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推し作家様and絵師様。
先にドラマCDは聴いていたのでだいたいの流れは把握済み。
だからこそ先のすれ違いが胸にチクリとして読み進められなかったり。
893BL読んでいるはずなのに、子育て指南書でも読んでいるかの様相。
幼き龍を拾ったヤーさんたちの態度は、子育て真っ最中の私にはハッとさせられることが結構あって。
そういう意味でもおもしろかった。
今作は颯太と次郎も良い仕事してます。
まさに一肌脱ぐ!
いやまぁ脱ぎすぎて露天風呂でえらいこっちゃになるわけですが。
たっちゃん、がんばれw
龍と竜シリーズの二作目です。
前作でさまざな葛藤を乗り越え、極道の龍一郎とともに生きる選択をした竜城ですが、本作は龍一郎とは住む世界が違うことをまざまざと思い知らされ、愛だけではどうにもならない壁にぶつかり苦悩するお話でした。
と、上記のように要約すると重苦しく感じますが、作品全体を通してみると官能的な場面がたくさんあったので、個人的にはそちらの印象の方が強いです。包み隠さずに言うとエロエロでした。
だって、初っ端から二人は致してます。隣のベッドで四歳児の颯太がすやすや眠っている中でです。声を潜めながらの状況で、龍一郎はスケベオヤジさながらの言葉責めで、自分が不在の間に浮気していたのではないか、一人で慰めていたのではないか、と竜城を虐めていて萌えの連続でした。
しかし、そんな淫靡な雰囲気にそぐわない颯太の泣き声で空気が台無しになってしまうのですが、その時の竜城の狼狽ぶりがおもしろいです。本作にはこういう場面が何度もあり、もはや定番化しています。BL的にはお邪魔虫な立場になってしまう颯太だけど、かわいくて憎めないというか、そもそも颯太は何も悪くないですね。
龍一郎の家に住むようになってから約二か月が経っていますが、リアリストの竜城はいつか離別する日のことを考えて、金銭感覚が狂いそうな生活に染まらないように気を引き締めたまま、龍一郎にカフェやホストの仕事を辞めるように言われても拒否します。
過労の不安はあるものの、いつかのために貯金をしておきたい竜城の感覚は一般的だと思うし、龍一郎は竜城のそういうところが放っておけなくて好きになったんだと思います。
それなのに、堅実に生きようとする竜城の思いを打ち砕くように、ヤクザと親しいという理由でカフェのバイトをクビになってしまいます。現実でも企業間で反社会的勢力排除の書類を交わすので、よりクリーンなイメージを求められる昨今では仕方がないことだと思います。
竜城は本当に気の毒だけど、本人も状況を理解しているので、店を非難しない代わりに少々思いやりに欠ける龍一郎に行き場のない怒りをぶつけるしかありませんでした。
いくらなだめても機嫌を直すどころか、龍一郎の生きざまを否定するような物言いをする竜城にしびれを切らした龍一郎は、とうとう車内で竜城を犯します。
合意じゃない性行為は強姦でしかないので決して許されない行為です。よって龍一郎は最低なんです。それなのに、何でこんなに萌えるんですかね。愛する竜城に人格を否定されるのが耐えられない、極道の自分を受け入れてほしい、愛してほしい、そういった龍一郎の弱さや執着が見え隠れしていたからでしょうか。そう言い訳しておきます。
やり過ぎたと反省する龍一郎はさらに颯太の地雷を踏んだのがきっかけで、愛されなくても母を嫌いになれなかったと言う竜城に自分の生い立ちを話すのですが、これがまた悲惨な過去で、龍一郎の頬の傷痕がヤクザ同士の抗争などではなく実母につけられたものだと発覚します。
施設や警察などの大人の態度は事務的にしか感じられなかったけど、生まれて初めて親身になってくれた大人(坂下)はヤクザでした。ラーメンやトマトを食べさせてくれただけではなく、家にも住まわせてくれました。無力な幼児の龍一郎にとって、居場所を与えてくれた坂下は神様のような存在だったと思います。
母が嫌いだと言う龍一郎ですが、十五歳に母のアパートへ行って警察沙汰になるまで暴れたので結果的に復讐みたいになってしまったけれど、本当は母に愛されたかったのだと思います。これが母に愛を求めた最後の瞬間だったんじゃないかな。激情の理由に気付けない龍一郎に切なさを感じました。
最初に人情深く接してくれた人がたまたまヤクザだっただけ。現実でも、境遇が悪い人や自ら道を踏み外して非行に走る人が果てに行き着くこともあるだろうし、今はたまたまカタギの世界にいる人も、何かしらの因果があれば極道の世界に足を踏み入れてしまう可能性もあるのだと考えさせられました。
