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アメリカを舞台にしたロマンス作家の雨音が強盗事件に巻き込まれたことから刑事のワイアットと知り合うところから始まります。
犯人探しにハラハラしたり二人の恋模様にドキドキしたりととても面白くて一気に読んでしまいました!
ホワイトハッカーでもあり潔癖症で接触恐怖症でゲイなのに男性が怖くて女装癖がある面倒な性格の雨音がとても可愛かったです!
初めはワイアットを警戒していた雨音でしたが、ワイアットに段々と心を許していく姿にニヤニヤが止まりませんでした。
野良猫が懐くまでを見ているようで可愛くて微笑ましかったです!
盗撮やストーカー被害に遭う雨音を支えるワイアットが格好良かったです。
恋人になり廊下を挟んだ向かいの部屋に住むことになった二人のこれからが気になります!
神香うららさん!楽しみにしてましたよ!
キャラ文庫なのでミステリかな?イラストも素敵!と思ってるうちに一気読みでした。
神香うららさんの中で一番(だから何様?)事件と恋愛と主人公のジタバタが良いバランスなんじゃないでしょうか?
ロマンス小説のヒロインみたいに!?
自称面倒くさい男雨音がタイプじゃないのにマッチョなイケメン陽キャ刑事ワイアットにアプローチされて色々克服してくのや、ワイアットの包容力に\(^o^)/
まるで乙女男子にとってのロマンス小説や〜!
崖っぷちロマンス小説家の雨音は新作のプロットでダメ出しをされていた。
ついつい作品では理想の男をヒーローにしがちだが、世間一般的な女子はつよつよなヒーローが好みらしい。
そんなところへとある強盗事件から刑事のワイアットと知り合い…。
神香さんのこれまでのミステリ物の中で一番凝ってて主人公の設定も盛り盛りじゃないですか?
会いたくないのに追いかけてくるヒーロー。どんなに素っ気なくツンケンしても懲りずに誘ってきて…。
ああ!やっとツン受けの良さがわかった気がする!そして内心での右往左往!
しかし前半は最後までツンでした。
現実とリンクして小説の方も新しい境地でノリノリなのもいいですね!
前半の事件も主人公の盛り盛り設定を余さずカバーして、ピ〜ンチ!お前のためじゃねえよ!なささやかな趣味だったのに…。
頼もしいワイアット♡ワイアット視点は少ししかないんですが、こんな雨音が可愛くて仕方ないようで。うちの雨音をよろしくお願いしますと頭を下げたくなりますよ。
後半はお試し恋人期間スタートで。
本当にワイアット良い男だね!もっとワイアット視点があったらなあ。雨音の面倒くささを尊重して合わせてくれて。
最後のアパートのくだりはワイアットに痺れますね。そこまで!?かえすがえすもワイアット視点が少なくて残念です。もっと雨音のどこをどんなふうに好きなのか知りたかったな。
すごく良いお話でした。
刑事とロマンス小説家
デビュー作以来売れず、後がないロマンス作家の雨音(受け)。次作の原稿を出版社に持っていくと、男性の職業を刑事か消防士にするようアドバイスされます。
自分の好みでないということもあって全く考えていなかった職業なのですが、ここが正念場と考えます。
そんな時、たまたま入ったスーパーで強盗に遭遇します。それを捕らえたのは同じくたまたま非番だった刑事のワイアット(攻め)。
二度と会わないだろうから丁度良いと次作のモデルにすることにしたのですが、なんと唯一の友人の兄だったこと、事件に巻き込まれたことなどから付き合いが続いてしまうのです。
「ロマンスは事件現場に落ちている」
「事件現場はロマンスにら満ちている」
の2篇。
基本は雨音視点で、前編の一部にワイアット視点があります。
雨音はゲイなのに男性への接触恐怖症で、潔癖症な女装癖というなんとも面倒な人物です。
作家だけでは食べていけないのでIT関係のアルバイトをしていて、ホワイトハッカーもしています。親友の伝手で警察の手伝いをすることになり、ワイアットとの接点が増えていくのです。
ワイアットはアメフト選手から海軍を経て警察に来た体育会系で、鷹揚で大雑把なところもありますがコミュニケーション能力が高く気遣いもできる人物です。面倒な雨音のことも辛抱強く待つことができます。
最初の強盗事件に二つの殺人事件の調査をハッキングで手伝いながら、ワイアットの強引ではない押せ押せ攻撃に最終的に落ちてしまう雨音の話はなかなか楽しったです。
2人の絡みは、甘い雰囲気には全然ならず、ストーカーにやられた媚薬の勢いでやっちゃったり、恥ずかしがって途中で何度もストップしてしまったりと、ロマンスとは程遠いのですが、これはこれで楽しかったです。
この後もうちょっと読みたいなと思ったのですが、ここで終わるのが余韻があっていいのかな。
でも、個人的には恋人になってからの2人のミステリーも読みたいなと思える素敵なカップルでした。
神香先生の海外+事件ものは大好物なはずなのですが、なぜか前半はあまりささらず星2.5かな…と思っていたら、その後の後半部分が面白くって!
事件とBLのおいしいどこ取りな後半が良かったのでこちらの評価になりました。
攻めのワイアットが完璧すぎない良い攻めもとい、かなり良い男なんですよねえ。
いざという時以外でも頼りになり、包容力もほどほどにあり、鈍感すぎず敏感すぎないですし、余計なことをすぐに口走らずに一度胸に留めておくことも出来る。
他人との接触が苦手な上、少々潔癖の気もある雨音の歩く速度に合わせて自分の歩幅を変え、待つ時はいつでも雨音が飛び込めるように手を広げた状態で待っていてくれるような人です。
アプローチの仕方もスマートでたまらなく良い。
はーー、ワイアット。あなたはなんて良い男なんだ。
だからこそ、属性盛り盛りなツン受けのどこが良くて決め手になったのかが分からず、攻め→→受けの矢印が大きいほどちょっと首を傾げてしまう部分も正直ありました。
ワイアットは雨音のことをすごくかわいいと思っているようなので、これは攻め視点がもっと読みたかったなあ…
わざとらしくないくらいの良いバランスで海外を感じる雰囲気と、読み応えのある事件部分はとっても面白いんです。
中途半端ではなく、説得力のある事件描写が上手い作家さんだなあと思います。
ただ、自己評価がやや低めの雨音視点がほとんどなものですから、彼の一人称で進むお話だと彼自身のかわいらしさみたいなものがあまり伝わって来ないんですよ。
攻め視点があればこの辺りも全て解決したんじゃないかな。
その後の姿が見たい2人でした。もう少しラブが見たい。
神香先生のお話の舞台はアメリカなので海外ドラマを見ているよう。接触恐怖症の雨音の心を開いていくワイアットすてきだったー。サスペンス調で事件も起きつつロマンスもあり❤️楽しかった