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狼皇太子は子守り騎士を後宮で愛でる

ookami koutaishi ha komori kishi wo koukyu de mederu

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表題作狼皇太子は子守り騎士を後宮で愛でる

レヴェント
放蕩モノと噂される帝国の皇太子で狼獣人26
ユスフ
妹の代わりに宮殿に上がる見習い騎士23

その他の収録作品

  • カフヴェ出会いは試される
  • あとがき

あらすじ

狼獣人の一族が統治するオスマネク帝国。放蕩者で悪名高い皇太子レヴェントから妹に出仕命令が――。レヴェントの〝花嫁喰い〟の噂を聞いていた人族の新米騎士・ユスフは、妹の身代わりで宮殿へと赴くが早々に正体がばれてしまう。ところがレヴェントは「男なら好都合だ」と言って、ユスフに後宮で養子ルウの子育てをしながら、妃として仲睦まじいふりをするよう命じる。人間の、しかも男の妃の出現に後宮は大騒ぎになり……。

作品情報

作品名
狼皇太子は子守り騎士を後宮で愛でる
著者
滝沢晴 
イラスト
kivvi 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784815532734
4.3

(57)

(30)

萌々

(21)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
244
評価数
57
平均
4.3 / 5
神率
52.6%

レビュー投稿数10

ほっこり甘々

最高でした!
表紙を見て、受が何か気弱そうというか流されやすそうに見えるなー…それに子守かぁ…BLに子育て描写は求めてないんだよなぁー…と失礼ながら好みの問題で読むか迷いながら読んでみることに。

読み始めてすぐ、イラストを見て抱いた受へのイメージは完全に間違いだったと察しました。
真面目で正義感が強く、芯のある青年でした。
言動が良い意味で「普通の青年」で、オドオドし過ぎず、かといって無謀な強気でもなく、きちんと弁えている頭の良さもある。

攻・レヴェントはもう文句のつけようがないスパダリ。
容姿端麗で政治にも武芸にも戦法にも優れ、民を思いやる優しさに溢れ、そして何より、妻をものすごく大切にする。
側室を何人も娶るのが当たり前の環境に置かれながら、「生涯たった一人」と心に決めており、平民であり男であるユスフを正室に迎える。

そして何と言っても…ユスフ、閨ではすごいな!
あんなに初心でおぼこいユスフが、いや閨事の知識や経験がないからこそなのかな?
してほしいことはちゃんと言葉にしてねだるんですね…(´,,−ω−,,)
レヴェントよ、よくユスフからねだられて鼻血を出さずスパダリを保ったよ←
これからも色んなおねだりをして、どんどんレヴェントを沼らせていくんだろうなぁ…。

そしてレヴェントの養子(最終的には二人で育てることになる養子)のルウがもうめちゃくちゃ可愛い!
「いっぱいだっこせんか」とか…イーキンゆずりの独特な口調が可愛過ぎてにまにましちゃったよ。

何か読んでてぶん殴りたくなるタイプのクネクネ男悪役が出てきてイライライライラする場面が後半続きますが、ちゃんとそいつは制裁を受けてラストはハッピーエンドだったので溜飲が下がりました。
レヴェントに関してはあれだけ聡明でユスフにぞっこんなので、1ミリたりとも靡かないだろうなとわかってはいましたが。

ストーリーも本当に面白く、甘々で幸せな気持ちになれました。
欲を言えば婚姻後のラブラブ生活をもっとたくさん読みたかったかな!

0

No Title

ハードなBLを読んでいるのでほっこりしたくて、
表紙からして間違いなくピースフル♡と思うこちらを。
ちびっ子が実子だったらちょっと嫌だな(攻めに前の連れ合いがいてもいいけど、子どもは望ましくない私)と思っていたので、そうじゃなくてよかった。
たぬき獣人のイーキンが良い仕事してます。
高官言葉がうつったルウがとにかくかわいい。
ユスフがただ守られるのではなく、騎士という設定もよかった。
擬似性技がなんともエロくて◎

0

人間族ながら、自分の身は自分で守っちゃう受け、かっこいい!!