龍一郎の生い立ちや奥底にある孤独を知った竜城は、坂下や組長に感謝の念を抱きながら過去の発言を謝罪し、龍一郎も竜城に車内の一件などを謝罪しながら性行為に持ち込んで仲直りしました。
ところが痴情のもつれで龍一郎が刺されてしまいます。相手の組から献上された情婦を抱くことが礼儀とされる世界なので、本当に龍一郎がその女性を抱いていたとしても浮気ではない。そう簡単に割りきれるわけもなく、竜城は龍一郎を失う恐怖と相まって混乱しながら病院へ向かいます。
到着したのは闇医者のいる部屋でした。ついに黒崎和巳が登場したのです。元気そうで何よりなんだけど、和巳が登場するということは修羅場を意味するので、今後も出てほしいような出てほしくないような……と複雑な気持ちになりました。
龍一郎が浮気したのかが気になりながらも献身的に看病する竜城は、これ以上心を揺さぶられたくない思いで、ヤクザの恋人でいる辛さを打ち明けます。しかし予想通り龍一郎は女性を抱いておらず、この先竜城を交渉の道具にしたくないこと、絶対に手離したくないことを告げ、二人は愛を誓い合い、愛し合いました。竜城が絶頂を迎えたと同時に颯太がお風呂へ入ってきた時は笑うしかなかったです。
颯太の誕生日話ですが、龍一郎と次郎の固い絆が分かるいいお話だったけど、問題作です。
まず、フードプロセッサー。颯太と龍一郎、舌絡ませすぎですよね。しかも明らかに颯太は次郎に見せつけてます。この子は将来有望です。
次は人前プレイ。次郎とグルになって竜城を辱しめる龍一郎は本当に最低なんです。それなのに、何でこんなに萌えるんですかね(二回目)。もう言い訳はしません。萌えた。
亜樹良のりかず先生の素敵な挿絵ですが、男性器が普通に見えてました。おすすめです。
引き続き、続編の~銀の鱗~を読みます。
今回は極道という存在と生き方とそれに関わる影響がずっと書かれてましたね。
エッチの度に颯太が現れます。焦る竜城とニヤニヤの龍。もはやお約束?
今回も色々ありました。でも最終的に竜城が極妻の覚悟を決めるのと龍を愛し抜く決意や、三人で家族なんだっていう確信のお話になるのかな。
長かったのですが私は短編の龍の宝玉にすべてもってかれました。
まず次郎。竜城には辛辣で値踏みするような目で見てくるのに颯太には子煩悩で。
それに露天風呂での共同作業!えーっ義兄弟ならありなの?確かに次郎の現場も見届けたと言ってましたが、これは…。
あと龍と颯太の食事風景。そんなことしてたの!将来大丈夫なの?末恐ろしいです。小悪魔颯太です。
組長との対面どうなるんでしょうか。
続編では次郎と颯太のお話もあるようですがどうなるんだろう。
前作で家族になった3人ですが、今回はそれに追加してまたアクの強そうな人物が登場しましたよ。 前にも少し登場してた龍の義兄弟・次郎。 もうね、なんていうか龍の時はまだカッコいい(外見)って言葉を使っても誰からも文句は出ないと思うの。 だけどこの次郎さんは、ね…(笑) 前半のお話ではヤクザということでの出来事が2人の溝を深めていきます。 というか竜の方が1人グルグルとして龍を選んだ割に覚悟がまだ足りないようです。 でもこればかりは竜が徐々に受け入れていくしかないので、これからの成長を見ていくしかないですよね。 そして後半には颯太5歳の誕生日です。 それにしてもフードプロセッサーかぁ。 確かに子育てを経験してない人から見ればヤバイよね。 次郎さんの颯太に対してのデレさが今後どうなるのか竜には悪いけど凄く楽しみ!
今回は婚約までのお話でした。気持ちが通じた後なので、エロ増量。でも子連れなので、いいところで颯太乱入します。子どもって普段は朝までぐっすりなのにそういう時に限って不思議と起きてくるよね~、とそういうところは作者自身の経験からなのかなと思いました。
龍の生い立ちを知ったり、ヤクザのルールとはいえやきもちを焼いたり、竜城が自分の気持ちを一つずつ確かめていくようなエピソードが並んでいて、極妻への覚悟の道のり編。
裏社会についての描写と龍の不遇時代のエピソードには少し違和感を覚えました。綺月作品の良さである(と私が思っている)血の通った心理が感じられず、状況にもリアルが感じられず。理解が浅いまま想像で描かれている感が強く、残念でした。
エロについてはシチュエーションにバラエティがあって楽しめました。車、お風呂、露天(うち二つはギャラリーあり)とどれもなかなか。初々しい竜城が龍におぼれていくのが楽しかったです。