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共鳴するまま、見つめて愛されて

kyomei suru mama mitsumete aisarete

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表題作共鳴するまま、見つめて愛されて

ライハーン・アミール・ヴィクトリア,Dom,獅子の獣人でクリーンエネルギー会社CEO,30歳
高村羨,Sub,家事代行会社のアルバイト,18歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

Subであるせいでまともな人生を送ってこなかった羨。ようやく雇ってもらえた家事代行サービスの派遣先で、完璧なライオンの頭を持つライハーンに会う。頭まで獣の形というのは、Domの中でも優位な証。圧倒的なDomのグレアに偶然あてられてしまって…。手酷く抱かれた経験しかない羨は、ライハーンから与えられるあまりに甘く熱い奉仕に戸惑うばかり。「これからも、きみに尽くしてかまわない?」愛したがりな金獅子CEOは、愛を知らないSubに尽くす。極上の甘やかしラブ。

作品情報

作品名
共鳴するまま、見つめて愛されて
著者
葵居ゆゆ 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
カクテルキス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784866695501
4.1

(16)

(5)

萌々

(9)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
67
評価数
16
平均
4.1 / 5
神率
31.3%

レビュー投稿数8

スパダリ獣人Domの溺愛を心ゆくまで堪能・:*+.

DomSubもの、漫画ではいくつか読んだことがあるのですが、小説は初めてでした。

……最近、鎖で拘束しちゃう系の束縛ヤンデレ攻めストーリーを立て続けに読んでいたせいか、こちらの溺愛あまあまストーリーに、心がふわあっと浄化されるような気がしましたね。。(でもヤンデレ作品をすすんで手に取ってしまう;)

”溺愛攻め”とはまさにこのこと。と言わんばかりに、トラウマ持ち意地っ張りSub受けをこれでもか!と優しく愛します。
でろっでろの溺愛、お砂糖愛です。

ライハーン、まごうことなき「スパダリ」ですね。
(にしても、アメリカの会社のCEOかつ、中東のとある国の王子って。。スペックすごすぎないか?とも思いつつ)

ストーリーとしては意外と(?)シンプルなシンデレラストーリーですが、攻めが獣人だったり、コマンドの中に「CALL ME」と名前を呼ばせるプレイがあったりして(これ、私は漫画のDomSubものでは見たことない気がします。見逃しちゃってただけかもしれませんが;)設定に色々と細かな工夫があり、ワクワクしながら読みました。
オメガバースの「運命の番」に当たる「パーフェクト・ハーフ」というものもあり、本当にパーフェクト・ハーフかどうかははっきりとは分からなくても、「羨(ぜん)をパーフェクト・ハーフにすることはできるだろう?」と言って微笑むライハーン。小説だから顔は見えないのにキラキラ輝く姿が見えるようで、勝手に蕩けておりました。

個人的にはシンデレラストーリーよりも運命に抗おうとしてもがくものの方がグッとくるのですが、こんなに優しく優しく愛されたら、そりゃ張ってた意地も溶けてっちゃうよねウフフ❤︎ってなりましたね〜心がホワホワと少しずつ溶かされていくような、心地よい甘さの広がるラブストーリーでした・:*+.
(欲を言えば、ライハーンが受けにそれほど強く惹かれた理由をもうちょっと深く知りたかったかな…)

========
ライハーン、スパダリ紳士なのに初めての時もその後も、中に出しちゃうのは個人的においっってちょっとツッコみたくなりました。
Domの独占欲なんでしょうか。
でもそこは紳士らしくセーフセックス(男性同士とはいえ)して欲しかったなーなんて…

0

溺愛甘々♡

Subで不憫な受けの羨がDomでスパダリなライハーンに見初められ、葛藤しながらも恋をしていくお話。

Subである事で家族に虐げられ、信頼した人にも裏切られた羨だから、ライハーンがどれだけ誠実でも信じられないのは仕方ないと思った。そもそもが契約だし。
そんな警戒心Maxの羨にきつく当たられても、真摯な態度を続けたライハーンに愛を感じました。
やっと心を通わせ始めた?と思っても、過去のトラウマやDom/Subという関係性が羨を縛りつけていて辛かった。
ただこれだけ悩むのはライハーンに惹かれているからで。考えに考えた末に素直になれて良かった。
どんなピンチでも助けてくれて寄り添ってくれるライハーンとなら幸せになれると思う。溺愛甘々な2人が見れて良かった、ジョシュのアシストにも拍手。
優しくも力強いライハーンのコマンドに痺れました。

2

あまい(*´▽`*)

作家様買い。

甘いお話だったらいいなぁって思いながら読んでたんですけど
受けの羨が不憫で健気で、ライハーンはそんな羨をとても溺愛して、
まさに溺愛シンデレラストーリーです。

羨は意地っ張りでツンツンしている感じなのですが
そんな羨を優しく包み込むライハーンがたまりませんでした。
最初からすごく羨に優しく接してくれるライハーンだけど
羨は過去の出来事から、ライハーンに冷たくて
読んでいて切ない気持ちになりました。

