電子限定おまけ付き&イラスト収録
うーん?こんな文体でしたっけ?と思ったのですが、ナツ之えだまめさんは一冊しか既読ではありませんでした。そちら読み返してみましたが、やはり読点が多めではありました。しかしここまでではありませんでした。
うまい例えが浮かびませんが、前に読んだものが高校生あたりを対象にした文体だとしたら、この本は対小学生みたいな文体です。
さらに童話読んでいるような、必要最小限しか描写がないので、なんというか あんまりBL読んでいる気になれなかったですね…。
キャラに好感持てるんですけど。展開は嫌いじゃないんですけど。内容も、ちょっと簡単というか、あっさり進行ですけど、ページ数をまとめる為にと言われるといかんともし難いかと納得出来なくもないんですけど。
そう。「──けど…」と言いたくなってしまうようなお話なんですよね。
なんだか消化不良のような読後感。
超絶美少年アリステラに転生したナオ(成人男性)。
実はアリステラは極悪人物だった!その数々の罪の為に処刑を言い渡されたものの、転生者ということを証明できれば、それが回避できることに。ナオが転生者と理解して守ってくれるイノセンシオと処刑回避のための旅に出る…というおはなし。
異世界転生ものが読みたくなって購入。ナオの幼さと、ナオ視点のテンションが好きになれなくて世界観に入り込めなかった事がめちゃくちゃ残念でした…お話は面白いのに…!
イノセンシオはナオを溺愛してて、ナオはイノセンシオを信頼してて、2人の仲は安心して見ていられるものでした。
主人公が純粋無垢で幼い感じが好きな人は楽しめるかと!
25歳ってこんなに幼いんだっけ?
遥か昔すぎて記憶がないんだけど、やっぱり幼すぎだよね?この受け様。
転生先の15歳に精神が引っ張られてるとしても、幼い。
そして幼い≠魂がきれいだと思う。精霊王だっけ、そんなに気にいるほどかしら。
故に、攻め様もなんでそんなに気に入っちゃたんだか、やはりビジュアル勝利なのでは、とモヤモヤしてしまう。
攻め様も性格もちょっとわかりずらい。
受け様に出会って感情豊かになった的なキャラの割には、緩急がないというか
変化がよくわからない(これは読解力の問題か)
というわけで、主人公お二方ともに、いまいち理解できずに読了。
ストーリーとしては、わかりやすい王道、起伏はあるけど浅目安定。
安心して読めるので、ここまで受け様が精神ショタじゃなければ
もっと楽しめたと思う。
幼いい受けさんの語り口がおさなすぎて、
亀井高秀先生のイラストがとても美麗で素敵な表紙ですが、是非とも口絵のイラストを見て欲しいです。一瞬何が描いてあるのか分からなくて混乱するのですが、その意味を知るとクスッとしてホッコリする事間違いなしです。
今作の受けのナオの天然で可愛いことと言ったら、イーノ(イノセンシオ)じゃなくても思わず可愛いを連呼してしまうと思います。
ナオはとても人が良いというか素直で善人な人間なんです。だから大精霊に愛されて異世界転生してしまうのですが、そのナオに一瞬で魅了されてしまうのが竜公爵であるイーノになります。
ナオが入ってしまった肉体がアリステラという絶世の美少年で冷酷非道の極悪人で、囚人として護送されている途中で逃げ出し、騎士団と竜公爵であるイーノと戦っている途中でナオと入れ替わってしまいます。
そしてあらすじの通りに選ばれた5人に転生者だと証明してもらう為に2人は奮闘する事になります。
異世界転生ものが好きで結構読んで来たつもりですが、ナオが酷い目にあったりとか悲しい目にあったりとかは一切ありません。最初はアリステラの生来の才である魅了を恐れて、イーノの屋敷の者達が皆ナオを避けているんですが、彼が善良で可愛らしい人物だと知ると彼が大好きになるんです。この過程が凄く好きでした。
重くなく読後感も凄く良い作品だと思います。破天荒な精霊王の登場シーンとかは、ある種のオタには堪らないと思います。悪人はアリステラ以外登場しませんが、彼が誰かに悪事を働くシーンも無いし、ハッキリ言ってイーノが最強なのでハラハラしたり痛々しいシーンも無いので楽しい作品です。
それが物足りないと思う方がいるかも知れませんが、疲れていて気分転換に読みたい方にはピッタリだと思います。
亀井先生挿絵なのでマストバイ。どうなるどうなると面白かったですけど、恋心の萌えあがりは今一つだったので萌にしました。天然入っている感じの美麗受けがお好きな方でしたら良いのでは。本編350P弱+あとがき。
失礼して傷心ソロキャンしていたナオ。落雷で絶命したかと思いきや、優しいおじいちゃんの声で「お前にぴったりの体があるから」と言われたと思ったら、殺伐とし死体もころがっているところで誰かにしがみついていて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ミゲル(騎士団長)、ヴィエナ(精霊王)、国王、王太子、モカ、ユキ(攻めと受けの翼猫、しゃべらない)、攻め宅の使用人少々、前騎士団長。あれこれいますがエピソード重ねているのそのエピソード毎の人って感じがあります。ヴィエナとミゲルは楽しそうだったんだけどな。
++攻め受けについて
攻めは、いにしえの竜の一族の先祖返りで、強い力を持つが故に王都から離れたところに居を構えている強ーい方。忍耐強い善人ですねえ。色っぽいところは最後の最後に少々という展開なので、絶倫かどうかは不明。どちらかというと色っぽいあれこれというより、攻め受けの一途な想いと展開を楽しむ本という印象です。
受けは一回死にかけたんだけど大精霊に気に入られちゃったみたいで、超美麗男子(15歳)の体にほりこまれちゃった方。超美麗男子が悪魔の所業をしていた最中だったので、捕まるやいなや斬首刑を言い渡されたものですから、ヤダヤダと抗議し一時保留扱いになって・・・とお話が続きます。善人頑張り屋さんというところでしょうか。
お話は超ドシリアスには振れずちょいちょい面白いところがあるし、攻めさんは受けさんのことを健気に待ってるし、ダークファンタジー要素も少々あるし、何か楽しめる要素を見つけることができるんじゃないかなあ?と思った一冊でした。