電子限定かきおろし漫画付
初恋をずっと忘れられないアッパーミドル×黒い噂のある羽振りのいい経営者 1929年――享楽的な街・ニューヨークで、男たちは刹那の快楽に溺れる。
初恋をずっと忘れられないアッパーミドル×黒い噂のある羽振りのいい経営者
って帯にありますが、わざとこういう書き方したのかな?
不憫受けです!!!
すっごく良い、
攻め視点で物語は進んでいくため、
恋愛にたいして淡白な受けに、弄ばれる攻め、みたいに前半見えるのですが、
受けがめっちゃピュアなんです。
そして受け(リンチェ)は攻め(エリオット)を好きすぎてる。
受けの気持ちがわかった時、泣きました。何回か泣きました。
エリオットのことを絶対に否定しないリンチェ。
エリオットとの思い出だけを心の支えに生きてきたリンチェ。
幼い頃の思い出をエリオットに汚されて怒って出ていくけれど、追いかけられると、あっけなく戻るリンチェ。
リンチェがエリオットのことを好きすぎる。
エリオットもリンチェのことを大好きなラストに胸がしめつけられました。
大島かもめ先生天才。
「受けの過去がキツイので苦手な人注意」みたいなレビューが多かったので尻込みしてましたが、「オフステージラブサイド」があまりにも良かったので、やはり本作も読まねばと思い去年の11月に読破。
いや~本当にかもめさんの絵柄は欧米人キャラに合いますね。
前述作や「コントラディクト」と違って、大人っぽいイケメン2人のスーツ姿やタキシード姿、ハット姿、バスローブ姿に加えて、さらに美しい裸体も思う存分堪能できて、え、私最近なんかデカめの功徳積んだっけ?と脳内若干バグるぐらいの眼福を堪能。
特に目と指だけで表せる表情描写がすごい。
饒舌で、色っぽい。
かもめさんギャグもちゃんと健在。
でも人種差別や禁酒法、マフィア、大恐慌などが関わってくるシリアスなお話で、5話でギャー!どうなるん?!心臓バックバク。
まるでハリウッド映画を観ているようでした。
ラストが…という方もいらっしゃいますが、私はあのラストはちゃんと希望が持てるラストで納得でした。
大島かもめさん好きならぜひこれは読むべきです。
既読BL作品のベスト5に入ると書かれてたレビュワーさんがいらっしゃいましたが、大いに納得です。
試し読みが35ページもあるのでぜひ。
ストーリーは神でした。大島先生の美麗な絵で時代もの且つ異国ものの話が読めて嬉しいです。今でも根強い白人社会でのアジア系差別を受け、一度落ちたら這い上がれない超資本主義社会で幼い頃から生きてきたリンチェ。序盤ではそんな幼少期を過ごしたとは思えない堂々としたエリート男性の振る舞いを見せていて、あそこからここまで成り上がってきたことは素直にすごいなと思いました。
リンチェの父親も彼にとっては呪いとなってしまったけれど、多分に同情の余地がある人でした。恨みを罪のない人、ましてや子供に向けることは許されない。でも、それだけ当時受けた人種差別が彼の心を強烈に破壊してしまったんだなと。それを踏まえた上で、父親の罪とリンチェは無関係だし、リンチェの振り下ろした刃には正義も込められていたと強く思います。安全地帯から危険地帯に住む人に施すことは偽善でしょうか? 当人たち次第ですよね。リンチェがエリオットの訪問に幸せを感じていたなら誰に責められる理由もないでしょう。社会の闇、人の心の闇が丁寧に描かれている分、正直BL面や甘さは物足りないと感じ萌評価にしましたが、二度と手を離さないと決めたエリオットが最後も迎えに来てくれたので、これから長い愛の逃避行を楽しんでほしいと心から願います。
ようやく読みました。相変わらず絵がお上手ですね。
何年たってもどんなになっても何をしていても忘れられないんだなあ。
苦い記憶とともに…。
マジョリティの白人とチャイナタウンの父子家庭の混血児。しかも親とは言っても…な。
こういう時代もあったんだよな。東アジアの人の勤勉さは白人には疎ましいんですね。
持てる白人の子供が出来る範囲で混血児に…。施し?友情?
這い上がってのし上がって(泣)
株一筋で生きてくところで嫌な予感がしましたが。
もう結局お互い愛さずにはいられないんだよ。どうなったってどんな人生になったって。幸せな破滅の道連れですね。
ストーリーも最高なのですが、作画!
1929年のアメリカが舞台なので当時のファッションがかっこいいです!!
撫でつけた髪や、スーツ姿に帽子。
作画にうっとりするってこういうことなんだと実感しました。
ストーリーもとても良いです。