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滝沢晴先生の作品好きなんです。特に「騎士と王太子の寵愛オメガ ~青い薔薇と運命の子~」が好きだったのですが、今作も同じくらいに好みでした。kivvi先生のイラストも凄く合ってて、この作品の世界観を見事に表現していたと思いました。
読んでて直ぐにレヴェントのユスフへの好意は分かるんです。レヴェントがどうして放蕩者の振りをしているのかも想像出来るのですが、誰と誰がどこまで関わってるのかは終盤まで分からないので、最後のネタバラしにワクワクが止まりませんでした。
それとレヴェントの養子のルウの可愛いこと!後宮でショックなことがあって赤ちゃん返りしたときも、ユスフがゆっくりと絆を結び直した後のルウの口調に何度もクスッとしてしまいました。
このユスフが実直で心優しくて、人間を下に見る狼獣人しか居ない後宮でも信頼を勝ち取って行く様子が見事でした。
1番好きなキャラはレヴェントの継母である皇后でした。国の未来を思い国母として尊敬出来る人で、幼かったレヴェントが彼女を継母に選んだ経緯と彼女の決意に感動したんです。最後の最後にレヴェントにハッパを掛ける皇后素敵でした。もうファンになりました。
そんな皇后に育てられたレヴェントだからこそ、ルウの父親と名乗る男が現れた時のユスフに掛けた言葉に納得でした。
この父親と名乗る男がキッカケで後宮に危機が訪れるのですが、騎士としてレヴェントに鍛え直されたユスフが大活躍するんです。
このシーンも凄く興奮しました。ユスフの活躍とレヴェントが駆け付けて危機は免れるのですが、濡れ衣を着せられたユスフの無実の晴らし方に爆笑してしまいました。
最後まで楽しめる作品でメインCP以外のキャラも魅力的でした。
凄くお勧めです。
あと246ページ1行目なのですが「日々いた」は「響いた」の間違いでした。前半にも間違えた箇所があったのですが、見失ってしまうくらいの小さな間違いでしたが、こちらはここからが盛り上がるシーンだったのでちょっと残念でした。
ユスフの自分を犠牲にして妹の身代わりになる優しさやルウに向ける慈愛に感服。直向きで素直なユスフをレヴェントが可愛く愛しく思うのも納得。
距離を縮める2人にドキドキした。ルウとも親子らしくなって微笑ましい。
ユスフが後宮に馴染んだ所でナージー登場。アザとい女の典型みたいで腹が立つ。苦境に立たされる2人が辛かった。
後宮を占拠されてからのユスフの活躍に拍手。ちゃんと繋がっていたエヴェント兄弟達の結束にも安堵。
ここからは涙涙。後宮の皆の後押しが素晴らしい。告白のシーンは感涙、自分達なりの道を見つけて共に生きれて良かった。
もうめちゃくちゃ心に響く作品でした。イラストも美しいからもっと見たかった。この3人のその後が気になります。最高でした!
滝沢先生の、お子ちゃまが出てくるファンタジーもの(出てこないのももちろん)、大好きです!!
今作もやっぱり面白くて一気読み。
読みながら、つくづく自分は”愛され守られる受け”より”愛され、愛し、自分の実は自分で守ろうとする(肉体的にも精神的にも)強い受け”が好きなんだなあ…と実感致しました。
今回も終盤、受け様のいる後宮が襲われピンチを迎えるのですが。
攻めが迎えに来て本格的に戦う前に、受け自身が後宮の妃や子供たちを守るため立ち回るシーンが、もーーーかっこ良くて痺れた〜!!強い受け、いいよね。というのが持論です・:*+.攻め並みに強くていただいても構わん…
衣服の名前など、耳慣れないなあ…と思っていたら、先生があとがきで「今回の舞台のモデルはオスマン帝国時代のトルコ」と説明してくださってました。なるほど!
