻様はワザとではないかもしれませんが
噂では家中を徘徊する足音が聞こえる
どの部屋に出るかわからないとか、
受様の恐怖心を刺激して同居の同意をとりつけます。

実際のその部屋には幽霊がいて
受様は彼に同調したりしてしまうのですが
なんとか彼の心残りを晴らそうとする展開なのですが

幽霊でも困っている人に手を貸そうとする受様と
そんな攻様に片想い中の攻様がどうなっていくのか
ワクワク&ドキドキ、とっても楽しかったです (^-^)/

大型ワンコ受にほだされる年上攻が大好物なので
とってもMYツボなカップリングでして
攻様の言動の中に受様ラブが見え隠れてしているのも
大変美味しく

攻様がけっこう策士で今回の同居以外にも
いろいろ策を巡らせているのですが

受様がそんな攻様のいろいろを全くわかっていなくて
素直に感謝したり、鮮やかにスルーしたりシーンに
とっても萌えさせて頂きました♡

3

爽やかラブホラー

あらすじで面白そうだったので購入。思いがけなく事故物件の高層タワマンで同居する事になった久也と榊。幽霊にビビりまくる久也と冷静沈着な榊のギャップが面白い。親の敵のような目で睨まれた経験から榊が苦手な久也だけど、同居して榊の良い所を知り、除霊きっかけで心が動いていくのが素直で可愛かった。榊も表に出さないけど一途に頑張ってるのが伝わってきゅんとしました。問題の幽霊は切ない結末だったけど、気持ちに決着がつけられて良かったと思う。結果的に幽霊がキューピッドになって想いが通じた2人、爽やかで可愛くて癒やされました♡

2

怖い中にもホロリとする作品

藤崎郁先生の小説を読んだのは本当に久しぶりだったのですが、読み易くてお話の運び方がとても優れていると再確認しました。

こちらのお話は読んで早々に榊の気持ちには気が付いてしまうんです。でもその榊が天海に気持を伝えようとしないのが、焦ったくて面白いのです。
言葉の端々に現れる天海への感謝が何処から来るのか、最後の最後に明かされるので終わりまで楽しむ事が出来ました。

また事故物件で同居する2人に襲い掛かる数々の霊現象に絡めて、2人の絆が深まって行くのに怖いのとキュンキュンするのとでドキドキが止まりませんでした。

怖いだけでなく霊の心残りを解決してあげようする2人の活躍をワクワクしながら読む事が出来ます。
遺された人たちと遺して行かなければならなかった者の気持ちが切ないお話でもありました。

天海の同僚にイラッとしましたが、是非とも続編で酷い目に遭わせてやって欲しいと思ってしまいました。www

1

事故物件BL

不動産関係に勤める先輩後輩が事故物件のタワマンでルームシェアをする話。
怖がりな先輩と霊感のある後輩。
わりと序盤で後輩→先輩の好意が見えます。
ツッコミどころはままあるのですが、キャラが二人とも好感の持てる人物でかわいかったです。

ちゃんと事故物件ですが、ホラーシーンはやや怖くらい。
恐らく作中一番怖いシーンは先輩の寝室に幽霊が入ってきた所だと思うのですが、ホラー描写としてはちょっと物足りないけど、ラブコメベースと思うと十分怖い、くらいのホラー描写でした。
良くも悪くも描写が軽く、簡単に説明されるだけでジワジワ追い詰められる怖さが薄かったです。幽霊から逃げたあとの先輩の説明を聞いて、そんなに鬼気迫る状況だったのか〜と思いました。
そこから除霊セックスになるので、まあ、怖くないですよね(笑)

私はホラー好きなので物足りなく感じましたが、この作品にはこのくらいが丁度いいのかもしれません。
先輩はめちゃくちゃ怖がっているし、そりゃ怖いだろうなとは思うのですが、基本はラブコメなんですよね。
起きる現象もポルターガイストがメインでおどろおどろしさが無いです。

除霊までの流れも変に事件が絡んだりしません。
随分簡単に解決したな〜とは思いましたが、ハラハラドキドキが少ない分、安心して読めました。

ホラーよりも先輩の同僚、梅原が結構なウザキャラで最悪でした(笑)
とはいえめちゃくちゃ自分勝手なだけで悪人ではなくて良かったです。

0

押し倒されることに関しては吝かではない

二宮先生だったので購入。何作か藤崎先生のお話を読んでいますが、とても読みやすいなあと今回感じました。小説初めての方でもとっかかりやすいんじゃないかな。攻めが可愛いなあと思ったので萌にしました。本編240P弱+後日談6Pほど+あとがき。ちょこっとだけホラー入っているので欠片もダメという方はご注意ください。レビュータイトルは攻めの1セリフ。

住んでいたワンルームマンションを退去しなくてはならなくなり、社員寮申請したものの、あてがわれたのは自社物件&事故物件。そしてなぜか2年後輩の榊も同居するってことになっていて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
お部屋で亡くなった方(しゃべらない)+恋人、その他お隣さんだの、会社同僚、受けの顧客だのちょこちょこ。

++

受けは幽霊なんかがまー-------ったくダメな方。なのに事故物件押し付けられて「どうすんだよ!」と持ってきたのは盛塩だの消臭剤だのネットで買った護符だの。ああ大変。実際、ラップ音だのお亡くなりになった方がお部屋を回ってくるだの寒くなるだの照明がちかちかするだの大変。私絶対無理。苦手な系統なんですけど、受けがもともと元気いっぱいきゃんきゃん吠えるタイプで、少しコミカルに感じるからかな。全く問題なく読めました。人情味のある元気っ子と感じられたです。

攻めは寡黙大型わんこ(どっしり系)。マスティフかセントバーナードあたりな印象です。普段は表情豊かではなく、傍にぬっと立ってられると「わ」とびっくりしそうな感じ。でかいからかしら。お仕事ではさすが不動産系、どっしりにっこり安心安定な営業スタイルという感じで営業成績抜群&実家が裕福な方。超優良物件なんだと思います。

二人で同居して、ホラー事象を解決せんと頑張っているうちにデキちゃったという王道なお話だと思います。現代日本舞台だし、読みやすい文章だし、個人的にはなじみやすいキャラだったし、お話もあああ良かった!と思う終わり方でしたので、読んで満足した一冊でした!ああそうだ、1点追加で。攻めが受けのことを「先輩」呼びなんです。言葉丁寧だし、そういうところに萌を感じる方だったらより嬉しいんじゃないかな。

6

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