いけ好かない翻訳家×元エリートの遊び人

コミック

  • スモークブルーの雨のち晴れ 1

スモークブルーの雨のち晴れ 1

smoke blue no ame nochi hare

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表題作スモークブルーの雨のち晴れ 1

久慈 静,38歳,元同僚(現翻訳家)
吾妻 朔太郎,38歳,元製薬会社社員(現無職)

その他の収録作品

  • アイアンブルーの夜
  • 次回予告/カバー下:人物紹介

あらすじ

元ライバル、38歳男二人のなんかいい感じな人生のプランB

Story>>
危うい夜遊びをしていた朔太郎を助けたのは、
元同僚でNo.1の売上を誇ったライバル・久慈静。
8年ぶりに再会した久慈は
嫌味な性格はそのままだが、気だるげな長髪姿で
なぜか翻訳の仕事をしていて――。

描きおろし漫画「アイアンブルーの夜」13P収録!


■収録内容
・「スモークブルーの雨のち晴れ」第1話~第5話…COMICフルール掲載作品を加筆修正
・「アイアンブルーの夜」13P…描きおろし
・本体表紙イラスト「キャラプロフィール」2P…描きおろし

作品情報

作品名
スモークブルーの雨のち晴れ 1
著者
波真田かもめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
スモークブルーの雨のち晴れ
発売日
電子発売日
ISBN
9784046814876
4.6

(250)

(193)

萌々

(37)

(17)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
20
得点
1165
評価数
250
平均
4.6 / 5
神率
77.2%

レビュー投稿数20

翻訳の仕事も興味深い

 波真田先生の振り幅に改めて脱帽しました。ちょっとドライで大人な雰囲気満載の作品なのですが、時折激しい情が飛び交って、その落差にドキドキさせられてしまいます。キャラ作りも秀逸でした。攻めの久慈は常に飄々としていて何事にも一定の距離を置き、冷たそうにも見えるのだけど、最初に迫ったのは彼の方で、再会後も吾妻と関係を持とうとする意外な熱量にギャップ萌え。MRに疲れきって無職となった吾妻も、鬱になりかけた過去に同情したくなるのですが、自分の意思で医師を接待していたとあっけらかんと言える図太さがあり、久慈との新しい生活にもすぐ馴染む適応能力の高さに好感が持てました。この2人が互いにもっと執着していくのか、気になります。

0

ファンタジーじゃない、大人の日常

四十路近くの大人の男性二人の、人生の厚みを感じたくて再読。
やーー、この作品の雰囲気、本当に好きです。
自分の中での神巻は最新刊の4巻だけど、やっぱりこの1巻から流れる空気も最高でした。

一見受けの吾妻の方が気持ち強めに見えるんだけど、クールに見える久慈も8年間ずっと忘れられない小さな熱を持ってて、たまにぶつけてくるところがたまらない。

BL的ファンタジーではない、現実みのある生活が描かれてるのが最高に良くて。
タバコは吸わないし吸われるのも好きじゃないのに、この作品の空気感にはこれしかないってほど合っているのも素敵です。

合間合間に出てくる「翻訳小言」も翻訳の世界の奥深さが見えてとても面白く、楽しみに読んでます。

0

何気ない日常の2人

これといって大きな出来事は起こらないけど、2人の日常の中でお互いを確かめ合う姿に萌えます!
ずっと2人の姿を追っていきたい作品

0

じわじわ良さが感じられるんです。

先生もカバー帯でも仰ってるんですが、人生が感じられる作品なんです。
攻め君は長髪なんですが、色気があってステキです。男性の長髪は清潔感が大事と思うのですが、それもあるし、家事もできるし、少しぶっきらぼうですが、いい男です。
出てくる受け君との関係性は、私は好きです。
お互い助け合って生きてるんです。あー、いいなぁって何回も読み返していますが思います。
ポケドラやYouTubeで音声ドラマもオススメなんで聴いて欲しいです。

1

Love も Life も。

カバー袖に作者様が書かれているとおり、アラフォー二人の Love も Life も詰まった作品。
家族、特に親との関係とか。
働くこととか。
年を重ねていくこととか。
そういうことを丁寧に描いた作品って、えてしてBがLする部分が弱くて、ものたりなく感じることが多いんだけど。
こちらの作品は、すべてにおいて満足度が高いです。

会社を辞めて6年間父親と過ごし、看取った静。
仕事人としては偉大だったけど、息子にはなんともいえない苦さを残して逝ってしまったあの父親に、静はかなり似ているし、自分でも自覚してるんだろうな。
死ぬ間際になって、アイスの旨さを初めて知るような人生。
つまらないとまでは言わないけど、なーんか寂しい、ちょっと侘しい……
そんな経験が静の人生観、延いては恋愛観を大きく変えて。取り残された孤独感とも相まって、今の朔太郎との関係に繋がっている。
言葉にも表情にも出さないけど、朔のちょっとした言動が静にグサグサ刺さってきてるのが目に見えるようで……こういうのすごい好きです。
朔ちゃん、最後の一歩を踏み込んでこない静を「やらしい」って思わないであげて~
あの人ああ見えて相当頑張ってると思うよ……

朔のほうは、まずは恋愛より人生立て直しから。
夜遊び生活だった日々のなか、ふと、真剣になる感覚を思い出す……あの高揚感なんだかわかる。
朔のユルくて可愛いところと、賢くて優しくてカッコいい(環の言うこともあながち外れてない)ところのバランスが絶妙でいい。
会社からドロップアウトしても、変に病んだり卑屈になりすぎたりしないところも好き。
今はまだ静と恋愛する気は無さそうだけど、着々と外堀埋められてきてるのもまた良き。
早く恋人になってほしいけど、[仕事のパートナー]兼[程よい距離感が居心地いい大人の関係]という今の状態を、もうしばらく見ていたくもあり。

元同期でライバルだった二人だから、このまま名字呼びでいるのも割と好きだけど。
冗談で「静ちゃん」「朔ちゃん」と呼んだのが地味にツボに来てしまい……いつか、「静」「朔」と呼びあってほしいな~と願望をこめて、ここでも名前表記にしてみました。

翻訳という仕事についてもしっかり監修が入って、面白かったです。お仕事ものとしても読み応えあり。

3

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