パキスタンだったり、今回のようにトルコだったり、はたまた中華風だったり、各国ファンタジーが楽しめるのも、先生の作品の魅力の一つですね☺︎
受けがかっこいいのが何より自分には響いたのですが、攻めが狼獣人なのも大変よき、でした◎
平静を装っていても、気持ちが全部尻尾に出ちゃうんだもん。可愛い( *´艸`)
見えない尻尾をぶんぶん振ってる人間攻め様もいいけど、狼攻め、たまらんかったです。亀頭球もあり、役割を果たしていらっしゃいました。感謝。
その他、高官おじさん口調の子ども、ルウなど魅力あるキャラがたくさん出てきて(個人的には第三皇子と皇后ギュナナがお気に入りです)、読後の今、満足感でいっぱいです◎
皇后ギュナナは、皇帝の寵愛こそ得ることがはできなかったけれど、誰よりも気高く美しく、強い人だなと思いました。
「選んだ道こそ最善」ー自分もこの言葉を、迷った時の道標にしていきたいな、と。
まだまだ滝沢先生の本で読めていないものが色々あるので、これから一つずつ読んでいくのが楽しみです。
タイトルがよくあるweb小説風でダサイ
内容に期待しなかったけれど、ミュージカルか舞台の台本のような構成で、
起承転結と伏線がバランスよく入っていて、起伏があり、凄く面白かった。
萌度上がるハピエン。
事前に知ると、面白さを削ぐのでネタバレ無し。読んでみて。
舞台背景は、オスマン朝時代のトルコ 狼獣人の王国
ギュナナ皇后:ネヴァルの生母 女好きのダメ皇帝を陰から支える
座右の銘は、「自分 の 選ん だ 道 こそ、 最善」
レヴェント:第一王子 遊び人で評判が悪い
ルウ:人間の子 レヴェントの養子
ユスフ:ルウの養育担当 騎士を隠し、妃として後宮に入る
ネヴァル:第二王子 王位継承争い渦中の人
第一王子と第二王子の生母(現皇后)は仲が悪いと噂
カヤ:第三王子 レヴェントと共に軍に属す セナ姫の兄
作家買い。
滝沢さん作品はスパダリ攻めさんがテッパンな気がします。今作品も、タイトル、表紙、あらすじからザ・スパダリのかほりしかせず、楽しみに手に取りました。
主人公はユスフ。
両親を幼いころに亡くし、妹と二人で孤児院で育った青年。
子どもの時に危ないところを騎士に助けてもらったことがあり、そのことをきっかけに騎士になって国を守りたいという思いがあって、最近念願の騎士団に加入することができた。とはいえ、また見習い。獣人と共存するこの国では非力な人間は騎士としては役立たず。けれど、人間というハンデを持っていても立派な騎士になるべく日々鍛錬に明け暮れるユフスだったが、そんなときに妹・ミネに、皇太子のもとに出仕せよと命が下る。放蕩息子と噂される皇太子、さらに「花嫁喰い」(その言葉通り、花嫁を喰ってしまう)をするとも言われている皇太子のもとに妹を行かせるわけにはいかない。
皇太子を偽った不敬罪で処刑されることを承知のうえで、ミネの代わりに皇太子の元へと向かうユフスだったが―。
というお話。
うんうん、身代わりモノ、花嫁モノね?
と思いつつ読み進めました。こういういい方はアレですが、まあ良くあるお話というか既視感ありありというか…。
が、その王道のストーリーに滝沢さんのエッセンスが加わることで、こうも萌えるお話になるのか!と感嘆しました。
あんまり詳しく書いてしまうとネタバレになりすぎちゃうのでどこまで書いていいのか少し悩みましたが、結局のところ、今作品の萌えどころは、
攻めさんも受けさんもカッコいい。
これに尽きると思います。
攻めさんは帝国の皇太子・レヴェント。獣人の中でもトップに君臨する狼の獣人。
褐色の肌にイケメンさん、それだけでもめちゃカッコいいのに狼で獣人で皇太子ときた。カッコいい、しかないじゃないですか。
が、レヴェントはかつては有能で立派な人物だったが、今や賭博に飲酒、国の仕事は一切せずに遊び惚けているという。そんな彼のもとに嫁ぐユフスだが、レヴェントの悪い方への変化はなぜ?という部分を軸に物語は進みます。
んー。
レヴェントの放蕩っぷりは、きっと何か意味があるんだよね?
というのは読者には何となく見えているわけですが、その彼の側室になり、男で、かつ人間のユフスが後宮に入るということでユフスにもいろいろ難題が突き付けられる。それを持ち前のガッツと優しさで切り抜けていくユフスのカッコよさよ。しかも、強い。なよなよした受けさんでないところが最高。大切な人たちを守るために彼が立ち回るシーンなんて悶絶必至です。
そして、今作品のもう一つの萌えポイントが、ズバリ「子育て」です。
レヴェントには息子・ルウがいますがルウは人間の子。その子の親代わりになって奮闘するユフスがなんとも言えずナイスガイ。23歳の成人男性、という、およそ子育てには不向きな設定でありながら、ユフスには子育てに慣れているというバックボーンがきちんとある。ルウがまた可愛いの。話し方が凄く尊大。めっちゃ可愛いのに話し方がオッサン。それも理由がありますがそんなギャップにメロメロです。
この二人以外にも主要な登場人物は数人いますが、彼らがまたカッコいい。
ラスボスは誰?という謎解きと、敵ではなく「味方」の彼らが、とんでもなくカッコよくって終盤悶絶しました。「彼ら」のお話も読んでみたい。
今作品はカッコいい男性がたくさん登場しますが、女性もカッコいい!
敵を欺くにはまず味方から。
最後の大どんでん返しに、スカッとし、激しく萌え、ナイスガイたち(女性も含む)にエールを送りたくなりました。滝沢さんらしい、温かな、愛情あふれるストーリーで、めちゃめちゃ面白かったです。
kivviさんの挿絵は今巻も麗しく、萌え度は確実に上がりました。