他にも、ハラハラした場面が多かったのですが
羨にライハーンという存在が居てくれて良かったです。

小説のDom/Sub設定ってどうなんだろう?って思っていたのですが
しっかりと設定が生かされていてとても良かったです(*´▽`*)

羨が幸せになれて良かったです。

2

誰かの特別になる事とは

今回は獅子頭のCEOと家事代行スタッフのお話です。 

Dom嫌いな受様が完璧なDomの攻様との出会い
Domに愛されて、愛する事を知るまで。

世界の人口のうちセカンドボディタイプを持つのは
15%程と言われます。

少数ながらも才能に秀でて社会的成功者の多い
Domは狼や狐、豹などの獣の特徴を頭部に持つ事で、
一目でDomと判ります。

Domは一般的に支配の性とされて恋愛対象として
同性のSubを好み、気に入った相手は独占したがる
性質があります。

Subは命令され、支配される事を望む本能を持つ存在で
Domによって満たされないと体調不良を起こす為、
劣った存在と思われる事が多いのです。

受様はSubと判ると母親に疎まれ
母の再婚で受様を預けられた祖母にも愛されず
16で家を飛び出します。

Subである事は生きるにも仕事を得るにも弊害しかなく
性的なサービスも提供する家事代行サービスの
バイトとなりますが

家事代行はともかく、Subとしてのプレイの仕事は
1度も完遂した事がありません。

そんな受様を見限るために
社長から住み込み仕事を振られた受様ですが
受様には辞めると言う選択肢はありませんでした。

そんな受様を待ち受けていたDomは
亡くなった祖母の遺産整理のために来日した
完璧な獅子の頭部を持つ大会社のCEで。
彼が今回の攻様になります♪

攻様は電話相手に怒って無意識にグレアを放って
受様を欲情させてしまい、緊急処置として
受様とプレイをするのですが
受様は初めてプレで満たされる経験をします。

しかも翌朝、攻様は人間の姿になっていて
Domが満たされると獣姿から解放され完璧な人間になる
という都市伝説並な噂を体現して見せられた上に

攻様はパーフェクト・ハーフを探していると言い
1度だけで関係を辞めた事はないと言うのです。

果たして攻様にロックオンされた受様の未来とは!?

Domとして完璧な獅子の頭部をもつ攻様と
Sub性ゆえに生き難い道を歩いてきた受様の
Dom/Subユニバースになります♪

受様はSubだと判明した時から母に毛嫌いされ
優しいと思っていた母の再婚相手にも
手酷い目にあわされたためにDomを嫌い、
攻様の差し出す手もなかなか信じません。

パーフェクトハーフを探すDomの攻様、
攻様の幼馴染でもある側近のニュートラル
攻様に過度に執着しているSub
受様を弄んだ母の再婚相手のDom等

様々な人が受様に絡んでハラハラ&ドキドキ、
攻様の真心が固かった受様の心を少しづつほどいき
受様が攻様のベストパートナーになるまで
とても楽し世ませて頂きました (^O^)/

1

甘えたな甘やかしたがり

葵居先生風に独自に味付けをされたDom/Subもの。
独自設定がお話の邪魔をしない良いスパイスとなっていて、この設定は非常に好みだな〜なんて。
まずはなんと言っても、攻めであるライハーンのライオンという肉食動物の頭部を持つ外見と、終始スマートで物腰柔らかな優しい溺愛攻めっぷりのギャップったら!
ひたすらに柔らかく慈しむような溺愛加減が気持ち良い人でした。

今作の受け・羨の過去の境遇がなかなかに辛いもので…
彼がDomという存在を信用せず、誰にも何にも期待をしないで1人で生きて来たことにも、仕事相手に警戒してしまうことにも、甘え方も頼り方もわからないのもこれは仕方がないよなあと納得してしまう。
終始警戒心が解けずにピリピリとはしているんですけど、羨視点で読み進めていくと根が良い子なのがわかるので、そんな子はこれからたっぷり愛されて幸せになってもらうしかないですよね!
レビュー頭にも書いた通り、そんな羨のことをライハーンがそれはそれは優しく溶かすように愛でる。これでもかとひたすらに愛で尽くす。なんて甘いのか。
これがもう、極上の甘やかしラブの文字に偽りなしの甘やかしっぷりでして、ちゃんと羨が過去に何かしらの嫌な記憶を持っていることをしっかりと分かっていて、あくまでも羨ファーストなペースで少しずつ手を取るように溶かしていくんです。
ちょっと焦ったい部分やしんどい展開もありましたが、ライハーンの優しさと溺愛っぷりが徹底しているので安心して読めました。
葵居先生が書かれる攻めキャラクターの、言葉責めに近いレベルのどろっどろの甘やかしがベッドでも遺憾なく発揮されているのも良かった。
もれなくとんでもなくかわいらしい受けが見られます。

Dom/Sub設定が活かされた、甘さたっぷり時々ピリッとしたスパイスありな1作でした。
甘えるように甘やかしたい攻めがお好きな方・棘で身を守るしか知らなかった受けが愛されていくお話がお好きな方にはピンと来る作品かもしれません。

1

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