Renta!限定版
もどかしい展開が続きますね。この巻では2人が離れている期間の方が長く、それぞれ賑やかな人たちに囲まれて過ごしてはいましたが、なかなか2人での会話に辿り着かないので読者としては焦れったく感じてしまいました。お互い周りに恵まれているのが救いですが、2人の関係は進展しないまま他のキャラたちとのボケツッコミが続く展開には少し疲れてしまったり。しのぶの気持ちがやっと決まったと思ったら、今度はマコトが引いてしまい。10年という歳月の重みを埋めるのは途方もなく難しいことなのだな、と改めて思い知らされました。2人の屈託ない笑顔が見たいです。
最終巻を読んだ上でのレビューです。最終巻のネタバレは無いように気をつけていますが、万一があるので気になる方はご注意ください。
さて、4巻まですんなりと神評価をつけていたこの作品。あれ…?っとなってしまってレビューをすぐに書けませんでした。これで5巻が助走で最終巻が文句なしの神評価だったら、こちらも必要な流れだな〜ってことで納得できたのだけれど…
とにかく主役2人がずっと同じところにいる。話が全然前に進んでいかない。現実ではこんなことザラにあるでしょうが、これは漫画なので、登場人物が数年悩んでるとしてもその数年を全部描くわけにはいかないはずなんです。これは編集部の責任な気がするなぁ。
3巻あたりからうっすらとすれ違いめいたものがずっとぐるぐるしているんです。
4巻では大きくなり、5巻ではどうか?と思うとまだ解決には至らず、焦れるだとかそういうレベルではないくらい根っこの辺りが静かにぐらぐら揺れている感じ。
通常であれば、2人ともまだすれ違ってるのかーと飽きてしまいそうなところなんですよ。けれどこちらの作品は全く飽きないのが不思議で。
むしろ、何巻かかっても良いから最後まで2人の心に寄り添ったものが読みたい気持ちでいっぱいになるんですよね。
惚れた腫れただけではない、相思相愛な2人だからこそのままらなさと人間味がリアルで好きです。
2人を助けるような気付きを周囲の人々がさり気なくぽろっと言うのがまた素敵。
言葉にして相手に伝える大切さと、不安の種類の違いが印象的な巻でした。
しのぶが目覚めてからというもの、マコトがなんともいえない表情をしていたことが何度もあったと思うんです。
思い返せば、今までの時間を取り戻すかのように動き回るしのぶを見守りながら、寂しそうでもあり切なそうにも見える表情をしていたマコト。
マコトはしのぶに店のことももっと頼ってほしかったのかもしれませんし、10年間必死に勉強し、しのぶの目覚めを待ちながら自分の手元で慈しんでいたところを、突然羽ばたいて行ってしまいそうに感じたのかななんて。だから自分なしでもきっと…と思ってしまったのかも。
本気で愛しているからこそしのぶたちから教えてもらったぬくもりと愛情を失った時が怖いだなんて、それこそあなただって愛を知っているじゃないかと。マコトが早くそれに気が付いてくれると良いのですが。
じっくり進む恋と愛を描いた読み応えのある作品も次巻で完結。先を読みたい気持ちと寂しい気持ちでいっぱいですが、最後まで2人の姿を追いかけたいです。
初っ端の著者近影コメントに笑わせてもらいました。
嬉しいしかないのでもっと続いてくれていいんですよ先生!!!
不眠って本当に心の表れですよね…自分の把握以上にダイレクトに精神状態を訴えてくるので堪える。
知らされなくとも知ってるから追い討ちかけないでほしい。
人間って安心感がないと異常が出るし、逆にそれで回復する生き物だよねって感じさせられる5巻でした。
マコちゃんといいしのぶといい股間に災難がありましたが、笑わせてもらいました。
いさみくんからの天誅痛すぎる!!!!!
なのにごめんなさい、あのコマで特に笑った。
「先頭車両」も面白すぎた。笑
4巻といい、私はキバケンに向けたしのぶちゃん語録が特に刺さるのかもしれません。今回も冴え渡っていた!笑
小気味いい言葉の応酬に拍手です。
突っ込まずにいれないのが松木さんの面白さ。
しのぶがこうだからこんなにも個性的な人が集まるってくるのかな?
魅力的なキャラクターばかりで楽しいです。
神様とか信仰とか表現されていましたが、マコちゃんが今まで生きてきた中で初めて心を許せて、受け入れてもらえて、居場所になってくれた人がしのぶだったから、愛しい人の前にそれくらい大切な存在だというのは分かります。
寝ている姿を見ると1番好きだと安心できるのも安心感と愛が故だし、独占欲が湧くのも当たり前に思う。
だけど、マコちゃんはそんなの初めての経験なんですよね。
無償の愛の温かさに憧れて、比べて悲観して…そういうどうしようもない無い物ねだりって、苦しさと同じくらい寂しいはず。
そんな風に育たなかったにもかかわらず、しのぶやその周りの人達の影響でマコちゃんはもう無償の愛を知っている。自覚はないみたいだけど。
子供が可愛いのはマコちゃんの本質なのかもしれないけど、愛を知らない人は子供に溶けそうな顔なんてしない。
切ないけど救いが既にあって、次巻が待ち遠しい内容でした。
話が変わるんですが、会社勤務になってからのスーツマコちゃんの「~かい?」等の柔らかく上品な口調に、なんの心境の変化だろう?可愛いから好きだけど!なんて呑気に思っていたんですが、今頃ようやくその意味が理解出来ました。
笑顔だけでなく、物腰柔らかい感じや口調も影響を受けてたんですね。
みなさんは早々にお気づきだったのかなぁ。
なんでもう少し早く気づけなかったかな、お恥ずかしい…。
そして、カバー裏の市場がご馳走でした。
ありがとうございました。
本当にクライマックスに差し掛かっていて、次こそ終わってしまうようです…。
古宇田先生、次も終わせなくてもいいんですよ!!!!!(本音)
だんだんと二人の確信に迫ってきてます
もうすぐ終わってしまうのかしらと思うと寂しいですが、今の二人の関係はとても歯痒くて辛い
お互いがお互いを大切すぎて拗れているのは周りも分かっているのに、当人の問題としているところがリアルです
個性豊かなキャラクターとコメディ色全開のシーンもあるのに、現状がシリアス過ぎてそのギャップにやられます
良い男が揃いも揃って本気の恋愛に臆病になっている様がこれでもかというくらい描かれているのでとても読み応えがあります
早く心から笑った二人が見たいと思う反面、もっとこの世界のお話を読みたい気持ちがせめぎ合います