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表題作花鳥風月 10

吉利谷瞬,平岡組組長
財前真澄,平岡組の顧問弁護士

同時収録作品花鳥風月 (10)

一見雅貴,外科医
糸川一人,一見の恋人

あらすじ

長い時間をかけ想いが通じた吉利谷と財前が、恋人同士として過ごす温泉での甘い時間と、一見と糸の元にある客人が訪れて巻き起こる事件&濃密なプライベートタイムを描く糖度高めな最新巻!

作品情報

作品名
花鳥風月 10
著者
志水ゆき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
花鳥風月
発売日
電子発売日
ISBN
9784403668296
4.5

(94)

(61)

萌々

(27)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
16
得点
431
評価数
94
平均
4.5 / 5
神率
64.9%

レビュー投稿数16

受けも積極的なのが最高

 吉利谷と財前については子供の頃からいろいろ背負ったり我慢したりしてきた2人が、この巻でようやくそういった柵から解放されて、お互いを思う存分愛し合える結末を手に入れた感じがしました。吉利谷への好意もオープンで性行為に積極的な財前なんてまさか見れると思っていませんでしたから、人は愛でこんなにも変わるんだなぁと嬉しくなりました。

 後半は一見と糸川がメイン。多分吉利谷達よりもページ数は多かったと思います。陽明と火弦が特にお気に入りの私ですが、最初に登場した一見と糸川のカップルも同じくらい好きなので、やっとこの2人が最後までするところを見れて感激しました。一見は一言で言えば古き良きドSなスパダリですが、普段は糸川に甘く、濡れ場でも基本的には糸川を気持ち良くさせるために意地悪を言う男なので、その経験を積んだ大人だからこその甘さがたまらないんですよね。絶妙なさじ加減は一見ならではだと思います。宣言通り、お互い相手を幸せにしてあげて欲しいですね。

0

吉利谷と財前が好きです

10巻を読む前に9巻を再読しまして、吉利谷と財前の盛り上がりはやはりいいなと堪能しました。

で、10巻、ご褒美のような温泉旅行回。
うれしいです。

美形な上、中身が男前でツンデレな財前が好みのタイプの受けなんですけれども。
今回は更に、無表情無自覚羞恥心ゼロな煽り炸裂で吉利谷が興奮のあまり敬語になってしまうところは声出して笑いましたw
他にも、普段は決して見られないような吉利谷のリアクションがたくさん見られて楽しかったです。

浮気は絶対許さないと言う財前がいいし。
そのための対策をしっかり練ろうとするのが彼らしいなとw
それに対する吉利谷の返答もまた良くて。
このカップルほんと好きだわ〜と萌えました。
これからももっと見たいです。

曜明と火弦も好きでして、ちょこちょこ登場してくれたのもうれしかったです。
彼らももっと見たい。

一見と一人のお話もありました。
こちらは個人的には、ざっくり大味な印象。

このシリーズは良くも悪くも深く考えず、ただ楽しめるのがいいですね。
時々挟まれる脇エピソードがヘビーなことがあり、ぎょっとすることがありますが。
それもリアリティ感じることなくフィクションとして見られるので、ある意味助かりますw

0

ようやく

新刊が出るたびに萌えてきゅんきゅんして、1巻から通しでじっっくり再読してしまいます。
気になっていた一見と糸くんの「初めて」がきちんと描かれていて、ジタバタしてしまいました。
思ったよりちゃんと甘かった笑

今シリーズのそれぞれの「初めて」は「やっと…」という執着を伴っている特徴が共通しており、本当に読み応えがありますし、自分の感覚では一冊で通常の10倍くらい見せ場があり、ときめかせていただいてる印象。

そういった意味では大輝と沢斗の「初めて」は痛々し過ぎたので、事故後改めて意思疎通した二人が見せてくれるもう一つの「初めて」をどんなふうに魅せてくださるのか、次巻が楽しみで仕方ないです。

