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表題作大好き、一緒に住もうよ

高瀬琉生
24歳,大学の先輩,美術作品販売業
栄恵希央
23歳,大学の後輩,フリーター

その他の収録作品

  • 一緒に帰ろう、愛してる
  • あとがき

あらすじ

高校時代つらい経験した希央はトラウマを抱えて大人になった。同窓会で憧れだった先輩の高瀬と再会し、なぜか同居することに!?

作品情報

作品名
大好き、一緒に住もうよ
著者
葵居ゆゆ 
イラスト
八千代ハル 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576230658
3.4

(32)

(5)

萌々

(8)

(15)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
106
評価数
32
平均
3.4 / 5
神率
15.6%

レビュー投稿数9

最っ高に甘い攻め様、最高だよ!!

作者様買いです。八千代ハル先生のイラストも大好きなので、読む前から表紙を見てテンション⤴︎
自分の大好きなタイプの、溺愛攻め様が傷ついた受け君を癒し、包み込んでくれるお話でした。もう、めちゃくちゃキュンとした……

そして、二人が知り合ったのが映画サークル繋がりということで、過去の思い出話や現在の話の中で頻繁にいろんな映画が出てくるのも、映画好きとして読んでいてすごく楽しかった!

<ダンサー・イン・ザ・ダーク>とかね…分かるわその例え…若干トラウマになってる、懐かしい映画。他にも<アメリ>、<(500)日のサマー>とか。久々に観返したくなりました。

以下ざっくり、あらすじです。

スパダリ・世話焼きで、とことん受け君に優しい溺愛攻めの先輩×トラウマ持ちの後輩くんのカプ。
サークル時代の先輩の送別会の飲み会で憧れの先輩・高瀬と再会し、悪酔いしてしまったところを先輩の家で介抱される希央(受)。
謝罪とお礼を述べると、「お願いを聞いてほしい」と言われ、希央の亡くなった祖父の家を見てみたいと言われ、翌日連れていくことに。
そして家を一通り見た後、ここに事務所を構えたい、ここで同居しようと言われー

と続くお話。

や、臆病な受け君の心の扉を無理なく開けていくこの攻め様の、押してくそのやり方が絶妙で素晴らしい!!
決してやり過ぎることなく、あくまでも優しくふわっと包み込むように好意を伝え、甘えさせようとしてくれるんです。最高だよ…!!

受けの希央はね。見ようによってはかなり卑屈に見えて、ちょっと好みは分かれるかも、なんですが自分はめちゃくちゃ共感して胸が痛くなったり嬉しくなったりしました。
なんといっても、彼のトラウマとなった高校時代の出来事が本当にひどくて。そりゃ傷つくよね、臆病にもなるよね、喘ぎ声なんて絶対出したくない、って思うようになるよね…と、読みながら泣きそうに( ; ; )国白……許すまじ!!
物語後半、国白に一泡吹かせる高瀬が頼もしく格好良く、最高の彼氏だった…もー、一人脳内大興奮、萌えまくりでした。

これから希央には高瀬と一つ屋根の下、溶かされちゃうぐらい愛され、遠慮せず甘えてイチャついて欲しいです✨

はー、甘ーい甘ーい幸せがもらえる、素敵な葵居ゆゆ先生の現代もの、堪能させていただきました!

2

設定は大好物です

葵居ゆゆ先生の作品は欠かさず購入してると思います。「泣けない竜は愛を捧げる」とかのファンタジーも好きなのですが、現代物も好きなので楽しみにしていました。

けれどですね受けの希央の性格が好きになれず、彼の臆病で卑屈な性格に終盤まで辟易してしまってました。不憫受けは決して嫌いじゃないのですが、今回の希央は苦手な部類でした。

彼のトラウマの原因になった高校時代の出来事は確かに酷いものでしたが、一途に思いを伝えて来てひたすら優しい高瀬が気の毒になってくるんです。
この高瀬ですが起業してて容姿は抜群で優しく皆から慕われててかなりハイスペックな人物です。そこもちょっと現実味が無くて残念でした。

ただ、希央の憂いを払う為に彼が取る行動はどれも好きでした。こんなことしてくれたら嬉しいよなと思う事をしてくれちゃってます。

後半で希央にトラウマを植え付けた人物が登場しますが、ずっとクズのままだったのが残念でした。個人的には過去を悔いて希央に謝罪した上でのザマァにして欲しかったですね。

凄く中途半端だったのが高瀬と彼の家族との確執でした。あんなん言われたら気になって仕方ないのに、詳しいお話はなかったです。

設定は凄く好きなんですが、そこまで萌えるという事がなかったので萌とさせて頂きました。

2

涙と鼻水が止まらん

現在の好きな人への感情に、ズタズタに傷つけられたトラウマがじくじくと痛み出して素直になることが出来ない様が感情移入出来て涙が出て、先輩の包み込む優しさと安心感に癒され泣けました。流石に鈍感過ぎるのは健気受けあるあるですね。傷付けた当人が出てきて、しかも閨の話を今彼に言うの、正直好きでして…(めちゃくちゃ最低な奴だけど)(それを今彼が嫉妬するもしないも萌える)アリガト…って感じでした。
ちょっと都合が良すぎたり先輩が読心術付けすぎだったりはありますが、攻めが受けを甘やかす言葉だとか、Hシーンがめちゃめちゃ丁寧なの(描写も言葉のやりとりも)もとても良かったー。

