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シリーズ3冊目。前作「初恋王子の穏やかでない新婚生活」から3か月後のお話。
季節は春、ディンズデール地方では恒例の花祭りの季節です。毎回なんらか事件がありますが、今回は前作で暗躍していた第3王子ディミトリアスがまたやらかして、タイトルどおり波乱に満ちています。
事件と事件解決への流れを中心に、各キャラクターが自由に動いて、楽しく読めました。
しかし、このシリーズは読むたびに主人公の恋の相手の印象が悪くなっていく珍しい作品ですね。思えば1冊目も2冊目もフレデリックに対して思うところがありましたが、フィンレイが彼を好きならまあじゃあしょうがないか、と不承不承目を瞑ってきました。前作は特に、フィンレイになんてことするんだと、お城の使用人のみなさんと同じくこちらもキレていましたが、本作はひどいことをしたというより、情けない面が強調されているように感じました。まあ地方領主として子供の頃から育てられていたら、別に武張ったところがなくて当然だし、足腰だって強くはないでしょう。臣下がいれば機転も利かせる必要はないですし。
それもこれも、フィンレイの昔からの友人デリックが有能すぎるので、どうしても比べてしまうんですよね。デリックとフレデリック、名前もなんか似ているじゃないですか。星の数ほどたくさん名前があるのに、なんでこんな近似値みたいな名を付けたのか、ここにもなんらか意図を感じないでもないです。
で、色々読んでいきながら、どう考えてもフレデリックは見た目だけ男(装飾品)で、デリックやギルモアやギルバートなど、いい男はいっぱいいるのに、フィンレイはなんでこの人をこんなに好きなんだろう、と。初恋って罪だわー、に終始する次第です。
巻末のSS「末っ子王子の甘くない学院生活」は、無事に留学を果たしたライアンと、突然次期王太子候補になってしまったヒューバート殿下のお話。ヒューバートは13王子だから12王子のフィンレイの弟に当たるんですね。しかしライアンが可哀相ですね。心の傷はなかなかよくならないでしょうが、少しずつでも癒えていくといいです。
あとがきで、先生が双子のことを「セラピーアニマル」と称していて思わず笑ってしまいました。ナニー殺しからセラピーへ。なかなかの出世です。
やっとやっと、やっと読めました…!
昨年お迎えしたのにまだ読めていなかった、シリーズ3作目のこちら。
名倉和希先生の作品がどれも大好きですが、
その中でも一番好きな受けがこのシリーズの主人公・フィンレイです。
健気で一途、政略結婚で1作目、出会った当初は
フレデリックに冷たくされてもめげない強さを持ち、
銃の名手で豪胆なところも見せる。
まさに”可愛くてカッコいい!!” 私の憧れです✨
前2作でもフレデリックの命を救ったフィンレイですが、
今回もまたまた!ディンズデール地方領に災難が降りかかります。
フィンレイの異母兄の王子による逆恨みにより、華やかで楽しいはずの
花祭りの日が一転…
銃で撃たれるフィンレイと、誘拐されたライアンの描写にハラハラ、
ライアンが可哀想でちょっと涙ぐんでしまうシーンもありました( ; ; )
でも、今回はフレデリック×フィンレイの強い絆と愛が感じられて、
読んでいる間幸せでした。
前作でフィンレイを蚊帳の外に置き、酷い扱いをしたフレデリック。
反省はしてたけど…
”許せない!!"と思っていたのは読者だけじゃなく、召使い達からも
総スカンを食らったようでニヤリとしました( ̄∀ ̄)
今作ではセクシーランジェリープレイに目覚めた(?)フレデリック、
街子マドカ先生の麗しい口絵が〜!!!!!
表紙をめくって初めて見た時も大興奮だったけれど、読み進めていざそのシーンになり、
ページを戻ってあらためてじっくり見つめ、ため息が出ました。。
麗しすぎる✨
たまらなく甘く、官能的なプレイに大満足でした☺︎
なんとこれで3回も!!フレデリックの命を救ったフィンレイ、
翻弄に活躍ぶりがすごすぎる・カッコ良すぎる!!
自分の中の”フィンレイ熱”がまたぐーーーーっとアップ⤴︎してしまいました。
あっ、一点。。161Pの「フレデリックとライアンは頷きあった」は
ライアン→フィンレイ、の誤植だと思われます;
修正されるといいな。。シリアスで大事なシーンなので;
描き下ろしでその後(一年後)のライアンとヒューバートの姿が見られ、
そちらも感無量。
双子たちによる双子セラピー(?)によって、ライアンの傷ついた心も
ゆっくり癒されていったんだろうな。
内容はなかなかにシリアス、ハードボイルドな展開もありましたが。
この麗しく幸せな表紙どおり、最後の最後には最高にハッピーな気持ちになれる、
大好きなシリーズの3作目でした٩(ˊᗜˋ*)و・:*+.
初恋王子のシリーズ3作目。
毎年、こんな陰謀にあうなんて…。
でもって、毎回フェンレイがカッコいい。
領主としては立派な攻め様、フレデリック。
その妻である市井育ちの王子、フィンレイ。
フレデリックは、本当に領主としては立派なんだろうけど、旦那様としては変態ちっくな性癖も出てきて、残念感がましまし(^o^;)
受け様が好き過ぎて残念になる攻め様ってのは大好きなんてすけどね。
前作の反省を経て、嫉妬や独占欲を抑えて我慢を覚えてましたね、フレデリック。
ラスト辺りのえちシーン。
フィンレイの奥に入って「歓迎してくれて、ありがとう」って…。
どこのエロ親父のセリフだよ(^o^;)
吹き出しちゃいました。
でもって、何よりフィンレイがいい伴侶。
愛情深く、思慮深く。
なんといっても、家族の危機に真っ先に最前で最善に動けるかっこよさ\(^o^)/
惚れ惚れしちゃう。
「末っ子王子の甘くない学院生活」で、この事件の1年後に、王立学院へ留学したライアンの様子が。
心の傷は簡単には癒えないだろうけど、イケメンに育ってるわ〜。
末っ子王子が甘ちゃんで、ちょっとイラッとしちゃいましたけど、これからライアンが"この人の為なら"と思えるくらいいい男に成長してほしいものです。
フィンレイとライアンがとにかく頑張ったね!な本作。
夫婦の絆も盤石で、読んでて安心しました…が、フレデリックがどんどんヘタレになっていくのがちょっと残念。体格がいいのに運動音痴とか芸術音痴とか武術できないとか、後付の設定が個人的にはいらなかった…スパダリのイメージのままでいてほしかったなあ。
それでも萌2にしたのはライアンのショートストーリーが萌えたからです。ライアンとヒューバートの学院ロマンス希望です♡