滝沢先生の、お子ちゃまが出てくるファンタジーもの(出てこないのももちろん)、大好きです!!

今作もやっぱり面白くて一気読み。
読みながら、つくづく自分は”愛され守られる受け”より”愛され、愛し、自分の実は自分で守ろうとする(肉体的にも精神的にも)強い受け”が好きなんだなあ…と実感致しました。

今回も終盤、受け様のいる後宮が襲われピンチを迎えるのですが。
攻めが迎えに来て本格的に戦う前に、受け自身が後宮の妃や子供たちを守るため立ち回るシーンが、もーーーかっこ良くて痺れた〜!!強い受け、いいよね。というのが持論です・:*+.攻め並みに強くていただいても構わん…

衣服の名前など、耳慣れないなあ…と思っていたら、先生があとがきで「今回の舞台のモデルはオスマン帝国時代のトルコ」と説明してくださってました。なるほど!
パキスタンだったり、今回のようにトルコだったり、はたまた中華風だったり、各国ファンタジーが楽しめるのも、先生の作品の魅力の一つですね☺︎

受けがかっこいいのが何より自分には響いたのですが、攻めが狼獣人なのも大変よき、でした◎
平静を装っていても、気持ちが全部尻尾に出ちゃうんだもん。可愛い( *´艸`)
見えない尻尾をぶんぶん振ってる人間攻め様もいいけど、狼攻め、たまらんかったです。亀頭球もあり、役割を果たしていらっしゃいました。感謝。

その他、高官おじさん口調の子ども、ルウなど魅力あるキャラがたくさん出てきて(個人的には第三皇子と皇后ギュナナがお気に入りです)、読後の今、満足感でいっぱいです◎

皇后ギュナナは、皇帝の寵愛こそ得ることがはできなかったけれど、誰よりも気高く美しく、強い人だなと思いました。
「選んだ道こそ最善」ー自分もこの言葉を、迷った時の道標にしていきたいな、と。

まだまだ滝沢先生の本で読めていないものが色々あるので、これから一つずつ読んでいくのが楽しみです。

3

添え役が良い味出してて 面白い

タイトルがよくあるweb小説風でダサイ
内容に期待しなかったけれど、ミュージカルか舞台の台本のような構成で、
起承転結と伏線がバランスよく入っていて、起伏があり、凄く面白かった。

萌度上がるハピエン。
事前に知ると、面白さを削ぐのでネタバレ無し。読んでみて。


舞台背景は、オスマン朝時代のトルコ 狼獣人の王国
ギュナナ皇后:ネヴァルの生母 女好きのダメ皇帝を陰から支える
 座右の銘は、「自分 の 選ん だ 道 こそ、 最善」

レヴェント:第一王子 遊び人で評判が悪い
ルウ:人間の子 レヴェントの養子 

ユスフ:ルウの養育担当 騎士を隠し、妃として後宮に入る 

ネヴァル:第二王子 王位継承争い渦中の人 
 第一王子と第二王子の生母(現皇后)は仲が悪いと噂

カヤ:第三王子 レヴェントと共に軍に属す セナ姫の兄

2

心に響く作品

ユスフの自分を犠牲にして妹の身代わりになる優しさやルウに向ける慈愛に感服。直向きで素直なユスフをレヴェントが可愛く愛しく思うのも納得。
距離を縮める2人にドキドキした。ルウとも親子らしくなって微笑ましい。

ユスフが後宮に馴染んだ所でナージー登場。アザとい女の典型みたいで腹が立つ。苦境に立たされる2人が辛かった。

後宮を占拠されてからのユスフの活躍に拍手。ちゃんと繋がっていたエヴェント兄弟達の結束にも安堵。

ここからは涙涙。後宮の皆の後押しが素晴らしい。告白のシーンは感涙、自分達なりの道を見つけて共に生きれて良かった。

もうめちゃくちゃ心に響く作品でした。イラストも美しいからもっと見たかった。この3人のその後が気になります。最高でした!

3

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