難しい言葉がなく口語が割とラフでライトノベルらしいといえばらしくて、読後感としてはライトだったので萌2にしました。

1

溺愛サイボーグ

現代ものBLが好きでよく読みます。
すぐそこにある日常の空気感を感じとりながららムフッとしたりニヤッとしたりするのが好きなんですよね。物語が私と同じ世界線に存在していることを妄想しては楽しんでいます。


この作品も現代もの作品。私の好きなジャンルで間違いないのですが、何だろな……現代ものBLとして語るには度を超えてファンタジーでした。

この作品は、攻めの高瀬の溺愛がギンギンに主張しています。こんなに始まりからアピールする攻めは現代ものBLの舞台では希少種だなと。
現代ものBLのキャラクターたち(主に攻め)って、心の中では溺愛と執着だけど表向きはそう見えない、だから勘違いやすれ違いが生まれるっていうのが多い印象。(私視点です)
でもこちらの作品は、分かりやすい態度と言葉、思惑…全てが激甘×100です。
ファンタジーのスパダリには多い属性だけど、現代ものでこれは目立ちます。

おそらくAIで「男前・溺愛・執着・あまあま・強気・優しい」みたいなワードを読み込ませたら、高瀬みたいなキャラが造成されるんじゃないかなってくらい、溺愛サイボーグ。こんなスパダリ、日常にいないいない(笑)
現代ものなのにファンタジー感強くて、乾いた笑いを発してしまいました。


溺愛好きなんでね、好きか嫌いかで問われたらそりゃ好きな部類です。でもすぐそこにある日常を感じたい私としては、溺愛がちょっとレベル違いだったかな。
高瀬がこれくらい激甘じゃないと、トラウマ持ちの栄恵の心の傷を癒せなかったということなのかも知れませんが、それならそれでもっとトラウマ救済の描写を深く掘り下げても良かったかな。
栄恵のトラウマの出来事は結構な恐怖体験なのに、過去のことを話すにしても解決にしても、割とキレイな流れと決着に落ち着いたので、うーん?って感じでした。

栄恵の態度が卑屈感満載で、同情したいのにしきれないし、高瀬が栄恵をこんなに好きになる理由も弱いっていうかね。私には共感しかねるところが多かったです。
両想いなのにくっつかない焦ったさにため息ばかり。超溺愛攻めと超卑屈受けの駆け引きBLは少し疲れました。

結果はもう最初から分かっていたので、良かったね!より、やれやれやっとか…って感じでした。


ツラい過去を溺愛パワーで癒す男前攻めを堪能したい方はぜひ読んでみて下さい。

4

片思いの再会、甘い同居生活

高瀬×希央


希央は、
普通で目立たないけど、すごく親しみやすい。
唯一の肉親である祖父も亡くし、
新卒で入った会社をたった3ヶ月で辞めて、
今はバイトしている。
彼は社会への不安感を感じているし、
自己肯定感も低いかもしれないね。
それでも彼の健気さには胸キュンしてしまう。

そんな希央が、
大学の時から一つ上の同じサークルの
高瀬に片思いしている。
絶対に叶わない恋だと思っていて、苦しめている。
彼の胸の中で揺れ動く気持ちや、
高瀬への恋心や切なさが、すごく伝わってくるのだ。

希央と高瀬の一年半ぶりの大学サークルの飲み会から物語が始まる。

高瀬は、
100人に聞いてもカッコよくて優しくて完璧な男。
酔っ払った希央を優しく介抱してくれるってことで、
なんと高瀬が希央の祖父の家で同居することになる。
おとぎ話に出て来るような可愛い一軒家が舞台になって、

2人の超甘〜い同棲みたいな生活が
希央にとってまさに夢のようなこと。
デートを楽しんだりしてるし、
好きな人との時間は最高にドキドキ感がとまらない!

希央がますます高瀬に惹かれていくけど、
問題は、高瀬には大学時代からの彼氏がいること!
なんだよね〜!
希央が複雑な気持ちに揺れ動きながらも、
2人の関係がどんどん進展していくのかなーー?

さらに、希央が高校の先輩とのトラウマで、
恋愛に対して大きな傷を抱えている。
だから、高瀬が好きだって言われてもなかなか信じられないし、
彼に嫌われたくないって感じなんだ。
ちょっと痛い・・・
そして、その最悪の高校の先輩も登場・・・。

高瀬の超優しさと愛しさに包まれながら、
愛が溢れるキスや体の関係がスタートし
希央が一歩ずつ高瀬への信頼を深めていって、
心を開いていくのだ。

希央の初めては好きな人とのものになって
緊張と共に優しくて幸せな瞬間で超感動!

高瀬は本当に優しくて彼氏満点で
溺愛っぷりも最高!
一緒に海外旅行に誘ってくれたり、
希央のためにいろいろしてくれるんだから、
もう超甘〜い関係で幸せ度MAXだよ!
見ているこっちもメロメロになってしまいました!

希央にとって高瀬は本当に人生の希望の光。
トラウマや肉親のいなさ、恋愛の難しさにもめげずに、
高瀬に包まれて幸せを見つけていく。
彼の愛に満たされていく希央の成長が見ものだね!

信じることや愛することが未来を輝かせる鍵です。

切なさと甘さが交差して、
ハートをトキメかせてくれる作品でした。

4

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