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表題作あまのぼる夏

博実・高校教師

あらすじ

静かな田舎町。幼なじみの圭(けい)と博実(ひろみ)は惹かれ合い、恋人同士になり将来を誓い合っていた。――しかし幸せな日々の中、圭は突然姿を消した。
あれから七年。再会したってもうあの頃には戻れないのに…
「二度と会えなくても、お前のことだけ想って生きていこうと思ってた…でもまた会えた」博実のまっすぐなところは何も変わってない。
博実との思い出が溢れる場所で、終わらせたはずの恋に心は揺れる。好き――だから、二度と顔も見たくない。

作品情報

作品名
あまのぼる夏
著者
rasu 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オーバーラップ
レーベル
LiQulle
電子発売日
4.3

(10)

(5)

萌々

(3)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
43
評価数
10
平均
4.3 / 5
神率
50%

レビュー投稿数2

はかないひと夏

切なくてたまりませんでした。
短編だからこそ、はかなさと切なさを際立てていると思います。

過去に恋人同士だった2人が、本意ではない別れを経験し再開するまで。
一度別れてしまうところは、指輪を交わして誓い合っていたはずなのになぜ...と思ってしまいますが、臆病になるのも理解できます。

再会してからは、この先の2人の時間は限られているけれど、本当の幸せをつかんだように思いました。
一緒にいられなかった時間を取り戻すように、一緒にいてほしい。

紆余曲折あった2人に、幸せな未来が訪れることを願わずにはいられませんでした。

4

大丈夫…って言ってあげたい

切なくて胸が苦しくなるような一編。

男同士ながら、かつて好き合い付き合っていた博実と圭。
だけど別れて。
教師になった博実は女性と結婚し、そしてその方は病死した…
その一周忌を迎えた博実が、忘れられない恋を振り返る。

当時一方的に消えた圭が、どうやら実家に戻っている。
面影だけを想って生きようとしていた博実は、再会した圭に「やり直したい」と詰め寄るが…

圭が身をひいた理由、というものがあるんですよね。
そこが切ないんだけど、短編だからなのかな、ドラマチック過剰になってると思う。
博実に再びの「同じ」悲しみ/苦しみの試練を与えてますよね…

もう後悔したくない。
…と博実は言う。
一度は何もかも諦めていた圭。

私は……
今時心臓が悪くてもすぐに死ぬわけじゃない、だから2人は細くても静かでも長く関係を続けられると思うし、そう思いたい。
そうじゃなければ…
博実も圭も可哀想すぎるよ。

3

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