3

大っぴらに愛。大いに激あま。

志水先生のお気に入りなんだろうな、と諦めている。吉利谷と財前、どこまで続くのかと。表紙を見ていて、やっと一見と糸くんの初夜に戻るのか、と期待したのに。
めでたく成就した吉利谷と財前は、描き下ろしおまけ的な激甘後日談をこれでもかと見せつけて来る。というか、わざわざ一見に見せ付けに来る。丸っと一見 × 糸くんで読みたかったのに。そんなワケで、一見 × 糸くんの話は物語後半で。ワケあり風の一見の背景は、これまでも一見の記憶として描かれても来たが、私の予想とは少し違っていた。
私は、ただれた生活をしていた一見が、ドM嗜好の院長と関係を持っていたのが、バレて病院に居られなくなったのかと思っていたのだけど、事実はもっと酷な話で。
外科医として優秀な一見より、婿養子を取った姉が親の病院の後継者となり。その婿養子がSM好きの変態で、院長室で事に及んだりしていた。一見は確かにドSメガネだが、SMを愉しむ性癖では無かった。そして子供の頃に話は遡る。一見の母は我が子よりも双子の弟を愛していた。その叔父が亡くなった事で、母は自殺を図り、そのまま寝たきりの状態になる。一見は、実家の病院で母の手厚い看護を受けさせる代わりに、義兄の変態趣味を姉に言い付けないばかりか、頻繁に付き合わされていた。一見が他人の要望に屈するのが意外だ。叔母の藍子さんの病院で診てもらえば良かったのに…。とにかく。一見は、この義兄の性癖なんぞの為に、母の死に目に会えなかったばかりか、四十九日にもSMに興じていた義兄に苛立ち、姉に暴露してしまう。その事で色々誤解したままであろう姉に、病院から追い出される様にして山王町に来たのだ。とっても優秀な外科医であったのに。
と、ここまでが実に駆け足で語られる。それも触りは糸くんへの語りと。深い真実は一見の独り語りというモノローグにて。
しかも。一見と糸くんの「初めて」は、糸くんの「回想シーン」なのだ。えええ⁈
とっても楽しみにしてたのに。いや、事実、しっかりめに描いては下さってると思うのだけれど、回想だけに、臨場感が無い気がして。ええ。自分でも変な事言ってるとは思うんですけども!どういうわけか、曜明さんと火弦の初めて、とか。それこそ吉利谷と財前とか。に比べて何だか軽過ぎませんか‼︎ という。
大体、一見の母が双子の弟を愛している風なところでもぅ。結構ディープなのに。それもサラリと足早に終わらせてしまう。切ない。一見自身、家族の温かさに触れずに育っていたけれど、それを殊更不幸だとも思っていない、だからと言って。そりゃ無いよ、志水先生〜!と、ボヤきたくなるのでした。
けれど。一見はここ山王町で、糸くんという真っさらな善意の恋人を見つけて本物の幸せを噛みしめている。それより幸せな事はないだろう、という甘やかな雰囲気で締め括っている。皆んな幸せになるがいい。

あとがきにはいよいよ大輝 × サバト編に戻って頂けるとの事でホッとする。ずいぶん待ったと思う。忘れてしまわれたかと思ってたよ。大輝 × サバト様の周りにはまた、彼等を取り巻く人達がいる。取りこぼす事なく描いて頂きたいと願って待っています。

曜明さんと火弦の後日談も欲しい!火弦は、「抱いてくれるだけでいい。」なんて。まだ卑屈にも思ってるみたいだから、恋人の自覚が出来る様に、曜明さんにはうんと甘やかして欲しい〜。

0

so what?

だから何?
とは挑発的に過ぎますか?

今思えば、7巻あたりから感じてた違和感。
8巻のレビューにて「何を描こうとしている?」と言語化したわけだけど。
その時に「吉利谷x財前」はスピンオフでいいのでは?と書きましたが、さてこの10巻まできて。
急に「一見x糸川」が帰結した。
そこでやっと合点。花鳥風月は「4つの」恋模様という意味?
今頃わかったのかよ、というご批判があるのなら甘受いたします。

10巻冒頭は「月」の吉利谷x財前のラブラブ。
後半「花」の一見x糸川のラブラブ。
次巻予告でサバトが来るらしい。という事は、「鳥」たる大輝x沢斗が記憶喪失を克服して多分ラブラブになって一件落着なんだろう。
「風」の曜明x火弦は既に成立してるし。
だがその花と鳥と風と月に何の関係性があるのか。テーマがあるのか。主張があるのか。4つの話を長々と並べ立ててるだけに見える。

なんだかとっても…気が抜けた気分。
忖度抜きではっきり言うけど、長かった、ここまで。長すぎた。なのに特に言いたいテーマとかは無かったんだね。
期待「はずれ」とまでは言わない。
次の巻も買うつもりはあります。けどストーリーを読み込みたいという熱量は…もはや半減している。

4

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