天才肌の彫刻学科の大学生×繊細なグラフィック学科の大学生が鮮やかに彩る、青春ラブストーリー。

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表題作カラー・コレクション

天野蒼大
彫刻学科4年,天才型
紀井彩輝
グラフィック学科2年,劣等感に悩む

同時収録作品目醒めのワルツ

高木利人
彫刻学科3年
ミハイル
ロシア出身のヌードモデル

同時収録作品メメント・モリ

兼弘大地
28歳,情報デザイン学科3年,脱サラ美大生
大竹実
彫刻学科主任教授

その他の収録作品

  • 楽園
  • 描き下ろし「卒業旅行」

あらすじ

森丘美術大学のグラフィック学科に在籍する彩輝(さいき)は、課題に対して思うような結果が出ない日々に焦りを感じていた。
そんな時、彫刻学科の先輩・天野(あまの)から突然「君、可愛いね」と声をかけられる。
その日から度々彩輝の前に現れる天野に戸惑いながらも、あるきっかけから彼に課題を手伝ってもらうことに。
共に過ごす時間が増えるにつれ、真っ直ぐに彩輝と向き合ってくれる天野を意識するようになり──?

天才肌の彫刻学科の大学生×繊細なグラフィック学科の大学生が鮮やかに彩る、青春ラブストーリー。
美術大学を舞台に繰り広げられる、様々な恋愛模様も収録。

作品情報

作品名
カラー・コレクション
著者
芹澤知 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
電子発売日
ISBN
9784834265347
4.6

(312)

(231)

萌々

(49)

(25)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
30
得点
1431
評価数
312
平均
4.6 / 5
神率
74%

レビュー投稿数30

芸術家たちの素晴らしき空気感

美大のグラフィック科に通う彩輝は思うように結果を出せず悩む中、彫刻学科の先輩天野に可愛いねと声をかけられる。天才肌で既に世間に認められているアーティストの天音は、独自の世界を持ってるマイペースな人。自由奔放な天音と繊細な彩輝の惹かれ合っていく様子が胸キュン。

他に彫刻科の後輩利人と元バレエダンサーでヌードモデルのミハイル、脱サラで再び美大を目指した大地と彫刻科の教授大竹カプの話が続くのだけど、それぞれが持つ芸術への想いと愛と人生がどれも素晴らしい!
3カプ別々で一作ずつにして貰いたい程の濃密感。どのカプも好きなんだけど、特に利人&ミハイルのダビデ様ミハイルの美しさが凄まじい〜。

芸術家同士の共鳴やライバル心、お互いを認め合えて安らぎにもなれる関係が良い。美大の空気感も憧れる。森美祭楽しい!

0

美大のリアルに彩られた恋のカラーを堪能し尽くしました

表紙のカプとは別に他2カプのストーリーが収録されているオムニバス作品。
どのカプも同じ美大生に通う学生という共通点があり、専攻は違うけど横の繋がりがあることによって話の広がりを楽しめるのも味な一冊でした。

表紙を飾っていた天野と彩輝のお話は1話、高木とミハイル、兼弘と大竹の話は2話ずつで構成されています。
彼らが学ぶ美術大学が舞台背景というのが実に面白いですね。出会いも違えば恋の始まり方も違う、色んなストーリーへの導きに酔いしれました。
芸術分野に秀でた彼らだからこその、理屈ではないビビビッときた感覚もちゃんと恋愛感情に落とし込まれていて、理屈というよりも本能でもって惹かれていく恋愛模様にドキドキが最高潮でした。
それに。
恋愛とは違うベクトルの部分も物語への引き込みに重要で、彼らの制作意欲だったり、作品への愛情のかけ方だったりの創作活動に対するアオハル感も恋愛ムーブをグッと盛り上げていたように感じました。

この一冊に3カプのお話というのは、なんだか勿体無いと感じてしまうくらいどのお話も素敵なものばかり。サラッと読めてしまう手軽さはいいけど、もっと掘り下げて読み込みたい物足りなさを同時に感じるところでした。
出会いから恋愛へと発展、恋人へとステップアップしていく流れとしては3ストーリーとも少々集約しすぎな印象だったかな。特に天野・彩輝は1話の短編ボリュームなので、最後の結びに行き着くまで展開が早かったように思いました。
実は前から気になってましたよの描写だけでは少々心許ないかなと思いましたし、これだけ魅力的なストーリーとキャラと舞台が揃っているのですから、あまりせかせかせずにじっくりと2人のストーリーに浸りたかったです。


美大出身ではない私には、この作品の世界観自体がすごく異世界のことのように思えてならなかったです。もちろん羨ましい意味で^ ^
作者さんは美大出身なのでしょうか。でなければ、取材力の賜物でしょうか。
実際の美大の現場を私は知らないですが、臨場感と躍動感、それに情熱がすごいなぁと興奮しきりで最後まで読み惚れました。

0

一瞬一瞬の密度の濃さ

表紙のふたり、蒼大と彩輝のお話は『プシュケの恋』ですが、私はこのオムニバスのお話の中で『目覚めのワルツ』が気になりました。
 彫刻科の高木は、実技モデルのダビデさんこと、ミハイルに目を奪われ、急に創作意欲がかき立てられます。高木は夏休みに先生のバイトで、ミハイルに個人的なデッサンの相手をしてもらいます。ミハイルとの交流の中で、ミハイルがかつてはバレエダンサーで、栄光の中にいたのに挫折を経験していたことを知ります。
 ミハイルの表現者としての生き方、美しさに妥協をしないストイックなところ、一瞬の美しさを彫刻にぶつけ、後世に残そうとする高木のその一瞬一瞬の濃さ、美しさに胸がいっぱいになります。

1

美術をテーマにしたオムニバス!全部いい!

芸大を舞台に、美術に関わる学生や教師達の恋愛模様が描かれる。
3CPとも芸術に対する悩みを持っていて、それを相手との関わりの中で消化し、解決していく。

どのCPの作品も良かったが、特に好きだったものを紹介したい。
3CP目にでてくる、かつてゲームを作る事を夢見ていたが諦めて普通のサラリーマンになった兼広と芸大教授の大竹。

かつての夢を実現するため、仕事をやめバイトして芸大に入り直す、というバイタリティに驚かされるが、好きな事をやろうとする姿が眩しい。
そして好きなものに対しては年齢や年の差など関係ないのだと思わせてくれる友人関係にも共感をおぼえる。
バイト時代に惹かれていた大竹との再会によって、恋心が再発するが、大竹には忘れられない人がいるようで……!?
という、切ない要素も盛り込まれている。
兼広の持ってうまれた何事にも前向きな姿勢が読んでいて心地よかった。

3CPともガッツリ絡むわけではないが、同じ芸大内で接点もあり、その関係を見るのも面白かった。
Hシーンは多くはないがそれぞれ描かれています。
ストーリーがどのCPも良く、CPごとに単独の話で読めるのが気楽に読めてよかったです。
続編もあるようなので楽しみにしています。

2

「美」と「愛」の世界にうっとり

美大を舞台につづられる群像劇です。芹澤先生の絵の美しさが存分に味わえる、美大という設定が目にうれしい!彫刻、絵画、モデルの肉体美、ゲームアプリ、屋外展示などなど、クラシック芸術からポップアートまで幅広い「美」が登場人物たちの恋と成長を彩ります。特に、一組目の主人公・彩輝がまぶしくてまっすぐで好きです。この先の進路に向けて、彩輝がどんな選択をするのか、天野先輩との関係がどうなるのか、お話の続きがとても楽しみです。2巻が待ち遠しい!

2

この作品が収納されている本棚

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