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敬史郎への充哉の執着は大人になっても変わることはなく、むしろ年齢を重ねるほどに重たくなっていくわけですが。
それがただの『ブラコン』というレベルではないのは明らかなのに、明確な恋愛感情があるのか?というとそうでも無さそうで…
そんな先が見えそうで見えない展開がすごく良かったです。
充哉が自分自身でも持て余している想いと正しく向き合えるようになるまでは
何度となくヤキモキさせられましたが。
でも彼が敬史郎"だけ"を求める気持ちは決して
ブレることはないとわかっているので
ふたりの関係がカタチを変えるまでのやり取りも
ハラハラすることなく見守れました。
そして敬史郎も同じ気持ちなのだろうなというのはある程度予想していたけれど、
思っていた以上の拗らせっぷりに驚かされました。
ただそれが明かされたことでこれまでの彼の言動や振る舞いの意味が繋がったので
スッキリした気持ちで晴れて両想いになったふたりを祝福できたかなと思います。
充哉のキャラはなかなかパンチがあって
個性とか性格とかで括っていいレベルではないのでは…?と思うほどでしたが。
そこをうまく活かしたストーリーになっていて
とても面白かったです。
エロス度★★★★
敬史郎と充哉が紡ぐ恋物語♡
義兄弟同士の他者が入れない2人だけの特別感に悶えまくりで、最初は充哉からの一方通行な片想いかと思いましたが、敬史郎視点で明らかになる充哉以上の義兄からの重たい愛と執着が素晴らしくて悶えちゃいました⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾
カワイチハル先生のイラストが美麗で眼福だったり、長い両片想いを続けてきた2人の愛の軌跡、さらに敬史郎以外どうでもよかった充哉の成長がたまらなく、2人の恋愛事情を聞かされてしまう井上のポジションもツボでした(n´ω`n)
充哉(受け)が、しろ(攻め)を一人の人間として大好き。
高校時代も、休み時間ずっと一緒にいる。しろの同級生が話しかけてきて、一緒の時間を潰されると不機嫌になるほど、二人の時間が大事。
しろに「恋人を作るな」って言うほど。
だけどいざ、しろが充哉に好きだと告げると、充哉は「しろが俺を好きなんて理解できない。ありえない」と距離を置く。
拗れてるなあと思いつつ、その考え自体理解できなかった。
充哉の、しろ好き好き大好き! な自己中部分が良いのに、しろに「両思いだよ」って言われて受け入れないのが謎。
後半、ふたりのやり取りに、このふたりは何を考えて何を言っているんだ……? と納得がいかず、文章を飛ばし飛ばし読む羽目になった。
特別萌える要素もない。強いて言えば、充哉が嫉妬するシーンです。
電子書籍化待ってました〜!
表紙が可愛くって早く読みたかった作品です。
初めて読む作家さんだったけど、文章が上手でわかりやすくてキャラの心情だったりがすんなり入ってきました。他の作品も読んでみようかな。
受けのキャラ強いな〜と思ってたけど、読み進めていくうちに可愛く思えてきました笑。表紙だけ見て、てっきりほんわり健気な感じかな?って勝手に思ってたら、コミュ章なお兄ちゃん大好き青年で、攻めのお兄ちゃんの方も執着心バリバリで良かったです。
エッチシーンの受けが特に可愛い!
あと、友人の井上くんがいい。井上くんのセリフがいちいちツボでした。
挿絵も全部可愛かったのですが、特に『二人の世界の向こう側』の章ページのメイン2人のミニキャラのイラストがお気に入りです。
いわゆる「面倒くさい」タイプの人間が登場する作品が好きです。
いやあー!おもしろかった!すらすらと読めてしまった。
物語の前半と後半でガラッと印象が変わるのが気持ちよくて謎の爽快感がありました。
義兄弟である敬史郎に異様なまでに執着し、他のものはいらないと2人だけの世界を欲してやまない受け・充哉が本当に面倒くさくて、こじらせ方も考え方もまあ厄介なもの。
世の中に多くいるタイプではなく、人間1年目なのか?というくらい良くも悪くもかなりクセが強い人なので好き嫌いは分かれそうな受けです。
でもそういうところがなんだか妙に人間くさくて、生きづらいだろうにブレないのがおもしろいやつだなと思いながら楽しく読めちゃいました。
充哉から敬史郎への義兄弟を超えたような重たい感情と執着がどうなっていくのかが読みどころなのかな?これはどう転んでいくのかなあなんて考えながら読み進めてみると…
前半の充哉のままならなさも十分に楽しめてはいたのですけれど、後半の視点の切り替えが見事で!気持ちいい…!
あちこちで微かに漂ってきていた香りから、きっとこうなるんだろうなと予想していたものを超えてくるおもしろさが待っていました。
私はお義兄ちゃんの方が好きでしたね。
2人の恋愛面の萌え度的には萌寄りなのですが、話が面白かったのとキャラクターが良かったのでこちらの評価に。
先述の通り、好き嫌いは分かれそうだと思います。
スタンダードな恋愛のお話ではないですし、キャラクター像が良い意味で一般的ではないので。
でも、きっと合う人にはすごく合うと思う。
人間1年目・2人だけの世界あたりのワードにピンときた方はこの気持ちよさをぜひ体感してほしい。
そんな1冊でした。